※ 小林は初防衛に成功。
昨年11月には第1試合出場(ダニエル・ハッチ戦=2RKO勝ち)、 12月にはイタリア遠征(マルコ・コスタグータ戦=5R判定勝ちでW
PKC世界ムエタイ・ライト級王座獲得)と続いた小林聡の試練「野良犬地獄変」三番勝負の最終戦は、世界二冠王を挑戦者に迎えて、12月にイタリアで獲得したばかりの世界タイトル防衛戦だった。
挑戦者アンドレ・ロンキーは肘・膝なしルールの試合を多くこなし、得意とする右ストレートで8連勝中のハードパンチャー。
ゴングと同時にサイドキックを飛ばす小林。思わず後退したロンキーにローで追い打ちをかける。左右フックからローへの得意のコンビネーションでペースを握る小林に対し、ロンキーも右ストレートからの左ミドルにつないで反撃。ミドルはなんとも不格好だが、右ストレートは得意というだけあってなかなか鋭い。小林の鋭角な左右フックのコンビネーションとロンキーの右、あるいは左右フックが交叉するスリリングな打ち合いになったが、小林がロー、肘、アッパーと織り交ぜると、ロンキーの攻撃は次第に大振りになってくる。小林は終盤、ボディから顔面へつなげる左のダブル、トリプルで攻め、僅差ながら明白な判定でこの打ち合いを制した。
これで戦績を40戦28勝(19KO)10敗2分とした小林は試合内容に納得がいかなかったのか試合後の控え室でも「別にないっスよ」を繰り返すばかりで歯切れが悪かった。
一方のイタリア人は「もう少しパンチを重視する判定ならドローだった」と訴えたが、賛同者は少なかった。
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