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[K-1 WGP] 4.29 ラスべガス:グラウベ欠場。レコがルスランと対戦

FEG "K-1 WORLD GP アメリカ予選" 2006年4月29日(土) ラスベガス  【→カード一覧】 [→掲示板]

(4/26 up) グラウベ・フェイトーザが左足の小指の付け根を骨折し全治3週間と診断されたため欠場する。代わってステファン・レコがルスラン・カラエフと対戦する。
 レコはUSA GPにエントリーしていたがスーパーファイトにシフト。ネバダ州では医師の診断結果を試合の1週間前にアスレチックコミッションに提出する義務があり、代わりの選手の用意が困難なため、この処置が取られた。
 トーナメントではリザーバーのスコット・ライティが本戦に格上げされ、デューウィー・クーパーと対戦する。ライティは昨夏の最終予選の準優勝者のため、格上げは妥当なところだろう。フェイトーザの回復が順調ならルスラン戦は今夏のベガス大会で組み直される模様だ。(井原芳徳)

武蔵×シュルト他決定。GP予選に謙吾出場

(3/31 up) FEGは30日、都内ホテルで記者会見を開き、ラスベガス大会の全カードを発表した。スーパーファイトはセーム・シュルト vs. 武蔵、グラウベ・フェイトーザ vs. ルスラン・カラエフ、チェ・ホンマン vs. ザ・プレデターの3試合。ワールドGP開幕戦(9/30 大阪ドーム)進出の切符を賭けるUSA GPの組合せは次のとおりとなっている。ベガス大会常連のマイティ・モーはじん帯の負傷により欠場する。

 一回戦(1):ゲーリー・グッドリッジ vs. 謙吾
 一回戦(2):ステファン・レコ vs. デューウィー・クーパー
 一回戦(3):藤本祐介 vs. カーター・ウィリアムス
 一回戦(4):ハリッド・“ディ・ファウスト” vs. ショーン・オヘア
 リザーブ:スコット・ライティ vs. アレクサンダー・ピチュクノフ

 武蔵は「とりあえずチャンプとやって、今年はどれくらいいけるか手応えを感じたい」と考え、昨年世界GP覇者のシュルトとの対戦を志願。「初戦からチャンプ相手なので気合を入れ、幸先よいスタートを切る」ため、元WBA王者のボクシングトレーナー・フランク・ライルズ氏を、通常の毎年秋の開幕戦大会前よりも前倒ししてアメリカから招へいし、入念な対策を練る考えだ。 
 シュルトは3/5のニュージーランド大会でピーター・アーツ相手に判定負け。武蔵は「僕が広島でやった時の試合を思い出した(02年4月、シュルトが判定2-1で勝利)。オフェンスは上がっているが、ディフェンスは上がっていない。攻略法はある」と分析。「思いっきり懐に飛び込んでパンチを当てることが大事。危険だけど、飛び込んでじっとしてるわけじゃない。前にもやっているので膝蹴りも見切れる自信がある」と意気込んだ。
 「特にチャンプになりたいという気負いはなく、逆にリラックスしている」とも話した武蔵。谷川貞治K-1イベントプロデューサーは「期するものがあるんじゃないか」と話したが、武蔵をかわいがっていた祖母・房子さんが90歳で今月亡くなったことも、精神に影響しているようだ。武蔵の口から「勝ちにいく」「自信がある」「強気でいく」といった前向きな言葉が、いつもに増して多く飛び出していたようにも思えた。

 フェイトーザ vs. カラエフは去年ベスト8の新鋭同士の凌ぎ合い。今年の世界GPを占う重要な一戦となる。フェイトーザは去年春のラスベガスでのUSA GP覇者、カラエフは夏の世界最終予選覇者で、ベガスの会場にリピーターを増やすには絶好の組合せだ。カラエフは1か月ロシアに戻って練習し、肉体的にも精神的にも充実しているといい、フェイトーザはカラエフのスピードと積極的な攻めに警戒。華麗で鋭い蹴り技の応酬に注目だ。

