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[K-1 MAX] 6.30 横浜アリーナ:魔裟斗とコヒ、決戦前日に握手

FEG "K-1 MAX 世界一決定トーナメント決勝戦" 6月30日(金) 横浜アリーナ  【→カード&チケット】 [→掲示板]

(6/29 up) 出場選手の計量が29日午前11時より都内ホテルで行われた。 武田の対戦相手のフェルナンド・カレロスが71.1kgを記録した以外、残り全選手が70kgのリミットを一発でクリアした。
 その4時間後、JR新宿駅東口アルタ前のロータリーの広場にて、トーナメント出場8選手が揃っての公開記者会見。ダイキンエアコンの看板の温度計が32度を差す炎天下、1000人近くのファンや通行人が集まり、魔裟斗らが登場すると大きな歓声に包まれた。
 ファンに向かっての挨拶を求められた魔裟斗は、他の選手を見回して「結構みんな強そうでしょ?」と苦笑い。だが続けて「明日はチャンピオンになる自信があります」と宣言した。一回戦の対戦相手同士のツーショット撮影後には、初戦の相手・小比類巻貴之に自ら手を差し出して握手。暑さのため途中でジャケットを脱いだものの、笑顔を度々浮かべ、心身ともに充実している様子を窺わせた。
 トーナメントの優勝賞金は魔裟斗希望の最低ラインの3000万円には及ばずも、2000万円と昨年の2倍にアップ。準優勝賞金も200万円から300万円に、3位も75万円から100万円に増えた。
 当日券は15:30よりS席 13,000円、A席 6,000円のみ若干数を販売。大会の模様は当日夜21:00〜22:54にTBS系列で放映される。
 試合順は下記一覧のとおり。18:00からの開会式直後に魔裟斗×コヒの大一番が行われる。シムソン×キシェンコのリザーブ戦、ヨードセングライ×アムラーニのオープニング戦は開会式の前に行われるため、マニアの方はご注意を。(井原芳徳)

9月大会チケット先行発売
 
 9月4日(月) 有明コロシアムで開催される世界王者対抗戦大会のチケット先行発売が6/30(金)よりスタートする。料金はSRS席 22,000円 S席 13,000円 A席 6,000円。朝10時よりFEGオフィシャルサイトK-1オフィシャルサイト(&ケータイサイト)で発売開始。夜の21時からの世界一決定トーナメントの中継内でも発売される。

武田、米国のカレロスと8年ぶり激突

(6/20 up) ワンマッチ出場する武田幸三の対戦相手が、アメリカのフェルナンド・カレロス(Fernando Calleros)に決定した。両者は武田がデビューして3年足らずの98年1月31日、新日本キック後楽園大会で対戦し、3Rに武田が3度のダウンを奪いKO勝ちしている。カレロスは1974年7月7日生まれの31歳。戦績42戦32勝(16KO)8敗2分。IKF世界スーパーウェルター級国際ルールキックボクシング王者。今年4月のK-1ラスベガス大会の前座ではダニー・スティールに判定勝ちしている。

ブアカーオ「佐藤戦が最もハイレベル」

(5/26 up) 6/30 K-1MAX決勝大会に出場するブアカーオ・ポー・プラムックの練習写真とコメントがポー・プラムックジムより届いた。ブアカーオはパリで26日(現地時間)元ルンピニー王者のムラッド・サリと対戦する。この1戦を控え渡欧前のブアカーオ、ブアカーオを幼少から育て上げたチーフトレーナーのジュード氏、そしてプラムック会長がK-1MAX決勝大会への抱負を語った。

◆ブアカーオ「私が今までK-1戦った中では、魔裟斗クラウスが最も強かったと思います。佐藤選手は彼らと同等、あるいはそれ以上の強敵と思います。相手も私の事を相当研究していると聞いているし、一回戦が最もハイレベルで、私にとって関門になるでしょう。日本の多くの人にこの戦いを見て欲しいですね」

◆ジュード氏「間違いなく佐藤はMAXで最もやっかいな相手だね。相手は相当ブアカーオを研究してるらしいが、こっちもそれ以上に研究しているよ。弱点も分かったし、丸裸にしたよ。ブアカーオは順調に体重も増え、パワーもこれまでで一番だ。前回、カラコダ戦のルール改正での失敗をもとに、今回は新ルールにも対応出来る様、しっかり練習しているよ。今までのMAXでの経験もあるし、ブアカーオが有利だよ。日本のファン、マスコミにブアカーオの優勝を約束しよう」

