K-1 WORLD GP 11.24 横浜 一夜明け:武尊「延長に行ってKOしたいってのはありましたね」。江川優生「古川会長の採点は20点だなって」。皇治、城戸康裕ら談話も
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K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~よこはまつり~(11月24日(日) 横浜アリーナ)の一夜明け会見が25日、ホテルメトロポリタンエドモント東京で行われた。K-1 WORLD GPフェザー級(57.5kg)王座決定トーナメントを全3試合1R KO勝ちで制した江川優生をはじめ、本戦ワンマッチ(スーパーファイト)の勝者が会見に臨んだ。
第4試合 K-1 WORLD GPフェザー級(57.5kg)王座決定トーナメント 一回戦(3) 3分3R(延長1R)
○江川優生(POWER OF DREAM/K-1 KRUSH FIGHTフェザー級王者)
×ホルヘ・バレラ(スペイン/ジーザス・カベーロ・チーム/K-1 WORLD GP第2代フェザー級王座決定トーナメント2018 3位)
1R 1’49” KO (左ボディフック)
第11試合 K-1 WORLD GPフェザー級(57.5kg)王座決定トーナメント 準決勝(2) 3分3R(延長1R)
○江川優生(POWER OF DREAM/K-1 KRUSH FIGHTフェザー級王者)
×アーサー・メイヤー[Arthur Meyer](フランス/シンパトン・プーケット)
1R 2’52” KO (右バックスピンキック)
第18試合 K-1 WORLD GPフェザー級(57.5kg)王座決定トーナメント 決勝 3分3R(延長1R)
×ジャオスアヤイ・アユタヤファイトジム[Jawsuayai Ayothaya Fight Gym](タイ/アユタヤ・ファイトジム/タイBBTVフェザー級8位)
○江川優生(POWER OF DREAM/K-1 KRUSH FIGHTフェザー級王者)
1R 0’58” KO (パンチ連打)
※江川が優勝
◆江川
昨日のトーナメントに参戦してくれた選手の皆さん、ありがとうございました。日本人選手が上がって来ると思っていて、全試合1R KOできると思っていなかったので、自分自身でもびっくりしています。(6月のスーパー・バンタム級トーナメントでの、先輩の武居)由樹君の合計タイムが5分9秒で、自分は5分39秒で負けてしまったんですけど、少しは並べたのでうれしいです。
(トーナメントで苦しかった場面は?)準決勝のメイヤーの攻撃が、一回戦のバレラよりも重くて、ヤバいと思いました。1Rは捨てようと思ったところで(バックスピンキックが当たって)倒せました。
(恒例の試合後の古川誠一会長の採点は?)最初は50点だったんですけど、40点になって、やっぱり20点だなって(苦笑)。準決勝はバックスピンキックでKO勝ちしたんですけど、「相手に出されてから出しただけで、自分から出さないと意味が無い」と言われました。
(準決勝のバックスピンキックや決勝でダウンを奪ったローキックは、極真会館出身の中島千博選手の影響もある?)中島さんが影響を与えていて、中島さんの蹴りは自分としてもジムとしても勉強になっています。
(決勝のジャオスアヤイは準決勝までのダメージが大きかったが、再戦してもいい?)彼が上がって来る選手であれば受けて立ちたいです。
(中継の解説の魔裟斗さんが、武居や武尊含め、契約体重制でK-1で一番強い奴を決めてもいいのではと提案していたが?)いずれはやりたいですけど、もうちょっとこのベルトの価値を高めてからですね。
(UFCでも階級を超えたチャンピオン同士の戦いがあり、武尊戦を見たいファンも多いと思います)すぐにとは言いませんけど、階級が近いのでいずれはやりたいです。
第17試合 スーパー・フェザー級(60kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
○武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1 WORLD GP王者)
×村越優汰(湘南格闘クラブ/元K-1 WORLD GPフェザー級(57.5kg)王者、元RISEバンタム級(55kg)王者)
判定2-0 (山崎30-29/岡田29-29/西村30-29)
