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[全日本キック] 5.11 後楽園:優弥×湟川、低迷脱し王座を獲るのは?

全日本キック "REARM" 5月11日(金) 後楽園ホール  【→カード&チケット情報】  [→掲示板スレッド]


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(5/9 up) 第23代全日本ウェルター級王座決定トーナメント決勝戦を行う山本優弥(青春塾/1位)と湟川満正[ほりかわ・みつまさ](AJジム/3位)の直前コメントが、全日本キックから届いた。

 これまで2度王座を獲り逃している優弥。昨年12月の濱崎へのリベンジ戦でも、通常使わない膝蹴りに固執する等、大事な試合で持ち味を発揮できずにいた。「微妙な判定でもいいから勝とうって。考え方が甘かった」と反省する。
 だが濱崎に連敗した後、すぐに練習を再開し、ボクシングの練習も取入れると、不思議と気分が一新。3月の金統光との準決勝では、入場テーマ曲を以前の尾崎豊の曲に戻すと、優弥の持ち味も戻った。「何も考えずに試合ができました。入場でも、人目を気にしないで歌いながらリングに上がって。自分の好きなように試合ができた」と振り返る。
 所属の青春塾の竹島会長は「本来の体重と持ち味をしっかり意識できていたから」と好調の理由を分析。同門の石川直生がベルトを獲ったことも、優弥の刺激材料になった。
「僕はこの世界に入って、まだ形になるものを持ってないんで。ベルトを獲ったら、獲る前とは自信が違うと思うんですよ。そこからまた、変われるんじゃないかって。小林(聡)さんじゃないですけど、“まだ始まってもいない”って思うんですよ。チャンピオンにもなってないし、今やめたら何が残るんだろうって。30戦もやってて、いまさら気づくなって話ですけど」
 まずはベルトを獲る事。この試合をきっかけに、優弥は本当のスタートを切ることができるか。

 対する湟川も昨年4月の王座戦で大輝に敗れ、1度王座を獲り逃している。先輩の山内、WINDYが近い時期に王座を獲った中、自分だけが獲り逃したこともあり、「あの時はもう、舌を噛み切ろうかと思いました」と振り返る。
 中島トレーナーも「ホリは自信とか殺気も失ってた」と当時の状況を評する。だが転機となったのは、昨年12月の金統光戦。優弥が濱崎に敗れたのと同じ大会で、湟川も体調不良が影響し延長判定負けを喫した。中島氏は「ホリらしくない試合だったんですけど、あれを経験したことが、以前の自分を取り戻すきっかけになったのかもしれない。今のホリを見てると、大輝戦で失ったものが戻ってきた感じがしますね」と話す。
 3月の三上洋一郎との準決勝では見事右ハイでKO勝利。今年のテーマは“温故知新”と定め、3回戦の頃やデビュー前にやっていた練習を取り入れた。このあたりの原点回帰をきっかけとした心境の変化は、優弥とも共通している。
 しかし湟川は4/15後楽園大会のリング上でも話したように、優弥が試合中に舌を出して笑顔を見せるパフォーマンスに、強烈な嫌悪感を抱く。
「なんか、久々にイライラしますね。宝樹まもる戦以来ですね、こんなイライラするのは。一緒にリングに立つのもイヤなんですよ」
「向こうはね、他のジムの選手とも和気あいあいとしてるんですよ。山内さんともしゃべってるし。選手同士で仲良くするっていうのがね、もう俺からしたら信じらんないんですよ。闘うかもしれない人間と、なんで仲良くできるんですかね。そういうのがもう……嫌いなんですよ」
 だがそのイライラを試合に持ち込むことは禁物。「自分はどうしても、その場の攻防とか雰囲気で気持ちを左右されちゃうことが多いんで」と本人も認識している。中島トレーナーは「優弥はカウンターを取るのがうまいですから。ただ、山内とかK-1でやったファリッド・キダーみたいに自分がカウンターを取られるのには弱い」と分析しており、冷静にカウンターを取れるかが湟川の運命を左右することになりそうだ。(井原芳徳)

元気、吉鷹直伝パンチでタイ強豪KOだ!

(5/8 up) メインでラジャダムナン元スーパーバンタム級5位のセーンチャイ・ジラグリアングライと対戦する山本元気が7日、所属の東京・住吉のDEIONジムで公開練習を行った。
 昨年9月のラジャダムナン遠征で敗れて以来の試合となる元気。その後1月4日の試合に向けて練習していたが、足の怪我でキャンセルし、結果的に復帰まで8ヶ月かかった。
 4月16日の後楽園大会の休憩明けにファンに向け挨拶を行ったが、その前日に右眉付近をカット(下記事参照)。スパーリングができなくなった結果、「嫌い」だと言うミット打ちでの追い込みが増えた。公開練習でミット打ちを始める前「試合が終わったら1ヶ月ミットやりたくない」とつぶやいたが、自分をイジめ抜いた分、試合で底力を発揮してくれそうだ。

