パンクラス 9.9 新木場スタジオコースト:中島太一、約3年ぶりのパンクラスは「出るべくして出る、いい流れだと思います」
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skyticket presents PANCRASE 299(9月9日(日) 新木場スタジオコースト)でフェザー級2位・元王者の田村一聖と対戦する中島太一(パラエストラ東京)が16日、新宿のSkyLive-Rで公開練習を行った。魔裟斗のフィジカルトレーナーとしても知られた土居進氏が主催するジムで、中島は2011年にパンクラスでデビューする前から通い、今も週2で練習している。中島は2012年のネオブラッドトーナメント・バンタム級で優勝し、ランキング1位まで浮上したが、最近5試合はロシアのACBに上がり、パンクラスに出場するのは約3年ぶり。なぜ再びパンクラスに上がるのか?そしてその先に見据えるものは?
中島は12年のネオブラで優勝すると、13年2月には現在の修斗バンタム級世界王者・佐藤将光に判定勝ち。14年3月の横浜文化体育館大会ではマルシオ・セザールを後ろ回し蹴り一撃でKOし、大きなインパクトを残した。だがその後は北田俊亮、ビクター・ヘンリーに連敗。15年11月のダン・イゲ戦で判定勝ちしたのを最後にパンクラスを離れ、最近5試合はロシアのACBで5戦2勝(1KO/1一本)3敗の経験を積んだ。
対する田村は修斗の08年の新人王で、UFC、韓国ROAD FCを経て、15年8月に中島と入れ違うようなタイミングでパンクラスに初参戦。3戦目で牛久絢太郎に勝利しフェザー級暫定王者となる。アンディ・メインの王座はく奪で正式な王者に格上げとなったが、昨年3月の初防衛戦でナザレノ・マレガリエに一本負けし王座陥落。しかしその後は鈴木琢仁、堀江圭功と、期待の新鋭を圧倒し健在ぶりを示している。
◆フェザー級ランキング 王者:ナザレノ・マレガリエ 暫定王者:ISAO 1位:中原由貴 2位:田村一聖 3位:松嶋こよみ 4位:カイル・アグオン 5位:田中半蔵 6位:高谷裕之 7位:日沖発 8位:堀江圭功 9位:ユータ&ロック 10位:牛久絢太郎 11位:内村洋次郎
―― 土居さんの元でのトレーニングはいつからですか?
中島 デビュー前からですから7年ぐらいですね。ああ、そんな長いかあ。
―― きっかけは?
中島 魔裟斗選手がやっていましたし、中井祐樹先生と土居先生の対談がゴン格であったんですよね。土居先生の存在を知り、中井先生に「ここに行けば強くなれますかね?」と聞いて「なれるよ」って言ってもらって、行こうって決めて、それで7年です。
―― 土居先生との練習はいかがですか?
中島 スタミナもメンタルも強くなりますし、合同トレーニングで仲間がいるから頑張れる部分もあります。
―― 合同トレーニングにはどういう方がいますか?
中島 朱里選手、悠太選手、森井洋介選手、鈴木真治選手、良太郎選手、左右田泰臣君もいますし、強い人がいっぱいいます。一般の方も含めて10人ぐらいで、2時間びっちりって感じです。
―― その他の練習環境は?
中島 パラエストラ東京に行って、ロータス世田谷で青木真也さんたちとやって、カルペディエムで岩崎正寛さんや世羅智茂選手たちと寝技をやって。最近はグラップリング練習が多いかもしれないです。
―― どうしてですか?
中島 前は打撃で倒したい憧れがあったんですけど、やっぱり僕は寝技の選手だなあって最近は思い始めて、ちゃんと極めて勝てる選手になろうと、色々試している最中です。
―― ロシアのACBで戦い続けた収穫は?
