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Kick /K-1 News

K-1 2000年8月27日 直接取材

「“押忍”の精神よ永遠に。1万2千人がアンディに最後の別れ」

▼24日に急逝したアンディ・フグの葬儀・告別式が27日、東京都港区の麻布山善福寺でおこなわれた、
 鉄人との別れを惜しむ多くのファンが早くから押し寄せ、当初の予定から1時間半も早い正午から献花と記帳を開始。寺の門からの長蛇の列は途切れることを知らず、最終的には11300人のファン・一般弔問客が特設の式場で別れの挨拶をした。
 告別式には来賓、関係者・約800人が出席。式ではまず葬儀委員長の石井和義・正道会館館長、フグの母国・スイス国大統領の代読でハンス・R・マイヤー大使、フジテレビ・三井社長、極真会館館長・松井章圭、友人を代表して角田信朗が弔辞を述べた。弔電も森総理大臣、大相撲横綱・曙などから多数届いた(下写真は出席した大相撲横綱・武蔵丸、プロレスラーの佐々木健介)。


 白いカーネーションの献花の後、喪主であるイローナ夫人が最後の言葉を告げ、クイーンの「ウィー・ウィル・ロック・ユー」が流れる中、フランシスコ・フィリォ、武蔵、中迫剛らによって出棺された。棺にはアンディの愛用したグローブ、トランクス、チーム・アンディのTシャツなどが収められたという。そして、式を締めくくる形で、石井館長が最後の挨拶をした。

「これで本当に最後のお別れです。彼の肉体は35歳というあまりにも若い年齢でなくなりましたが、彼のスピリット、“押忍”の精神は、私たちとファンの心の中に永遠に生き続けます。これから皆さん方の長い人生の心の中に、武道との出会い、K-1との出会いの中に、“押忍”という言葉を聞いたときに、アンディのことを思い出してあげてください。アンディ、この空の上から、スイスと日本とここにいるみんなをいつも見守って下さい。安らかに眠って下さい。ありがとうございました」

 最後に、「赤コーナー、180cm、97.7kg、K-1グランプリ'96王者、アンディー・フグ!」とコールを終えると同時に、関係者から「アンディー!」との絶叫が一斉に巻き起こり、霊柩車が斎場へと出発。正道会館勢は“押忍”と礼をし、沿道のファンは涙ながらに見送った。

 なお、正道会館によると、今後は通夜・告別式に参列できなかったファンのために、アンディが本拠とした高田馬場の正道会館東京本部にてお参りができるようにするという。

(井原芳徳)


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