 技術面ではシュートボクシング第1回S-CUP王者で、現在は名指導者として知られる吉鷹弘氏との出会いが大きな刺激に。マンツーマンでの指導も受け、DEIONジムから近い浅草のシーザージムにも5・6回出稽古に通い、宍戸大樹とも練習する等、SB勢から多くを吸収した。特に肘対策は勉強になったといい、さらに「一つ教えてもらったパンチが使えると思う。セーンチャイもびっくりすると思う」と明かす。「セーンチャイは後半追い上げ型。組み付かれるとキツい。早い段階でダメージを与えないと」とも話しており、試合の早い段階で吉鷹流の新技が出るかもしれない。

 昨年9月のラジャ遠征で完敗したことから、6月17日のラジャ遠征出陣に関しては「今回の試合で信用を取り戻して、話が来てから考える」と慎重。K-1の60kg戦線に関しても「出られても出られなくてもいい。今のキックは世界の色んなルールに対応できる選手が求められている」と、やや客観的なスタンスだ。
 その一方で興味を示すのは新日本キック・フェザー級王者の菊地剛介とのドリームマッチ。「菊地さんとやってみたい。TITANSに乗り込んでもいい」と話す。さらにWBCムエタイに関しても「(日本ランクで)1位にしてもらったからタイトルマッチをやりたい。スーパーフェザー級はゲーオがベルトを持っている」と意欲。ちなみにフェザー級はアヌワットが王者だ。復帰戦をきっかけに新章に突入する元気の熱いドラマに注目だ。(井原芳徳)

3R戦5試合追加。元気&真弘のWメイン

(4/18 up) 3回戦5試合が追加され、全カードと試合順が下記一覧のとおりに決まった。

湟川「しばき倒す」、優弥「斬り殺す」

(4/16 up) 全日本キック5.11後楽園大会で第23代全日本ウェルター級王座決定トーナメント決勝戦を行う山本優弥(青春塾/1位)と湟川満正[ほりかわ・みつまさ](AJジム/3位)が、15日の後楽園大会の休憩明けにリングイン。熱い試合を予感させる過激な舌戦を繰り広げた。
 優弥の魅力の一つは、相手の攻撃をもらった時に見せる笑顔。3月の金統光戦では久々にそれがたっぷり見られ、最後は舌を出して頭を振って挑発する余裕ぶりも見せた。
 だが“ヒットマン”こと湟川は、そんな優弥に不快感を示す。「山本選手は強くて上手いと思いますけど、試合中、相手を馬鹿にしたようなパフォーマンスとか、それで山本選手のファンが喜ぶのもどうかと思うけど、今度俺の試合でそういうことをやったら、しばき倒してやろうかなと思います。5月、楽しみにしておいて下さい」と宣告する。
 すると優弥は「言う事少し考えてたんですけど、今ちょっと色々(湟川選手が)言って…」と動揺を隠せず。「試合中に笑ったりするのも、正直やめたほうがいいかなと思うんですけど、真面目に試合をして勝てた試しが無いので。自分やっぱ試合中凄く楽しくなって、好きだからこそ試合をしているので、自由にやったらああいう試合になってしまうんで、ちょっと大目に(見て欲しい)」と答える。

 湟川発言に気持ちを刺激されたせいか、優弥のコメントも次第にエスカレート。「今いろいろ技術を学んでいて、今リングに上がると、言葉汚いですけど、人を殴り殺したくなってしまったんで、5月11も同じ気持ちになると思うんで、キレのあるパンチとキックで、湟川選手に恨み無いですけど、斬り殺したいと思いますんで、応援よろしくお願いします」とコメント。「しばき倒す」湟川と、「蹴り殺す」優弥の、どちらの勢いが勝るか?

 さらにWメインでタイ人との対戦で競演する山本元気と山本真弘もリングイン。元気は「頑張ります。激しい試合絶対にしますんで、応援よろしくお願いします」、真弘は「前回(3月大会で)しょぼい試合をしてしまって、次はバッチリやるんで、応援よろしくお願いします」と意気込みを語った。(井原芳徳)

元気&真弘、ラジャダムナン勢と対戦

(4/14 up) 8ヶ月ぶりの試合となる山本元気の対戦相手が、ラジャダムナン元スーパーバンタム級5位のセーンチャイ・ジラグリアングライ(写真左)に決まった。
 元気の「とにかくタイ人と闘いたい。相手は強ければ強いほどいい」という希望どおりの相手のセーンチャイ。現同級王者のルーシラーとはタイトルマッチを行った実績を持ち、今年本格的にフェザー級に転向。1月15日・ラジャダムナンのメインで、昨年9月のラジャダムナン遠征試合で元気を2R TKOに下したグーピー・ウォー・スティラーと戦い勝利。2月の再戦にも勝利して2連勝、今やランキング入りは目前といわれている。現在30歳で戦績98戦69勝(10KO)25敗4分。打撃戦に滅法強いファイタータイプだといい、山本元気との一騎討ちは壮絶なファイトとなりそうだ。

