NEW GATE 6.28 札幌:2大会連続メインの斉藤力毅「釘付けになるようなパフォーマンスを見せたい」×千葉から参戦 鴇田波琉「初めて見る人の記憶に残る試合を」

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「NEW GATE “2nd IMPACT”」(6月28日(日)サッポロ・イーワン・スタジアム)を前に、メインイベントで対戦する地元北海道の斉藤力毅、対する千葉在住の鴇田波琉、そして第1試合で12年ぶりに試合をする49歳の大場直明の3選手のインタビューが主催者から届いた。
“北のスピードスター”斉藤力毅「NEW GATEの2大会連続メインイベントは嬉しいです。いいパフォーマンスで盛り上げて、NEW GATEの素晴らしさと『NEW GATE函館大会』の開催をアピールします!」
昨年11月の「NEW GATE“1st IMPACT”」に続き、2大会連続でメインイベントに出場する「北のスピードスター」斉藤力毅(武心剛術会)。昨年3月のプロデビュー後、NEW GATEで初メイン&初国際戦を経験し、今年3月のジャパンキックボクシング協会では格闘技の聖地、後楽園ホールでプロ初KO勝利。ここまで順調にステップアップしてきた。
弱冠19歳の斉藤選手にNEW GATEの2大会連続メインイベント出場のことや理想とするスタイル、これからの目標について聞いた。
(プロフィール)
「北のスピードスター」
斉藤力毅(さいとう・りきたか)
2006年8月6日、北海道北斗市出身。
2025年3月プロデビュー。プロ戦績4戦3勝(1KO)1敗。
身長168㎝。
武心剛術会所属
――斉藤選手が空手を始めたのは何歳ですか?
斉藤力毅(以下、斉藤)「4歳からです。元々はいとこが空手を習っていて、いとこのお母さんが『いいよ』と言ってて、僕も武心剛術会に入門した感じです。小さい頃であまり覚えてないんですけど」
――それから15年間空手ひとすじですか。途中でサッカーをやりたい、とかそういう気持ちはなかったですか?
斉藤「気づいたらずっと空手って感じだったんで、そういうのはあまりなかったです。ちっちゃい頃は気持ちが弱くて、なかなか勝てなかったり、すぐ泣いちゃったりすることも多くて。けど、何年も続けていくうちに自分に自信がついて、勝てるようになって。普段のみんなとの練習も楽しくて、だんだん好きになった感じですね」
――何歳ぐらいから「空手が好き」となったんですか?
斉藤「小学校の高学年とか中学に入る前ぐらいですね」
――「プロを目指そう」と意識するようになったのは?
斉藤「中学生ぐらいからキックボクシングを始めて、高校生で日本一を2回獲って、そうしていくうちに『これを仕事として生活していけたらいいな』と思い始めて。高校2、3年の頃には『プロに行きたい』という考えになりましたね」
――斉藤選手が憧れた選手は?
斉藤「那須川天心選手とか吉成名高選手ですね。同じサウスポーで、すごい綺麗な戦い方をするので」
――プロデビューから1年経って、成長した実感は?
斉藤「実感はすごいあります。まだ1年しか経っていないんだな、という感じです」
――触れるのは申し訳ないですが、デビュー戦はアウェーの福岡での試合で黒星でした。
斉藤「そうでしたね。相手が福岡の地元の方で、デビュー戦っていうのもあってかたくなっちゃって。会場の雰囲気にも飲まれてちょっと実力は出し切れなかったなという感じでした」
――そこからは持ち前のスピードとテクニックを生かして破竹の3連勝ですね。
斉藤「はい、何とか(笑)」
――昨年11月のNEW GATE旗揚げ大会では初のメインイベントで、対戦相手はムエタイのトートー選手で初の国際戦でした。
斉藤「そうですね。結果的に勝ててよかったですけど」
――ムエタイの選手と蹴り合いをして、蹴りで圧倒しましたね。アマチュア時代に国際戦を経験していたんですか?
斉藤「いや、ないです。日本人以外の選手と試合するのは初めてでした」
――そうだったんですか。全然緊張してる感じもなく堂々とされていて「勝って当然」という風にも見えたんですけど。
斉藤「いえいえ、僕も結構ギリギリでした。(対戦相手に)いろんな攻撃が効いているのは分かりましたけど」
ーーNEW GATEのスポットライトやスモークを使った演出の中で入場した気分はいかがでしたか?
