INNOVATION 12.5 品川インターシティホール:橋本悟×マサ佐藤、大谷翔司×紀州のマルちゃん、翔貴×新田宗一郎 インタビュー届く
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INNOVATION:Resistance-4(12月5日(日)品川インターシティホール)の主要3試合の出場選手のインタビューがINNOVATIONから届いた。
第9試合 メインイベント 64kg契約 3分5R
橋本 悟(橋本道場/INNOVATION&MuayThaiOpenスーパーライト級王者)
マサ佐藤(ウィラサクレック・フェアテックス三ノ輪/英雄伝説64kg級アジア王者、西日本統一・蹴拳ムエタイ・DBSライト級王者、元RKA同級王者)
第8試合 セミファイナル INNOVATIONライト級タイトルマッチ 3分5R
大谷翔司(スクランブル渋谷/王者)
紀州のマルちゃん(武勇会/2位)
第7試合 INNOVATIONスーパーフェザー級王座挑戦者決定トーナメント決勝 3分3R(延長1R)
翔貴(岡山ジム/4位)
新田宗一郎(クロスポイント吉祥寺/5位)
橋本悟
——今回興行のメインイベントとなったこの試合、決まった瞬間から「激闘保証付き」「名勝負間違いなし」との声が聞かれる期待度の高さです。
俺も楽しみです! マサ選手、真っ向からしか来ないからなー(笑)。
——その予測を裏切るかもしれないとは思わない?
直接は一度しか喋ったことないんですけどね。感じの良い人だなあって。けど、「そのうちヤルんだろうな」とも思っていました(笑)。そこに間違いはないですよ。どこどうしたって“噛み合う”しかない。
——好印象の佐藤選手、ファイターとしての印象は?
水落洋祐戦(※1)は、凄かったなぁ。やっぱりタフ。頭にパンチ喰らって倒れる気がしない。
——“不沈艦(※2)”のあだ名は伊達じゃない?
「俺のパンチに耐えられるのか?」ってところがどうしたって勝負の見所でしょう。
——沈まぬ巨艦を撃沈する?
もちろん! そして「どっちが倒れるか?」ってことになるでしょう。
——佐藤選手も強打に自信はあるかと思いますが、橋本選手もタフネスに自信あり?
俺はちょいちょいダウンするからそうでもないっす(笑)。けど、俺の「当たれば絶対倒れるパンチ」をしっかりと先に当てて粉砕します! そこに不沈艦もへったくれもないってところ見せつけてやりますよ!
——試合開始からすぐに激しい打ち合いとなりそうです。
けどねー、お互い悲しいくらいスロースターターなんですよねー(笑)。
——確かに序盤から中盤にかけてリードされながらの逆転勝ちが両者とも多いです。
その反面、3ラウンドじゃエンジン暖まるのが間に合わないでタイムアウト判定負けってのも両方の悪いパターンでもあり(笑)。
——その可能性も否定できない?
いや、今回、ちゃーんと5ラウンドですから! 俺もそうだけど、マサ選手も「あと1ラウンドあれば勝ってたのに」って試合、多いんじゃないですか? だからこそ「これぞ5回戦」って醍醐味のあるファイトができるかもしれないってワクワクもあります。
——それはスロースタート宣言でもある?
いやいやいや、好きでやってるわけじゃないんで、ちゃんと序盤にチャンスがあればすぐにだって倒しますよ! それは向こうも一緒だろうけど(笑)。
——“一撃必倒の右拳”のイメージが強い橋本選手ですが、それ以外の見所も、是非、教えてください。
パンチが注目されがちですが、同じく強い蹴りもありますし、TKO勝ちしたこともある斬れるヒジだったありますからね! それってまた向こうも一緒か(笑)。
——打ち合い上等ながらテクニカルな狙いもあり?