◆武尊
KO決着で勝者と敗者がはっきりわかる試合がしたかったです。(3月のヨーキッサダー戦以来)8か月のブランクを埋める試合はできなかったですけど、最低限の勝ちが取れたのは良かったです。
(村越の動きに戸惑いましたか?)村越選手というより僕自身の体が思ったように動かなかったです。ただ勝つだけじゃなく圧倒的に勝たなきゃいけない試合で、力を入れ過ぎて熱くなり過ぎたのが反省点です。(3月に負傷した右の)拳に吸収材を入れたまま、ずっと練習していて、試合当日に初めて吸収剤を出して打ったので、思いっきり振り切れなかったのがありましたね。
(村越は巧く武尊選手を入らせませんでしたが、嫌でしたか?)そこまで嫌じゃなくて、重い攻撃はそこまで無かったですね。どこで詰めようかと考えていました。最初のほうはスカされてしまって、早く相手の足を止めたかったです。
(戦い終わって、村越の評価は?)巧さが凄いあると思いました。戦い方はそれぞれの美学があって、そこを否定する気ないですし、彼の戦い方は素晴らしいと思います。僕はKOするのが一番だと思っているので倒したかったです。3月に村越選手に負けた(先輩の卜部)弘嵩君が「ダメージは全く無いから、こんなに悔しい負けは無い」と言っていた気持ちがわかりました。延長に行ってKOしたいってのはありましたね。
(中継の解説の魔裟斗さんが、武居や江川を集め、試合ごとに契約体重を変えてトーナメントをやるのもいいのではと話していたが?)面白いと思いますね。中国とかでもそういう試合をやっていると聞きます。
(フェザー級王座決定トーナメントで優勝した江川の印象は?)優勝候補と言われていて、倒せる選手だとは前から思っていましたけど、想像している以上の勝ち方でした。
(試合後のマイクで「オリンピックに負けないぐらいの格闘技の大会」を来年の目標に掲げていましたが、具体的なイメージは?)僕が中学生ぐらいの時から、格闘技で年末の紅白を超えようとしていて、僕はその頃のような状態に戻したいとずっと言ってきました。来年は東京オリンピックがあって、うれしい気持ちもありますけど、オリンピックに負けない戦いをしたいですね。色んな人ともそれに向けた話もしていて、そういう大会ができるなら、日本で一番大きい会場でやりたいですし、世界中に配信されるといいなと思います。
(城戸選手が試合後にドーピング検査の導入を提案し、武尊選手ともそういう話をしていると言っていましたが、武尊選手はどう思っていますか?)格闘技をスポーツとして確立させたいですし、野球やサッカーやバスケのように、世界的に扱われるスポーツにしたいです。実際にこいつおかしいなと思う選手もこれまで僕が戦った中にもいました。
(武尊選手は今、外部の方に目が向いている感じですが、K-1内部にもレオナ・ペタス、朝久泰央、近い階級の江川といった選手もいます。彼らの挑戦を受けるつもりは?)そこの位置に来てくれたら受けます。
(3月22日のさいたまスーパーアリーナでのK’FESTAでどういう試合をしたい?)みんなが望む試合ができたら一番いいですね。
(最後にファンにメッセージを)昨日は完全復活とは言い切りたくない内容でした。体を戻し、来年はもっと最高の試合を見せたいです。次はKOではっきりした試合を見せます。
第13試合 61kg契約 3分3R(延長1R)
○皇治(TEAM ONE/ISKA K-1ルール世界ライト級王者)
×川原誠也(パンクラスイズム横浜/元パンクラス・バンタム級(61.2kg)1位)
2R 2’59” KO (パンチ連打)
◆皇治
昨日はK-1のために効いている演技をした、と言いたいですけど 川原選手、マジでパンチ力あったっすよ。ヤバかったです。数々の強豪とやらせてもらったけど、パンチだけならタケポン(武尊)より全然ありましたね。正直焦りました。KIDさんや堀口(恭司)選手のスパーリングパートナーをしていただけありますね。この試合に向けての彼の気合も感じました。雰囲気ありましたし、あの選手がまた上がってくれたらK-1ももっと盛り上がるんちゃいますかね。昔サップ対曙で盛り上がったけど、俺はああいうカードでいいかな。次は(川原の先輩の)北岡(悟)さんでもいいかな(笑)。
(試合展開を振り返って)1Rに何でダウンを取って、何でダウンを奪ったのが覚えていなくて、インターバル中にセコンドの大宮司(進)さんに教えてもらって、2Rから少しずつ記憶が戻って、大声援が聞こえて来てました。入場曲の歌詞じゃないけど「意地とプライド」で勝ちました。
