RIZIN 7.28 さいたまスーパーアリーナ:スタジアムVer.での超RIZIN.3、超満員目指す榊原信行CEOのプランは?「色んな話題を全部突っ込む。出せるカードは全部切る」「Netflixとも話をしている」
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RIZINは「超RIZIN.3」(7月28日(日)さいたまスーパーアリーナ)の開催と、メインイベントの朝倉未来と平本蓮の一戦を発表した。RIZINの榊原信行CEOは、檀上と囲み取材で、このマッチメイクの経緯や、大会のコンセプト、今後のマッチメイクや中継についてのプランについて語った。
榊原氏は「一番旬のタイミングで、この二人が交わることができた。それは本当に奇跡に近いと思います。RIZINは今年で9年ですけど、2人が輝きを放って、RIZINをここまでみんなの心を震わせる場所にした。そんなスーパースター2人が今年の夏、激突する。男としての生き様、ファイターとしての生き様を懸けた戦いです。2005年まで振り返ると、若いファンは記憶がないかもしれないけど、小川直也と吉田秀彦がPRIDEで戦った時、それぞれの存在意義を全否定させるために戦ったと僕は思いました」と、PRIDE時代の日本人大物対決になぞらえて、この試合の意義を説明した。
今回の超RIZIN.3は、通常のさいたまスーパーアリーナの約2万人収容のアリーナバージョンよりも大きい、約4万人収容可能な、スタジアムバージョンでの会場設営で実施する。榊原氏は今大会開催とこの試合を組んだ流れについて「実は未来とは夏に何か大きなことやろう、レガシーを残すようなことしようって話を以前からていて。それは蓮と戦うってことでは無く。東京ドームはコロナ禍の時に未来とクレベルが戦ったので見ているでしょ。あれが15年ぶりぐらいで東京ドームの格闘技界の扉を開けたんです。さいたまスーパーアリーナのスタジアムバージョンって2009年の魔裟斗の引退試合以来誰も使ってないんです。5万人近い人たちの大海原の中の花道を歩く光景を選手たちに見せられたらなって話を未来としていました。それが今回、さいたまスーパーアリーナさんのご協力もあって、この日をスタジアムバージョンに変えることにしました。アリーナバージョンから(客席を)転換するのに1日かかるんですね。この2人のカードを中心に、アンダーカードもみんながワクワクドキドキするカードを考えていますので、真夏の格闘技の祭典を作り出せたらいいなと思います」「当初は東京ドームでっていうような話もしてたんだけど、東京ドームは5月6日に井上尚弥選手もやるじゃないですか。被せてもしょうがないし、他の人がやってないことをやろうっていうところで、夏にビッグマッチをやるってことは、未来もすんなり(腑に)落ちたし、蓮としても、もう待ってましたっていう状況なので、まとめるのが大変でしたっていう感じではないです」と話した。
試合場はリングを予定。これまでの超RIZINのように2部制となるか?という質問に、榊原氏は「今回は無いです。1部制です」と答えた。
囲み取材での榊原氏の主な発言は以下の通り。
―― 集客数はどれぐらいになりそう?
榊原「会場側とも相談して、記録はとにかく塗り替えたいと思ってます。PRIDEの時代でまだやれてないことは塗り替えていきたいし、そんなこと言ったら国立競技場でやらなくちゃいけないとかいうことにもなるんだけど、それも僕らの中ではイメージはあるんで、まずはこのさいたまスーパーアリーナのスタジアムバージョンです。PRIDEの時代は2ヶ月に1回やってたんですけどね。4万人以上集めようと思うと、普通のコアなファンたちに、通常の流れのものだけを届けていても動員が難しいと思うから、やっぱりカジュアルなファンまで届くような祭りを作り出したらいいなと思って、アンダーカードもちょっと期待してください」
―― 券売もPPV契約件数も格闘技の新記録を目指す?
榊原「そうですね。今回はRIZINの9年間の歴史の一つの集大成だと思いますので、日本の今まで叩き出している数字の記録を塗り替えられるか、それもチャレンジだなと思っています」
―― 集大成とのことだが、この大会に集中するために、前後の大会を空けることも?
榊原「あんまりそれも考えていなくて、6月にはこのイベントの前に一つ大会を挟みたいと思います。4月29日の後、6月に大会を挟んで、7月28日の後は9月の末ぐらいに例年通りまた埼玉に戻ってこれるといいなというイメージではいます」
―― RIZIN初期に出てきた選手をまた出したり、今後の格闘技界を担う若手を起用したりとか?
榊原「いろんな話題を全部突っ込む感じです。過去も現在も未来に向けても含めて、ここが一つの起点になって、ここで集大成として終わっていくものもあれば、ここから始まるものもあれば、RIZINが理念に掲げるものをこの中にすべて取り揃えることができたらいいなと思っています」
―― メイウェザー対パッキャオとか、どちらかだけとか、そういう隠し玉というか、飛び道具みたいなものを計画?
榊原「いいとこ突いていると思います。そういうのも含めて、今出せるカードは全部切るというつもりでいます。」
―― 試合数は何試合くらい?
榊原「あんまりまだイメージはないですね。普通に考えれば10試合から12・13試合だと思いますけど、それが全部MMAで並ぶってことでもないです」
―― PPV中継のプラットフォームは?
榊原「これからですね。当然、ABEMAさんとかU-NEXTさんとか、既存でお付き合いをさせていただいている配信プラットフォームさんとも相談をしますけど、そこに限らずです。今は本当に色々なことが起きて、Netflixもスポーツコンテンツに本格的に乗り出してきたじゃないですか。僕らはNetflixとも話をしているし、Amazonプライム(ビデオ)ともそうだし、DAZNだって当然ありますから、こことしか組まないっていう契約もないんで、このコンテンツが欲しいって思うプラットフォーム、一番情熱を持って、宣伝・プロモーションに全力でやってくれるところと、ベストな環境が整うように向き合っていきたいと思います」
なお、4月29日のRIZIN.46から1年間、ナンバーシリーズと超RIZINに、冠スポンサーとしてソファメーカーのYogibo(ヨギボー)がつく。7月28日の大会の正式名称は「Yogibo presents 超RIZIN.3」となる。Yogiboは2021年末以来、約2年ぶりにRIZINの冠スポンサーに復帰する。Yogiboの木村誠司会長も登壇し「私どものYogiboは10周年で、盛大に盛り上げたいところで、バラさん(=榊原氏)からタイミングよくお話をいただき、スポンサーにつくことに決めました」と説明した。