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3月30日 記者会見
▼ 5月26日東京ドームで開催される「コロシアム2000」に、リングスから田村潔司、金原弘光らが参戦することが決定し、その発表記者会見が30日都内で開かれた。会見には前田日明リングス社長、田村、金原、コロシアム2000の佐久間義顕コミッショナー代行と吉村直明プロデューサーが出席した。吉村氏は「テレビ東京とリングスの協同歩調を前向きに考えていきたい。今回のコロシアム参戦についてWOWOWとの問題はない。だがテレビ東京も今年12月に衛星放送(BSジャパン)を開局するため、調整の必要が出てくるだろう」と語り、今後予定される第二段第三段の興行にもリングス勢の参戦を考えていることを示唆した。
この会見では、前田社長らが会見場入りした後、田村は特別に自身のテーマ曲で入場。主催者側の期待をあらわすような演出が施された。対戦相手はリングスUSA所属となったジェレミー・ホーン。田村は4.20代々木でギルバート・アイブルとのタイトル戦を控えており「まずタイトル戦をクリアして、東京ドームは万全の状態で臨みたいです」と語った。またコロシアム参戦で期待されるヒクソン・グレイシーとの対戦については「船木さんが勝ってくれると思うので自分は出る必要がないと思います」と、船木にエールを送った。
田村の派手な入場に対し、金原はなんと松葉杖をつきながらの入場。二日前練習中に足首をねん挫したという。ただ症状は軽く、来週には練習を再開できるということで、4.20代々木でのレナート・ババル戦は問題はない模様。ドームでの対戦相手はブラジリアン柔術の強豪、マリオ・スペーヒー。金原は「スペーヒーの試合はアブダビコンバットで見たけど、何の印象も無く、まさか自分が戦うとは思わなかったです。その試合でも20分間手探りしていて、その前年のエンセンとの試合でもずっと押さえ込んで離さなかったみたいですね。でもKOKルールだとブレイクになりますから。東京ドームの全試合の中で一番面白い試合をしたいですね。サソリ固めでも出そうかな(笑)。桜庭を意識しているわけじゃないですけど、一緒に練習してた時は“セントーンやれ”と言ったことありますよ(笑)」と語った。なお田村、金原の試合ともリングスKOKルールを採用する方向で調整中だという。
コロシアム2000は先日パンクラス、UFC-Jとの協力関係を打ちだしたばかりであり、ここに至ってリングスの選手が同じマットに上がるというのはビッグニュースだが、 UWF解散以降選手間にはまだデリケートな問題を含むため、その経緯についての質問が一つも出ないまま記者会見は終了。会見終了後、改めて記者陣に取り囲まれた前田社長が呉越同舟となる今回の参戦についての見解を語ることになった。
「第一(コロシアム2000のチケットが)売れてないじゃないですか。船木がヒクソンとやるからと言って中途半端に終わってしまうと、こっちまでとばっちりを受けるんですよ...。俺の作った業界ですからね。俺が一番責任持たないとだめなんですよ。手を上げるのは誰でもできるんですよ。責任持つのは誰もできないんですよ、選ばれた人間しか。」[写真またはこちらをクリックするとコメント後半の動画がご覧頂けます(15sec./332k)。要QuickTime]
今回のコロシアム2000では図らずもリングス、パンクラス、さらにはUFC-Jも加えた大連合ができ、躍進を続けるPRIDEの包囲網が出来上がったと言っても過言ではない。ちょうどこの会見と同日、数時間遅れでPRIDEがGP本戦に向けて、ホイス・グレイシー参戦の条件となるルール問題についての記者会見も予定していたが、こちらは急遽延期となっている。この日東京ではソメイヨシノの開花宣言が出された。本格的な春の到来とともに、5月東京ドームを舞台とした二大ビッグマッチの興行戦争はいよいよ本格化してきたと言えそうだ。
(井原芳徳)
- 対戦カード(全7〜8試合を予定)
- 船木誠勝(パンクラス)vs ヒクソン・グレイシー(ヒクソン・グレイシー柔術センター)
