BoutReview Logo menu shop   Fighting Forum
Report

Seido-kaikan第2回ウエイト制オープントーナメント 全日本空手道選手権大会2000
9月10日 大阪府立体育会館

 レポート・仲村直 写真・井田英登

Index

オープントーナメントとしてアマチュア空手の原点に戻ることを目的とした、2回目のウェイト制大会は「正道空手再生!出でよ!21世紀の常勝軍団!」のテーマが掲げられていた。他流派からチャンピオン級の選手の参戦あり、アンディ・フグの弟子のスイス支部の選手の参戦ありと、かつて空手界を席巻した常勝軍団再生を目指す正道会館にとってはきびしい試練の場となった。

大会中のハイライトとして、その常勝軍団のメンバーであった玉城、後川、中川、藤田、桝田、松田、松本、といった指導陣が空手着をまとって登場。模範組み手と演武を行った。本戦に劣らぬ技と気迫に会場からは、惜しみない拍手が送られた。また正道会館演武の他にも、極真会館、テコンドーの特別招待演武が行われた。特に極真会館の演武は、昨年同様にその場を、凛とした”極真”の世界に変えてみせた。超人追及を目指す極真勢のブロック割りの実演には、会場が瞬間息を飲むほどであった。(→模範組み手と演武の写真は別ページに掲載)

もう一つの注目は、今大会から重量級が、軽重量級と重量級の2クラスに分けられことであろう。これは、極真のウエイト制大会に准じたものであり、「極真シフト」を強く意識したものと言える。今年、正道会館勢が極真松井派のウェイト大会で結果を出せなかったことは、子安慎吾らエース級選手たちにも重い影を落している。今回のクラス改定はその影を振り払うための対策にほかならない。このクラス分けで打倒極真というテーマを明確にし、その傾向と対策を積んでいくことが、21世紀のあらたなる常勝軍団再生につながるというヴィジョンであろう。ただ2クラスに分割されたことで、参加選手はそれぞれ15名ずつと少なくなったが、その分1回戦から激しい試合が繰り広げられることになった。

また会場の2階には、先日急逝したアンディ・フグの写真が掲げられ、かつてアンディが空手選手として激闘を繰り広げたこの会場を見守っていた。その目には、自分の育てたスイス支部の選手が、共に練習した東京本部の選手が、自分の愛した空手の将来が映っていたに違いない。(右写真は会場スクリーンに映し出された若き日のアンディと、それを見守る観客)


記事表紙軽量級中量級軽重量級重量級後藤龍治が参戦大会総評

レポート:仲村直  写真:井田英登

TOP | REPORT | NEWS | CALENDAR | REVIEW | BACKNUMBER | STAFF | SHOP | FORUM


Copyright(c) MuscleBrain's All right reserved
BoutReviewに掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。
著作権はマッスルブレインズに属します。