修斗 12.11 メルパルクホール大阪(レポ):マックス・ザ・ボディ、2年ぶり復帰の田中有を圧倒し判定勝ち。田上こゆる、新人王の泰斗に苦戦も連敗3でストップ
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プロフェッショナル修斗公式戦 PROFESSIONAL SHOOTO 2022 Vol.8 in OSAKA
2022年12月11日(日)メルパルクホールOSAKA
レポート:井原芳徳 写真提供:(C) SUSTAIN / SUSUMU NAGAO
マックス・ザ・ボディ、2年ぶり復帰の田中有を圧倒し判定勝ち
第12試合 メインイベント ライト級 5分3R
○マックス・ザ・ボディ(カメルーン/BRAVE/世界3位)
×田中 有[ゆう](リライアブル/世界4位)
判定3-0 (片岡30-27/山本30-27/豊島30-27)
マックスは修斗ではここ2戦とも大阪大会で試合をしており、昨年7月、キャプテン☆アフリカに判定勝ち。12月、キャプテンが環太平洋ライト級王座を懸けての再戦では1Rギロチンで一本負けした。今年4月のPOUND STORM両国国技館大会ではLDH所属のオーディンに勝利している。田中は肩の負傷の療養を経て2年ぶりに復帰した。
試合はマックスがパワー差を活かして田中を圧倒する内容に。1R、マックスがプレッシャーをかけ、田中が左ミドルを放ったタイミングで、マックスが右フックを当ててダウンさせる。マックスはグラウンドに付き合わず、猪木アリ状態にし、レフェリーがブレイクする。その後も組もうとした田中を潰し、上から押さえ鉄槌を当てる。マックスはハーフガードで押さえ続ける。中盤過ぎ、田中がブリッジで返そうとするが、マックスは押さえ続けつつ、パスガードに成功。サイドポジションをキープする。終盤にはマックスが立ち、またもブレイク。最後は見合って終える。
2R、マックスがパンチを振りながら詰めて田中を押し込む。田中は腰投げを狙うが、マックスは難なく潰して、がぶった状態で押さえながら右のパウンドを連打する。田中は脱出しスタンドの展開に戻すが、マックスのフックを随所でもらい劣勢が続く。中盤、マックスはまたも田中を押し込むが、田中が押し返すと、足を掛けてテイクダウンに成功し、ハーフで押さえる。終盤、田中は押さえ続け、足を抜いてマウントを奪うが、マックスは暴れて脱出しスタンドに戻し、田中にようやく訪れたチャンスをあっさりと潰す。
3R、マックスがパンチを振うと、田中はタックルで打開を図るが、これもマックスが首を抱えて潰してハーフで押さえる。田中は下からしがみつき防戦一方だ。マックスは終盤、アームロックを狙いつつパスガードしてそのままマウントを奪取。田中はもがくが、マックスはバックマウントを奪い、裸絞めを狙い続ける。終了間際にようやく田中が返して上になるが、パウンドを落とそうとしたところで終了となる。記者採点は30-27でマックス。ジャッジ3者も同じ採点でマックスの判定勝ちとなった。
田上こゆる、新人王の泰斗に苦戦も連敗3でストップ
第11試合 セミファイナル ストロー級 5分3R
○田上こゆる(BLOWS/世界10位)
×泰斗(MMA RANGERS GYM/同級2022年度新人王)
判定3-0 (片岡29-28/吉田29-28/豊島30-27)
3連敗中の田上は「ABEMA格闘チャンネル海外武者修行プロジェクト」でこの夏約1ヶ月米国で練習してきた成果を出したい試合。対する泰斗は3連勝中の新鋭。
1R、スタンドで見合う状態が続き、どちらもなかなか攻撃が出ない。田上の左インロー、ミドルが若干目立つ程度だ。終了間際、泰斗がタックルを仕掛け倒すが、すぐ田上は立ち、金網に押し込むが、泰斗が腰投げで倒して終える。記者採点はイーブン。ジャッジは3者ともポイントを振り分け、ローを随所で当てていた田上につけたが、終盤2度テイクダウンを奪った泰斗につけるジャッジがいても不思議ではない。
2Rもお互い慎重だが、田上が右ローを当てると、泰斗は少しバランスを崩す。ローが効いてきたか?だが泰斗は左フックを当ててから、片足タックルを仕掛けてテイクダウンに成功する。田上は自軍のセコンドのいる金網際まで動いて金網を背にして立とうとするが、泰斗はしつこく組み付いて立たせない。田上は押されられつつも、左右の肘を泰斗の頭に時折当てる。泰斗は押さえてから先のパウンド等に持ち込めず終わる。左右のまぶたの上も少し腫れている。記者採点は田上。主導権は泰斗だが、田上がしっかりダメージを与えたと判断した。