- 鈴木国博(極真会館)vs ルシアーノ・バジレ(ブラジル勢和会)
- 田村潔司(リングス・ジャパン) vs ジェレミー・ホーン(リングスUSA)
- 金原弘光(リングス・ジャパン) vs マリオ・スペーヒー(カーウソン柔術アカデミー)
- 他参加予定選手
- 近藤有己(パンクラス)、須藤元気(パンクラス/ビバリーヒルズ柔術クラブ)
- サウロ・ヒベイロ(ブラジル・グレイシーウマイタ)
3月28日 公式情報
▼ 5月1日のPRIDEグランプリ決勝戦のルール変更を要求していたホイス・グレイシー陣営と主催者のドリームステージエンターテイメント(DSE)が最終的には合意に達し、ホイスは決勝に出場することが決定した。ホイスとグレイシー柔術アカデミー代表のホリオン・グレイシーが突然記者会見を開き、無制限ラウンド・判定決着無しのルールをDSEに要求、受け入れられなければ欠場すると表明したのが13日。二週間以内の回答を要求していたが、ちょうどその期日に合意が発表され、ホイスは決勝に出場することとなった。なお、他の出場選手を含め、主催者のドリームステージエンターテイメントの見解の詳細に関しては、30(木)開かれる記者会見にて発表される。
(井原芳徳)
3月25日 公式情報
▼ リングスのトーナメント後初の日本での大会が決定した。トーナメントではヘンゾ・グレイシーを破り一躍時の人となった田村潔司が、無差別級王座タイトルマッチを行う。対するはギルバート・アイブル。トーナメントではタリエルと高阪、直前のオランダ大会ではカステルと、ランキング上位選手をことごとく撃破してきたアイブルの実績からも、熱戦となることが予想される。また滑川vsアリスター・オーフレイムを除くその他の試合は、リングスネットワーク内外対抗戦といった図式となっている。山本宜久はトーナメントで金原に敗れたジェレミー・ホーンと、ヴォルク・ハンは武道館大会でグロム・ザザを秒殺KOしたボビー・ホフマンと、金原弘光はトーナメント準優勝レナート・ババルと「ヘンダーソンに負けた選手同士対戦」、アンドレイ・コピィロフはアブダビコンバット98kg以下級優勝者ヒカルド・アローナと、坂田亘はトーナメントでモーリス・スミスに敗れたブランドン・リー・ヒンクルとそれぞれ対戦する。なおルールは未定。
- Millennium Combine
- 4月20日(木)国立代々木競技場第二体育館
- 開場17:30/開始18:30
- (試合順未定)
- <リングス無差別級王座タイトルマッチ>
- 田村潔司(王者:リングス・ジャパン)
- ギルバート・アイブル(挑戦者:リングス・オランダ)
- 山本宜久(リングス・ジャパン)
- ジェレミー・ホーン(アメリカ/ミレティッチ・マーシャルアーツセンター)
- ヴォルク・ハン(リングス・ロシア)
- ボビー・ホフマン(アメリカ/ミレティッチ・マーシャルアーツセンター)
- 金原弘光(リングス・ジャパン)
- レナート・ババル(ブラジル/ファス・バーリトゥード・アカデミー)
- アンドレイ・コピィロフ(リングス・ロシア)
- ヒカルド・アローナ(ブラジル)
- 坂田亘(リングス・ジャパン)
- ブランドン・リー・ヒンクル(アメリカ/TEAM OBAKE)
- 滑川康仁(リングス・ジャパン)
- アリスター・オーフレイム(リングス・オランダ)
「山本・坂田、エクストリーム大会に参戦 」
▼ 5月13日(土)アメリカ・インディアナ州にて行なわれる「World Extreme Fighting」に山本宜久と坂田亘が参戦する。
- 山本宜久 vs ブランドン・リー・ヒンクル
- 坂田 亘 vs ルイス・バーゲット
「オーストラリア大会で滑川がヘイズマンに惜敗」
▼ 3月19日(日)リングス・オーストラリア大会が開催され、メインイベントで滑川康仁が地元出身のクリストファー・ヘイズマンと対戦。KOKトーナメントルールが採用され、ヘイズマンがギロチン・チョークで勝利している。
- ○クリストファー・ヘイズマン
- ×滑川 康仁
- 6分50秒 ギロチン・チョーク
(井原芳徳)
3月24日 公式情報
