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(レポ&写真) [K-1 MAX] 3.1 有コロ:魔裟斗、武田との頂上決戦制し二連覇

K-1 "K-1 WORLD MAX 〜日本代表決定トーナメント〜"
2003年3月1日(土) 東京・有明コロシアム
入場者数:9,420人(超満員札止め)

  レポート&写真:井原芳徳
  コメント収録:今野麻夕子、矢野祐、凱旋門パリ彦

  【→大会前のカード紹介記事】 [→掲示板スレッド]

※ジャッジポイントの合計の端数は、29.5の場合は29に繰り下げ、28.5または27.5の場合は29または28に繰り上げられる。




第1試合 リザーブマッチ
○清水貴彦(全日本キックボクシング連盟・超越塾)
×隼人(PHOENIX)
判定2-0 (大成29-29,黒住30-28,朝武30-28)

※1R(10-10,10-9.5,10-9.5),2R(10-9,10-9,10-9),3R(9.5-10,10-9,10-9.5)

 2Rに左右のパンチを的確に当てた清水が勝利。3Rには隼人も膝で反撃したが及ばず。

◆清水「思ったように動けなかった。悔しいです。相手よりも自分のことで精一杯だった。もっとローを混ぜて攻撃したかった。(距離をとって戦った)隼人選手は背が高くやりにくかった。K-1ルールは戦いやすかった。スタミナを考えなくていいので自分に合っている。緊張はしていなかったが、いざやるとホームでやるのとは違った難しさがあった。自己採点は40、50点というところ。今後もK-1に出たい。」

◆隼人「効いたものはなかったが、間合いを潰されて、押し込まれた。(準備期間が短かったが?)体調は良かったが、集中力に欠けていた。肘ありだったら戦いやすかっただろうが、肘なしのルールに問題はなかった。ヒザは事前に考えていたのではなく、セコンドの指示。効いたのは何発かあったが、芯まで来ることはなかった。オファーがあればしっかり準備して再戦したい。」



第2試合 一回戦 3分3R
○魔裟斗(シルバーウルフ)
×須藤元気(ビバリーヒルズ柔術クラブ)
判定3-0 (朝武30-29,中川30-29,御座岡30-28)

※1R(10-10,10-10,10-10),2R(10-9.5,10-9.5,10-9),3R(10-9.5,10-9,10-9)

 バックハンド、回し蹴り、カカト落とし、果ては意味もなくコーナーポストによじ登るなど、須藤がトリッキー戦法で観客を魅了する。だが、大会後の魔裟斗に言わせれば「何もかも遅い!」攻撃で、かく乱するには至らず。魔裟斗は2Rにはミドルを効かせるなど以降もペースを維持し、難無く一回戦を突破した。

◆須藤「勝てる試合でした。意識していた動きはできたのでね。減点1っていうのは納得いかないっすけど仕方がないですね。今回は太極拳を意識してスローに闘おうと。少し相手が戸惑ったのが見えたんで、緩急をもう少しつけていればもっと完成形に近づくんじゃないかと思います。ロープつかんで、ジャンプして、開発したラビットキックをやろうと思ったんですけど、全然間合いが違ったんで(笑)。飛ぼうとしたら、人がいなかった(笑)。何発かもらったんですけど、あれは全然効いていなかった。
 ちょっと実は試合前に飛蚊症をやってて、網膜裂孔をやってて、1回腫れてた時だったんですけど、ちょっと(視界に)点々が見えてたんで、パンチをもう1発もらった時にやばいなって思いました。本当は試合に出るかどうか考えてたんですけど、これ言ってなかったんですけど。まぁとにかく試合を今更キャンセルできないと思ったんで、やるだけやろうと。コンタクトは片方つけないで試合しました。
 K-1は今後もまだ出るつもりなので、しっかり治してからにしようかなと。剥離までは行ってないんで、次は総合なら大丈夫です。UFCに行きたいですね。」

第3試合 一回戦 3分3R
○村浜武洋(大阪プロレス)
×阿部裕幸(AACC)
2R 2'48" KO (2ダウン:左膝)

※1R(後川10-9,黒住10-9,中川10-9)

 村浜が1Rからプレッシャーをかけ続ける。2Rには膝とパンチで阿部のボディにダメージを貯め、中盤には左のボディーブローで最初のダウンを奪取。さらにラッシュを仕掛け最後は左膝蹴りを叩き込んだところでレフェリーが試合をストップした。