けど、結局それしかできないから、足止めて打ちあっちゃうんだろうなー(嬉しそう)。
——失礼ながら“勝つ”ことより“打ち合う”ことを楽しみにされているように思えます。
そりゃあ絶対に勝ちにいきますよ! けど、“しょっぱい判定勝ち”よりバッチバチに盛り上げまくった上で仕方なく負けちゃった試合の方が自分にとって価値が高いことは否めません。
——橋本選手を象徴する言葉です。
俺のこと見に来てくれる人の期待だけは絶対に裏切りたくないですから! “細かい技術合戦”なんかじゃなく“人が倒れるところ”をきっちりご覧いただきます。
——そんな男らし過ぎる身上を実行し続けてきた橋本選手ですが、チャンピオンベルトを複数巻き、数多くの名勝負でファンを楽しませてもう10年以上となります。
うん、俺が今から「天下獲ってやろう」みたいな野心は正直ないですよ。今の目標は「さっぱりと引退する」これに尽きます。
——“倒し合い上等”と同じくらいの強いこだわりを感じます。
今まで我ながら濃いキックボクシング人生を歩んできたのに、増長して試合を求められる声も数少なくなりつつズルズルと「他に燃えることないから」とかで闘い続けるって奴だけは御免こうむります。
——ラストファイトの頃合いが見えている?
いつかとは明言はしませんが、「次が最後の試合」って時にはそれを宣言してやめます。それは絶対です。
——最近は、世界ではONE、日本ではRISEがオープンフィンガーグローブ使用のキックボクシングルールも始めました。明らかに向いている橋本選手の参戦を期待したくもあります。
5年前ならやりたかったですねー(笑)。けど、今から新しいことを始める気は正直ありません。
——非常に寂しい思いがありますが、華のある最期を期待したくもあります。そんな名勝負製造機の橋本選手ご自身の選ぶベストバウトは?
ダントツで水落戦(※3)です! あの試合は、テンションを上げたい時に今でも見返します。
——今回の佐藤戦がそれを超える可能性も?
大いにあります! ドンと期待してください!
※1 水落洋祐戦 2018年2月12日、KNOCK OUT初代スーパーライト級王座決定トーナメントで激突した両雄の試合は、水落の強打をダースで喰らいながら前進と反撃を止めず最後は肘打ちで大流血に追い込み佐藤の激勝3ラウンドTKOの名勝負となった。
※2 不沈艦 マサ佐藤に最近流布するキャッチコピー。どんなに打たれても倒れることのないファイトスタイルからつけられた。以前は、沖縄北部を拠点することから“やんばる将軍”と呼ばれていたが、2021年、故郷の東京下町に居を移し現在に至る。
※3 水落戦 2018年8月19日、KNOCK OUTで実現したハードパンチャー対決は、期待を裏切らない激しい打ち合いとなり、水落が4ラウンドTKO勝利した。
リングネーム:橋本 悟
フリガナ:ハシモト・サトル
所属:橋本道場/JAPAN KICKBOXING INNOVATION
生年月日:1986年3月18日(35歳)
出身地;東京都西多摩郡日の出町
身長:172cm
戦型:オーソドックス
プロデビュー:2010年3月27日
戦績:41戦20勝(10KO)18敗3分
ステータス:MuayThaiOpenスーパーライト級王者、元INNOVATIONライト級王者
Facebook:https://www.facebook.com/satoru.hashimoto.549
Twitter:https://twitter.com/nekobusnoritai6
Instagram:https://www.instagram.com/satoru__66/
ブログ:https://ameblo.jp/nekobus-namennnayo/
YouTube:https://www.youtube.com/user/nekobusnoritai
マサ佐藤
——マサ佐藤選手と言えば、水落洋祐戦のタフファイトに代表されるブルファイターですが、その他、“やんばる将軍(※2)”キャッチコピーがつけられていた通り、沖縄選手のイメージがありました。
生まれは東京下町ですが、小さな頃から沖縄にいて、高校卒業からずっと移住していたので15年以上、身も心も落ち着けていたところ、今年、心機一転、帰京しました。
——それは何故?
根拠はないんですが「選手生活は35歳まで」と思っていて、その区切りの前に練習環境を変えて、これまでできなかったエッセンスを入れて引退まで走り切ろうと決意したからです。
——8月生まれのマサ選手は、現在、34歳ですからタイムリミット1年間を切りました。
まあ、35歳と言ったのは目安ですから、強くなっている実感があれば続けるかもしれません。ただ、それにしてもあと数年であることは間違いありません。
——沖縄の北部、名護市から東京下町の三ノ輪にあるウィラサクレック・フェアテックスジムに移籍した経緯は?