中島 まだ契約が終わったわけじゃないですけど、人間的にも成長できたとは思います。いい経験だったし、アウェイでの辛さを知って、日本に来て戦う外国人選手を尊敬するようになれました。大事なものを教えてもらいました。アウェイで勝てる選手こそ本物ですし、だからこそドアウェイのロシアを選んだというのもあります。本物になりたいです。日本でなら外国人に勝たないとダメだと思うんですよね。当たり前とまでは言いませんけど。パンクラスで僕と戦って負けた外国人が「減量苦だった」と言い訳していたという噂を聞いて、「だったらアウェーで勝ってやるよ」という気持ちが芽生えたんですよね。アウェーで勝つのはメンタルだけだと思います。いかに飲まれないか。観客含め全員敵なんで。いいメンタルトレーニングにはなりましたね。
―― メンタルの話で言うと、昔の公開練習(ヘンリー戦の前)には遺書を書いて…。
中島 ホント、あれは消して欲しいですね(苦笑)。青木さんみたいに、試合以外でも何か魅せたいなと思って、考えたあげくでしたけど、今は恥ずかしいです。
―― 覚悟は感じましたよ。
中島 やり方を間違えただけで、もちろん覚悟はありました。見る人にはダサい試合だったかもしれないですけど、限界突破していましたよ。3Rは握力が入らなかったですし。
―― アウェイを経験して覚悟の仕方も変わった?
中島 考え方が変わりました。それまでは勝敗のことばっかり気にしていましたけど、そこじゃないと。まずは全力を出して、悔いの無い戦いをすることが第一だと。その試合、その試合が集大成で、相手に負けないんじゃなく、自分に勝つことですね。
―― ロシアのACBを選んだのも、自分を高めるためという内容の話をされていましたが、最初のきっかけはどういう形だったんでしょう?
中島 (14年9月に)ONEと契約した後、放置されたじゃないですか。僕は海外でやってみたくて、海外モードになっていたので、色んな団体に売り込んだら、最初に応えが帰ってきたのがACBだったんですね。僕と契約した時は日本人が誰もいなかったですし、タイミング的にも良かったですよね。
―― 海外の交渉はどうされていたんですか?
中島 パラエストラ東京にいた竹内稔先輩(現在はカルペディエム所属)に英語で連絡を取ってもらっていました。
―― またパンクラスに上がることになったのは?
中島 ACBの選手が増えてきていますし、ACBからは「今すぐに(試合を組むの)は厳しい」という返事があって。あっちはそうは言っていないですけど、僕の負けもあるから(と推測して)。じゃあまたどこか海外を探そうと、ブラジル、中国、ヨーロッパの団体に連絡したけど、すぐ決まらなくて、どうしようかと思っていたら、パンクラスさんからオファーがありました。タイミングはバッチリだったんですけど、まだ海外でまだやりたい気持ちもあったんですね。でも色んな人に相談したら「今はそんな選んでる立場じゃないだろ」とビシッと言われまして、そうだなと思って、出ることになりました。だけど、こうなったのも運命というか。僕は流れに身を任せる方なので、この選択は合っていると思うし、出るべくして出る、いい流れだと思います。
―― パンクラス復帰初戦で田村選手に決まったことはどう思いましたか?
中島 パンクラスに出るにあたって「ワクワクする選手」とお願いしたいんですよ。僕の中では田村選手もその一人でした。あとは高谷選手、ISAO選手で、田村選手に決まって、申し分無い相手だと思いました。
―― どのあたりで申し分無いと思いましたか?
中島 元チャンピオンですね。あんま特徴は無いと思いますけど、地力のある選手で。
―― 試合を見てどういうところが印象に残っていますか?
中島 印象は…。うーん、はっきり言って、ディスってるわけじゃないんですけど、無いんですよね。最近の2試合のパンチはちゃんとチェックして見たんですけど、ストレートじゃなくて大振りじゃないですか。僕には絶対当たんないですよ。それは過信では無いです。スパーリングでも(大振りのフックは)もらったことが無いですね。嫌な展開は、大振りで来られてそのまま金網に押し込まれて、テイクダウンされて、何とか立っての繰り返しのポイント負けかな、唯一負けるとしたら。でも今は壁レスとかも凄く練習しているし、心配は無いです。
―― 自分が勝つならどういうパターンがありえますか?
中島 パンチの練習は滅茶苦茶しているんで、自分の距離で戦って…。あ、言っちゃったら全部作戦だけど、ま、いっか。相手が打撃で攻めてきたら逆にタックルで倒す。相手の裏を突いて行く戦いが楽かな。まあそんな簡単には行かないでしょうけど。
―― そうなってくればロシアで戦った経験も活きるのでは?
中島 ロシアよりは気持ちは楽ですよ。日本だと色んな人が応援に来てくれますし、みんなのために。
―― 久々の日本での試合で、反響も大きいですか?
中島 大きいですね。約2年半あっちでやってきて、自分の価値を高められたかなと思います。みんなに強くなったところを見せられると思うと楽しみですね。
―― パンクラスのフェザー級戦線の選手はどの程度認識していますか?
