PRIDE GP 2004 開幕戦

2004年4月25日(日) さいたまスーパーアリーナ
第1試合 トーナメント 一回戦
× 高橋 義生
ヒース・ヒーリング
3R(10/5/5) 1R 4:53
TKO パウンド
※ ヒーリングがテイクダウンで上になると、ガードポジションからのパウンドの連打を落とすが
高橋はなんとウィービングで避けるという恐れ知らずの対応を見せる。
 だが、高橋はスイープがままならず除々にパウンドをもらい始めると反応が遅くなり敗れてしまう。
 15kgの体重差がそのまま結果に反映されてしまった一戦だった。

第2試合 トーナメント 一回戦
× ムリーロ・ニンジャ
セルゲイ・ハリトーノフ
3R(10/5/5) 1R 4:14
KO パンチの連打
※ 本来ミドル級が適正体重かと思われていたニンジャが贅肉を蓄えヘビー級GPに参戦。
 対するはPRIDE3戦目ながらGPに抜擢されたハリトーノフ。
 経験が浅いため実力が未知数にも関わらずコアなファンの間では陰の優勝候補とまで目されている。
 試合は典型的な立ち技vs寝技の試合になるかと思いきや、ハリトーノフが打撃で応戦するという意外な展開になる。
 立ち技ではニンジャに分があるかと誰もが予想していたが、ハリトーノフはリーチの優位さとセンスでKOに追い込む。

第3試合 トーナメント 一回戦
× 戦闘竜 セコンド:桜庭和志、他???
ジャイアント・シルバ
3R(10/5/5) 1R 4:04
チキンウイングアームロック
※ 話題性先行のカード。
 角界引退から間もない関取の参戦ということで、その実力に興味が注がれる。
 戦闘竜がブチかましでテイクダウンを奪うとシルバはガードポジションから戦闘竜の右手をつかみアームロックをしかける。
 常識的にその状態からアームロックが極まることはないのでセコンドの桜庭も「大丈夫」と声をかけるが、
230cmの巨漢シウバは長いリーリを活かしチキンウイングアームロックを極めてしまう。

第4試合 トーナメント 一回戦
セーム・シュルト
× ガン・マッギー
3R(10/5/5) 1R 5:02
腕ひしぎ十字固め

第5試合 トーナメント 一回戦
小川 直也
× ステファン・レコ
3R(10/5/5) 1R 1:34
肩固め
※ K-1から鳴り物入りで移籍参戦して来たレコに対するは、我らがハッスル小川直也。
 日本人格闘家としてトップの扱いを受けているもののプロレスに参戦したりと、
実力の底が見えないため、それを誰もが知りたがる。
 試合はパンチで小川がレコを倒し、そこから肩固めというあっさりとしたものだったので、
結局レコは小川の実力を計るに至らなかった。

第6試合 トーナメント 一回戦
× ミルコ・クロコップ
ケビン・ランデルマン セコンド:ロン・ウォーターマンチャック・リデル、他???
3R(10/5/5) 1R 1:57
KO 右フック
※ 優勝候補の一角に挙げられるミルコ。世界の頂点をつかむために負けるわけには行かない。
 ゴングが鳴るや、細かいステップから高速タックルでミルコをコーナーに詰め込むランデルマン。
 もの凄い圧力でコーナーに押し込み、なんとか打撃を加えるなりテイクダウンを奪いたいランデルマンだが、
思うように動けない。しかしミルコもその圧力を押し返すだけで精一杯で何もできない。
 膠着の状態になったためストップがかけられると中央から再スタート。
 また高速タックルか、と誰もが思った瞬間!
 ミルコの側頭部にランデルマンの右フックが一閃!
 崩れ落ちるミルコの顔面にパウンドを加撃、だが勝負は右フックでついていた。
 この衝撃の事実こそがPRIDEの恐さであり魅力なのだ。
 番狂わせとの声がメディアでは多くあがっていたが、これは決して番狂わせなどではない。
 ミルコは寝て闘うことはできない、言わば欠落のある選手なのだ。
 その欠点を補うためにストライカーとして独自の戦い方を生み出して来た。
 それは寝技には決して付き合わず、タックルは全てがぶって切り、打撃で追い込むというものだ。
 そのためタックルに対してはどの選手よりも敏感に反応してしまう。
 しかも初めの高速タックルを受けていたからなおのことであった。
 ランデルマンはそのミルコの特性を全て見抜いていたため、タックルと見せかけ距離を詰めると同時に、
ミルコの左ハイ対策で高く上げていた右手で即座にミルコを射抜くことができたのだ。

第7試合 トーナメント 一回戦
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ
× 横井 宏考
3R(10/5/5) 2R 1:25
スピニングチョークスリーパー
※ 勝負が決した瞬間、誰もが「???」となっていた。
 PRIDEで闘うには知名度・経歴ともに決して高いとは言えない若武者・横井。
 相手は百戦錬磨のナンバー2であるノゲイラだ。
 かつての王者にこの若造がどこまで喰らいつけるかが焦点になるのかと思われたが、
 しっかりとした基本を身につけているだけではなく力でノゲイラを押し、高い勝負根性を発揮し会場を盛り上げる。
 2R、ほんの少しスタミナの落ちた横井の力の抜けたタックルをノゲイラが、中腰で横井の首を脇につかむ。
 膝に注意しなければいけない場面、横井は目を閉じず冷静に手で頭をガードしノゲイラの膝蹴りに備える。
 しかし、次の瞬間ノゲイラはいきなり自らの体を沈めクルッと反転すると変形肩固めをしかける。
 意表をつかれた横井はその技に全く対応できず敗れ、涙を流す。
 何が起こったのか誰もがすぐには理解できずにいた。
 しかし、この敗北で横井株は間違いなく急騰した。

第8試合 トーナメント 一回戦
エメリヤーエンコ・ヒョードル
× マーク・コールマン
3R(10/5/5) 1R 2:11
腕ひしぎ十字固め


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