ウィラサクレック会長やゲーオ・ウィラサクレック選手とは中国遠征で一緒になったり、名護で開催されたレキオバトルの大きなイベントにも来られたりと何かと縁があって、実家や職場からも近いし、何よりゴンナパー選手をはじめプロ選手が沢山いるので、これ以上ない変革だなと。古巣の名護ムエタイスクール、近藤一輝会長とはよく話して、快く円満移籍させていただきました。
——“やんばる将軍”から“不沈艦”に変身ですね。
けど、名護にはまだ住まいもあるし、かけがえのないもうひとつの故郷として行き来はしますから、沖縄から完全に離れたわけでもないんです(笑)。
——改めて練習環境の違いとその影響について詳しく教えてください。
ゴンちゃん(ゴンナパー・ウィラサクレック)やタクヤ(杉本卓也/元J-NETWORKスーパーライト級王者)とか階級も近い実力者が常にいて対人練習が豊富にできるところが一番違います。ヤンバルの自然の中で培ってきたフィジカルの強さや近藤会長と練り上げた技術が新たに彼らとの練習やウィラサクレック会長の教えと融合して進化しているなと実感します。
——その成果は?
BOMで2戦して1勝1敗(※4)ではありますが、確かな手応えを感じています。
——そこで今回、INNOVATION品川興行メインイベントで橋本悟戦がマッチアップされました。
こんなに噛み合うのがはじめから分かってる試合もありませんよね(笑)。
——ご自分でもそう思われますか?
共通する対戦相手は何人かいますが、水落戦を見比べてみれば一目瞭然ですよね(笑)。
——当然、正面衝突の大打撃戦が期待されます。
正面に立たずにローキックで脚から崩してとか、首相撲でいなすとか、色々と教わってはいるし、ヒジ打ちで斬ってTKO勝ちすることだってあるんですけど……まー、残念ながら相手を翻弄する器用さがあるわけでもないんで、結局、皆さんのご期待に応えてしまうことになっちゃうでしょうねぇ(笑)。
——水落選手の恐るべき強打の連発にも耐えしのぐタフネスは、橋本戦でも発揮される?
何を喰らっても大丈夫なんてことはないんですよ(笑)。けど、根性と気合いで耐え忍んで最後に立っているのは自分です!
——どんな強豪選手と対戦しても好試合になるマサ選手、INNOVATIONを代表する名王者、橋本選手に良い勝ち方をすれば、ますます良いオファーが集まりそうです。
BOMさんにはお世話になっていますし、これからも頑張りますが、ヒジ打ちがないRISEとかまた出てみたいです。
——最近、RISEではオープンフィンガーグローブルールが開始され、マサ選手の階級付近でYA-MAN選手などが話題を振り撒いています。
そっちも俺にあっていそうですよね。YA-MAN選手とか中村寛選手とかとやったら盛り上がりそう。山口兄弟のお兄ちゃん(※6)にはヒジで斬られてやられてるから、オープンフィンガーでやり返すのも手ですね(笑)。折角、愛する沖縄から一時離れてまで本土に来たんですから、選手としての成長はもちろん、色々とこれまでしていなかったことにチャレンジしてみたいです。
——その前に強敵、橋本選手が立ちはだかります。
勝つのは当然! そして、どのプロモーターも「マサ佐藤を使いたい」と涎が止まらなくなるような凄い試合をしてみせますよ!
※2 やんばる将軍 沖縄県北部は通称「やんばる(山原)」と呼ばれているが、名護市のジムでキックボクシングを始めて育ったマサ佐藤は、2017年、地元・名護市で立ち上がったプロモーション「レキオバトル」のエースとして、この呼称がつけられていた。その後、水落洋祐戦に至る初期KNOCK OUTでも使用されたキャッチコピー。
※4 1勝1敗 2021年5月30日、将輝・FLYSKY GYM(FLYSKY GYM)に1ラウンドKO勝ち。2021年9月26日、貴雅(治政館)戦で判定1-2負け。
※6 山口兄弟のお兄ちゃん “クレイジーピエロ”山口裕人が兄で“マッドピエロ”山口侑馬が弟。裕人とマサ佐藤は、2018年9月18日に対戦し、山口が3ラウンドTKO勝利。RISEオープンフィンガーグローブルールでは中心的な活躍を見せている。
リングネーム:マサ佐藤
フリガナ:マサ・サトウ
所属:ウィラサクレック・フェアテックス三ノ輪
生年月日:1987年8月21日(34歳)
出身地;東京都墨田区
身長:173cm
戦型:オーソドックス
戦績:43戦22勝(11KO)17敗4分
ステータス:英雄伝説64kg級アジア王者、蹴拳ムエタイライト級王者、DBSライト級王者、元西日本統一ライト級王者、元RKAライト級王者
Facebook:https://www.facebook.com/masatoshi.satou.902
Twitter:https://twitter.com/masasato_kick
Instagram:https://www.instagram.com/masa_yanbaru
大谷翔司
——NNOVATIONライト級タイトル防衛戦が決まりました。調子はいかがですか。
もうバッチリです。毎回そうですが、今回もいい感じで仕上がっています。
——前戦となった9月25日の『KNOCK OUT』では麻火佑太郎選手に2RKO勝ちでした。その一戦から今の練習ではどういうところを強化していますか?