斉藤「自分がすごい人に見える感じの演出だったんで(笑)。そこはやっぱり出る側としてはすごいうれしいですし、そういう雰囲気で試合ができるのがすごいよかったですね」
――そして今回も、2大会連続でメインイベント出場です。
斉藤「やっぱり嬉しいですよね。メインで、しっかりといいパフォーマンスをして盛り上げる感じの試合をしないといけないと思っています」
――対戦相手の鴇田選手の映像はご覧になりましたか?
斉藤「はい。YouTubeで何試合か見ました。好戦的でパンチで積極的に来る選手、なかなか気持ちの強い選手だな、という印象を持ちました」
――それに対して斉藤選手はどう戦おう、と?
斉藤「近い距離でも遠い距離でも、どの距離でもどんな技でも倒せると思っているんで。全部の技に自信を持って戦いたいですね」
――斉藤選手がお住まいの北斗市から試合会場のサッポロ・イーワン・スタジアムまでは車で約3時間。応援の方たちは来られるのですか?
斉藤「はい、武心剛術会の人たちとか40人ぐらいは来てくれると思います。ありがたいですね」
――地元の方たちの声援を背に負けられないプレッシャーもありますよね。
斉藤「はい、絶対に変な試合はできないです」
――斉藤選手は普段の生活は、働きながら練習している感じですか?
斉藤「そうですね。平日は朝にバイトして、夜に練習しています」
――道場で指導されたりもしているんですか?
斉藤「いや、指導という指導はまだしていないですけど、のちのちにできたらいいなと思ってます」
――プロのファイターとして専業でやるのは目標の1つですか。
斉藤「そうですね。それで生活ができたら最高ですね」
――ご自身のファイターとしてのアピールポイントは何ですか?
斉藤「やっぱり蹴り技ですね。ウチは空手の道場なので蹴りの良さは全部の試合で出していきたいと思っています。それに加えて、パンチとかいろんなテクニックをみんなに見せたい、という感じですね」
――分かりました。メインイベンターとして今回の試合に向けての意気込み、メッセージをお願いします。
斉藤「そうですね。前回に引き続き、NEW GATEのメインイベントに出させていただくので、会場がくぎづけになるようなパフォーマンスを見せて、いい試合ができるように頑張りたいです」
――オフィシャルサポーターに就任した姫野ひなのさんもリングサイドで見守っていますよ(笑)。
斉藤「はい(笑)。すごい人気ですよね。注目度が全然違うのでびっくりしました」
――斉藤選手が勝てば、姫野さんから勝利者賞を貰えますよ(笑)。
斉藤「いや、もうめちゃくちゃ嬉しいですよ(笑)。モチベーション爆上がりです(笑)」
――斉藤選手のインスタグラムのフォロワーも増えたり、そういった影響はありますか?
斉藤「いやー、まだそこまで増えていないです。なかなかインスタまで来てくれるっていうのがない感じなんで、これから頑張るしかないですね」
――期待してます! 斉藤選手の今後の目標を教えてください。
斉藤「やっぱり地元に『NEW GATE』という素晴らしい団体があるので、ここでチャンピオンになりたいですし、ここから世界に行けるのであればそこに向けて頑張りたいですね」
――斉藤選手の地元、北斗市のお隣の函館市での大会開催も近い将来ありそうですよ。
斉藤「いいですね! 函館で大会をやる時はぜひ出たいです。今回もメインイベントでしっかりと勝って『NEW GATEを函館でやりたいです!』ってアピールしたいです(笑)」
――注目してます。ありがとうございました。
◆武心剛術会、工藤卓史会長のお話
「小さい頃から『当たらないこと』を大切にしてきた。
どんな距離でも対応できる準備をしていますよ」
「小さい頃から必死になって頑張ってきた子です。うちの道場は、ベースは空手道場ですけどほとんどの指導員や選手たちは顔面ありの選手ばかり。小さいときから顔を打ち合わせるわけにいかないので入り口はフルコンタクト空手ですが、力毅は小学校の中学年ぐらいから硬式空手を相当やらせました。そこで全国に行って勝ったり、一般の無差別に出て優勝したりしてます。当てることも大事ですけど『当たらないこと』をすごく勉強させました。当たらなければ選手寿命も長くやれますし、当てるのと同じくらい大切にやってきたのが今につながっているんじゃないかなと思います」
――前回のNEW GATE旗揚げ戦では初メインで初の国際戦。タイ人選手相手に堂々の判定勝利でした。
「問題ないかな、と思ってました。タイ人のリズムはむしろ得意じゃないかなと思ってましたので」
――2大会連続のメインイベント出場です。どんな試合をさせたいですか?