(次の試合に向けて)K-1から大晦日に喧嘩売りに行こうと思ったんですけど、たぶん(左)目が折れてますね。この辺(の視界が)真っ暗なんですよ。骨に異常が無ければ大晦日もいいかな。それは後々考えます。
(最後にファンにメッセージを)改めて、俺がK-1のスターですね。みんなの声援が無かったら倒れててもおかしくない試合でした。あとYouTube始めました。痛い事したくないんで、これからはYouTubeで稼ごっかな(笑)。まあでも、K-1が好きで、盛り上がるために試合をするんで、みんなと約束したことを守れるよう、これからも頑張ります。
第9試合 スーパー・ウェルター級(70kg) 3分3R(延長1R)
○城戸康裕(谷山ジム/元K-1 KRUSH FIGHT王者)
×神保克哉(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
2R 2’29” KO (パンチ連打)
◆城戸
(会見に少し遅刻してしまい)12時からなのに、11時に起きて、焦りました。昨日は本当に(自作の紹介VTRが)ウケてくれて良かったです。あれが城戸の本気ですよ。大阪大会で滑って、試合前から2ダウンするぐらいのダメージだったので、今回は気合入れました。試合前はお客さんのVTRの反応が気になって緊張していて、笑いが起こってくれたので、凄くリラックスして試合できました。
(次の試合に向けて)来年3月(K’FESTA)、トーナメント枠、まだ無いですよね?王座決定トーナメントやっちゃいましょうよ。
(もしやれば日本人が少なく、外国人が多くなりそうですが?)じゃあ城戸・和島(大海)・神保、あと残りは城戸・和島・神保・城戸・神保の8人で(笑)。
(試合後のマイクではドーピング検査を希望していました)いきなりオリンピック競技のような厳しいレベルを目指さなくてもいいし、最初からそこまでの基準は求めていないですね。ステロイドは選手生命を奪うものですし、今の状態だとK-1が容認しているようにも見えなくもないですよね。国内のキック団体でドーピングをやっているところは無いので、K-1が最初にやることはインパクトがあって、K-1は他とは違うとアピールできると思います。ステロイドをやるとパンチ力が3倍ぐらい強くなって、脳から筋肉に命令を伝達するスピードも早くなります。僕は大学でそういう勉強をしていました。ステロイドをやった選手は還暦(60歳)を迎えるのは不可能だと言われるので、絶対良くないですね。何よりこれをやられた相手の選手も被害を食らうので、検査をやって欲しいです。
第15試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
○ジョーダン・ピケオー(オランダ/マイクスジム/K-1 KRUSH FIGHTスーパー・ウェルター級(70kg)王者)
×近藤魁成(大成会館/K-1甲子園2018 2017 -65kg優勝)
2R 2’40” KO (3ダウン:パンチ連打)
◆ピケオー
魁成は前蹴りを巧く使って距離を取って戦っていて、パンチをなかなか打たせてもらいませんでした。彼の年齢でああいう試合運びができると、将来は手ごわい選手になると思います。
(K-1で今後どの階級でベルトを狙う?)まずは67.5kgで久保優太と戦いたいです。城戸が70kgのトーナメントを開催して欲しいと言っていましたが、そんな煩わしい事はせず、城戸と空位のタイトルを賭けてやればいいと思います。
第14試合 ライト級(62.5kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
○林 健太(FLY SKY GYM/K-1 WORLD GP王者)※K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/FSGから所属変更
×金子大輝(K-1ジム大宮チームレオン/ラウェイAir KBZゴールデンベルト67kg級2017年王者)※Thut Ti Lethwei Clubから所属変更
2R 0’35” KO (右ストレート)
◆林
危なっかしかったですけど、うちの子供には喜んでもらって良かったです。長男は「カッコよかった」と言ってくれたんですけど、次男は僕の入場の時に意識が飛んで(寝てしまって)、まだ試合を見ていないとのことです。12月20日に念願のマイホームが立ちます。鬼の35年ローンですけど、パパが15年払うから、子供2人で10年ずつ払って欲しいと相談をしたいです。
