[K-1 MAX] 2.24 代々木:本命・村浜が弱気発言。KIDは武田を警戒
FEG "K-1 WORLD MAX 2004 〜日本代表決定トーナメント〜" 2月24日(火) 代々木第二体育館 【→カード&チケット情報】 [→掲示板スレッド]
▼ (2/23 up) 計量が23日行われ、全選手が契約体重の70kgをパスした。村浜武洋が67.5kg、山本“KID”徳郁が66.5kgだった以外、他は全員70kg。KIDは定刻の11時より30分遅れて到着し、11時50分に計量した。リザーバーのTOMOは予想通り減量に苦しみ、ゲッソリした表情で11時50分に計量をパスした。選手の主なコメントは以下の通り。
◆ 小比類巻「やり残したことは無い。調整はうまくいきました。決勝は誰が来てもいいよう準備してきました。でも心配なのは準決勝の方ですね。(武田か緒形の)どっちが来るかわからないので…」 ◆ HAYATO「凄く調子がいい。1週間ぐらい前と違って、足取りも軽いので、明日は行けますよ。コヒさんは減量キツそうですね」
◆ 武田幸三「緒形戦は1Rからガンガンいきます。わかりやすい激しい試合になると思います」 ◆ 緒形健一「今からテンション上げて、武田戦は1Rから頑張ります」
◆ 村浜武洋「明日は普通にやって、普通に頑張ります。今日は何も面白い事言うの考えて来てないんで…。(土曜のプロレス「スーパーJ CUP」1日3試合の影響は?)無いといったら嘘になる。しんどいっす。(KIDが変な事をしてきたら?)ブレーンバスターやってやります(笑)」 ◆ KID「ケンカ屋のイメージ?そんなのじゃないのになぁ(苦笑)相手が悪口言ってたら怒りますけど、俺はいつも対戦相手の事は尊敬しているので。村浜選手は紳士だったから、リラックスしていい試合を見せるだけです。体重はガンガン食べて増やしました。軽い分はスピードで補います。(決勝の相手は?)わからないけど、会見の時は武田選手だけガッシリしてて、何かが違いましたね。他の選手は『ただキックボクシングが強いだけじゃん』って感じだったけど」
◆ 安廣一哉「イルマッツ戦は楽しみ。優勝狙います」
なお、スーパーファイトとしてアースラン・マゴメドフ(ベラルーシ/チヌックジム) vs. フジ・チャルムサック(タイ/新日本キックボクシング協会・伊原道場)が追加されている。チャルムサックは02年4月に全日本キックに参戦し、佐藤嘉洋に判定0-3で敗れた選手。 テレビ放送はTBS系列で当日夜21:00-22:48。(井原芳徳) (写真:苦笑いを浮かべることが多く、いまいち元気のない村浜。対するKIDは30分遅れて到着し、計量待ちの間、電話をするなど余裕しゃくしゃく)
HAYATO、小比類巻戦で玉砕覚悟の心境
▼ (2/21 up) クラブ系格闘技イベント「IKUSA」を主戦場にし、K-1 MAX日本代表決定トーナメントに初参戦となるHAYATOが、本誌のインタビューに対して出撃直前の心境を語ってくれた。
魔裟斗を思わせるリングネームに甘いマスク。「叩き上げのベビーフェイス」というキャッチフレーズも付けられ、“第2の魔裟斗”的なイメージが先行しがち。しかも一回戦でいきなり小比類巻貴之と激突することから、HAYATOを優勝候補に推す声は少ない。だが1月にUKF世界スーパーウェルター級を獲得するまでの約半年間、HAYATOは秘かに“脱皮”し、これまでにない成長を遂げていたことがわかった。そのきっかけはある一つの屈辱的な敗北だったという。
HAYATOは00年5月にプロデビュー。MAキックやウルフレボリューション等に出場し、少しずつ頭角を現した。実はMAXの日本代表決定トーナメントには一昨年、昨年とリザーブマッチで参戦しており、いずれも判定負け。当時のことをHAYATOは「正直モチベーションは高くなかったんですよ。頑張っても本当にお金が稼げるようになるのか?という迷いがありました」と振り返る。