◆阿部「負けちゃったんですけれど、楽しかったです。ボディ鍛えてないことバレちゃったですね(笑)。シーザー会長に言われていたバック&ブローがね、不発に終わったんで、それだけもう1回練習したいです。(次の試合は?)まだ予定は決まってないですけど、アブダビの予選に出るか、あとは修斗、あとは打撃の試合もやっぱりこのまま終わりたくないんで、今年はもう1回出たいですね。まだまだやれると思います。」

第4試合 一回戦 3分3R
○武田幸三(新日本キックボクシング協会・治政館)
×小次郎(ニュージャパンキックボクシング連盟・ウィラサクレックジム)
判定3-0 (御座岡30-28,大成30-28,朝武29-28)

※1R(10-10,10-10,9.5-10),2R(10-9,10-9,10-9),3R(10-9,10-9,10-9)

 1R小次郎がパンチの連打で元気よく攻める。大応援団をヒヤリとさせた武田だが、落ち着いてブロックし続け、2Rになると右ローをじわじわと効かせ攻めに転じる。3Rも右ロー主体で攻め続け判定勝ち。武田がスローなスタートを切った。

◆小次郎「負けたと思ってなかったんで、いや、もう1R。全然足も効いてないし、自分としては。K-1ってパンチを重要視されるって言われていたから、この間の試合からパンチを本当にがんばってきて、蹴りの1発よりもパンチの1発の方がポイントになるって聞いていたので、パンチで攻めていってたんですけれど、3R終わってみたら、判定が2点も差がついていて、正直信じられない…。負けたと思えないから悔しいです。(武田の印象は?)蹴りもそんなに重くないし、パンチも全然重くないんで、みんなが言ってるほど強い選手じゃないなぁって思いました。なんか気持ちの弱い選手だなっていうのを感じて、1Rでやった時に。これはいけるなって思ったんですけど、ローを合わされて。怖いとは全然思わなかったです。(反省点は?)ローをカットできなかったことですね。カットさえしていれば、有無を言わさずに多分勝てたと思うんですけれど。(再戦したい?)ま、形上負けたとなっているんで、したいですけれど、でも、マリノ(・デフローリン)の方がしたいですね。」

第5試合 一回戦 3分3R
×小比類巻貴之(黒崎道場)
○安廣一哉(正道会館)
判定0-3 (大成28-29,黒住28-29,中川28-29)

※1R(9.5-10,9.5-10,10-10),2R(8-10,8-10,8-10),3R(10-9,10-9,10-9)

 小回りのいい動きで的確にパンチを当てる安廣に対し、小比類巻はクリンチを多用する展開に。2Rには安廣がカウンターの右フックでダウンを奪取。3Rには偶然のバッティングながらも小比類巻が右目尻を出血したため、規定により安廣に減点1。なんと安廣の失点はこの減点だけで、昨年準優勝の小比類巻から金星を奪うことに成功した。小比類巻は攻撃のバランスが悪く、まだまだスランプが続きそうだ。

◆小比類巻(ノーコメント)



第6試合 準決勝 3分3R
○魔裟斗(シルバーウルフ)
×村浜武洋(大阪プロレス)
判定3-0 (中川30-29,朝武30-29,御座岡30-28)

※1R(10-9.5,10-10,10-9.5),2R(10-10,10-10,10-9.5),3R(10-9,10-9,10-9)

 左右のワンツーを着実に当てる魔裟斗に対し、村浜も左のショートフックやストレートを返すなど、一歩も引かずに応戦。2Rまではほぼイーブンの展開となる。だが3R序盤、村浜がワンツーで攻勢。魔裟斗、まさかの準決勝敗退かとも思われたが、中盤から前蹴りで突き放し、さらにはつかんでの膝の連打や飛び膝で底力を発揮。3R目で点差を付け、下馬評どおり決勝進出を果たした。

◆村浜「3Rに膝でボディをきかされた。魔裟斗選手は前蹴りとテンカオで打ち合いに来なかった。打ち合えば会場が沸くのはわかっているが、そうすると去年と同じように負けるのでしなかった。自分ではいい攻撃ができなかった。不完全燃焼だった。魔裟斗戦に点数をつけるとしたら赤点決定。魔裟斗選手は相手をトータルでよく見ている。相手を後退させるぐらいの右を打ちたいが、試合になるとパンチがラフになってしまう。
 こんな試合をしてしまったので、来年も呼んでもらえるかどうかわからない。これをステップにして新日本プロレスのベルトを狙いたかったが、この内容じゃダメですね。」

