敬天愛人 11.11 鹿児島アリーナ:菊野克紀、故郷で初の主催大会は「僕の総決算」。ロッキー川村、薩摩3373、北薗翔大、ロペス薩摩も参戦
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
格闘技医学会
現場で役立つ格闘技医学を研究/公開/実践中!
菊野克紀が故郷の鹿児島の鹿児島アリーナで「敬天愛人(けいてんあいじん)」と題した格闘技イベントを11月11日(日) に開催する。大会の柱となる「異種格闘技体重無差別8人ワンデートーナメント」には菊野、ロッキー川村、モンゴル相撲のバル・ハーンらが参戦し、菊野は一回戦で巌流島推薦選手と対戦する。優勝賞金は100万円。ルール、コンセプト等、菊野の哲学が全面的に反映されたものとなり、9月6日、東京のカルペディエム三田での発表記者会見で詳細や狙いが明かされた。
空手着姿で会見に臨んだ菊野は「『敬天愛人』は鹿児島出身の西郷隆盛が大事にした言葉です。『天を敬い、人を愛する』ことが人の道だと僕は思っています。格闘技を見せたいのではなく、格闘道(どう)を見せたいイベントです。大会を通じて勇気と感謝の気持ちを伝えたいです。『親が子供に見せたい格闘道イベント』をコンセプトに全てを作っています」と、初の主催興行の基本ポリシーを説明した。
鹿児島アリーナのキャパシティは4200人。大会の特別協賛には鹿児島市に本社を置く業務用食品卸の西原商会がつき、地元の自治体・教育委員会・PTA・新聞社・放送局も多数後援する。大会は10時から16時を予定し、12時台は薩摩剣士隼人のショー等と休憩に1時間が設定されている。会場前では20種の鹿児島グルメ販売、サブアリーナでは10種の格闘技体験会が行われ、試合以外や休憩時間も楽しめる工夫がなされている。決勝前には鹿児島出身の俳優の哀川翔さんが挨拶し、歌手の辛島美登里さんが国歌斉唱する。大会ポスターのイラストでは漫画家の猿渡哲也さんが協力。大会の模様は後日、MBC南日本放送で30分の放送を予定している。
自らの足で各所の営業周りをしている菊野は「10年前にDREAMに出場していた時、自分でKOKKI(こっき)という会社を作って、スポンサーを集め、人間関係を培ってきた総決算のような大会です。2、3か月前にゼロの状態から準備を始めて、皆さんが『菊野に借金を背負わせるわけいかない』と言って協力してくださっています。全てに僕が目を通して作っている大会です。今はいっぱいいっぱいですけど、その先に見えるものが今から楽しみです。でも最後は何よりトーナメントで勝ちたい。だいぶ形になってきたので、これからしっかり練習して優勝したいです」と熱く語る。
試合のルールは「格闘技と武道とエンターテイメントの真ん中に行けるルール」を目指したといい、MMAをベースとし、オープンフィンガーグローブをつけ、試合場は直径8メートルの土俵型で、押し出しも有効(3回押し出しで合わせ一本)。ここまでは菊野が参戦している巌流島に似ているが、各選手のバックボーンの格闘技のコスチュームを着用し、グラウンドの制限時間は無し(ただし動きが3秒でも止まればブレイクがかかる)といった点が異なる。巌流島同様に「親が子供に見せたい格闘技」がコンセプトのため、一般的なプロの試合よりもレフェリーストップは早めにするという。
敬天愛人の最大の特徴は、3分の試合時間が終わっても決着がつかない場合、観客が判定の“主審”を務める点。配布したパンフレットの表裏(赤と青)を掲げてどちらを支持するか示す。「どちらの選手に感動したか、カッコいいと感じたか、面白いと感じたか、子供に見せたいかという主観」で選べるといい、普通の試合と異なるジャッジが下される可能性もある。パンフの表裏の数は細かくカウントせず、壇上のレフェリーが試合場全体を眺め、どちらが過半数か判断する。過半数に達さないと判断された場合は、副審が一般的な基準でジャッジをし、それでも決着つかない場合は2分の延長を行い、副審がジャッジして必ず決着をつける。
