一度は引退を表明、しかしそれからまもなくそれを撤回し復帰した松浦。「トップ・オブ・ウェルター・リーグ」で大谷浩二に判定勝ち。小野瀬邦英と敗れはしたものの今年度ベストバウト最右翼の激闘を展開。そして最終戦で過去1分2敗の青葉繁をKOに下した。そして今回、その青葉とタイトルマッチをかけて4度目の対戦を迎えることになる。松浦にとって、青葉はこれまで負け越しているだけでなく最初の引退のきっかけにもなった因縁の相手。それだけに今回は「けじめをつけるために」覚悟を持って臨んだ。
初回互いに距離を取り合う慎重な立ち上がり。しかしいつもなら初回から仕掛けてくる青葉の動きが「止まって見えるくらい遅く見えた」という松浦がローキックた前蹴りを的確に当てていく。2Rから松浦が積極的に仕掛け始め、前蹴りやパンチのコンビネーションでポイントを奪う。さら3Rにはローキックが面白いようにヒットし、松浦ダブル、トリプルで打ち込んでいく。
オランダ修行の成果を見せようと左フックからの右ローなどのコンビネーションや左ボディを見せる青葉だが、逆にカウンターを合わせられてしまう。
それでも前に出る青葉に松浦も応戦、4Rの終了数秒前にパンチの打ち合いから右ショートでダウンを奪う。
完全に松浦ペースのまま迎えた最終ラウンド。なおも前に出ようとする青葉をローで動きを止め、パンチの連打でスタンディングダウンを奪うと、後は一方的。左ストレート、連打でダウンを追加し試合を決め、2年4ヶ月ぶりに王座に返り咲いた。
試合後松浦はNJKFの代表として他団体のトップ選手との対戦を希望。小野瀬邦英、伊藤隆へのリベンジ戦の他に魔裟斗の名前も挙げた。