特にこれといって強化していることはありません。一発一発の攻撃力のアップももちろんですが、試合で自分の力を出し切れることを意識して練習しています。
——麻火戦では何%の力を出せたのでしょう。
60~70%です。周りからもよく言われていたのですが、以前は20~30%しか力を出せていませんでした。試合になると考えすぎたりして力を出し切れず、チャンピオンになってからようやく自信と自覚からちょっとずつ力が出せるようになったと思います。
——では、今年5月のKNOCK OUT-BLACKライト級タイトルマッチではバズーカ巧樹選手にダウンを奪われて判定負けでしたが、100%の力を出せていたら……。
そうですね。自分の力を出し切れば、負けるような相手はいないと思います。
——今回、紀州のマルちゃん選手との再戦となりました。2020年8月23日、INNOVATIONライト級王座決定戦で一度対戦していますが、あの試合を振り返っていただけますか。
自分のやりたいことがやれず、試合を見たくないような内容でした(苦笑)。
——選手としてはどういう印象がありますか。
懐が深くてデカかった印象があります。サウスポーの選手でしたが、特にサウスポーに苦手意識はなかったですね。一回やっている相手だけに、今回は相手がやってくることがある程度分かるのでやりやすい相手だと思います。
——大谷選手は陸上自衛隊の徒手格闘訓練隊出身に対して、マルちゃんとは全く真逆のキャラの対戦となりました。
そうですね。ポスターを見ると彼はオチャラケキャラで、スタイルも真逆だと思います。周りからは『あんなやつに負けるなよ』と言われてます。
——選手じゃなかったら仲良くなれないタイプでもあります?
考えたことはないのですが、自分の友達にはあんなタイプはいません(笑)。
——今回タイトル防衛して来年の目標は決まっていますか?
自分は何も満足できる結果を格闘技で残せていないと思います。今の状況に慢心することなく、『KNOCK OUT』のベルト奪取もそうですが、色んなビッグチャンスを掴むために、勝ち続けていきたいと思います。
——ご自身の名前の漢字一文字違いの米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手は大リーグ、アメリカンリーグのMVPを受賞するなど、とんでもない活躍をされていますが、意識はしますか?
大谷選手は自分とは違う次元の方なので……比べられると相当キツいです(笑)。僕は“キック界の大谷翔平”と言われるぐらいの活躍はしたいですね。自分が自分のことを認められるような領域にいけるように頑張ります。今はその領域の20~30%ぐらいしか行っていないと思うので、まだまだですね。
——では最後に、ファンにメッセージをお願いします。
自分はイノベーションのチャンピオンであり、『KNOCK OUT』のファイターです。今回防衛戦ですが、『KNOCK OUT』のファイターとしてもリングに上がるので皆さんに“凄い”と思わせる試合をしますので、注目して下さい!
リングネーム:大谷 翔司
フリガナ:オオタニ ショウジ
所属:スクランブル渋谷/JAPAN KICKBOXING INNOVATION
生年月日:1991年1月12日(30歳)
出身地;愛媛県北宇和郡
身長:178cm
戦型:オーソドックス
戦績:22戦13勝(6KO)6敗3分
ステータス:INNOVATIONライト級王者
Facebook:https://www.facebook.com/shoji.ohtani
Twitter:https://twitter.com/G1897480
Instagram:https://www.instagram.com/g1897480/
紀州のマルちゃんインタビュー
——今回のタイトルマッチ、前哨戦ともいえる10月31日、福岡のKOS(KING OF STRIKERS)興行は、RAOU GYMの裕希に判定3-0勝利しました。
1ラウンド、開始20秒くらいでカウンターの左ストレート入ってダウン取ったんですけどねー、タフな相手で仕留めきれなくって判定になってしまいました。
——快勝だというのに歯切れが悪いですね。
「KOできんかったら負け」くらいに思ってるから悔しくて……。
——極端すぎるこだわりです。
ノックアウトへの思い入れだきゃあ人一倍大きいんですよ。
——何故また?