「手足の攻撃をだいぶバランスよく出せるようになってきたので、対戦相手がインファイトで来ても中間距離で来ても、どんな距離にも対応できる準備をしています。最初の何秒かで本人に察知してもらって、上手く戦ってもらえたらと思ってます」
武心剛術会
本部道場 北海道北斗市七重浜1-12-8
https://bushingojutukai2022.amebaownd.com/
鴇田波琉「武器のパンチを当てれたら倒せると思ってます。面白い試合をして鴇田波琉を覚えて貰いたい」
6月28日(日)、サッポロ・イーワン・スタジアムで開催される「NEW GATE“2nd IMPACT”」。メインイベントでは地域対抗戦「北海道vs千葉」、斉藤力毅vs鴇田波琉のフライ級注目対決が実現した。今回は、千葉県千葉市からアウェイの札幌に乗り込む鴇田波琉(モリタキックボクシングジム)にインタビュー。
(プロフィール)
鴇田波琉(ときた・はる)
2001年10月31日、千葉県大網白里市出身。
2021年7月プロデビュー。戦績12戦2勝9敗1分。身長158㎝。
モリタキックボクシングジム所属。
――鴇田選手がキックボクシングを始めたきっかけを教えてください。
鴇田「自分は小学1年から中学3年まで極真空手をやっていました。当時は嫌々でやっていたんですけど、中学、高校で部活に入ってみたら全然刺激がなくて(苦笑)。『格闘技以上の刺激はないんだ』と気づいて、極真空手に戻ろうかと思っていたらたまたまクラスの友達がモリタキックボクシングジムに通っていて、高校2年の終わり頃に入門してキックボクシングを始めました」
――部活動では何をされたんですか?
鴇田「中学でバドミントン、高校はソフトテニスをやってました」
――子供の頃から空手で鍛えた体力を生かして活躍したんですか?
鴇田「いや、僕、実は運動があんまり得意な方じゃなくて(苦笑)。レギュラーにもなっていなかったです」
――そうなんですね。子供の頃から空手をやってきて、いざキックボクシングを始めてみて苦労されましたか?
鴇田「はい、全然違いました。最初は手が上げていられなくて(苦笑)。空手でずっと軽い拳サポーターを付けて試合することに慣れていたので、グローブとの重さの違いに悩みました。空手の時よりもガードを高くしないといけないのもあって、そこで苦戦したところはありましたね」
――そうでしたか。今は働きながら練習を続けている感じですか?
鴇田「はい。昼間は週5でアルバイトをして、夜はモリタキックボクシングジムの練習に参加させていただいています」
――やはりファイター専業でやっていきたいですよね?
「今のところはやっぱり成績が、ちょっと勝てていないので。でも、やっぱりプロとしてやっていく以上、自分が所属するイノベーションのチャンピオンになることが最大の目標ですね」
――十代でプロデビューして、この5年間で力が付いてきた実感は?
「やっぱり前よりも緊張しなくなりました。今はまず自分が一番楽しむ。『倒す!』っていう気持ちよりかは落ち着いてリラックスして、練習でやってきたことを出す。そういう気持ちで試合をしたら前よりも緊張しなくなってきた感じです」
――鴇田選手が思うご自身の強みとは何ですか?
鴇田「正直、まだ試合であまり生かせていないんですけど、自分の中ではやっぱりパンチ、特に左フックが得意です。他の選手に比べたら技術はないんですけど、当たったら倒せる自信はあります」
――今回は「NEW GATE“2nd IMPACT”」のメインイベント出場です。これまでメインイベントに出場した経験は?
鴇田「4戦目の時に千葉キックでメインを張らせていただきましたけど、まさかもう一度、メインをさせていただけるとは。正直、成績としてもメインでできる選手ではないと自分自身で思っていますけど、メインでやらせていただくからにはどの試合よりも自分が一番面白い試合をしようと思っています。泥臭く戦って、勝ちたいと思います」
――今回は北海道ですから、対戦相手の応援団がたくさん来ている中の完全アウェイに千葉から乗り込む形ですね。そういった経験は?
