NKB 4.13 後楽園ホール:ミドル級トーナメント開幕、準決勝は田村聖×今野顕彰、清水武×小原俊之に。郷野聡寛初戦敗退。村田裕俊&大月晴明が判定勝ち
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NKB 日本キックボクシング連盟「NKB 2019 出陣シリーズ vol.2」
2019年4月13日(土)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
PRIMA GOLD杯 NKBミドル級トーナメント一回戦
国内各団体のタイトル獲得経験者やランカーを集めたミドル級トーナメントが今大会からスタートした。NKBはそもそも、日本キック、K-U、APKF、NJKFの統一王座だったため、設立の原点に戻った感のある企画だ。
今回は一回戦だけ行い、6月15日 後楽園で準決勝、10月12日 後楽園で決勝を実施。準決勝までは3R、決勝は5Rで、いずれも延長あり。ルールはもちろん肘有りの通常のキックルールだ。優勝賞金30万円。選手の年齢は44歳(郷野)から30歳(田村)、合計289歳、平均36歳(発表時点)と、年齢層の高さも特徴だ。
第12試合 Aブロック 3分3R(延長1R)
×西村清吾(TEAM KOK/NKBミドル級王者)
○小原俊之(キング・ムエ/J-NETWORKミドル級3位)
1R 0’23” KO (左肘打ち)
1R開始すぐ、西村が前に詰めてパンチを振るって来たが、小原が左肘をカウンターでクリーンヒットし、西村はダウン。西村は立ち上がるが、レフェリーはダメージが大きいと判断しストップした。小原がトーナメントを主催するNKBの王者をあっさりと撃破し、場内をどよめかせた。
第7試合 PRIMA GOLD杯 NKBミドル級トーナメント一回戦Aブロック 3分3R(延長1R)
○清水 武(sbm TVT KICK LAB/元WPMF日本スーパーウェルター級王者、J-NETWORK 2位)
×郷野聡寛(GRABAKA/元全日本ヘビー級王者、英雄伝説72kg級2015アジア王者、PRIDEウェルター級GP2006 3位)
2R 0’53” TKO (ドクターストップ:左肘打ちによる額のカット)
生粋のキックボクサーが並ぶ中で、MMAが主体の郷野の参戦は話題となったが、試合は厳しい内容に。
1R、サウスポーの清水が圧力をかけ、郷野はガードを下げて回って距離を取りつつ、右ボディストレート、右ミドルを当てる。清水は右ローを当て続けつつ、ロープに詰めると左肘を当てるが、まだ差は乏しい。
2Rも同じ構図だったが、清水が右ローも当ててじわじわ削ると、中盤過ぎ、ロープに押し込んでから左の肘を連続で当ててダウンを奪う。3Rも清水が左肘をクリーンヒットすると、郷野は額を深くカットしドクターストップがかかった。清水は準決勝で小原と対戦する。
第11試合 PRIMA GOLD杯 NKBミドル級トーナメント一回戦Bブロック 3分3R(延長1R)
○今野顕彰(市原ジム/元新日本キック日本ミドル級1位)
×井原浩之(Studio-K/元MA日本ミドル級王者)
判定3-0 (29-28/29-28/30-28)
1R、長身の井原が圧力をかけ続け、右のロー、ミドルなどの蹴り主体で攻め続ける。
2Rも井原が優勢だったが、中盤過ぎ、首相撲の展開で今野が右肘を当て、井原の額を切り裂きドクターチェックが入る。再開後、井原は前に詰めるが、今野が落ち着いて右フックを当ててダウンを奪う。
3Rは今野が右ストレート、右の前蹴りを当てれば、井原も左右のロー、ハイを返し、接戦が続く。ややヒット数では井原が上だったが決定打は出せず、今野の判定勝ちとなった。
第8試合 PRIMA GOLD杯 NKBミドル級トーナメント一回戦Bブロック 3分3R(延長1R)
○田村 聖(拳心館/NKBミドル級1位・元王者)
×吉野健太郎(TEAM COMRADE/J-NETWORKミドル級1位・元王者、元NKB 2位)
3R 2’27” KO (右フック)