第7試合 準決勝 3分3R
○武田幸三(新日本キックボクシング協会・治政館)
×安廣一哉(正道会館)
判定3-0 (黒住30-27,中川30-27,御座岡30-26)

※1R(10-8,10-8,10-8),2R(10-10,10-10,10-9),3R(10-9,10-9,10-9)

 アゴを深く引いたいつもの構えで武田がジワジワとプレッシャーをかけ、安廣をコーナーに追い詰める。1Rにはつかんだ状態から左のショートフックをクリーンヒットさせ、この日最初のダウンを奪う。以降もパンチとローで着実に安廣を攻め続け、文句無しの判定勝ち。安廣の粘りも光った一戦だった。

◆安廣「小比類巻戦はあまり覚えていない。ダウンを取ったが、感触がない。小比類巻選手は膝と前蹴りで来ると思ったので、距離を間違えないようにした。相手も負けられない状況だったので、きつい勝負になると思った。苦しかった。
 デビューして1年で、2戦して勝ち星がなかったので、1勝できてよかった。右のパンチが当たれば相手が倒れるという自信がついた。パンチに慣れてきたので、徐々に空手の技も出せるようになった。
 小比類巻戦の対策は、先に仕掛けて、ローをよけて、相手のリズムを崩すこと。武田戦の対策は考えなかった。武田選手は強くて、ローが速くて痛かった。3Rで武田選手のローをもらいすぎた。小比類巻選手に勝てたことと、武田選手と打ち合えたことが自信になった。試合内容には納得している。今後の目標はK-1で結果を出すこと。」

第8試合 スーパーファイト 3分5R
×アルバート・クラウス(オランダ/ブリーズジム/'02 WORLD MAX覇者)
○マイク・ザンビディス(オーストラリア/メガジム/'03 WORLD MAXオセアニア代表)
2R 0'16" KO (右フック)

※1R(御座岡10-10,朝武10-9.5,黒住10-10),

 小刻みな動きで1Rからボディ、ストレート、ローを叩き込むザンビディスに対し、世界王者クラウスは堂々と様子見といった雰囲気。だが2R開始早々、クラウスの左ジャブに合わせたザンビディスの右フックがクリーンヒット。クラウスは足元がふらついて立ち上がれず、まさかの不覚を取った。とはいえザンビディスのスピードと破壊力は本物。往年のK-1ヘビー級強豪・スタン・ザ・マン直伝のテクニックでK-1ルールへの対応もバッチリだ。クラウスと同じ22歳ということもありまだまだ成長が期待でき、夏前に予定される世界王者決定戦がますます楽しみになってきた。

◆ザンビディス「この試合は十分な準備をして臨めた。簡単に終わるかハードな試合になるかどちらかだろうと予想していた。クラウスの戦術は二日前にチェックして、いくつかの対処法をコーチと練習した。2週間前、オーストラリアでスタン・ザ・マンとトレーニングを積んだ成果が実ったと思う。今はギリシャに住んでいるが1年半ほど練習のためオーストラリアに行っている。(最後のフックはスタンに似ていたが?)スタンの指導で練習してきたので、似たのかもしれない。世界王者に勝ったのは、夢のようで言葉では言い表せない。長い間苦労してチャンスを待っていた。クラウスはビデオで見たが、本当の力はビデオには映っていないと感じた。試合を2Rで決められたのはきちんと準備ができたからだと思う。」

◆クラウス「こんな結果になって気持ちは正直、良くない。自分の注意が足りなかった。準備は十分にできたと思う。相手に関してはビデオで研究していた。強かったという印象だったが、実際特にパンチが強かった。こういうこと(敗戦)はどの選手にもあることだと思う。今後も従来通り練習していきたい。マサトの試合は一部見ました。すごくいい試合だったと思う。今日の結果は言い訳したくないが、集中力が足りなかったです。」



第9試合 決勝 3分3R
○魔裟斗(シルバーウルフ)
×武田幸三(新日本キックボクシング協会・治政館)
判定3-0 (中川30-29,黒住30-28,御座岡30-28)

※1R(10-10,10-10,10-10),2R(10-9.5,10-9,10-9),3R(10-9,10-9,10-9)
※魔裟斗がトーナメント優勝。世界王者決定トーナメント出場権獲得


