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[修斗] 4.14 北沢 昼の部 (レポ&写真):男顔負けの女子対決!

パレストラ東京 "WANNA SHOOTO 2002" 4月14日(日)東京・北沢タウンホール (→第2部は別ページ掲載)
◆第1部(14:00〜) レポート:岩城健太郎,石動龍,井原芳徳  写真:飯島美奈子

第6試合 フェザー級 5分2R
△今泉堅太郎(日本/SKアブソリュート/5位)
△勝村周一郎(日本/SHOOTO GYM K'z FACTORY)
判定1-0 (20-19,19-19,19-19)

 両者ともアマ時代に対戦した事があり、この時は勝村が勝利している。勝村は昨年のコンバットレスリングのワンマッチで肘を負傷して以来、1年ぶりの修斗公式戦となる。会場には勝村が働く養護施設の子供達が応援に駆け付けた。去年のWANNA SHOOTOと同じ光景である。対する今泉は前回11月に慧舟曾の廣野に判定勝利。強豪選手が増え始めたフェザー級戦線で存在をアピールするためにも、今日はすっきり勝ちたいところだ。
 1R、静かな立ち上がりから今泉がいきなりの飛び膝蹴りの奇襲を見せる。勝村はこれを冷静に防御。スタンドでの攻防から差し合いになりバックを取る。しかし、今泉は一本背負いで投げ飛ばし上になる。パンチを出しながらパスガードを狙う今泉に対して、勝村は足首をつかまえようとする。今泉はパスガードに成功して上四方に。勝村も下から腕を狙うもここでゴング。

 2R、パンチで詰める勝村に対し今泉は飛びつきギロチンチョークを仕掛ける。しかしこれは抜けてしまう。この後、両者上下入れ替わりながらレベルの高い攻防を見せるも、お互い決定打を欠き、試合終了のゴングがなった。
 判定はドロー。今泉は内容は悪くなかったが結果を残すことができなかった。次は5月6日のプレミアムチャレンジに出場が決まっている。勝村はランカー相手にドローの成果を残し、4月19日付けでクラスAに昇格した。(岩城)

◆勝村のコメント
「あー!勝ちたかったなあ!中途半端だったなあ!(判定について)人の見方だからしょうがないです。(久しぶりの試合だったが?)やってて楽しかったです。できれば3Rで再戦したいですね。(次の試合は?)行事があるんで、園長と相談してみます(笑)」

第5試合 72kg契約 5分2R
○マルース・クーネン(オランダ/タツジン・ドージョー)
×石原美和子(日本/禅道会)
判定2-0 (20-19,20-19,19-19)
※これまで「マーロス」や「マルロス」などと表記されてきたクーネンの名前だが、オランダでの発音に従い、今後修斗では「マルース・クーネン」に表記を統一する。

 2月北沢大会の星野育蒔 vs. 尾上佳子に続く、国内での女子プロ修斗第2戦。石原とクーネンは昨年6月のオランダのアマチュア修斗で対戦している。この時はクーネンが腕ひしぎ十字固めで勝利したが、フィニッシュの時にクーネンがロープをつかんでいたという曰く付きの試合だった。今度は石原のホームゲーム。日本なら審判も反則に厳正だ。会場にはクーネンに敗れたことのある高橋洋子と久保田有希、スマックの篠代表、AXの木村プロデューサーと岡林レフェリー、夜の部の試合を控えた星野育蒔、若林次郎のセコンドとして来たしなしさとこ、さらにはドレイク森松や“戦うファッションモデル”中村珠美の姿までも見られた。これまで以上に注目を浴びるクーネン。「緊張しなかった」と試合後語ったが、クーネンをよく知る人たちの多くが「珍しく緊張していた」と話していたのが印象的だ。

 石原にとっても念願の試合だけにいつもと集中度が違う。試合では両者の緊張がいい形で作用する。クーネンがリーチを活かしたジャブでけん制すれば、石原は豪快なフックで応戦。接近するとクーネンはクリンチ状態からアッパーを石原のアゴに叩き込む。打撃戦で不利とみたか、石原はクーネンを敵のコーナーに押し込んでテイクダウンを狙う。こうなるとクーネンもテイクダウン狙いで、お互い下にならないことを意識し、相撲の状態が続く。一度離れたが、また石原がコーナーに押し込み、そのまま1Rが終了する。

 インターバルに石原にドクターチェックが入る。遠くからでも左目の上を大きく腫らしているのがわかる。試合は再開したが、またも石原がコーナーに押し込む展開となる。クーネンは23センチの身長差を活かした高く伸びる膝蹴りで石原をヒヤリとさせるが、命中はしない。石原も肩パンチを放つ。

 ようやく離れると、カウンターパンチ狙いの打撃戦に突入する。1Rと違い、主導権を握ったのは石原だ。ボブチャンチンばりの豪快な右フックをクーネンに命中させる。だがこの攻撃でダウンを奪うには至らず、石原がクーネンをロープに押し込んだところで試合は終了。サブレフェリーの菅野&浦は20-19でクーネンを押し、鈴木レフェリーは19-19のドロー裁定だった。