鴇田「山梨での試合がそういう感じで、周りは相手選手の応援団の人たちばかりでした(苦笑)」
――アウェイの戦いも経験済みなんですね。
鴇田「はい。今回は敵地に乗り込んでいくつもりで、本当に面白い試合をしたいと思っています」
――対戦相手の斉藤選手の試合映像はご覧になりました?
鴇田「直接試合を見ています。たまたま3月のジャパンキック協会の試合を会場で見て、斉藤選手がバンタム級の試合だったので戦うと思っていなかったんですけど。見させていただいて、自分にはない技術というか当て勘があるなという印象でした」
――その斉藤選手に対してどう戦おう、というのはありますか?
鴇田「やっぱり見合っても勝てないと思うので、相手がカウンターを合わせやすいところに逆に乗り込んで、やりづらくしようかなと思ってますね。自分の武器のパンチを当れたら倒せると思っているので、近い距離で、インファイトで戦いたいと思っています」
――分かりました。ちなみにモリタキックボクシングジムさんは昨年リニューアルオープンしてますます綺麗なジムになりましたね。
鴇田「はい(笑)。公式サイズのリングが置いてあって、常にそこで練習しているので、会場の雰囲気に飲まれたり試合で緊張したりがなくなったのもそのおかげかもしれないです」
――なるほど。では最後に試合に向けた意気込みをお願いします。
鴇田「今回はアウェイで自分の試合を見に来る人もやっぱり少ないんですけど。逆に、北海道で自分の試合を初めて見る人がほとんどの中で記憶に残る試合、なおかつ『鴇田波琉』という名前を覚えてもらいたいと思っています。メインイベントの注目される試合ですから、なおさら負けられないのでしっかり勝ちたいと思います」
――ありがとうございました。
◆森田亮二郎会長のコメント
「北海道の『NEW GATE』さんにメインイベントで呼んでいただくという、貴重な経験をさせていただいて感謝しています。試合だけを見たらそんなに大した選手には見えないと思いますけど、試合だとまだ実力の1/5も出させていないんですよ。彼は持っているものを出せれば、もっと上を目指せる選手です。やはり気持ちあってのものなので、今回はどんどん前に出て攻めていく、メインイベントにふさわしい試合をさせたいと思っています。アウェイですけど、鴇田波琉の応援もよろしくお願いします」
モリタキックボクシングジム
千葉県千葉市中央区川崎町51−1 フェスティバルウォーク蘇我1F
12年ぶりに現役復帰!49歳の挑戦!大場直明
「引退して12年、1日限りの復帰となります」とのコメントと共に、6月28日(日)サッポロ・イーワン・スタジアム「NEW GATE“2nd IMPACT”」の第一試合、MASTERSに大場道明さんが出場します。37歳で現役を引退した後は、指導者と大会運営の二刀流で多忙な日々を送る大場さん。突然の復帰を決めた経緯を聞くと、そこにはアマチュアのAKC(アマチュアキックボクシング協議会)と「北海道から世界へ!」NEW GATE(ニュー・ゲート)に懸ける「熱いキックボクシング愛」がありました。
(プロフィール)
大場直明(おおば・なおあき。K&Kボクシングクラブ・キックボクシング部門長)
1976年11月23日、北海道北見市出身。
2013年、J-NETWORKウェルター級新人王獲得。2014年引退。
生涯戦績8戦6勝1敗1分。
現役時代から指導にも当たり、UMA(REBELS2階級王者。S-cup世界トーナメント2018準優勝など)を育てた実績を持つ。
現在はジムで指導しながら、NEW GATE実行委員長、AKC(アマチュアキックボクシング連盟)北海道事務局として多忙な日々を送る。
格闘技を始めるために23歳で札幌へ。最初はパラエストラ札幌でMMAをやりました。
――大場さんの突然の現役復帰にびっくりしました。いつから考えていたことなのですか?