昨年のK-1の直後の4月、現在の所属先・FUTURE_TRIBEに移籍し、リングネームも漢字の隼人からローマ字に一新。HAYATOとして生まれ変わり、飛躍が期待された。しかし昨年6月の初戦で、アメリカ人総合格闘家の雷暗暴にまさかの判定負けを喫する。 「あの試合の時は直前まで『これから試合やるぞ』っていう気分にならなかったんですよ。自分より背が小さい相手だし、軽い気持ちで勝てると思ってたら、よく作戦を練ってきてて…。負けた直後『キックボクサーが総合の選手に負けてどうするんだ』って無茶苦茶非難されましたし、スポンサーさんへのお詫びの挨拶回りも辛かったですねぇ。ホント落ち込みましたよ。それまでの試合だったら、負けてもプロとして責任の重さを感じることがそんなになかったんですけど、雷暗戦で初めて、負けたらどうなるんだってことがわかったんで、それからは試合への取り組み方が変わりましたね。試合に負けて勉強になって。今では雷暗に感謝してますよ。けどあの時の事はまだ笑えないですね」
それからのHAYATOはトレーニングに一層熱が入る。ボクシングトレーナーからは、技術面だけでなく、メンタル面でも指導を受け、勝つための心構えも変わった。そして8月のIKUSAでの再起戦。第1試合から出直しとなったHAYATOは、雷暗にSBルールで勝ったことのある阿部勝を判定で下す。続く11月の試合でもボクシング国体優勝&新空手中量級王者の濱崎一輝に勝利。さらにメインイベントの重圧の中、1月のUKFタイトルマッチをクリア。すると念願のMAXのトーナメント本戦への出場オファーが舞い込んで来た。
一回戦の相手・小比類巻については「僕と同い年だけどキャリアが全然違う」と語るHAYATO。だが「もちろんありますよ。秘密兵器が」と不敵に笑った。取材中、何度聞いてもヒントすら教えてもらえなかったが、「雷暗戦の前なら秘密兵器が過信につながってたでしょうけど、今はいい形で自信につながってますよ」と目を輝かせる。MAXの一回戦第1試合といえば、これまで魔裟斗の枠だった。今年そこに小比類巻が入るということは、主催者側が小比類巻に期待するのはズバリ優勝だ。いわば噛ませ犬的扱いのHAYATO。だが小比類巻と違って、負けて失うものは何も無い。「準決勝の相手?考える余裕は無いですね。とにかくコヒ戦を突破するのが全て。ワンマッチのつもりで戦いますよ。一回戦でスタミナを使い切ってもいいですから」。玉砕覚悟のHAYATOが波乱を起こすか? 本命不在の今年のMAXは幕開けから目が離せそうにない。(井原芳徳)
一回戦で武田×緒形。KID、HAYATOも参戦
▼ (2/2 up) 日本代表決定トーナメントの全出場選手と組合せが、2日の都内での会見で発表された。
(Aブロック第1試合) 小比類巻貴之 vs. HAYATO (Aブロック第2試合) 武田幸三 vs. 緒形健一 (Bブロック第1試合) 安廣一哉 vs. セルカン・イルマッツ (Bブロック第2試合) 村浜武洋 vs. 山本“KID”徳郁 (リザーブマッチ) 松本哉朗 vs. TOMO (スーパーファイト) 大野崇 vs. アルバート・クラウス (他2試合予定)