▼ 決定が待たれていた4月2日なみはやドーム大会のメインイベントに、ウェルター級チャンピオンの宇野 薫が登場する。対するはAMCパンクレションのデニス・ホールマン。ホールマンは宇野がウェルター級王座を奪取した99年5月29日横浜文体大会の第3試合で、デイブ・メネーに判定負けを喫している。▼ 3月17日後楽園大会で西山典男をわずか28秒・スリーパーホールドで葬り去った太田吉信(四王塾)が、3月23日付けでクラスA昇格した。
▼ 4月15日(金)に予定されていたハワイ・ブレイズデイル・アリーナ大会の日程が15日(土)に変更となった。
(井原芳徳)
- ■4月2日(日)16:00開始予定
- 大阪:なみはやドーム・サブアリーナ
- サステイン主催
- 第8試合 70kg契約 5分3R
- 宇野 薫(和術慧舟會)
- デニス・ホールマン(アメリカ:AMCパンクレション)
- 第7試合 ライト級 5分3R
- アレクサンドレ・フランサ・ノゲーラ
- (#CHAMPION:ブラジル:ワールド・ファイト・センター)
- 大河内 衛(#6:総合格闘技木口道場)
- 第6試合 ライトヘビー級 5分3R
- 須田匡昇(#2:クラブJ)
- 佐々木有生(無所属)
- 第5試合 ウェルター級 5分3R
- 五味隆典(#4:K'Z FACTORY)
- ファンデウソン・パヴァオン(ブラジル:ワールド・ファイト・センター)
- 第4試合 ミドル級 5分2R
- 大原友則(格闘塾)
- 川勝将軍(PUREBRED STG大宮)
- 第3試合 ライト級 5分2R
- WILD宇佐美(修斗道場四国)
- 梅村 寛(TEAM ALIVE)
- 第2試合 ミドル級 5分2R
- 池本誠知(ライルーツコナン)
- 楠 勇次(クラブJ)
- 第1試合 ライトヘビー級 5分2R
- 茨木良太(パレストラKAKOGAWA)
- 喜多将士(龍生塾キャノンボールジム)
3月23日 記者会見
▼ 22日テレビ東京局内で4.14UFC-J開催概要およびパンクラス・コロシアム2000・UFC-J協力発表記者会見が行われた。かねてより噂のあったUFC-J大会の全貌がようやく明らかになった。カウソン・グレイシー柔術の強豪で、40kg以上の体重差のあるトム・エリクソンと40分戦い抜いて引き分けた経験もあるムリーロ・ブスタマンチが日本初試合を行う。対戦する安生洋二は「残り少ない選手生活なので、ミドル級に徹してタイトル戦線にも食い込みたい。ブスタマンチはポジショニング等に穴の無い強敵だが、スタンドはもちろんグラウンドでも十分渡り合えると思う」と語った。さらに昨年メッツァーをTKO、フランク・シャムロックとも接戦を演じたティト・オーティスが、IVCミドル級王者のヴァンダレイ・シウバとミドル級トップクラス対戦(タイトル戦となるかは調整中)。さらにパンクラス勢からは菊田早苗、美濃輪育久、高瀬大樹が派遣され、それぞれ外国人選手と対戦する。
気になるのがシウバがPRIDEグランプリのリザーバとなっている件だが、坂田晶UFC-Jプロデューサーによると「SEGサイドからは法的に問題ないと聞いている」と のこと。また昨年11月UFC-Jのジャパニーズ・チャンピオンシップ優勝の山本喧一は今大会を欠場、安生のバックアップに回り、7月・12月に予定されている次回以降の大会に出場予定だという。
この大会のチケットは木曜より各プレイガイドで、金曜以降には各専門ショップでも順次販売開始される。テレビ中継はディレクTVでのペイパービューの他、日時は未定だがテレビ東京でも放送が予定されている。
(井原芳徳)
- The Ultimate Fighting Championship JAPAN
- 国立代々木競技場第2体育館 4月14日 18:00開場 19:00試合開始
- 対戦カード(全6試合・試合順未定)
- ミドル級 5分3R
- 安生洋二(フリー)
- ムリーロ・ブスタマンチ(カウソン・グレイシー柔術)
- ミドル級 5分3R
- ティト・オーティス(チーム・パニッシュメント)
- ヴァンダレイ・シウバ(シュートボクセアカデミー)
- ミドル級 5分3R
- 菊田早苗(パンクラス東京)