大場道明(以下、大場)「実は、昨年11月のNEW GATEの時も選手は違うんですが同じシャムエボルヴさんの選手でMASTERSに申し込んでいただいて、相手が見つからず試合が組めませんでした。今回も大藤健悟さんの相手をぎりぎりまで探しましたけど見つからず『よろしければ僕がお相手します』とお伝えして、シャムエボルヴさんと大藤さんにご了承いただきました」
――対戦相手の大藤さんはアマチュアで試合をされていますが、大場さんより8歳若くて長身の方なんですね。
大場「そうですね。大藤選手が182㎝、僕が176㎝。体重も普段67kgぐらいあったんですけど、練習を始めたら65kgに落ちてしまいまして(苦笑)」
――75kg以下契約ですから試合では大場さんがひと回り小さいですね。いつかこういうケースがあるかも、とは思っていたんですか?
大場「本来、運営側の人間が出るのは良くないことですが、ウチのジムで主催しているボクシングのスパーリング大会にもマスターズがあり、当日ジムに来られない人が出てしまって僕が出たことは何回かありました」
――なるほど。では大場さんの現役時代を振り返りましょう。高校までバドミントン部で、社会人として5年間働いた後に23歳から格闘技を始めた。
大場「はい。北海道北見市で生まれ育ち、高校卒業後に就職して5年ほど勤めた時に『格闘技を真剣にやってみよう』と思いまして。当時はまだ近辺にジムもなくて、仕事を辞めて札幌に出てきて今に至る、という感じです」
――札幌でキックボクシングを始めたんですか?
大場「最初はパラエストラ札幌に入門して1年間MMAをやりまして。試合も何回か出させていただきました」
――大場さんはMMA出身だったんですか!
大場「はい。ただMMAはやることがたくさんある上に自分の得意なものも必要になります。その頃は練習も週1回ぐらいしか行けなかったんですけど『何か武器を』と考えていたタイミングでこのK&Kボクシングクラブが設立されまして。たまたま家の近所で、ジムの設立が2001年10月で、僕は翌月の11月に入会しました。25歳の誕生日を迎える前に入会して、現在までずっとお世話になっています」
――MMAからキックボクシングに転向したのはなぜですか?
大場「最初は『MMAに生かせれば』と思って並行して通っていたんですけど、これは決してパラエストラさんがどうこうではなくて、K&Kの会長さんの人柄とかジム仲間たちとウマが合ったというか。僕にとってはとても居心地が良かったんです」
――K&Kさんはボクシングとキックボクシングが同居する珍しいケースですね。
大場「ウチの会長の金澤が近畿大学のボクシング部出身で、もう一人ジム設立に関わった方はボクシングとキックボクシングの両方をやっていました。それで『打撃は全般的に出来る』と聞いて入会して、キックボクシングに関しては僕と僕のトレーナーと二人で試行錯誤しながら練習方法や育成のシステムを作っていった感じでしたね」
――今、ボクシングとキックボクシングだと、どちらをやりたい子が多いんですか?
大場「うちのジムでは、最初にどちらかに決めてしまうのではなく、まずはボクシングから始めて貰うことが多いです。親御さんはボクシングをやらせたい方が多いですね。ボクシングはジュニアで活躍して、高校でいい成績を残せば大学に推薦で行けるので。ウチのジムにはそのつながりもありますし、親御さんはある程度将来が見えるボクシングをやらせたいのだと思います」
――なるほど。ボクシングはアマチュアなら五輪、プロなら世界チャンピオンと目指す目標が分かりやすいですね。キックボクシングはアマチュアのすそ野を広げているAKC(アマチュアキックボクシング協議会)さんなど、将来の五輪競技入りに向けた活動も始まっています。必要なことですよね?
大場「やっぱり方向性が分かっていれば目指すところも分かりますし、競技を続けるモチベーションになりますよね。だから、僕は今、キックボクシングにとってはとてもいい流れが出来ているのではないかと思います」
北海道から全国レベルのアマ選手が次々と出てきた。この良い流れをNEW GATEで加速させます!!