3R、スタンドで見合う状態が続き、田上が1R同様に時折ローを当てるが、顔面やボディへの攻撃にはなかなかつなげられない。すると中盤、田上が左右に素早くステップし、マットに手をつけてタックルを狙うかのようなフェイントを見せてから、距離を詰めて左右のワンツーをヒット。好印象の場面を作る。すると泰斗が片足タックルを仕掛け、またもテイクダウンに成功し、金網際で押さえ込む。さらに田上が立とうとしたタイミングでバックに回り込み、バックマウントをキープする。だが田上は背後の泰斗に時折パウンドをヒット。逆に泰斗はしがみつくだけでパウンドやサブミッションにつなげられない。終了間際、田上が脱出すると、泰斗が立たせず金網際で押さえつけるが、ここでも田上が左肘を連打して終える。立った田上はガッツポーズで勝ち誇る。
3Rの記者採点は打撃の有効打で上回った田上。ジャッジが割れ、2者はグラウンドコントロールを終盤続けた泰斗を支持したのも理解できる。記者採点の合計は30-28で田上。ジャッジ3者も合計点で田上を支持し、田上の勝利となった。とはいえ田上は泰斗のテイクダウンとグラウンドコントロールに手を焼き、主導権を握っていたスタンドでも大きなダメージを与える攻撃が少なく、力の差を明確に示しての勝利とはならなかった。
杉本恵、須惠樹季を圧倒
第10試合 女子53.6kg契約 5分2R
○杉本 恵(AACC/女子スーパーアトム級(50kg)3位)
×須惠樹季(TRINITY-SUNS)※須恵樹季から表記変更
判定3-0 (吉田20-16/豊島20-16/山本20-16)
※須惠がストロー級(52.2kg)のリミットをオーバー。前日計量で55.5kg、当日計量で53.6kg。杉本が試合を希望したため53.6kg契約に変更し試合実施。須惠は全R減点1
1R、杉本が開始すぐから右ストレートを当て、金網に押し込み、右脇を差して倒す。杉本は金網際で上から押さえ続け、少しパウンドを当てるが、須惠が下からしがみつき、足を登らせようとし、杉本はその先の攻撃に持ち込めない。膠着状態が続くが、片岡レフェリーは続行する。最後、杉本がパウンドをまとめて終える。
2Rも杉本は右ストレートを序盤からヒット。須惠は右足首をテープで巻いており、パンチをかわそうとするバックステップの動きがぎこちない。足の負傷で減量に失敗した可能性がある。須惠はパンチを嫌ってタックルを仕掛けるが、踏ん張りが効かず、逆に杉本に押し込まれるように。中盤、杉本が右脇を差しながら足を掛けテイクダウンに成功する。1R同様、杉本が押さえ続け、随所でパンチと肘を当てる。終盤、須惠が杉本の腕をつかみ、足を登らせようとすると、杉本は防御のため離れる。スタンドに戻るが、またも杉本が金網に押し込み続け、レフェリーばブレイクせず終了。2Rとも杉本がポイントを取って点差を広げ判定勝ちした。
第9試合 Stand upキックボクシング 51.5kg契約 3分3R
×木下悦志(KICK LAB)
○伊藤琉之助(EX ARES)
判定0-3 (片岡28-30/豊島29-30/28-30)
第8試合 Stand upキックボクシング 57.5kg契約 3分3R
×朝日彗仁[けいと](TARGET SHIBUYA)
○白鳥光希(正道会館KCIEL)
2R 2’12” TKO (レフェリーストップ:ボディへの右膝蹴り)
第7試合 Stand upキックボクシング 57.5kg契約 3分3R
×都筑海杜(TEAM 3K)
○藤井海人(EX ARES)
判定0-3 (吉田29-30/岡田29-30/28-30)
第6試合 バンタム級 5分2R
○青柳洸志(修斗GYM神戸)
×江田“塾長”こうすけ(MIBURO)
判定3-0 (吉田20-18/豊島20-18/安芸20-18)
第5試合 フライ級 5分2R
○和田教良(ガイオジム)
×井口翔太(修斗GYM神戸)
判定2-0 (片岡20-18/豊島20-18/安芸19-19)
第4試合 フライ級 5分2R
×綿谷 誠(BLOWS)
○マル・ザ・ヘンペーソク(MIBURO)
判定0-2 (片岡19-19/豊島18-20/安芸18-20)
第3試合 フェザー級 5分2R
△磯城嶋一真(MMA RANGERS GYM)
△轟 轟(コブラ会)
判定1-0 (片岡20-18/豊島19-19/山本19-19)
第2試合 ライト級 5分2R
○石田拓穂(リライアブル)
×嵯峨“ゴーレム”健史(TKエスペランサ)
判定3-0 (片岡20-18/豊島20-18/山本20-18)
第1試合 トライアウト ライト級 3分2R
×グ・ジユン(修斗GYM神戸)
○柿原昇汰(MMA RANGERS GYM)
2R 1’15” 裸絞め