優勝者は4.7 代々木競技場第1体育館で開催される世界大会開幕戦への出場権を獲得する。開幕戦は16人によって争われる。昨年世界王者・魔裟斗は既にその枠を獲得しているため、日本代表決定トーナメントには出場しない。開幕戦の勝者8人による世界一決定トーナメントは7月の上〜中旬の開催を予定。なお10月後半には海外での世界王者対抗戦大会の開催も計画されている。 コヒと一回戦で激突するHAYATOは、クラブ系格闘技イベント・IKUSAで活躍する26歳。「ベビーフェイスの超新星」というキャッチフレーズの通り、魔裟斗系の甘いマスクが魅力だ。MAXでは小次郎、清水貴彦に判定負けを喫するなどまだ勝ち星は無いが、1/24のIKUSAでUKF世界スーパーウェルター級のベルトを獲得したことが評価され、今回のトーナメントに抜てきされた。会見ではやや緊張しつつも、HAYATOは「IKUSAの看板を背負っているので負けられない」と堂々と宣言。同い年ながらもキャリアで圧倒的に勝るコヒ相手に、どのような闘いぶりを見せるか楽しみにしたい。
武田 vs. 緒形は、谷川貞治・K-1イベントプロデューサーも「キックファンなら喜んでもらえるカード」と太鼓判を押す本格派カード。緒形はシュートボクシング(SB)日本スーパーウェルター級王者で、MAXは00年の第1回大会以来の参戦となる。昨年11月のMAXでは同僚の土井広之が判定負けしてしまったが、-70kgのMAXに向いた体格なのはむしろ緒形の方。会見の前日に試合を終えたばかりだが、強烈なローでKO勝ちをおさめており、特に怪我は無い模様だ。武田は「今年はK-1に全てを賭ける」と必勝宣言。緒形は「K-1はあまり興味が無く、出るつもりはなかったが、シーザー(武志・SB協会)会長に『SBを代表して出てくれ』と言われてここに来た。武田選手とは現役のうちに一度やってみたかった」と語っている。
KIDはプロ修斗世界ライト級3位で、日本人では現在同級の最高位に付けている。姉が山本美憂、妹が山本聖子のレスリングサラブレッドだが、修斗ではKO勝ちの経験があり、日本キックの渡辺ジム等で打撃の練習を積んでいる。スピードでは村浜に負けないものがあるが、初めてのボクシンググローブでの試合となること、相手が百戦錬磨の村浜であることを考えると、修斗のような打撃戦はなかなか難しいだろう。だが02年9月にはレフェリーストップを振り切り相手を殴り続ける行為で乱闘騒ぎまで巻き起こし、コミッションから120日のライセンス停止処分を受けたこともあるなど、“ケンカ屋”としてのキャラクターの強烈さはK-1側にとって魅力的といえよう。MAX参戦は師匠のエンセン井上の推薦によるもの。KIDは「初めてのキックの試合でK-1に出られてうれしい。自分の本能だけで戦ってみる」と宣言し、村浜については「僕が総合を始めた頃に(総合で頭角が)出て来て尊敬している選手」としながらも「別の意味でタイマン張りてェなあと思って」と早くも挑発してみせた。一方の村浜は「大みそかには曙と相撲対決をして、紅白の視聴率を抜きたい」とリップサービス。本命不在のトーナメントで、谷川プロデューサーも村浜を優勝候補に上げており、例年以上の活躍が期待される。
イルマッツは、谷川貞治・K-1イベントプロデューサーが「魔裟斗が抜けて今回のトーナメントの質が下がると思われたくない」と考え、海外招待選手として選抜した選手。但しイルマッツが優勝してしまった場合、日本人選手にも開幕戦の出場権が与えられる場合もあるという。イルマッツは昨年7月大会のワンマッチに突如参戦し、テレビ放映は無かったものの、映画「マトリックス」を思わせるトリッキーな足技と独特の風貌で観客を魅了。大野崇相手に判定勝ちした。安廣戦は11月のMAXで計画されていたが、イルマッツが直前に負傷したため中止となったいきさつがある。
