K-1
WorldGPシリーズ アルゼ K-1 GLADIATORS 2001 「反則負けか?それとも無効試合か?
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両者の対決はK-1世界戦略の切り札として、石井館長が参戦交渉を進めているマイク・タイソン戦の挑戦者決定戦と目されていることもあり、ゴング前から両者気合の入った表情でにらみ合う。 一度はベルナルドがコーナーに登り「タイソン!」と叫び勝利を確信したパフォーマンスを繰り広げるも、審判団は一旦、ベルナルドのフィニッシュブローをラウンド終了後の攻撃判断。角田ルールディレクターの説明で、2R以降の続行が決定する。 なおベルナルドの最後の攻撃は故意ではないので減点の対象とはならず。バンナの体力回復を待ち3分のインターバルが取られるが、インターバルにバンナのセコンドがグローブを外し始め、最後はタオル投入で試合終了。不本意な決着となったことを受け、大会終了後のセレモニーで「勝負論としては今回はマイクの勝ちです。でも、この再戦は是非見たい。実現します!」と石井館長が両者の再戦を明言、一旦はベルナルドの勝利で、大会は終了したかに見えた。
結果がペンディングされた理由は以下の通り。 ・マイク・ベルナルドのゴング後の攻撃は故意ではないと思われるが、当事者であるマイクは既にホテルに引き上げており、事情聴取をしたい。 ・猪狩レフェリーは終了10秒前の拍子木の音は聞いているが、ゴングは聞こえなかったと主張している。 ・バンナはゴングを聞いて、ガードを下げたと主張している。 したがって、この結果は翌日11時に予定されている、恒例の一夜明け会見で発表される予定になっている。 考えられる裁定は三種類。 1、一旦下された裁定通り、バンナの試合放棄を有効とし、ベルナルド勝利。 2、ゴング後の攻撃を行ったベルナルドの反則負け。 3、本来レフェリーが止めるべき状況だが、不可抗力によるアクシデントなので無効試合。 明日、11時の裁定結果発表が注目される。
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<アーツ×ミルコ戦・感想掲示板:Your Impressions> |
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意外にも初対決の両者。序盤からアーツがクリンチに持ち込む展開が繰り返される。しばらく決定打の出ない静かな展開が続くが、レベルの高い攻防で緊張感が途切れない。2Rになるとミルコが左ハイキック、左ストレートの連打で一気に流れを作る。これはアーツも効いた様子で、クリンチで必死に防戦。3Rもミルコが左ハイ、パンチのラッシュで攻める。アーツが右目尻を腫らす。アーツが後頭部への打撃で注意1。4Rは互いにクリンチに持ち込む膠着状態。しつこく首相撲での膝で攻めるアーツに対し、ミルコはダメージの蓄積が大きい。5R早々は両者力を振り絞り動きに勢いがあったが、徐々に失速。ホールディングが多くミルコに警告が出される。結局序盤ラウンドを制したミルコがアーツ越えを果たした。
<ペタス×ヴァルガ・感想掲示板 Your Impressions> |
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急きょ出場の決まったヴァルガは柔道、キックボクシング、カンフーのキャリアがあり、2月4日の世界地区予選オランダ大会一回戦で、同大会準優勝のユルゲン・クルトに2R KO負けを喫している選手。その姿はなかなかの筋肉質で、試合でも太い腕から繰り出すフックでペタスを脅かす。だがペタスもホーストの所属するオランダ・ボスジムでの修業の成果を活かし、確実にディフェンスしながら要所で右ローキックを叩き込む。2Rにはヴァルガに攻め込まれヒヤリとする場面もあったが、3Rになるとペタスのローでダメージの蓄積したヴァルガが失速。ヴァルガも右フックで必死の反撃を狙うが、ペタスはここぞとばかりローを連打しヴァルガがダウン。ヴァルガは10カウントで立ち上がれず、ペタスが見事逆転勝ちをおさめた。今日はフェイトーザとともに極真勢が2勝。今年は極真の復権が期待できそうだ。
<セフォー×マクドナルド戦・感想掲示板;Your Impressions> |
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ベルナルドの代役で出場した昨年のGPで準優勝を果たし一気に評価を上げたセフォー。GPと同じバハメンの曲の入場から会場は大盛り上がり。試合でもパンチのパワー&スピードは抜群で、右ストレートでいきなりダウンを奪う。右フックで2度目のダウンを奪うとマクドナルドは立ち上がれず。セフォーが圧倒的な強さを見せ付け勝利した。
<レコ×クルト・感想掲示板:Your Impressions> |
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静かな展開で始まったが、2Rクルトがパンチで連続ダウンを奪うと急展開。一気にラッシュをかけたクルトが最後はカウンターの右フックでKO勝ちをおさめた。2月4日のオランダ予選準優勝で本戦進出を逃したクルトだったが、昨年ベスト8のレコを破ったことで、本戦進出の可能性が高まった。
<フェイトーザ×中迫・感想掲示板:Your Impressions> |
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結果が残せず崖っぷちの立場となった中迫が引き締まった表情で入場。1Rからフェイトーザがハイでけん制するが中迫のリズムも悪くない。だが2R序盤、フェイトーザが極真仕込みの左ハイキックを中迫のテンプルに叩き込み見事KO。中迫10カウントで立ち上がれず。勝ったフェイトーザは大喜び。負けた中迫は悔し涙を流した。一方、極真の看板を背負って“崖っぷち対決”を制したグラウベはセコンドについたフィリォと共に、笑顔を見せた。
<アビディ×草津・感想掲示板 Your Impressions> |
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お互い一歩も引かない激しい打ち合いからスタート。アビディが大振りのフックで突進すれば、草津は今は亡き師匠・アンディ・フグ譲りのバックハンドブローで応戦。だが草津は派手な技だけでなく、相手の攻めをがっちりガードしてからローで着実にダメージを与える戦法を取る。2Rになると足にダメージを負ったアビディの動きが鈍くなる。草津がコーナーに追い詰めラッシュする場面も。3Rもほぼ同様の展開。4R序盤草津のローブローで注意1。このあたりになると序盤の勢いもどこへやら、アビディの攻めもパワーが無いが、受け続けた草津も徐々にスタミナを消耗していく。5Rになると草津は防戦一方で反撃ができない。結局僅差ながらも後半手数の多かったアビディが勝利。
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レポート:井原芳徳 写真:井田英登 |