自分が人の試合見てても判定ってオモロくないし、素人だったらなおさらでしょ。誰でも楽しめるKOじゃなきゃ。「どっちか立っている方が勝ち」ってのがいいですよ。
——そんな境地に至るきっかけとなる何かがあったとか?
ボク、格闘技、なーんも知らないんですよー。けど、見ている人に盛り上がってもらって、何より自分が楽しみたい。だから余計にKOでないとなって。ドカッと倒すと気持ちよーくなって、そんで仲間もお客さんも喜んでもらえたら幸せだなーって、それだけなんですよ。
リングネーム:紀州のマルちゃん
フリガナ:キシュウノマルチャン
所属:武勇会/JAPAN KICKBOXING INNOVATION
生年月日:1998年4月15日(23歳)
出身地:和歌山県紀の川市
身長:180cm
戦型:サウスポー
戦績:13戦9勝(6KO)3敗1分
ステータス:INNOVATIONライト級2位
翔貴
——今年9月20日の前試合、INNOVATIONスーパーフェザー級王座次期挑戦者決定トーナメント準決勝戦、RISING大輝戦は、ユナニマスデシジョン(判定3-0)で勝利しました。
計算通りでした!
——計算と言われますと?
楽して勝とうとして、実際、楽して勝ったんで(笑)。
——以前からビッグマウスでファンを楽しませてくれている翔貴選手ですが、またそんな雰囲気が出てきたように感じます。
あんま調子乗ると田村のおっちゃん(岡山ジム相談役の田村信明氏)に怒られるけえ、気をつけんといかんけど、ビッグマウスじゃなくてホントのことじゃから。圧倒して勝とうと決めて、その通りにできたってことで。まー、楽して勝てる程度の相手でした。
——そして今回、トーナメント決勝戦となる新田宗一朗戦、2021年5月9日、判定ドローとなった相手との再戦でもあります。
ひとつずつ丁寧に試合は組み立てますけど、きちーっとパンチで倒しますよ。苦戦することもありません。
——前回からかなり成長されていると?
最近、何もかも上手くなっとるなって。減量の仕方も今になってよぉ分かりりました。
——若くして(25歳)すでに30戦以上のキャリアをお持ちですが、その成長には何かきっかけが?
コロナワクチン2回目がキツくって、2週間も練習できんかったんですよ。ゲロ吐いて、えろう患ろうて寝よってから、復活したら生まれ変わったみたいな(笑)。あの頃とはダンチなんで問題のぉいけます。新田程度、くっちゃくっちゃにしてやりますよ!
——翔貴選手らしいノリになってきました。新田戦に勝利すれば、現王者の櫻井健選手のタイトルに挑戦の運びとなります。
あんなチャンピオン、フツーに倒せます。ザコ。あんなのに勝つだけでベルトが巻けるなんてチャンスが美味し過ぎ。
——INNOVATION王者になることで、その先の展望は?
今、ストーリー性を作っとるんですよ。
——どんな物語を?
INNOVATION王者になったら、そのリング上で狂犬森本(森本“狂犬”義久)に借りを返す(※2)ってストーリー性をぶち上げたります!
——先ほどから口にされている“ストーリー性”という言葉のチョイスが独特でまさに翔貴節です。
あー、はよ試合したい! 今までは試合するのダルかったけど、生まれ変わって調子が良すぎて試合したくてしゃーない!
——とにかく、まずは目前に迫った新田戦です。
あいつ、この試合前に負けよって!(※3) 無敗のヤツに勝ってタイトルマッチ挑戦権獲得ってストーリー性がよかったのにガッカリですわ。
——試合へのモチベーションが下がってしまった?
まぁ、けどそこは気持ちを入れ替えて、ここでザコ蹴散らして森本に喧嘩売ることを思えばテンションも上がります。生まれて初めてね、感じてるんですわ、ハングリー情念!
