RISE 7.16 後楽園ホール:対戦から1年、揃って父親になり対談 北井智大「妻も“いごっそう”の意味を理解しているはず」、一輝「嫁(風香)を口説く時には試合と違ってガンガン行きました」
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昨年7月にはRISE 118で対決した北井智大と一輝。その時判定で勝利を収めた北井は上昇気流に乗って今年5月のRIZIN博多大会にも出場した。対照的に一輝は休養に入り、7月16日のRISE 126(後楽園ホール)で1年ぶりの復帰戦を迎える。奇しくも、この日のメインイベントは北井がISKA欧州王者を迎え撃つ。ふたりとも私生活ではパパになったばかり。お互い健闘を誓い合った。(記事提供:RISEクリエーション)
──ふたりともパパになったばかりと聞きました。おめでとうございます。
北井&一輝(声を揃えて)ありがとうございます。
──まずは6月14日にパパになった一輝選手からお話を聞きたいと思います。名前は?
一輝 僕は輝という字が好きなので、輝く人と書いて輝人(らいと)と命名しました。急に閃いて奥さん(元アイドル女子プロレスラーの風香さん)に相談したら「いいね」と賛同してくれました。
北井 僕の方も男の子。6月25日の月曜日に産まれました。寅之郎(とらじろう)と名付けました。強そうでいいじゃないですか。嫁ともいろいろ考えてんですけど、字画も名字との語呂もいいんじゃないかということで。
──パパになって生活は変わった?
一輝 ウチは黄疸の数値が悪かったので、退院まで時間がかかりました。嫁がずっと家で面倒をみてくれているので、僕自身は仕事と練習に行って帰宅したら赤ちゃんもいるという感じですね。
──ふたりから3人。家族がひとり増えました。
一輝 そうですね。変わったんですかね。
──その笑顔から察すると、相当幸せそうですよ。
一輝(デレデレとしながら)お互い年齢も年齢だったので、結婚したらすぐにでも子供がほしかった。男の子がほしかったので本当にうれしい。
北井 僕も男の子が良かった。でも、格闘技はやらせたくない。寅之郎が興味のあることをやって稼いでほしい。まだ父親はそんなに稼いでいないので(苦笑)。
──ちょうど1年前、ふたりはRISEのリングで闘っています(3-0で北井の判定勝ち)。一輝選手の方はそれから1年ぶりの試合になりますね。
一輝 そうですね。北井選手に負けてしまって、個人的に以前からずっと気になっていた鼻の手術をしたんですよ。その後RISEさんから一度オファーをいただいたけど、タイミング的にまだ試合はできなかった。さらに昨年末には妻の妊娠が発覚して、それに向け準備していました。気づいたら1年経っていたという感じですね。ただ、ずっと動いていたし、引退を考えることはなかったです。
──1年間、外から見たキックは?
一輝 この間のRISE幕張大会も見に行ったけど、盛り上がっていたじゃないですか。自分も出たいと思いました。僕が休んでいる時にも北井選手はたくさん試合をして、今大会もメインイベント。対照的に僕は中盤なので、これが去年勝った選手と負けた選手の差だなと痛感しています。
北井 ただ、リング上では敵だけど、リング外で会えば普通に挨拶もする仲ですよね。
──一輝選手は結構チームドラゴンの選手と闘っていますよね。
一輝 6人目かな?(微笑)。
──仮想一輝の役を結構やったのでは?
北井 やっていないです。自分が一輝選手と闘った頃には先輩も後輩もほぼほぼいなかったし(苦笑)。
一輝 僕は対策するほどの選手ではないので、そのへんは大丈夫。
──災い転じて福となすではないけど、北井選手は主戦場をRISEにしてから活き活きしているように見えます。
北井 自分は欲があるかといえばない。プロとして面白い試合をして、殴り合いを楽しみたい。それを見て楽しんでくれたら。
──試合もインパクトはある一方で、ここぞという時にダウンを奪われたりしています。
北井 「勝っている」と思ったら、心のスキが生じてしまうんじゃないですかね。前田(憲作)会長にもよく指摘されます。
一輝 僕は「ツメが甘い」のとは逆で、劣勢から盛り返すパターンが多い。逆転しないと勝てないので、集中力は切れようがない。
──今回も自分の持ち味を活かす?