――大場さんご自身は2013年、36歳でJ-NETWORKウェルター級新人王になり、38歳になる直前に現役を引退されました。
大場「新人王になった翌年の6月にワンマッチで勝ってランキングに入り、ウェルター級10位になりました。その年の10月に札幌で興行が決まっていたのでそこで引退試合をさせていただきました」
――23歳からキックボクシングを始めて、36歳で新人王、38歳になる直前に引退。大変な道のりでしたね。
大場「当時プロになるにはアマチュアの全国大会で実績を残すか、プロテストに合格するかだったのですが、アマチュアの大きな大会でことごとく勝てなくて(苦笑)。プロテストも3回受けましたが、2回目も落ちてしまった時に『プロはあきらめよう。これからはトレーナーとして頑張っていこう』と決めたんです。が、僕が今もお世話になっているトレーナーの方が『お前は絶対プロで成功するから』と。実は東京でプロテストを受けるための旅費やホテル代を全部その方が出してくださったんです。それで覚悟を決めて受けたら受かりました。それが2012年、35歳ですね」
――プロ戦績は8戦6勝1敗1分。プロでは1敗しかしておらず、ランキング入りしてこれからという時に引退を決めた理由は何だったのですか?
大場「うちの会長と相談して、会長には年齢的なことを心配されて『身体にダメージがないうちに辞めた方がいいんじゃないか』と言っていただいて。前から札幌での興行が決まっていたので、そこで引退試合をして現役を引退しようと」
――なるほど。37歳まで現役を続け、引退後も指導者と大会運営に関わってこられた理由として、大場さんが「格闘技専業だったこと」も大きいですか?
大場「それは大きかったと思います。ありがたいことにウチのジムに2009年から社員として入る形にしていただいて、選手とトレーナーの両方を続けることができました。引退した後は『キックボクシング部門長』という肩書きもいただきました」
――大場さんはご自身で「北海道でキックボクシングを続ける苦労」を味わってきたこともあり、NEW GATE旗揚げに参加したわけですよね。
大場「そうですね。やはり北海道の事情として大会数が年間で6、7大会しかなくて、あとは各ジムのスパーリング大会ぐらいでした。関東ではアマチュアもプロも毎週のように大会があり、その中でキャリアを積めますけど北海道の選手は試合のチャンスがとても少ないのでその差はずっと感じていました」
――NEW GATEは昨年11月の旗揚げ大会でアマチュア17試合、本戦7試合(エキシビション1試合を除く)、今回がアマチュア(AKC北海道予選)50試合、本戦8試合。「北海道のプロ、アマチュア選手たちに試合のチャンスを増やす」という目的を達成しつつありますね。
大場「そうですね。正直、予想以上の反響でした。アマチュアの試合数が想定よりも増えたのは北海道予選としてAKC全国大会(11月15日、宮城県で開催)出場に向けたものであることとと、AKCで階級を細かく分けたことで出場希望者が増えていることもあると思います」
――なるほど。NEW GATEが出来て期待感の高まりは感じますか?
大場「はい。インスタ、XなどSNSでの反響の大きさを感じますし、ジムでもそういう声を聞きます。NEW GATEをどんどん広げて『NEW GATEに出たい、NEW GATEでチャンスを掴みたい』という選手がもっと増えていくようにしていきたいですね」
――2大会連続メインイベント出場の斉藤力毅選手からは「来年、NEW GATE函館大会を実現させたい」というコメントもありました。
大場「実はうちの会長も函館出身です(笑)。函館にいろんなつながりがありますし、仲間意識が強いところだと聞きます。札幌以外での開催となれば函館が第一候補だと思いますし、他にもいろんなつながりで旭川とか幾つかの候補地を考えています」
――NEW GATEを北海道各地で開催して、アマチュア、プロ、マスターズの参加者を増やしてキックボクシングを盛り上げ、次世代につなぐ構想が実現しつつありますね。今、アマチュアに有望な選手は出てきているんですか?