 女子修斗で常に議論となるのが、グラウンド状態での顔面パンチの是非。スマックやAXでは禁止されている。星野 vs. 尾上では度々出たが、今回はグラウンドの展開がなかったため、この議論は次回以降の試合におあずけの格好となった。だが、打撃戦はもとより、修斗で最近多いコーナーでの差し合いの場面でも、試合の緊張感が途切れることがなかった。寝技がなくとも十分楽しめた。テクニックもレベルが高く、まさに「男子顔負け」の試合だったと思う。(井原)

◆クーネンのコメント
「石原選手はとても強く、女性選手の中でもベストの選手だと思う。でも効いた攻撃はなかった。今日の結果には満足していない。下にならないようにだけ気をつけていたけど、もっといろんな技を出したかった。これからは学業に戻るけど、格闘技が1番、学校は2番よ(笑)」

◆石原のコメント
「テイクダウンができなかったのが残念。パンチの手ごたえはあったんですけど…。クーネンとは勝つまでやります。」

第4試合 ブラジリアン柔術 紫帯チャレンジ68kg契約 7分一本勝負
○渡辺 孝(日本/パレストラ東京)
×若林次郎(日本/SKアブソリュート)
アドバンテージ 2-0
※ポイント2-2 両者テイクダウンによるもの 
※渡辺のアドバンテージ 2はいずれもバックポジション奪取によるもの

 組み手争いから渡辺がタックルでテイクダウンの2ポイントを先制する。さらにバックを狙ってアドバンテージを追加し、襟を取って絞めを狙っていく。若林も試合終了間際にすくい投げで2Pを取り返すが、アドバンテージの差で渡辺が勝利した。

◆渡辺のコメント
「バックを取って絞めで勝てればそれで終わってたのに…。守りに入ってしまいました。最後まで攻めないといけないですね。寝技になったら正直言ってちょろいと思っていたんですけど。今日の感想はうれしいではなくて練習不足だなあという反省だけですね」

第3試合 ウェルター級 5分2R
○藤原正人(日本/パレストラ東京)
×フィンセント・ラトゥール(オランダ/タツジン・ドージョー)
1R 3'53" 腕ひしぎ三角固め

 藤原は開始早々、タックルでテイクダウンを奪うとすかさずマウントを取りパンチを落とす。ラトゥールはTKシザースのような形で状態を入れかえるが、藤原はここから冷静に三角を狙う。回転して逃げようとするラトゥールだが、最後は藤原のマウント状態からの腕ひしぎ三角固めに捕まった。

第2試合 ミドル級 5分2R
○菊地 昭(日本/SHOOTO GYM K'z FACTORY)
×ヤニ・ラックス(スウェーデン/MMAアライアンス)
1R 2'51" チキンウイングアームロック
※右ストレートで菊地にダウン1あり

 開始早々、ラックスのストレートを貰い、ダウンを喫する菊地。しかしすぐに立ち上がり、タックルからテイクダウンを奪うと、柔道仕込みの寝技で簡単にパスガードをに成功し、上からきっちりポジションを固める。1度はアームロックを逃げられたが、再度狙って一本。菊池が寝技での実力を見せつけた。

第1試合 ウェルター級 5分2R
△内村世己(日本/パレストラTOKYO)
△富樫健一郎(日本/パレストラHIROSHIMA)
判定1-0 (19-19,20-19,19-19)

 序盤、パンチで攻めこむ富樫。それに対しタックルをしかける内村。差し合いになり、コーナーに追い詰める内村だが、富樫の膝を貰ってしまう。
 2R、パンチから1本背負いを狙う富樫だがこれはすかされ、下になってしまう。下から2度にわたり三角を狙うも決まらない。
 対する内村はハーフガードからパンチを落し、パスを狙うが富樫もそうはさせない。結局両者、決め手の無いままドローと終わった。

● 第3試合終了後の休憩明けに、桜井“マッハ”速人がリング上で挨拶した。

「(UFCの感想は?)思ったより安全でいい大会でした。みんながんばってたし。自分も楽しかった。(6月の大阪大会は欠場ですね?)自分まだ18歳ぐらいの気持ちなんですけど、いつのまにか、ベテランじゃないんですけど、新人とは言われない年になったんで。距離をおいてというような感じで。(腰の状態は?)だいぶ良くなりました。前人未踏のベルトを持って(リングに)あがりたかったんですけど。人生は長いんで、色々あるということで。(UFC再挑戦は?)自分は1ファイターなんで、赤コーナーでも青コーナーでも目の前にいる奴を倒したいです。リングでもオクタゴンでも一緒です。(ファンへのメッセージ)このあいだの試合は、チャンスが降ってくると思ったら、雨が降ってきちゃって(笑)。まあ、一言で言えばがんばります。」

※第1試合の前、今大会を負傷欠場した中山巧(パレストラ東京)がリングに上がり欠場のお詫びの挨拶をした。
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Last Update : 04/27

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