 武田の鋭い右ローで、魔裟斗の左腿はみるみる赤く腫れ上がっていく。だが「倒れない自信があった」という魔裟斗は、2Rになるとパンチの連打で武田の鼻から出血を誘い、終盤には弱冠ぐらつかせる。3R前半には武田の右ストレートが何発かきれいに当たり、ローで魔裟斗がスリップする場面もあったが、後半に入ると魔裟斗が左右の連打で反撃。右フックで一瞬武田の膝がガクンと落ち、魔裟斗はラッシュ。武田はほとんど攻撃を返すことができなくなる。最後まで決勝とは思えないタフな攻防が続き、結局2、3Rの攻勢が評価された魔裟斗が勝利。日本トーナメント二連覇と世界王者決定戦出場権獲得を果たした。
 表彰セレモニーでマイクを持った武田は「今日からは魔裟斗君と仲良くしようと思います」と挨拶し観客の笑いを誘う。一方の魔裟斗は「まあ、僕の目標はこの次なんで。ここは通過点。今年こそは世界一に向かって頑張りたいと思います」と宣言した。

◆魔裟斗 「見ての通り楽勝でしょ?1回戦も2回戦も3回戦も」

「やる前はもちろん優勝するんだろうなと思ってたんですけど、練習やるうちにすごい疲れがピークになって、結構プレッシャーがかかって。絶対日本の中では負けられないなって思ってたから、万が一って色々考えてると、今回はなかなか大変でしたよ(笑)。長い6週間がやっと終わったなって。勝負なんで何が起こるか分からないんで。1%くらいはラッキーパンチもらっちゃったりとか、そういう意味での不安があったけど、雑誌とか見てたらチャップマンとかサワーとかが『マサトいつでもやってやるぞ』って言ってたんで、『俺ってそのレベルだから、日本なんかで緊張する必要もないな』って思ったら気が楽になりました。
(試合を一回戦から振り返ると?)もう見ての通り楽勝でしょ?1回戦も2回戦も3回戦も。(バックハンドブローはどうでした?)全部見えてましたから。(須藤選手の動きは?)遅い!全部遅い!(変則的な動きは?)最初から付き合わないって決めてましたから。勝手にやってろって感じで、相手にしてないですよ。(ロープを掴んでの攻撃は?)あんなのいいんスか?(笑)。彼は彼のやり方に巻き込みたかったんだろうけど、俺は付き合わなかった。すごい冷静でしたもん。スパーリングと一緒ですよ、1回戦2回戦。(村浜選手は?)もう全然楽にやってましたよ。(パワーは?)全然全然。やりやすかったですよ。
(自分の中で苦戦した試合は?)苦戦っていうか、決勝戦は噛み合ったなって。でも、心の中のゆとりでは、手の技術は全然俺のほうが上だなと思ったんで。ローは強かったけど。ローでは倒れないと思ったし。それが5Rあっても絶対倒れない自信はあったんで。(パンチは?)別に。(カウンターが何発か入った?)でも効いてないですね。(武田選手のセコンドに深津選手がつきましたが?)深津さんに武田選手のセコンドにつくからって言われて。それは別に。俺も別に(伊原信一・新日本キック協会)会長とかに武田選手ってどうどう?とか聞かないし(注:魔裟斗は伊原道場で練習している。深津は伊原道場所属)。逆に向こうも、結構フェアにやったんじゃないかなって思うんスよね。俺の情報もいってないと思いますよ。ま、いったところで(関係ない)って。