大場「はい、います。今回、NEW GATEでプロデビューする尾張魁飛選手と生田大選手は全国大会で優勝した実績がありますし、AKC北海道予選に出場する選手の中にも全国大会優勝を狙う選手もいます。本当に良い流れが出来ていて、アマチュア全国大会で優勝して、地元の北海道でプロデビューできればその選手や所属ジムさんにとっても良いことですし、北海道でのキックボクシング普及につながります。NEW GATEでその流れを作れているので、これからどんどん発展させていきたいと思います」
――北海道のキックボクシング事情を知ると、大場さんが育てたUMA(ゆーま)選手(*REBELS2階級制覇、S-cup世界トーナメント2018準優勝など数々の実績を残した)は特例中の特例だったと分かります。
大場「もちろん本人の実力ですけど、本当にいろんなタイミングが上手く重なったケースだったと思います。東京からコンスタントに試合のオファーを貰っていろんな大会に出て、いろんなタイトルを獲れましたし」
――そのUMA選手も地元北海道での試合の機会はほぼなかったですが、今「第二、第三のUMA」になれそうな若者がたくさんいるんですね。
大場「そうですね。パンチの技術がしっかりしたジュニアの選手が多くて、これからもっと伸びていくと思います。北海道の有望な小中学生キックボクサーたちに『将来はNEW GATEで活躍して、世界に羽ばたきたい!』と思って貰えるようにしたいですし、まずは6月28日(日)サッポロ・イーワン・スタジアム大会の成功に向けて頑張ります」
――ご自身の試合と大会運営の準備で大変かと思いますが、大いに期待しております。本日はありがとうございました。(了)
対戦カード
第8試合 <地域対抗戦 北海道vs千葉>
プロ3分3R・フライ級(50.80kg)
「北のスピードスター」
斉藤力毅(武心剛術会)
さいとう・りきたか、北海道北斗市出身、19歳。プロ戦績4戦3勝(1KO)1敗
vs
「千葉の剛腕」
鴇田波琉(モリタキックボクシングジム)
ときた・はる、千葉県大網白里市出身、24歳。プロ戦績12戦2勝9敗1分
第7試合 <道内対決>
プロ3分3R・65kg契約
生田大(ELEVEN)
いくた・だい、北海道札幌市出身、21歳。プロデビュー戦
vs
イ・ワヤン・プトゥ(ザワジム)
インドネシア・バリ島出身・北海道在住、34歳。プロ1戦1敗。
第6試合 <道内対決>
プロ3分3R・55kg契約
尾張魁飛(ELEVEN)
おわり・かいと、北海道苫小牧市出身、22歳。プロデビュー戦。
vs
宮川勇人(PKS MUAYTHAI GYM)
みやかわ・ゆうと、北海道札幌市出身、17歳。プロデビュー戦。
第5試合 <地域対抗戦 北海道vs千葉>
セミプロ・OPEN THE NEW GATE MATCH(2分3R)
57kg契約
本馬豪大(ELEVEN)
ほんま・こうだい、北海道札幌市出身、15歳。アマチュア33戦22勝(10KO)10敗1分。2023年AKC47.5kg優勝。2025年AKC60kg優勝。
vs
満井海児(モリタキックボクシングジム)
みつい・かいじ、千葉県市原市出身、20歳。アマチュア11戦7勝(2KO)4敗
第4試合
セミプロ・OPEN THE NEW GATE MATCH(2分3R)
57kg契約
佐藤優空(ALMA FIGHTGYM BASE)
さとう・ゆら。16歳。アマ戦績4勝5敗。
vs
奥田龍等(ザワジム)
おくだ・りゅうと。22歳。アマ戦績9勝1敗1分
第3試合
MASTERS(1分30秒×2R)、67kg以下
山下元規(K&Kボクシングクラブ)
やました・もとき。49歳。
vs
タイガースガワラ(HLC GYM)。42歳。
第2試合
MASTERS(1分30秒×2R)、61kg以下
国本哲太(ELEVEN)
くにもと・てつた。36歳。
vs
KENICHI(ザワジム)。43歳。
第1試合
MASTERS(1分30秒×2R)、75kg以下
大場直明(K&Kボクシングクラブ)
おおば・なおあき。49歳。
vs
大藤健悟(シャムエボルヴ)
おおふじ・けんご。41歳。
*MASTERSは35歳以上。
*出場選手の怪我等で対戦カードが変更となる場合があります。
概要
大会名 NEW GATE “2nd IMPACT”
日時 2026年6月28日(日)開場・16:00(予定) 開始・16:30(予定)
会場 サッポロ・イーワンスタジム(北海道札幌市白石区栄通14丁目2-35/札幌市営地下鉄東西線「南郷13丁目」徒歩4分)
チケット料金 SRS席15,000円 RS席13,000円 S席10,000円 A席8,000円 B席6,000円 ※5月28日までの購入で2000円引き、5月29日~6月21日の購入で1000円引き ※当日500円増し
チケット販売 NEW GATE公式ホームページ、公式ソーシャルメディア
お問い合わせ NEW GATE実行委員会 大場 公式LINE ID:@newgate https://www.newgate-japan.com https://x.com/NEWGATE_JAPAN https://www.instagram.com/new_gate__/