——ハングリー精神ではなくハングリー情念?
ん? とにかく、目の前に立ちはだかるザコどもを一人ひとり丁寧に蹴散らしてやりますけぇ、期待しとってください!
※1 並んでインタビューされて https://twitter.com/PhsxoaCrQrWONqm/status/1390937017958076417
※2 借りを返す 翔貴は、2017年11月23日、RISEのTDCホール興行で行われた「DEAD OR ALIVE TOURNAMENT」の初戦で森本“狂犬”義久に2ラウンドKO負けを喫している。戦前の記者会見では、お互いのトラッシュトークが乱闘直前にまで白熱する盛り上がるを見せた。
※3 この試合前に負けよって! デビュー以来無敗だった新田は、今回の翔貴戦の以前、10月29日、KNOCK OUTの後楽園ホール興行で力也に判定負けしてしまった。
リングネーム:翔貴
フリガナ:ショウキ
キャッチコピー:岡山名物
所属:岡山ジム/JAPAN KICKBOXING INNOVATION
生年月日:1996年7月14日(25歳)
出身地:岡山県
身長:172cm
戦型:オーソドックス
戦績:35戦11勝(6KO)17敗7分
ステータス:元ルンピニージャパンフェザー級王者
Facebook:https://www.facebook.com/jav.alj.1
Twitter:https://twitter.com/LQk6UZp4NCYMNt7
Instagram:https://www.instagram.com/071400s/
新田宗一朗
——前戦となった10月29日の『KNOCK OUT』では力也選手に判定負けを喫し8戦目で初敗北。今回早くも再起戦を迎えることになりました。まず、力也戦での敗因を教えて下さい。
今回の12月の試合がすでに決まっていてINNOVATIONスーパーフェザー級王座次期挑戦者決定トーナメントの決勝戦ということでそっちの方を気持ち的にも重視していたこともあり、足元を救われましたね。気持ちのどこかで“俺だったら余裕で行ける”という油断もあり、そういう甘さが試合にも出て負けたんだと思います。
——それまで7勝(3KO)3分と無敗記録だったことで負けられないプレッシャーはありました?
周りからも勝って当たり前という期待も感じていたのでプレッシャーもあり、負けたことでやっと肩の荷が降りました。次負けたらもう先がないという気持ちでもいるのですが、それはそれでプレッシャーですね(笑)。初めて負けて結構凹んだのですが、次の決勝戦で勝ってベルトも獲って、また力也選手にリベンジする気持ちに切り替えています。
——前回の敗戦を踏まえて次の試合に向けて練習ではどういうことを強化していますか?
恥ずかしながら今までスタミナがなかったので、走ったり、ジム練習を増やしてスタミナ強化をしています。
——次が12戦目でありながら、スタミナ面で不安と気づくのは遅くないですか(笑)。
あはは。スタミナが自分にはないのは前から気付いていたのですが、スタミナが付いてきたと余裕を持って試合に臨んだら、力也選手に首相撲で攻められて一気にスタミナが削られてしまい、どんなことにも対応できるスタミナがあれば万全だなと思いました。
——これまでスタミナ面を強化しなかったのは、自身のセンスの良さでカバーしようと思った部分もありますか?
走ったりしなかったわけではないのですが……。練習でのミット打ちだと3分5R普通に動けていても、試合になると緊張して1Rで疲れてしまうことが多く、これから試合経験を積んで緊張をなくせるようにしていこうと思います。
——スタミナ面で不安なところは何だか栗秋祥梧選手と同じ匂いを感じます(笑)。
そうですね。祥梧さんと結構一緒に行動することが多く、悪いところが似てしまったのかも(笑)。(小笠原)瑛作さんともよく走ったり一緒に練習するのですが、それ以外の部分でも瑛作さんは一人でも黙々とやられているのでそういうところで差が出ているのかもしれません。
——今回はもう不安要素はなく試合に臨めそうですか?
緊張することもなく臨める試合になりそうなので、全然行けると思います。
——対戦相手の翔貴選手の印象を教えて下さい。
翔貴選手とは一回やっていて(2021年5月9日、ドロー)、またいつかやるのかなと。今回トーナメント決勝戦という、いいタイミングで再戦することになりました。お互いに手の内は分かっているので楽しめる試合ができると思います。
——前回対戦してどういう印象がありますか?
