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[UFC 47] 4.2 ラスベガス:前ヘビー級王者シルビア、薬物検査でアウト

Zuffa "UFC 47 -It's On-" 2004年4月2日(金) ラスベガス  【→カード一覧】  [→掲示板スレッド]

  WOWOWで4/3(土)17-19時OA。再放送は4/5(月)24:30-26:30

(4/2 up) 前ヘビー級王者・ティム・シルビアが薬物検査をクリアできなかったため、アンドレイ・オロフスキーとの王者決定戦が中止となった。このためオロフスキーはキャベージ・コレイラと3Rのノンタイトル戦で対戦し、コレイラと対戦予定だったマイク・カイルは、急遽出場のウェス・シムズと対戦する。なお、1日の計量は全選手がクリアしている。
 シルビアは昨年9月のUFC 44でガン・マッギーを破りヘビー級王座防衛に成功するが、ステロイドの陽性反応が出たため4ヶ月間の出場停止処分を受け、10月にベルトを返上した。今回の検査では、シルビアが王座返上以前の昨年6月頃に使用していたステロイドが微量ながらも発見された。
 UFCのラスベガス大会を管轄するネバダ州アスレチックコミッションの基準では、体内のステロイドが30ng(ナノグラム=10億分の1グラム)以上で陽性と判断される。ステロイドは脂肪の中に残留し、常用者の場合900〜1000ngあるという。3月上旬の検査でのシルビアの数値は62ng(一部では66ngとも報じられている)。その後シルビアは最終検査を要請し、30日に尿を提出したが、1日午後に出た結果でも陽性と判断され、出場停止を余儀なくされた。
 ちなみにこの最終発表がされたのは4月1日。2年前のエイプリルフールネタでヒクソン対西田操一を報じたSherdogは、わざわざ「Not april fools joke」と第一報の見出しで断り書きを入れていた。(井原芳徳)

<情報源>
検査結果待ちを伝える3/31のズッファ社のリリース (ADCC NEWS)
最終検査結果とカード変更を伝えた4/1のズッファ社のリリース (ADCC NEWS)
検査基準を伝えるMaxFightingの記事

ティト×リデル因縁対決。須藤元気参戦

(2/23 up) UFCを主催するズッファは20日、UFC 47の全カードを発表した。メインでは元チームメイトのティト・オーティスとチャック・リデルが因縁の対決。セミではティム・シルビアがヘビー級王座返り咲きを狙い、ベラルーシのアンドレイ・オロフスキーとの王者決定戦に挑む。須藤元気が久々にUFCに参戦する。
 リデルは02年6月にベウフォートを破り、当時ライトヘビー級王者だったティトとのタイトル戦に近付いたが、ティトは怪我と映画出演を理由に対戦を拒否し続けた。その後両者ともクートゥアに敗れ去ったため、今回の対戦はややタイミングを逸した感もある。だがクートゥアがタイトルを失った今、次の挑戦者を決める上でティト×リデルは重要な試合となる。
 シルビアは昨年9月のUFC 44でガン・マッギーを破りヘビー級王座防衛に成功するが、ステロイドの陽性反応が出たため4ヶ月間の出場停止処分を受け、ベルトを返上した。今回の王座決定戦の相手のオロフスキーはUFC 44でマティシエンコを右アッパーでKOしており、シルビアとの激しい打撃戦が予想される。
 須藤元気は昨年4月のドゥエイン・ラドウィック戦の敗北以来のUFC出場となる。今回の相手のマイク・ブラウンはUFC初参戦。01年11月のフックンシュートの修斗公式戦でエルメス・フランカに三角絞めで敗れたが、以降は6連勝でMMA6勝1敗。昨年12月のAFC 6では、須藤がUFC初戦で圧勝したレイ・レメディオスに3R判定勝ち。須藤は2Rチョークで勝ったため、単純比較では須藤優位だが、結果は果たして?
 ヘビー級ではタイトル戦以外にキャベージ・コレイラ×マイク・カイル、ジョナソン・ウィエゾレック[Jonathan Wiezorek]×ウェイド・シップ[Wade Shipp]の2試合も決定。キャベージはアルバレスとアボットをKOし、最近はBJペンに柔術を習うなど、シルビアへのリベンジに向け着実に実力を上げてきている。対するカイルはUFC初参戦の23歳でMMA6勝2敗。ウィエゾレックとシップもUFC初参戦。ウィエゾレックはMMA5戦無敗でいずれも一本勝ち。うち4試合はスリーパーで勝っている。現在、テネシー州のチャタヌーガ大学の修士課程でスポーツ医学を学ぶ知性派だ。対するシップもバーモント州のノーウィッチ大学で生物と物理の教育学士を取得しており、頭の良さでは負けていない。MMAは4勝1敗で、昨年11月のKOTC 30で謙吾をマウントパンチで下している。
 ウェルター級ではロビー・ローラー×ニック・ディアス、クリス・ライトル×ティキ・ゴーセン、ライト級ではイーブス・エドワーズ×エルメス・フランカが決定。ローラー×ディアスの勝者は新王者・BJペンへの挑戦に大きく近付くだろう。(井原芳徳)

 

Zuffa "Ultimate Fighting Championship 47 -It's On-"
2004年4月2日(金) 米国ネバダ州ラスベガス:マンダレイ・ベイ

メインイベント ライトヘビー級 5分3R
ティト・オーティス(米国/チーム・パニッシュメント)
チャック・リデル(米国/ピット・ファイトチーム)

ヘビー級 5分3R
アンドレイ・オロフスキー(ベラルーシ/フリー)
キャベージ・コレイラ(米国/グラップリング・アンリミテッド)

ヘビー級 5分3R
ウェス・シムズ(米国/ハンマーハウス)
マイク・カイル(米国/アメリカン・キックボクシング・アカデミー)

ヘビー級 5分3R
ジョナソン・ウィエゾレック(米国/バルドスタ・マーシャルアーツ・アカデミー)
ウェイド・シップ(米国/サンディエゴ・ファイトクラブ)

ウェルター級 5分3R
ロビー・ローラー(米国/ミレティッチ・ファイティングシステム)
ニック・ディアス(米国/シーザー・グレイシー・アカデミー)

ウェルター級 5分3R
クリス・ライトル(米国/インテグレイテッド・ファイティング・アカデミー)
ティキ・ゴーセン(米国/チーム・オーヤマ)

ライト級 5分3R
イーブス・エドワーズ(米国/サード・コラム)
エルメス・フランカ(米国/アメリカン・トップチーム)

ライト級 5分3R
須藤元気(日本/ビバリーヒルズ柔術クラブ)
マイク・ブラウン(米国/チーム・エリート)

Last Update : 04/02

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