1R開始すぐから田村が右ローを効かせ、吉野を度々スリップさせ、終盤はパンチの連打でもダウン寸前まで追い詰め圧倒する。
2R開始すぐ、吉野が右フックで田村をスリップさせ、その後もパンチ、肘でやや優勢に。だが踏ん張りが効かず、パンチを振るった後に前のめりにスリップしてしまう場面も。
3R、田村の右ローで吉野は再三スリップし、押し倒される場面も増える。吉野はフラフラで、終盤、田村がロープに詰めて右フックをクリーンヒットし、吉野をマットに沈めた。田村は準決勝で今野と対戦する。
通常ワンマッチ
第13試合 59kg契約 3分5R
ד闘ふ神主”櫻木崇弘(武勇会/INNOVATIONスーパーフェザー級1位・元フェザー級王者)
○村田裕俊(八王子FSG/NKBフェザー級2位・元王者)
判定0-3 (47-50/46-50/46-50)
1R、村田がサウスポーからの左ミドル主体で主導権。櫻木もまだローや組んでの膝を返しており、大差はつけさせない。2Rも村田が左ミドル、左テンカオを当て続ける。中盤には櫻木が右まぶたを切られたためドクターチェックを受けるが、傷は浅い様子だ。3Rも村田が左ミドルを当てつつ、右フックのヒットも増やし、主導権を維持する。4Rは少し村田の攻撃が減るが、櫻木は打開の糸口をなかなか見いだせない。5R、村田がパンチ、ミドル、膝を当て続け圧倒し、終盤、パンチの連打でダウンを奪い、圧倒する形で判定勝ちした。勝った村田は「2年ぶり勝ててめっちゃうれしいです」と話し、大応援団に感謝の言葉を述べた。
第10試合 63kg契約 3分3R
○大月晴明(マスクマンズ/元Krush -60kg王者、元WPKC世界ムエタイ&全日本ライト級王者)
×野村怜央(TEAM-KOK/NKBライト級4位)
判定3-0 (30-28/30-27/30-27)
1R、大月がガードを下げ、時折スイッチしつつ、ボディ、顔面に何発もパンチを叩きこみ優勢。野村は耐えつつ、時折ロー、肘を返すが、大月の勢いは止まらない。
2Rも大月がヒット数で上回り優勢だが、野村も右ストレートをぐらつかせる場面を作り、場内を沸かせる。
3Rは大月が何発もパンチを当て続けて圧倒する展開。少しスピードも落ちているため、野村は動きが読めて耐えられてはいるものの、反撃の糸口は見いだせず。大月は45歳とは思えないスタミナで、最後まで攻撃を切らさず判定勝ちした。
第9試合 62kg契約 3分3R
×まさきラジャサクレック(ラジャサクレック・ムエタイジム/J-NETWORKライト級王者)
○棚橋賢二郎(拳心館/NKBライト級1位)
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)
※2R右ストレートでまさきに1ダウン
第6試合 ウェルター級 3分3R
△笹谷 淳(TEAM COMRADE/元J-NETWORKウェルター級&スーパーウェルター級王者)
△宮城寛克(赤雲會/TENKAICHIウェルター級&ミドル級王者)
判定1-0 (30-29/29-29/30-30)
第5試合 バンタム級 3分3R
○海老原竜二(神武館/NKB 5位)
×志門(テツジム)
3R 負傷判定2-0 (馳29-28/川上28-28/前田29-27)
※2Rローブローの反則の累積で海老原に減点1。3R志門に左ローキックで1ダウン。3Rダウンの有効打の直後の蹴りがローブローとなりドクターストップ
第4試合 バンタム級 3分3R
○古瀬 翔(ケーアクティブ)
×ノーマーシー・カズ(テツジム)
1R 2’55” TKO (3ダウン:右ストレート)
第3試合 63.5kg契約 3分3R
×洋介(渡邉ジム)
○野崎元気(誠真ジム)
1R 1’56” TKO (3ダウン:左肘打ち)
第2試合 58.5kg契約 3分3R
○山本太一(ケーアクティブ)
×将栄(Team ImmortaL)
2R 1’05” KO (左フック)
第1試合 ウェルター級 3分3R
×たいすけ(ケーアクティブ)
○DAIKI(渡邉ジム)
1R KO (右フック)