キャリアのある選手らしく、最後のラウンドの盛り返しがうまい選手だと思いました。1Rは自分が取ったラウンドでしたがスタミナがどんどん落ちていく中で、向こうは気持ちで最後まで戦っていたのでそこでポイントを取られてしまい、引き分けになりました。そういう上手さがあるので、次の試合では最初のラウンドで倒せるチャンスがあれば狙っていきたいと思います。やはり最後のラウンドまで戦うとなるとしんどいですからね(笑)。
——前回とは違う試合内容、結果になる自信は?
今回はドロー判定がなく、はっきり白黒付けられるので完全決着したいと思います。これで勝てば、次はタイトルマッチになるので楽しみです。
——現王者・櫻井健選手についてはどのような印象がありますか?
今他団体に出て負けが続いていることぐらいしか、分かりせん。知っている選手の試合は見ますが、それ以外の選手は対戦することが決まってからでないと映像は見ません。
——今年最後の試合に勝って来年はどういう1年にしたいですか?
今回タイトルを獲るか獲らないかで来年は全然違ったものになると思います。次で今年は5試合目なので、来年も5~6試合はコンスタントに試合がしたいですね。もう負けたくないのでいっぱい試合をしていっぱい勝つことだけを目指します!
リングネーム:新田 宗一朗
フリガナ:アラタ ソウイチロウ
所属:クロスポイント吉祥寺/JAPAN KICKBOXING INNOVATION
生年月日:1996年4月2日(25歳)
出身地;沖縄県西原町
身長:179cm
戦型:オーソドックス
戦績:11戦7勝(3KO)1敗3分
ステータス:INNOVATIONスーパーフェザー級5位
Facebook:https://www.facebook.com/profile.php?id=100006405940780
Instagram:https://www.instagram.com/arata.0402/
対戦カード
第9試合 メインイベント 64kg契約 3分5R
橋本 悟(橋本道場/INNOVATION&MuayThaiOpenスーパーライト級王者)
マサ佐藤(ウィラサクレック・フェアテックス三ノ輪/英雄伝説64kg級アジア王者、西日本統一・蹴拳ムエタイ・DBSライト級王者、元RKA同級王者)
第8試合 セミファイナル INNOVATIONライト級タイトルマッチ 3分5R
大谷翔司(スクランブル渋谷/王者)
紀州のマルちゃん(武勇会/2位)
第7試合 INNOVATIONスーパーフェザー級王座挑戦者決定トーナメント決勝 3分3R(延長1R)
翔貴(岡山ジム/4位)
新田宗一郎(クロスポイント吉祥寺/5位)
第6試合 スーパーフェザー級 3分3R
葵拳士郎(マイウェイジム/元WBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王者)
井上竜太(HardWorker/INNOVATIONフェザー級3位)
第5試合 55kg契約(肘無し) 3分3R
井熊友也(クロスポイント吉祥寺)
神助(エムトーンジム)
第4試合 68kg契約 2分3R
風間大輝(橋本道場)
ヤン・ヤンフン(ウエストスポーツジム)
第3試合 65kg契約 3分3R
涼矢(エボリューションムエタイジム)
山内ユウ(ROCK ON)
第2試合 55kg契約(打ち・組技なし) 3分3R
加藤和也(ドージョー☆シャカリキ)
蘭丸(Team Akatsuki)
第1試合 女子52kg契約(肘打ち、頭部膝蹴りなし) 2分3R
Melty輝(拳伸ジム)
NAO・YK(YKジム)
アマチュアジュニアセミプロマッチ 50kg契約
裕次郎(拳伸ジム)
辻 浩優(拳蹴武会中島道場)
概要
大会名 INNOVATION:Resistance-4
日時 2021年12月5日(日)開場・16:00 開始・16:30
会場 品川インターシティホール(東京都港区港南2-15-4/JR・京急「品川」徒歩5分)
チケット料金 RS席 15,000円 S席 10,000円(完売) A席 7,000円(完売) 自由席 6,000円 ※当日券は500円UP
チケット販売 チケットぴあ 参加各ジム・各選手
お問い合わせ JAPAN KICKBOXING INNOVATION興行本部 043-247-0112 http://kick-innovation.com/