◆プラムック会長「佐藤はガオグライガオランにも勝っているし、非常にレベルの高い選手だね。佐藤とは、K-1ルールでのこの1戦もそうだが、ルンピニーで、ムエタイルールでブアカーオと戦わせたいね。佐藤も興味あるんじゃないかな」

初戦で魔裟斗×小比類巻、佐藤×ブアカーオ

(5/18 up) 世界一決定トーナメントの準々決勝の組み合わせが下記のとおり決まった。

 (1) 魔裟斗 vs. 小比類巻貴之
 (2) アンディ・サワー vs. ヴァージル・カラコダ
 (3) アルバート・クラウス vs. ドラゴ
 (4) ブアカーオ・ポー・プラムック vs. 佐藤嘉洋

 準決勝では(1)の勝者と(2)の勝者、(3)の勝者と(4)の勝者が対戦し、一日で決勝戦まで行う。谷川貞治K-1イベントプロデューサーは組合せの意図について「まず、歴代王者(左の4人)同士を当てないこと。まだやったことのないサワーと魔裟斗が当たる組み方にしたかった。魔裟斗×コヒは一番盛り上がるカードだから」と説明する。(1)はライバル対決、(2)と(3)はパンチャー同士、(4)はキッカー同士の対決と、試合ごとのカラーも明快だ。

 リザーブファイトでは3/26オランダでの西欧予選を制したライアン・シムソンと、3/10リトアニアでの東欧予選覇者のアルトゥール・キシェンコ(Artur Kyshenko)が激突。キシェンコは戦績23戦20勝(16KO)3敗の19歳で、谷川貞治K-1イベントプロデューサーも「レミーガよりもいい選手」と絶賛する。ベテランのシムソン相手にどこまで通用するか?
 スーパーファイトには武田幸三が出場決定。オープニングファイトではルンピニー・ウェルター級&WBCムエタイ70kg級世界王者のヨードセングライ・フェアテックスジム(タイ)が、クラウスやジョン・ウェインにも勝っているカマル・エル・アムラーニ(ドイツ)と激突するという、トーナメント顔負けの豪華カードが実現する。日本代表決定トーナメント準優勝者のTATSUJI(アイアンアックス) と、4/29にMA日本ウェルター級王座を防衛した白須康仁(花澤ジム)による日本人新鋭同士の注目対決も行われ、開始から見逃せない大会となる。

 魔裟斗×コヒはこれが3度目。魔裟斗はプロデビュー2戦目の97年5月30日、全日本キック後楽園大会でコヒに3R 2'52" TKO負けし、02年2月11日のMAXの日本代表決定トーナメントの決勝戦で判定3-0で勝利している。だがコヒの準決勝までのダメージが大きく、魔裟斗が万全な状態での再戦を希望し、コヒは「もう1回やって絶対ぶっ殺します」と宣言していた。
 東京・帝国ホテルで18日に行われた記者会見冒頭の挨拶で、魔裟斗は「とにかくバリバリ気合入ってますね。今年は行けるんじゃないか、っていう。とにかくベルトが欲しいです」と勢いのあるコメント。コヒ戦については「俺の望んでいたカードが来た」「まあ、1勝1敗だし、いろんな因縁があるし、ここで決着を付けてもいいし、盛り上がるだろうし」「最初やられた時、TKOで負けて、KO負けは(過去のキャリアで)唯一なので、逆にKOで倒して、全部払拭したい」「過去のトーナメントを見る限り、負ける相手じゃない」と豪語していた。
 コヒは「次、3回目、勝負だと思います」「あれからお互いテクニックを身につけいろんな経験をして、その集大成のぶつかり合いになる」と話す一方、「トーナメントなので、特に誰というのを意識せずしっかり勝ちたい」とクールな一面も。会見中も魔裟斗の方向を一切見ようとはせず、特別な意識を極力排除しようとしているように見受けられた。