松本哉朗 vs. TOMOはリザーブマッチとしてはやや勿体ない感じもするが、新日本から武田、正道から安廣がエントリーされていることを考えると、枠から漏れたのは仕方ないところか。二人の体格なら-75kgぐらいの契約体重が妥当で、特にTOMOはMAXの-70kg契約でどこまで動けるかを計る機会にもなる。 スーパーファイトは大野 vs. クラウス以外に2試合を予定し、小次郎、ベラルーシのアースラン・マゴメドフ、タイ人のムエタイ王者が登場する模様。大野と小次郎も結果を残せば開幕戦エントリーの可能性がある。 須藤元気は当面本業の総合格闘技に力を注ぐため今回は出場しないが、K-1ルールもワンマッチ程度なら戦う考えとのこと。 日本代表決定トーナメントの賞金は総額1110万円、優勝600万円、準優勝150万円、3位75万円、KO賞30万円。大会の模様はTBS系列で当日夜21:00-22:48放送され、2/8(日)14:00-14:30、2/22(日)14:00-14:54には事前情報特番もOAされる(井原芳徳)
FEG "K-1 WORLD MAX 2004 〜日本代表決定トーナメント〜" 2004年2月24日(火) 東京・国立代々木競技場第二体育館 (JR山手線「原宿」徒歩5分/営団地下鉄千代田線「明治神宮前」徒歩5分) 開場・17:00(予定) 開始・18:00(予定)
一回戦Aブロック第1試合 3分3R 小比類巻貴之(日本/チーム・ドラゴン) HAYATO(日本/FUTURE_TRIBE)
一回戦Aブロック第2試合 3分3R 武田幸三(日本/新日本キックボクシング協会・治政館) 緒形健一(日本/シュートボクシング協会・シーザージム)
一回戦Bブロック第1試合 3分3R 安廣一哉(日本/正道会館) セルカン・イルマッツ(トルコ/チーム・ソラック)
一回戦Bブロック第2試合 3分3R 村浜武洋(日本/大阪プロレス) 山本“KID”徳郁(日本/PUREBRED東京)
リザーブマッチ 3分3R 松本哉朗(日本/新日本キックボクシング協会・藤本ジム) TOMO(日本/正道会館)
※トーナメントは決勝まで争われる
スーパーファイト 3分3R アルバート・クラウス(オランダ/ブーリーズジム) 大野崇(日本/inspirit)
スーパーファイト 3分3R フジ・チャルムサック(タイ/新日本キックボクシング協会・伊原道場) アースラン・マゴメドフ(ロシア/チヌックジム)
<入場料金> SRS席 20,000円 S席10,000円 A席6,000円
<チケット販売所> ◆1月22日(木) AM10:00〜 先行発売 K-1オフィシャルサイト(Web/i-mode/EZweb/Vodafone Live!)
◆1月24日(土) AM10:00〜 一斉発売 チケットぴあ【特電】0570-00-0091 CNプレイガイド【特電】03-5802-9933 ローソンチケット 0570-06-3003(Lコード:35991) キョードー東京 【特電】TEL:03-5720-9966 e+(イープラス) http://eee.eplus.co.jp/ ※0570から始まる番号は1部の携帯電話、PHS、CATVからの電話接続は不可となります。
◆1月25日(日) AM10:00〜 一斉発売 チケットぴあ TEL:0570-02-9977 CNプレイガイド TEL:03-5802-9999 ローソンチケット TEL:0570-06-3003 [Lコード:33333] キョードー東京 TEL:03-3498-9999 e+(イープラス) http://eee.eplus.co.jp/ ※0570から始まる番号は1部の携帯電話、PHS、CATVからの電話接続は不可となります。
◆チケットに関するお問い合わせ先: キョードー東京 TEL:03-3498-9999
◆大会に関するお問い合わせ先: (株)FEG TEL:03-3796-5060/FAX03-3796-2978
Last Update : 02/23
|