一輝 そうですね。もう13年やっているので、いまさら変われない。意識的にやっているわけではないけど、いまさら変えられない。
──北井選手も変わらない?
北井 いや、最近はちゃんと距離をとってキックボクシングをするように努力しています。「我慢する」という業を覚えました。
「嫁(風香)を口説く時には試合と違ってガンガン行きました」(一輝)
──奥さんからゲキを受けることは?
一輝 試合やキックについては何も言わない。お互いの土俵については極力触れないようにしています。すいません、クソつまらなくて(微笑)。
北井 俺は言わさないですね(苦笑)。向こうは何もわかっていないから、指摘されたらケンカになるんじゃないですかね。昔からそう。そもそも自分はこんな性格ですからね。妻も(北井のニックネームである)“いごっそう”の意味を理解しているはず。
──いごっそうは昔気質の頑固者という意味だと記憶しています。奥さんとの出会いは?
北井 僕が居酒屋の店員をしている時に出会ったので偶然ですね。喋ったら気が合ってという感じで。
──一輝選手の方は出会ってから猛アプローチをかけて交際し始めたんですよね。
一輝 ハイ。試合スタイルとは違って、ガンガン行きました(苦笑)。基本的に空気を読まないタイプなので、まあいいかなと。
──行き過ぎたら嫌われるというリスクは考えなかった?
一輝 いや、いけると思ったからいったんでしょう。ちょっと記憶は曖昧だけど、新聞報道によればスピード婚と出ていたので結構結婚までも早かったかと。
──風香さんはプロレス界で有名人ということで、スピード婚することで一輝選手の名前も世に出るようになりました。
一輝 そこはそんなに意識していないですね。ただ、風香の旦那という形で出ている以上、やっぱり人としてもそうでし、キックボクサーとしても「風香の旦那は負けまくっている」というふうにとられたら印象は良くない。
風香のイメージを傷をつけたらいけないという意識もありますけど、必要以上に意識しているわけではないですね。
──今回一輝選手が闘う川島史也選手と北井選手は昨年10月に闘っています(北井が3Rにダウンを奪い、逆転勝利)直接北井選手に何か聞いておきたいことは?
北井 僕は自分から行ってメッチャカウンターを効かされたので待った方がいい。
一輝 川島選手にはワンパンチが強いというイメージがある。ただ、相手の出方に合わせて自分がどうという技術は持ち合わせていないので、まあいつもと一緒ですね。
北井 ガードを固めて捕まえきれたらいいんじゃないですか。僕は捕まえきれなくて、いたずらにカウンターをもらっていた。前田会長はいつも僕に「行くな」という指示を出すことが多いけど、あの時は逆に「行け」という指示が飛んでいたんですよ。
「俺は田舎から出てきた人間。夢がないと生きていけない」(北井)
──今回北井選手はメインイベントに抜擢されました。
北井 後楽園ホールのメイン出場は初めて。ただ、そこはあまり意識はしない。いつも通り闘えば盛り上がるでしょう。欧米人と闘うのも初めてだけど、想像以上に体が大きいんじゃないですかね。
──ISKAヨーロッパライト級王者の肩書を持つクリス・ショーの印象は?
北井 ムエタイ系の選手だけど試合映像を見る限りガンガン攻めてくるタイプなので、自分もガンガンいきたい。ただ、パワーでは勝てないと思うので、足を使いながら闘いたい。
──RISEライト級は充実の一途。そこも意識して闘う?
北井 以前闘っていたプロモーションはランキングがなかったので意識して闘ったことはないですね。ただ、チャンピオンベルトは欲しいので、人は意識します。
一輝 ランキングでいうと、僕は上にいる北井選手と麻原選手に負けている。ほかにも上に2名いるけど、みんな強いなぁと思いますね。ただやらないとチャンピオンにはなれないし、次の一戦に勝たないと何もいえない。だから上のランカーに対してどうこう言うよりまずは次の川島戦に全力投球ですね。
──それぞれ長男が物心つく頃にはリング上で勝ち名乗りを受けるお父さんの晴れ姿を見せたい?