(クラウスがKO負けしたが?)見てないんで、なんとも言えないです。(武田の試合は見てた?)見てましたよ。1回戦はアレッ?とか思ったんですけど、2回戦くらいから調子が上がってきたなって。最初は緊張してたんじゃないかなって。(武田は手強いなって思いました?)モニターで見るより、実際に見たらスピードが違うなって。距離もやりやすかったです。
(ボクシング特訓の成果は出た?)左がバンバン当たってるんで、自分のペースで。(左のパンチはボクシング特訓の成果?)そうですね。ジャブの打ち方で何気にフェイントも入れて打ってたんで。考えながらボディ打つふりして打ったりして。ボクシングのトレーナー見て、『ああ失敗してるよ』って顔してると思いましたけど(笑)。
(決勝は武田と思っていた?)そうですね。右のカウンターのパンチがどれくらい威力があるのかなって。でも思ったほどじゃ。(武田の攻撃で威力があったのは?)ローキックですね。スネ硬かったですね。でもローキックじゃ倒れないス。走り込みが違います!(足を冷やしているのは武田戦?)そうっスね。
(去年のグランプリと比べて楽のようだったが?)全試合楽に戦いました。(精神的には?)全然楽でしたよ。(体力が伸びた?)というより、もうトーナメントを知ったからどういくか分かったし、1回戦から全部スパーリングみたいでした。(顔が無傷ですね)打たれるのが嫌なんですよ!『パンチは恐いもんだと思え』とトレーナーに言われてるんで。(打たれるのが嫌という不安があった?)顔腫れるのがイヤなんです。見栄えの問題です(笑)。人生長いですから、引退した後も仕事しなきゃいけないですからね。
(試合前、優勝したら遊びまくると言っていたが?)予定ないんスよね。どうしようかな。(賞金は?)まだどうするか考えてないです。でも入らなかったら計算狂うからどうしようってなるけど(笑)。(KO勝ちは今日なかったが?)タイのトレーナーが『倒すな』って言うんスよ。『ダメージがないように勝て』って。(今日の点数は?)結構いい点数あげられんじゃないですかね。やりたいようにやれたというか。自分のペースで試合できたし。今日はファンの人にいっぱい見てもらえて、注目してもらって公約通り楽しんで試合できました。これからも楽しんでやろうかなって。
(気持ちは世界大会に?)そんなわけないじゃないですか!(笑)もう遊びまくりますよ。(小比類巻選手の敗退については?)何も言うことないですね。もう誰もライバルって言う人いないと思うし。みんな分かってると思うんで。(世界大会に向けての抱負は)勝つのが大事。今年こそ勝ちます。頭使って勝ちます」

◆武田幸三 「やっぱりK-1用の練習しないとダメですね」

「(初のK-1の感想は?)そんなに、高揚感とかはなかったです。いつもの試合と同じです。(右肩を気にしていたが?)いや、大丈夫です。 (一回戦の小次郎の印象は?)彼はキャリアが浅い感じがしました。(エンジンがまだかかってなかった?)そうですね。(3Rのルールはデビューのころ以来では?)そうですね。ま、あれからがだいたい勝負なんで。今の僕の実力ではあれがMAXですね。やっぱりK-1用の練習しないとダメですね。
(魔裟斗は?)パンチをまとめるのが上手いですね。ムエタイだと、ワンツー、多くてスリーぐらいまでなんで。(準決勝の安廣は空手家だったが?)やってる選手に出身は関係ないです。(2回戦から戦法を変えた?)そうですね。パンチが多い選手なんで、間合いを崩して、プレッシャーをかけるっていう。ま、ほとんどの試合プレッシャーかけてたんですけど。(決勝も同じように?)そうですね。手数がある方じゃないんで、連打がある方じゃないんで。
(今日一番キツかった試合は?)みんな一緒か、でも決勝ですね。でも大体均等でした。要はK-1は蹴りが少ないんで、ダメージは顔中心になるんで、体はムエタイと違ってそんなにダメージはないです。(初のトーナメントの疲労感は?)初めてでしたね。キツかったですね。終わったらまた次っていう感じで。準決勝と決勝の間はほとんど時間がなかったですし。決勝まで行くつもりだったんで。まぁ、いけるところまでという作戦だったんで。
(魔裟斗の攻撃は回転が速いが?)僕も何回かカウンター合わせて、ローも効いてたと思うんですけどね。(ジャッジは?)K-1の判定に不服はないです。ちょっと休ませてもらいたいですね(笑)。12、1、3(月)とあったんで、何も考えず銭湯にでも浸かって。5月には自分とこの興行もあるんで。(決勝の勝算は?)ありました。ローで倒せる自信がありましたし、パンチで合わせれば倒せると。でも浅かったですね、今日は全体的にちょっと浅かったです。(思ったようにパンチは出せなかった?)そうですね。右のパンチが自分はないんで。グローブが薄いんで、ゴンゴンというよりガッツンガッツンという感じで。
(セコンドの深津選手から魔裟斗対策は?)別にそれでセコンドを頼んだんじゃないです。友達なんで。(魔裟斗と再戦するならワンマッチで5R?)どうなんですかね、まぁ、ゆっくり休んで。(今後K-1は?)僕が決めることじゃないんで。(治政館の長江)先生が決めることなんで。(長江先生からは?)おつかれと。」

Last Update : 03/03

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