BoutReview Logo menu shop   Fighting Forum
[会員登録]
[atclub-top]
Report

修斗プロ修斗公式戦 "WANNA SHOOTO 2001"
4月8日(日)東京/北沢タウンホール
主催 : SHOOTO GYM K'z FACTORY

「日本最"強"!? 国際戦は日本勢が7勝1分」

レポート:井原芳徳

▼4月8日(日)北沢大会は、「WANNA SHOOTO」という大会名のとおり、修斗で闘ってみたいという海外5カ国からのフレッシュな顔ぶれが集まり、合計12試合中8試合が国際戦となった。また二部構成・観客総入れ換え制がとられた。
 国際戦は日本勢が7勝1分、うち4試合が一本勝ちと圧勝をおさめた。今回来日した選手たちの大半は率直なところクラスBの実力は満たしていたとは言い難い。だがオランダ勢のセコンドとして来日したマルタイン・デ・ヨング(ライトヘビー級5位)が「将来はオランダでプロの興行を開き、日本にレベルを近付けたい」とリング上の挨拶で話したように、彼らが今回未熟ながらも日本で実戦にチャレンジしたことは、彼らの実力やモチベーションの向上にとどまらず、母国の修斗の発展・普及にも大きく貢献するだろう。圧勝の裏に隠れた感じもするが、日本勢のテクニックの安定度・水準の高さも証明されたといっていい。大会名に"2001"と銘打たれていることもあり、来年以降の各国勢の成長ぶりに期待したい。(下写真:昼夜大会それぞれの中盤で、佐藤ルミナ、マルロス・クーネン、桜井マッハ速人が挨拶した)


【第1部】15:00開始

第1試合 ウェルター級 5分2R
△小谷ヒロキ(SHOOTO GYM K'z FACTORY)
△山崎 剛(TEAM GRABAKA)
判定0-0(19-19,19-19,19-19)

第2試合 ミドル級 5分2R
○伊藤 忍(パレストラTOKYO)
×マルタイン・メインハス(オランダ/NTL修斗マルタイン道場)
1R 4'16" スリーパーホールド

第3試合 ウェルター級 5分2R
○高田和道(WILD PHOENIX)
×マサ・マルコメ(アメリカ/USA修斗協会イノサント・アカデミー)
1R 4'35" スリーパーホールド
 兵庫県尼崎出身の逆輸入ファイター・マルコメだったが、あっさりバックマウントを許すとパンチの連打に苦しみ、最後はスリーパーに沈んだ。

第4試合 ウェルター級 5分2R
△鈴木洋平(パレストラTOKYO)
△川尻達也(総合格闘技TOPS)
判定0-1(19-19,19-19,18-19)

第5試合 ミドル級 5分2R
○ザ・ばばんば(パレストラTOKYO)
×ロドニー・エリス(オーストラリア/AUS修斗スパルタン・ジム)
判定2-0(20-19,20-18,19-19)


 レット・アンソニーの負傷欠場により、同じジムのロドニー・エリスが出場。ド派手な入場パフォーマンスで恒例のばばんば、今日は春バージョンということでピンクに桜をあしらったガウンと帽子で入場した。試合でも積極果敢に足関節を取りに行き観客を沸かせる。だがエリスに脱出されるとバックを取られスリーパーを狙われてしまう。2Rは慎重にパスガードを狙うが、なかなか好ポジションを得られない。下から三角絞めを狙われる場面も。最後はインサイドガードで膠着したまま試合終了。ばばんばは勝ち名乗りを受けても手を横にふり納得せず、パフォーマンスも無く退場していった。

第6試合 フェザー級 5分2R
○勝村周一朗(SHOOTO GYM K'z FACTORY)
×ライアン・ディアス(カナダ/フランコ&ギブソン・パンクレイション)
判定3-0(20-17,20-19,20-17)
 勝村がグラウンドでの強力な左パンチでディアスを苦しめる。1R中盤ディアスが亀の状態の勝村の頭部に膝蹴りを入れてしまい注意1を受ける。2Rも勝村が足関節を狙ったり、蹴りに合わせてのタックルでテイクダウンを奪うなど優位に試合を運んだ。



【第2部】18:00開始

第1試合 ライト級 5分2R
○村山英滋(シューティングジム八景)
×田村彰敏(格闘結社田中塾)
テクニカル判定3-0(20-17,20-18,20-17)
 三角絞めで攻める村山を田村が持ち上げマットに叩き付けた時にバッティングし、田村が左側頭部から出血しドクターストップ。アクシデントとみなされ、この時点までの試合内容で判定が下された。結果腕十字、アームロック、三角絞めと攻め続けていた村山がデビュー戦を飾った。

第2試合 ウェルター級 5分2R
○飛田拓人(インプレス)
×ウーモア・トロンペット(オランダ/NTL修斗マルタイン道場)
判定3-0(20-18,20-18,20-18)

第3試合 ライト級 5分2R
○石川 真(PUREBRED大宮)
×ユージーン・ヘンセン(ニュージーランド/ウエリントン・サブミッション)
2R 4'42" 腕ひしぎ肩固め

第4試合 フェザー級 5分2R
×高橋大児(SHOOTO GYM K'z FACTORY)
○今泉堅太郎(SKアブソリュート)
判定0-3(18-20,19-20,19-20)
 '98,'00全日本サンボ選手権57kg級優勝の実績を誇る今泉が、随所で腰の強さを発揮。高橋のテイクダウンの仕掛けをことごとく封じ、逆に数度のテイクダウンを奪い判定勝ちをおさめた。

第5試合 ライトヘビー級 5分2R
○山下志巧(パレストラ札幌)
×ジェレミー・ベネット(アメリカ/USA修斗協会イノサント・アカデミー)
2R 2'36" TKO(マウントパンチ)
 柔道四段、柔術紫帯の山下が、レスラーのベネットのタックルを切り、下になっても相手の胴を足で持ち上げるようなスイープを見せ観客を沸かせる。最後は亀になったベネットに重いパンチを連打しタップアウト勝ちをおさめた。

第6試合 ミドル級 5分2R
△キム・メイソン(アメリカ/AMCパンクレイション)
△鶴屋 浩(パレストラMATSUDO)
判定1-0(20-18,19-19,19-19)
 1R、キックボクシング10戦9勝1分の戦績を誇るメイソンが、差し合いでのムエタイ式の膝蹴りで攻める。2Rようやく鶴屋が差し合いを制しテイクダウン、マウントポジションを取るが、後半はスタンドでの差し合いで膠着が続いた。判定はドロー。メイソンが海外勢全敗をかろうじて阻止した。

レポート&写真:井原芳徳

TOP | REPORT | NEWS | CALENDAR | REVIEW | BACKNUMBER | STAFF | SHOP | FORUM


Copyright(c) MuscleBrain's All right reserved
BoutReviewに掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。
著作権はマッスルブレインズに属します。

編集部メールアドレス: ed@boutreview.com