中島 高谷選手、ISAO選手、外国人のチャンピオン?なんとかザガリエでしたっけ?ほかにも日沖選手とか、ワクワクする選手がいっぱいいますね。
―― かつてバンタム級のパンクラスのタイトル戦線にいましたけど、もう1回パンクラスのフェザー級戦線でタイトルを狙う気持ちはありますか?
中島 うーん、今はその先は考えていないですね。さっき言ったように、いい流れが来ると信じているんで。パンクラスなのか他の海外なのかわからないですけど、次頑張るだけです。今まで色々ありましたけど、間違えた選択はしていないと思いますし、後悔はしていないですし、次頑張って何か来たらまた選んで、前に進んで、切り開いていく、それだけです。
―― 久しぶりのパンクラスでどんな勝ち方を見せてくれますか?
中島 まずは絶対に自分に負けない。絶対に自分に勝つ。その上で、ワンパンっすね。ワンパンで倒します。
―― KOで勝ったら、セザール戦やロシアの試合の時と同じように、ケージの外を走り回りますか?
中島 走りたくなるんですよ。あんな狭い中でワーッて喜びたくなくて、出たいんですよね。みんなのところに行きたくなるんですよね。ロシアでもカメラが僕について来れていなかったですからね(笑)
対戦カード
【本戦】
フェザー級 5分3R
田村一聖(KRAZY BEE/2位・元王者)
中島太一(パラエストラ東京/2012年ネオブラッドトーナメントバンタム級優勝)
女子ストロー級 5分3R
三浦彩佳(TRIBE TOKYO M.M.A/2位)
クリス・マクファー[Cris Macfer Ferreira Macedo](ブラジル/チーム・マクファー)
バンタム級 5分3R
林 大陽(CAVE/8位)
ジョアン・サルダーニャ[Joao Pedro Villa Saldanha](ブラジル/セラードMMA/ブラジルFGC王者)
ウェルター級 3分3R
丸山数馬(TEAM LTDR)
脇本恭平(T-Rex Jiu-Jitsu Academy)
ライト級 3分3R
小林 裕(U-FILE CAMP/2016年ネオブラッドトーナメント同級優勝)
高橋 弘(パンクラスイズム横浜)
フェザー級 3分3R
木村一成(パンクラスイズム横浜)
冨田翔市(パラエストラ東大阪)
【プレリミナリーファイト】
2018年第24回ネオブラッドトーナメント フェザー級決勝 3分3R
亀井晨佑 (パラエストラ八王子)
DARANI DATE (Team DATE)
2018年第24回ネオブラッドトーナメント バンタム級決勝 3分3R
野村優眞 (NEVER QUIT)
大橋悠一 (P’s LAB 大泉)
2018年第24回ネオブラッドトーナメント フライ級決勝 3分3R
鈴木千裕 (P’s LAB 吉祥寺)
杉山廣平 (SPLASH)
フライ級 3分3R
後藤丈治(P’s LAB 札幌)
立花恵介(スーパータイガージム田中塾)
バンタム級 3分3R
高城光弘(リバーサルジム横浜グランドスラム)
飯島重樹(ALLIANCE)
フェザー級 3分3R
加藤泰貴(ロデオスタイル)
松井幸太(東京イエローマンズ キュート)
ライト級 3分3R
上田厚志(総合格闘術骨法烏合會 矢野卓見道場)
金田一孝介(K-PLACE)
バンタム級 3分3R
田代悠生(パラエストラ千葉)
聖王DATE(Team DATE)
バンタム級 3分3R
工藤修久(禅道会 小金井道場)
高杉遼介(新潟イエローマンズ)
フェザー級 3分3R
鬼山斑猫(KRAZY BEE)
立成洋太(FIGHT FARM)
概要
大会名 skyticket presents PANCRASE 299
日時 2018年9月9日(日) ロビー開場・12:00 客席開場・15:45(予定) 開始・16:30(予定)
チケット料金 SS:¥15,000- バルコニー:¥12,000- A:¥9,500- B:¥8,200- C:¥7,000- 2F:¥8,000- 立見:¥6,400- ※未就学児は無料 ※当日券は一律500円増し ※ワンドリンク制(500円)
チケット発売日 7月28日(土)
チケット販売所 パンクラスストア チケットぴあ ローソンチケット イープラス チケット&トラベルT-1
お問い合わせ パンクラス 03-5339-9198 http://www.pancrase.co.jp/