 また、元気のライバル・山本真弘の出場も決定。セーンチャイ同じくラジャを主戦場とする、22歳のフェザー級戦士・モンコントーン・ポンソンクラーム(写真右)と対戦する。この選手は国際式ボクシングの試合にも出場している右利きファイター。戦績38戦24勝(4KO)13敗1分。過去、タイ選手に3戦2敗1分と勝ち星がない真弘。ムエタイから初白星を奪えるか。

 なお、今大会で予定されていた第10代全日本ミドル級王座決定トーナメント準決勝・中村高明 vs. 江口真吾の一戦だが、江口から吉武龍太郎に変更。江口は4月8日のM-1で貴之ウィラサクレックに勝利し、トーナメント出場権を得たが、この試合で左上腕二頭筋腱炎・全治3週間の怪我を負ったため欠場となった。中村×吉武の勝者は6月10日(日)新宿FACE大会の王者決定戦に進出する。
 他にもライト級ランキング戦・島野智広(5位) vs. 遠藤智史(7位)が決定。残りカードは3R戦数試合を予定している。チケットは4/14(土)より販売がスタートする。

山本元気復帰戦。優弥と湟川が王座戦

(4/2 up) 山本元気の8か月ぶりの試合が決まった。元気自身の「とにかくタイ人と闘いたい。相手は強ければ強いほどいい」という要求を受け、全日本キックはタイ・ラジャダムナンスタジアムからの選手招聘を決定。現在、強豪選手をリストアップ中だ。元気は昨年9月のラジャダムナン遠征試合でグーピー・ウォー・スティラーに2R TKO負けして以来の試合となる。
 山本優弥と湟川満正の全日本ウェルター級王座決定戦が正式決定。両者とも3月大会で完勝し、好調ぶりをアピールした。初戴冠となるのは果たしてどちらか。
 なお、全日本ミドル級王者のTOMOが、階級アップに伴い4月1日付で同王座を返上。4.15後楽園大会の佐藤皓彦 vs. 白川裕規より、第10代王座決定トーナメントがスタートする。4.8 M-1 大森大会の貴之ウィラサクレック vs. 江口真吾の勝者が、5.11 後楽園で中村高明と対戦。その勝者が佐藤×白川の勝者と、6.10新宿FACE大会で決定戦を行う。
 他にもデビュー5連勝のスイス人・クリストフ・プルボーが、ウェルター級2位の金統光に挑む一戦も決定した。

 

全日本キックボクシング連盟 "REARM"
2007年5月11日(金) 東京・後楽園ホール
開場・17:00 オープニングファイト開始・17:30 本戦開始・18:30


第8試合 ダブルメインイベント(2) 58.5kg契約 3分5R
山本元気(DEION GYM/全日本フェザー級1位・前王者)
セーンチャイ・ジラグリアングライ(タイ/ラジャダムナン元スーパーバンタム級5位・現フェザー級)

第7試合 ダブルメインイベント(1) 58kg契約 3分5R
山本真弘(藤原ジム/全日本フェザー級王者)
モンコントーン・ポンソンクラーム(タイ/フェザー級)

第6試合 セミファイナル 第23代全日本ウェルター級王座決定戦 3分5R(延長1R)
山本優弥(青春塾/1位)
湟川満正(AJジム/3位)

第5試合 第10代全日本ミドル級王座決定トーナメント準決勝 サドンデスマッチ(3分3R+延長1R)
中村高明(藤原ジム/全日本ミドル級1位)
吉武龍太郎(アイアンアックス/前全日本スーパーウェルター級5位)

第4試合 ウェルター級 サドンデスマッチ
金 統光(藤原ジム/2位)
クリストフ・プルボー(スイス/スクランブル渋谷/6位)

第3試合 ライト級 サドンデスマッチ
島野智広(建武館/5位)
遠藤智史(AJジム/7位)

第2試合 バンタム級 3分3R
菊地慧(藤原ジム)
柏木吾一(S.V.G.)

第1試合 スーパーウェルター級 3分3R
横澤浩史(S.V.G.)
武田一也(JMC横浜GYM)

◆ オープニングファイト

第3試合 ライト級 3分3R
田中信二(大村道場)
HIROAKI(峯心会)

第2試合 ライト級 3分3R
渡部太基(藤原ジム)
ユウキ(AJジム)

第1試合 ライト級 3分3R
白濱卓哉(建武館)
森直樹(峯心会)

※出場選手はケガ等により変更となる場合があります


■料金:
RS席¥10,000 S席¥7,000 A席¥5,000
※当日券は各1000円アップ。16時より販売。
当日スタンディング¥4,000

■一般発売:4/14(土)より

■チケット発売場所  
チケットぴあ 0570-02-9999
イープラス http://eplus.jp/
後楽園ホール 03-5800-9999
チケット&トラベルT-1 03-5275-2778
全日本キック 03-3365-1171
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■お問い合わせ
全日本キック 03-3365-1171

Last Update : 05/09 12:19

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