 今回は日本人選手が3人エントリー。だが魔裟斗は佐藤の勝ち上がりは「難しいんじゃないか」と予想し、「2月と4月の会見では二人(コヒと佐藤)ともデカく見えたけど、今はそう見えない。アゴに入れば二人ともイクだろうと、顔見ながら思った」と強気に言い切る。
 一方で準決勝、決勝の相手の予想は「難しい」と発言。決勝の相手はブアカーオかクラウスと予想し(ちなみにトレーナーのヌアトラニー氏はブアカーオと予想しているという)、3年前の決勝で勝っているクラウスに関しては「絶対的な自信を持っている」、2年前の決勝で勝てなかったブアカーオについても、ブアカーオが準決勝をコヒ相手にほぼ無傷で勝ち上がっていたことから「今回は条件が一緒。負ける気がしない」と話した。
 前回の4/5の試合から5/4までちょうど1か月、全くキックの練習をせず、5/5から練習再開。「随分休んだんで、6/30までガンガンやってこうかな」と話し、気力の充実ぶりを窺わせた。

 佐藤はブアカーオとの一回戦について「全国のキック・ムエタイファン待望のカードが実現した。それに見合う世界最高峰の攻防を見せる」とコメント。決勝での日本人対決実現に関しては、「そんなことより、一番の強敵が1回戦にいるので、それに勝たないと話が進まない」と話し、一回戦に意識を集中させていた。一方で「トーナメントで歴代王者のうち3人を倒して、9月(の世界王者対抗戦大会)で残りの王者を倒す」という青写真も。練習の状況に関しては「(4月大会で)ザンビディスに勝ってから1週間の長い休みをもらって、次の水曜から体作り中心の練習を始めて、5月から地獄の練習を始めた。今までの人生で一番厳しい練習をやっている。今日は記者会見のために東京に出て来ないと行けないので、昨日は2日分練習してきた」と話していた。(井原芳徳)

推薦枠はカラコダ

(4/6 up) 世界一決定トーナメント決勝戦の主催者推薦枠がヴァージル・カラコダに決まった。
 5日の開幕戦大会でブアカーオ・ポー・プラムックに延長戦の末敗れたカラコダだが、FEG公式ホームページのMVP投票では魔裟斗に次ぐ2位に。3位は同じく延長でアンディ・サワーに敗れたSHINOBU・ツグト・アマラだった。ベストバウトでは1位の魔裟斗 vs. レミギウス・モリカビュチス、2位のサワー vs. SHINOBUに差を付けられたが、SHINOBU戦の延長戦の判定は文句無しの3-0だったのに対し、カラコダ戦の延長の判定が1-2と割れ賛否両論を呼んだことから、カラコダが推薦枠に選ばれた。
 カラコダは6日都内ホテルで行われた会見に出席。「いいチャンスをもらった。ベストを尽くす」と抱負を語った。
 組み合わせはこの日発表予定だったが調整が間に合わず、1週間以内に決定次第発表される。

魔裟斗「オレ流」賞金3倍UP要求

 魔裟斗が世界大会の優勝賞金の大幅アップを希望した。6日の合同会見後の囲み取材の終盤、魔裟斗は突然、「あ、そうだ」と声を張り上げ、昨年大会で1000万円だった優勝賞金への不満をぶちまける。
 「バラエティ番組の『サスケ』とかで1000万円だし、『ジャンクスポーツ』で競輪の選手が賞金を言う中で、自分がこの額を言うのは恥ずかしい。『魔裟斗は大したことが無い』と思われるのが嫌なんですよ」
 具体額はというと「ヘビー級GP並み(40万ドル=約4600万円)と同じ位。それが無理でも3000万円が最低ライン。俺が優勝した3年前より3倍ぐらいキツくなってるから」と、荒々しさを取り戻した昨晩のファイトのように強気だ。
 今年のトーナメントは強豪揃いで本命不在。合同会見で「自分の次に優勝の確率が高いのは?」と聞くと、カラコダが佐藤嘉洋の名をあげた以外、みな「どの選手も強い」「誰が優勝してもおかしくない」といった答えで共通する。全選手が戦いの厳しさを痛感する中、声を上げたのが魔裟斗だ。「俺が言わないと誰も言えない。昔の落合さんのように」。プロ野球の落合博満・中日監督が現役時代、年俸の底上げを要求したことを引き合いに出す。
 5日の大会のTBSの中継の視聴率は平均15.1%。瞬間最高を獲得したのは魔裟斗で20.6%だった。魔裟斗の話を伝え聞いた谷川貞治K-1イベントプロデューサーは困惑しつつも「魔裟斗選手には言う資格がある」と立場を認め、「MAXは5年目で考え直す時期には来ていると思う。検討します」と発言。決勝大会会場がGPシリーズでは東京ドームなのに対し、MAXシリーズは横浜アリーナのため、チケット収入の差が大きく、このことが最大の障壁となりそうだが、それを賄うだけの一般人気を魔裟斗は今持っている。落合監督といえば「オレ流」だが、魔裟斗の「オレ流」が格闘技界に新たな革命を起こす?(井原芳徳)