一輝 その頃、僕はもう40歳になってしまいますよ(苦笑)。僕よりも年上でやっている方もいるけど、みなチャンピオンやレジェンド級ばかり。自分はそういう選手ではないという自覚はあります。
北井 僕もそこは意識していないけど、カッコいいお父さんではいたい。田舎から出てきた人間だし、夢がないと生きていけません。
対戦カード
第11試合 メインイベント ライト級(-63kg) 3分3R(延長1R)
北井智大(チームドラゴン/RISE 3位)
クリス・ショー [Chris Shaw](英国/POS-Gym/ISKAムエタイ欧州ライト級王者、POS 8to1 Tournament -63.5kg級優勝)
第10試合 セミファイナル 第7代RISEバンタム級(-55kg)王座決定トーナメント一回戦 3分3R(延長1R)
鈴木真彦(山口道場/WBCムエタイ日本バンタム級王者&ホーストカップ日本バンタム級(-55kg)王者)
良星(平井道場/Bigbangスーパーバンタム級王者)
第9試合 第7代RISEバンタム級(-55kg)王座決定トーナメント一回戦 3分3R(延長1R)
優吾・FLYSKYGYM(FLYSKYGYM/RISE 2位)
堀尾竜司(TRY HARD GYM/元Krushスーパー・バンタム級(-55kg)王者)
第8試合 第7代RISEバンタム級(-55kg)王座決定トーナメント一回戦 3分3R(延長1R)
有松 朝(リアルディール/RISE 4位)
結城将人(TEAM TEPPEN/RISE 6位)
~休憩~
第7試合 ライト級(-63kg) 3分3R(延長1R)
一輝(OGUNI GYM/RISE 4位)
川島史也(BattleNation/RISE 6位)
第6試合 -53kg契約 3分3R
KING剛(ロイヤルキングス/MA日本バンタム級王者)
田丸 辰(平井道場)
第5試合 フェザー級(-57.5kg) 3分3R(延長1R)
津田鉄平(新宿レフティージム/RISE 9位)
皇貴(チームドラゴン/RISEスーパーフェザー級(-60kg)12位)※インスパイヤードモーションから所属変更
第4試合 女子-49kg契約 3分3R
寺山日葵(TEAM TEPPEN/J-GIRLSミニフライ級1位)
喜多村美紀(テツジム)
第3試合 バンタム級(-55kg) 3分3R(延長1R)
佐藤九里虎(PHOENIX/RISE 13位)
京介(TOP DIAMOND GYM)
第2試合 RISING ROOKIES CUP フェザー級(-57.5kg)準決勝 3分3R(延長1R)
YA-MAN(TARGET SHIBUYA/JAPAN CUP選抜トーナメント-57kg級優勝、第17回J-NETWORK アマチュア全日本選手権大会ライト級優勝)
甲斐康介(HAYATO GYM/2016年KAMINARIMON全日本大会-60kg級優勝)
第1試合 RISING ROOKIES CUP ライト級(-63kg)一回戦 3分3R(延長1R)
元長(ARUN GYM)
KENTA(HAYATO GYM/JAPAN CUP 2016 -65kgトーナメント優勝)
オープニングファイト.3 -58kg契約 3分3R
小野幹晃(IGGYHANDS GYM/DEEPアマチュアキック賞金トーナメント優勝)
門口佳佑(TOP DIAMOND×EX ARES/AbemaTV「VS那須川天心」トーナメント優勝)
オープニングファイト.2 フェザー級(-57.5kg) 3分3R
青木朋哉(和術慧舟會駿河道場)
大日方景都(TARGET/JAPAN CUP 2016 -60kgトーナメント準優勝)
オープニングファイト.1 スーパーフェザー級(-60kg) 3分3R
TAEKEUN [てくん](FIGHT CLUB 428/2017年KAMINARIMON全日本大会-65kg級優勝)
仙一(チームドラゴン)
概要
スケジュール 2018年7月16日(月/祝) 開場・17:00 オープニングファイト開始・17:15 本戦開始・18:00
中継 スカイA
チケット料金 SRS席 12,000円 RS席 8,000円 S席 6,000円 A席 4,500円 ※当日券は各500円アップ ※未就学児は保護者膝上に限り無料
チケット販売 チケットぴあ ローソンチケット イープラス 後楽園ホール RISEクリエーション
お問い合わせ RISEクリエーション 03-5319-1860 http://www.rise-rc.com/ http://www.facebook.com/rise2003/