さらに、試合中はセコンドの指示が禁止。観客の応援も2分30秒までは禁止で、ラスト30秒で歓声が解禁される。菊野は「お客さんには2分30秒まで、静かな会場の中で、攻撃のぶつかる音や選手の声や息遣いを聞いて、選手の恐怖や痛みを分かち合い一体になって欲しいです。我慢してラスト30秒で『いけーっ』て思いっきり応援して欲しい。汚いヤジはやめてください」「野球のメジャーリーグやテニスのウィンブルドンの雰囲気を参考にしました」と狙いを説明する。
トーナメントの組み合わせは以下の表の通り。「未定となっているバル・ハーン選手の一回戦の相手はヤバい外国人選手を準備しています。100kgぐらいあって動きも速いです」「ITFテコンドーの中野元選手がキモになると思います。富山の巌流島の手合わせ稽古会で僕が戦ってダウンしました」と話す。
他にも、子供、壮年、経営者、手に障害のある選手同士のワンマッチ6試合。ルールは顔面殴打無し等、トーナメントとは少しずつ異なる。東京でも活躍する鹿児島出身のキックボクサーの薩摩3373と北薗翔大がスペシャルマッチに登場する。
また、小中学生の職業体験の一環として「子どもヒーロースタッフ」を150名募集する。チケットのもぎり、物販や飲食店の売り子、観客誘導が業務で、1000円相当のクオカードや図書券等を「参加賞」として用意し、記念のタオル、保護者用の観覧席券、駐車券もがつく。菊野は「日本ではお金を稼ぐことにネガティブなイメージがある。人に役に立つことをすれば生きる糧と喜びがもらえることを、高校に行く前の子供たちに体験してもらい、将来の日本の活性化につなげたい」と話している。
対戦カード
◆異種格闘技体重無差別8人ワンデートーナメント
一回戦
(1) ロッキー川村(パンクラスイズム横浜/パンクラス・ミドル級1位、元王者) vs. 森謙太(キック24戦15勝7敗2分、総合格闘技2戦2勝)
(2) 柳 勝利(総合格闘技10戦8勝2敗) vs. 中野元(ITFテコンドー全日本ハイパーヘビー級3連覇)
(3) バル・ハーン(モンゴル相撲) vs. X
(4) 菊野克紀(フリー/元DEEPライト級王者、巌流島第1回全アジア武術選手権優勝) vs. 巌流島推薦選手
リザーブファイト ツチヤマン vs. 岩切大地
準決勝 一回戦(1)勝者 vs. 一回戦(2)勝者 一回戦(3)勝者 vs. 一回戦(4)勝者
決勝
◆ワンマッチ
スーパーキッズ 四元志桜里(2017世界硬式空手道選手権優勝・11歳)vs. 壽 陽奈(宮崎県硬式空手道選手権優勝・13歳)
経営者マッチ 四枝英之(柔道金鷲旗5人抜き) vs. 是石恭兵(空手10年、キック4年)
パラ格闘技 重水浩次(アブダビ世界柔術フェスティバル パラ柔術の部2年連続金メダル 柔術10年 空手24年) vs. SEIYA(柔道初段、柔術青帯、アマ修斗出場、障害者プロレスFORCEチャンピオン)
スーパーオヤジ ロペス薩摩(薩摩ジム/元NKBミドル級1位 46歳)vs. 中村太(護身流拳法 武影信館 51歳)
スペシャルワンマッチ 松岡朋彦(極真会館全日本ウエイト制中量級優勝)vs. 北薗翔大(K-LIFE/KOSフェザー級王者)
スペシャルワンマッチ 澤田松胤(琉球古武術空手道5段) vs. 薩摩3373(TARGET/MA日本&REBELS-MUAYTHAIフライ級王者)
概要
大会名 敬天愛人(けいてんあいじん)
日時 2018年11月11日(日) 開場・9:00 第一部10:00~12:00(トーナメントリザーブマッチ、一回戦4試合を実施) ショータイム・休憩等・12:00~13:00 第二部。13:00~16:00(とワンマッチ、トーナメント準決勝~決勝)
チケット S席10,000円 A席5,000円 B席(2F)3,000円 ※当日券+500円 ※高校生以下無料チケット(B席)
お問い合わせ 敬天愛人実行委員会(KOKKI) 099-295-6856 info@ktaj.jp http://ktaj.jp
(公式サイトでは9月15日頃からクラウドファンディングもスタートを予定)