- ユージン・ジャクソン(グラジエーター・トレーニングセンター)
- ヘビー級 5分3R
- 本間聡(R to R)
- ロン・ウォーターマン(コロラド・スターズ)
- ミドル級 5分3R
- 美濃輪育久(パンクラス横浜)
- ジョー・スリック(ミレティック・マーシャルアーツセンター)
- ライト級 5分3R
- 高瀬大樹(和術慧舟會)
- ラバーン・クラーク(ミレティック・マーシャルアーツセンター)
- 問合せ先:UFC-J事務局 03-3343-2444
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3月23日 記者会見 |
▼ UFC-Jの会見に引き続き、コロシアム2000の記者会見も同一会場で行われた。パンクラス・コロシアム2000・UFCの3本の旗をバックに、三団体の協力関係を発表、引き続き坂田晶UFC-Jプロデューサーが出席し「テレビ東京という大きな後ろ盾ができて、夢を持って前進できる」と語った。また会見には出場決定している近藤有己と須藤元気も出席。既報のとおり「踊るヒンズー教徒」と題したパフォーマンスを東京ドームでは計画している須藤だが、独特のアートセンスを買われてテレビ東京の「たけしの誰でもピカソ」に出演が決定。金曜日の収録に向けて作品準備中で、それが終わってから本格的な練習に突入するという(放送は4月14日)。パフォーマンスだけでなく試合でも「アグレッシブにサイケデリックに斬新な戦い方をしてお客さんにアクビを出させないようにしたい」と意気込みを語った。なお近藤・須藤の対戦相手は3月じゅうには発表予定だという。
さらに会見後、吉村コロシアム2000プロデューサーより、船木誠勝vsヒクソン・グレイシーのルールの詰めの状況が明らかにされた。媒体が地上波で、大会当日の夜10時から1時間の放映でもあるため、残酷性の高いシーンや長時間の試合はなるべく避けたいという。しかし完全決着の場を用意したいと考えているため、ヒクソン側の要求する無制限ラウンドとレフェリー・ドクターストップ無しのルールは原則として受け入れる方向。ただしあまりに残酷な状況になった場合はコミッショナー権限で両選手に警告を発する等、何らかの対策を検討中だという。
またグローブは両選手別個の物を使用することになる模様。違いは親指部分のカバーの有無で、ヒクソンは親指を自由に動かしたいためカバー無し、船木はパンチを有効に使うためカバー有りを希望しており、両方ともコロシアム2000のオフィシャルグローブとする予定である。
なおこれらのルールはあくまで船木vsヒクソン限定で、「各選手のバックボーンを生かしたルール作りをしたい」と考えているため、近藤・須藤の試合はパンクラスルール、先日参戦が発表された鈴木国博の試合は極真空手のルールに基づいた物を検討しているという。
(井原芳徳)
- 対戦カード(全5〜7試合を予定)
- 船木誠勝vsヒクソン・グレイシー
- 鈴木国博(極真会館)vsルシアーノ・バジレ(ブラジル勢和会)
- 他参加予定選手
- 近藤有己、須藤元気、サウロ・ヒベイロ(ブラジル・グレイシーウマイタ)
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3月18日 単独取材 |
▼ 5月26日東京ドームで開催の「コロシアム2000」に出場が決定した須藤元気とバウレビスタッフが都内某所で接触、同大会で予定しているという仰天パフォーマンスのタイトルを聞き出すことに成功した。
須藤はこれまでパンクラスでの入場シーンにおいて数々の被り物や衣装、飛び道具で観客をアッと言わせてきたが、今回の出し物は、題して「踊るヒンズー教徒」。内容はまったく明らかにしなかった須藤だが、BoutReview XX創刊号のインタビューで「もし東京ドームのコロシアム2000に出れたら、100万円以上をかけて入場したいですね」などと語っており、この大舞台でのパフォーマンスに期待があつまりそうだ。
(井原芳徳)
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