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全日本キックボクシング連盟「THE CHAMPIONSHIP」
2001年1月4日(木)東京・後楽園ホール 

第4試合 全日本ミドル級選手権/5回戦 
王者
新田明臣
(S.V.G.)
判定3-0

50-48,50-49,50-48
挑戦者・同級6位
清水貴彦
(超越塾)
×

※新田は初防衛に成功。

K−1にも出場、WKAの世界タイトルも獲得するなど今や日本を代表するミドル級選手となった王者新田明臣がキャリア9戦・20歳の新鋭、同級6位の清水貴彦を迎えて行った初防衛戦。

新田の一方的な勝利が予想されていたこの一戦は、清水の頑張りと新田の不調もあってあわやの場面も飛び出す思わぬ展開となった。入場した新田の左膝には分厚いテーピングが。昨年前半に痛めた傷がまだ癒えていない様子。そのせいか左膝が踏ん張れないため新田の攻撃は右が全く出ず、左一辺倒となった。それでもミドル、ローを次々と打ち込んで清水に反撃の隙を与えない。清水はフットワークを駆使して新田のこれらの攻撃ををさばきつつ、牽制のローを出しながらじっとチャンスを伺うが、結局1Rは反撃の機会はなし。清水のチャンスは3R。それまでローに単発の右を合わせるくらいしか手が出なかったが、中盤、新田がローを出したところに踏み込んで一気にラッシュ。新田ガードするが左フック、右アッパーがヒット。新田も左フックを返し左右ローもパンチの打ち合いでは多少分が悪い。4Rにも清水パンチでラッシュ、これに新田が横を向いていやがる場面も。場内まさか・・・の雰囲気が漂う。

清水にとって痛恨だったのは、ラッシュの持続時間が短すぎ、単発止まりになってしまったことだ。動きの止まったところで新田の蹴りをもらってしまい、印象が悪くなってしまった。結局清水は新田の顔を腫らすことには成功したものの、ジャッジの支持は得られず。新田の全ラウンドを通じて打ち続けた蹴りが評価されて僅差ながら王者が初防衛に成功した。戦績を30戦23勝(14KO)5敗2分とした新田はノーコメント。試合内容に納得がいかないのか、あるいはダメージか。眼下低骨折の疑いもあるという。

大金星を逃した清水だがショックの様子は特に見受けられなかった。「練習したことが出せなかった。作戦としては、もっとローを出していくつもりだったんですけど・・・。(新田の)ローは痛かったです」戦績はこれで10戦6勝(3KO)2敗2分。

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レポート:新小田哲  写真:菊地奈々子

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