 

FEG "エステティックTBC K-1 WORLD MAX 2006 世界一決定トーナメント決勝戦"
2006年6月30日(金) 神奈川・横浜アリーナ
開場・16:30 開始・18:00

◆トーナメント

リザーブファイト 3分3R(延長1R)
ライアン・シムソン(オランダ/チーム・アーツ)
アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ/キャプテン・オデッサ)

第1試合 準々決勝(1) 3分3R(延長1R)
魔裟斗(日本/シルバーウルフ/MAX '03 世界大会優勝)
小比類巻貴之(日本/チーム・ドラゴン/MAX '04 '05 日本大会優勝)

第2試合 準々決勝(2) 3分3R(延長1R)
アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシング・オランダ/MAX '05 世界大会優勝)
ヴァージル・カラコダ(南アフリカ/スティーブズジム)

第3試合 準々決勝(3) 3分3R(延長1R)
アルバート・クラウス(オランダ/チーム・スーパープロ/MAX '02 世界大会優勝)
ドラゴ(アルメニア/チーム・イッツ・ショータイム)

第4試合 準々決勝(4) 3分3R(延長1R)
ブアカーオ・ポー・プラムック(タイ/ポー・プラムックジム/MAX '04 世界大会優勝)
佐藤嘉洋(日本/フルキャスト&名古屋JKファクトリー/MAX '06 日本大会優勝)

第6試合 準決勝(1) 3分3R(延長1R)
準々決勝(1)勝者
準々決勝(2)勝者

第7試合 準決勝(2) 3分3R(延長1R)
準々決勝(3)勝者
準々決勝(4)勝者

第9試合 決勝 3分3R(最大延長2R)
準決勝(1)勝者
準決勝(2)勝者

◆ワンマッチ

第8試合 スーパーファイト 3分3R(延長1R)
武田幸三(治政館ジム)
フェルナンド・カレロス(アメリカ/アメリカン・ケンポー・カラテ・アカデミー)

第5試合 スーパーファイト 3分3R(延長1R)
TATSUJI(アイアンアックス/MAX '06 日本大会準優勝)
白須康仁(花澤ジム/MA日本ウェルター級王者)

オープニングファイト 3分3R(延長1R)
ヨードセングライ・フェアテックスジム(タイ/フェアテックス・ムエタイ&フィットネス/ルンピニー・ウェルター級王者&WBCムエタイ70kg級世界王者)
カマル・エル・アムラーニ(ドイツ/バーサスジム)


◆入場料金(全席指定・消費税込み)
S席 13,000円 A席 6,000円
※SRS席 25,000円 魔裟斗応援シート 13,000円 (S席・特典つき)は完売

◆デジタル先行発売
FEGオフィシャルサイトK-1オフィシャルサイト(ケータイサイトでも)

◆一斉発売 2006年5月27日(土) 10:00〜
e+(イープラス) http://eee.eplus.co.jp/
チケットぴあ 0570-02-9999(初日のみ特電:0570-02-9930)
ローソンチケット 0570-084-003(初日のみ特電:0570-084-639)(Lコード:38888)
CNプレイガイド 0570-08-9999(初日のみ特電:0570-08-9966)
キョードー東京 03-3498-9999
※0570から始まる番号は一部の携帯電話、PHS、CATVからの電話接続は不可となります。

◆チケットに関するお問い合わせ先: キョードー東京 03-3498-9999

◆大会に関するお問い合わせ先: (株)FEG  TEL:03-3796-5060 FAX03-3796-2978

Last Update : 06/29 19:42

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