(金子について)トントン飛んでるリズムがK-1の人とは違ってやり辛かったです。KOできたけど距離感がなかなか合わせられなかったのが反省ですね。
(次はおそらく3月のK’FESTAとなりそうですが?)次はタイトルマッチなんですかね?K-1の人に聞いたらまだわからないって言ってましたけど。ゴンナパーとやりたいですけど、最近出て来ないのでどうなのかな。(7月のKRUSHで卜部)功也君が中国人選手(=ジュー・シュアイ)にKOで負けたのが僕自身も悔しかったので、その中国人とやりたいのもあります。
第12試合 クルーザー級(90kg) 3分3R(延長1R)
×ヤン・ジェグン(韓国/GMTジム/IKMFヘビー級王者、2016 KMK -80kgトーナメント優勝)
○愛鷹 亮(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/Bigbangヘビー級王者)
1R 0’57” KO (右フック)
◆愛鷹
(王者のジナ・カリミアンの直前の負傷欠場で)色々ありましたけど、自分のやることは勝つことなので、結果を出せて良かったです。ヤン選手の試合は見たことがあって、強い選手と知っていたので、最初からフルで飛ばそうと思って戦いました。
(カリミアンが全治11週間なので、王座返上になるか、暫定王座決定戦になるかといった情勢です)3月のK’FESTAでタイトルマッチがしたいので、(カリミアンが)出られないのなら、他の形を考えてもらいたいです。
第8試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
○山崎秀晃(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元K-1 KRUSH FIGHTスーパー・ライト級&ライト級(62.5kg)王者)
×瑠久(K-1 GYM横浜infinity/K-1甲子園2017 -65kg準優勝)
1R 1’24” KO (3ダウン:左掛け蹴り)
◆山崎
瑠久選手も若くて勢いのある選手でしたけど、しっかりKOで勝てて良かったです。自分のいい所が出たと思いますし、久しぶりで掛け蹴りでKOできたのも良かったです。
(速攻勝負を狙っていた?)煽り映像で「世代交代」だ、「おじさん」だと瑠久選手に言われたんで、あんまり怒らせたらいかんで、とスイッチ入りました。予定はジャブ突いてミドルで入ろうと思ったんですけど、寸前でプログラム変更して行っちゃいましたね。
(12月28日の名古屋で安保瑠輝也がゲーオと防衛戦を行うが、その勝者に挑戦したい?)狙うのはK-1のベルトだけなんで。昨日はいいアピールできて、その後ストレートで挑戦かはわからないですけど、しっかり準備整えるだけなんで、それなりの試合、よろしくお願いします。
第7試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
○佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元K-1 KRUSH FIGHTライト級(62.5kg)王者)
×鈴木勇人(K-1ジム五反田チームキングス/K-1 KRUSH FIGHTスーパー・ライト級王者)
判定3-0 (29-28/30-28/30-28)
◆佐々木
左ミドルをもらって腕は痛かったですけど、ローで潰そうと思っていて、練習通り出せて良かったです。(直後の試合での先輩の山崎のKO勝ちについて)秀さんと一緒の試合の日は初めてだったんじゃないですかね。ああいう戦いをされたら何にも言えません(苦笑)。見習っています。
第6試合 K-1 WORLD GPヘビー級タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○ロエル・マナート(オランダ/メジロジム・アムステルダム/王者)
×クリス・ブラッドフォード[Chris Bradford](オーストラリア/トップタイアー・ムエタイ/チーム・グレコ/挑戦者)
1R 2’19” KO (左フック)
※マナートが初防衛
◆ロエル
2Rぐらいかかると思いましたが、結果的に勝てて良かったです。日本で戦えてうれしいです。また戻って来たいです。可能な限りこのベルトを守り続けたいです。