 ホンマンは去年の世界GP準々決勝のボンヤスキー戦で負った足の怪我が完治し、2月から練習を再開。その試合で心境が変化し「具体的には言えないけど、去年とは全く違うファイトスタイルを考えている」という。さらに「去年以上に欲張ってたくさん試合をしたい。全ての選手と戦いたい」とも話していた。対するプレデターは大晦日のDynamite!!でボンヤスキーと大接戦を繰り広げており、単なるプロレスラーから脱皮した技巧派として注目を浴びた。モンスター対決を超えた技術戦が繰り広げられることを期待したい。

 藤本はべガス大会の常連としてすっかり定着。2か月ぐらい前からUSA GP出場をほのめかされていたといい、自費でオランダのメジロジムと、アメリカのライルズ氏のジムで武者修行し準備を整えた。一回戦の相手・ウィリアムスとは過去2戦。03年5月の初対決では完敗したが、昨春の対戦ではネバダ州で禁止されている顔面への膝蹴りで鼻の骨を折られ無効試合に。藤本は「ムカついている。倒す前に鼻を折る。あとは優勝しか考えていない」と気合が入っていた。

 謙吾は昨年8月にパンクラスとの契約を「凍結」し、ロスに移住。K-1挑戦を自ら志願したといい、K-1側もパンクラスと調整し、参戦が実現した。谷川プロデューサーは「一回戦は同じ総合のグッドリッジなので思いっきりぶつかれる。日本人の新しい血を入れて、競争を激しくしたい」とマッチメイクの意図を説明した。

 USA GPの優勝候補筆頭と目されるのはレコ。昨年世界GPのリザーブファイトではバダ・ハリ相手にまさかの逆転負けを喫したが、フィニッシュまでは切れ味鋭い動きでK-1完全復活を予感させていた。01年にピーター・アーツをKOする等、相性のいいベガスで、今度こそ再起を果たしたい。(井原芳徳)

 

FEG "FieLDS K-1 WORLD GP 2006 in LAS VEGAS"
2006年4月29日(土) 米国ネバダ州ラスベガス・ミラージュホテル
開場・17:30 開始・16:00


■ スーパーファイト 

3分3R(延長1R)
セーム・シュルト(オランダ/正道会館)
武蔵(日本/正道会館)

3分3R(延長1R)
ステファン・“ブリッツ”・レコ(ドイツ/ゴールデン・グローリー)
ルスラン・カラエフ(ロシア/マルプロジム)

3分3R(延長1R)
チェ・ホンマン(韓国/フリー)
ザ・プレデター(アメリカ/UPW)

■ USA GP (優勝者は9/30開催のワールドGP開幕戦に進出)

リザーブファイト 3分3R(延長1R)
アレクサンダー・ピチュクノフ(ロシア/極真会館) 
未定

一回戦(1) 3分3R(延長1R)
ゲーリー・グッドリッジ(トリニダード・トバゴ/フリー)
謙吾(日本/Ingram&チーム・オーヤマ)

一回戦(2) 3分3R(延長1R)
スコット・ライティ(アメリカ/ザ・ピット)
デューウィー・クーパー(アメリカ/ワン・キックス)

一回戦(3) 3分3R(延長1R)
藤本祐介(日本/モンスター・ファクトリー)
カーター・ウィリアムス(アメリカ/チーム・ブードゥーUSA)

一回戦(4) 3分3R(延長1R)
ハリッド・“ディ・ファウスト”(ドイツ/ゴールデン・グローリー)
ショーン・オヘア(アメリカ/UPW・バラーファイティング)

準決勝(1) 3分3R(延長1R)
一回戦(1)勝者
一回戦(2)勝者

準決勝(2) 3分3R(延長1R)
一回戦(3)勝者
一回戦(4)勝者

決勝 3分3R(延長最大2R)
準決勝(1)勝者
準決勝(2)勝者


◆お問い合わせ:(株)FEG  TEL:03-3796-5060 FAX:03-3796-2978

Last Update : 04/26 15:25

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