日本とタイを往復しながらタイで精力的に試合をこなしている佐々木が半年ぶりに日本で試合を行い、タイの現役ランカーと緊迫した技術戦を展開。僅差判定で敗れた。
対戦相手のナムカブアンレックは17歳ながら9年・75戦のキャリアを誇り、ルンピニーでの最高位は2位(会場では2位とアナウンス)。1階級下のミニフライ級でタイトルマッチに挑戦経験もあるという。
佐々木はナムカブアンレックのミドルや首相撲に対し左ローを軸に左ストレートや肘といった攻撃をカウンターで当てていく。ナムカブアンレックもガードが堅くクリーンヒットを許さない。両者単発ながら緻密で緊迫感あふれる攻防が繰り広げられた。
3Rまで同様な攻防が続き迎えた4R。佐々木のローキックがヒットし、さらにカウンターの左ストレートも決まるが、ナムカブアンレックは足払いで再三佐々木の身体を半回転させ、攻撃を断ち切ってしまう。そして最終ラウンド、ナムカブアンレックが得意としている強烈な前蹴りが続けてヒットすると佐々木の動きが止まってしまう。これが決定打となり佐々木は惜しいがしかし完敗の星を落とした。
21日に予定されていたルンピニーの試合を断ってこの試合に臨んだ佐々木だったが、試合後にはサバサバした表情で自分の負けを認めていた。佐々木は来週末にはタイに帰国(?)。来月13日には地方での試合、29日にはルンピニーでの試合が予定されているという。
「日本にはない緊張感がある」とタイの魅力を語る佐々木。ルンピニーのリングに上がっているという誇りを胸に今後もタイで試合を続けるという。
一方のナムカブアンレックは、佐々木を「ローキックの強い、いい選手だ」と持ち上げながらも「普段戦っているランカーに比べたら?」という質問に対しては「話にならないね」と一刀両断してみせた。
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