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(レポ&写真) [NJKF] 7.29 ディファ:TOMONORI、ラッタナデェをKO

ニュージャパンキックボクシング連盟 "MUAYTHAI OPEN"
2007年7月29日(日) 東京・ディファ有明

  レポート:本庄功志  写真:ひっとまん大場。  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】


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第11試合 52kg契約 3分5R
×ラッタナデェ・KTジム(タイ/ルンピニー&ラジャダムナンミニフライ級1位)
○TOMONORI(OGUNIジム/NJKFフライ級王者・MACH GO GO 52kgトーナメント優勝)
1R 2'15" KO (左フック)


 試合開始前にリングアナウンサーが“MACH GO GO”を“マッチゴーゴー”と読み間違える。そして、華々しく名前がコールされた後、一つだけ飛んできた紙テープが頭にコツンと命中する。そんな集中力の切れかねない出来事が起こるも、TOMONORIは落ち着き、頭を撫でる余裕すら見せてリベンジマッチへと挑む。
 ラッタナデェはTOMONORIのキックを掴み、顔面に蹴りを見舞う。しかし、そんなコカした後の攻撃もTOMONORIのガードは固い。TOMONORIはパンチの距離に入り、ジャブから攻め手を窺う。そして、1R2分過ぎた頃、離れ際TOMONORIの左フックがラッタナデェの顔面にクリーンヒット。吹っ飛んだように倒れたラッタナデェは、ふらついた足で立ち上がる根性を見せるも、ダメージが大きく試合はストップした。
 3月に左フック一発で敗れた相手を、同じ攻撃で、同じラウンドで倒したTOMONORIに、観客は超が付くほどの大熱狂。この日一番の盛り上がりで、TOMONORIのリベンジは完了した。
 TOMONORIの次の試合は9/1タイ。ラジャダムナン・バンタム級5位のダーウサミン・イングラムジムとのWPMF世界スーパーフライ級王座決定戦。その試合に向け、弾みをつけるKO勝利になったはずだ。

第13試合 メインイベント 64kg契約 3分5R
○センチャイ・ソー・キングスター(タイ/13リアンリゾートジム/ルンピニーSフェザー級王者)
×モハメッド・アマディ・アッバス(イラン/ロンポージム/バンラープーケット・ウェルター級王座)
1R 1'59" KO (左ハイキック)

※60kg契約から変更

 まずは挨拶代わりの前蹴りで、相手を吹っ飛ばすセンチャイ。そして、距離が近くなると涼しい顔で相手をコカし、遠い距離では回転蹴りで華麗に舞う。
 両者の身長差は16cmあり、体格的にはセンチャイが劣る。だが、センチャイはその差を感じさせずに左ハイを勢いよく蹴り込む。組んでも木に登るように体を移動させ、脳天にヒジ。また、センチャイ自身も「よかった」と話した強烈な左ミドルで、試合をワンサイドへと持ち込む。
 アッバスはセンチャイの左ハイをもらうと、自ら屈みこんでしまい戦意喪失状態となりKO負け。試合は2Rをまたぐことなく終了した。

 早々の試合終了で観客、センチャイ自身も物足りない様子。だが、相手に何もさせず1R KO。そして、短い時間でも存分に魅せたことで、センチャイの存在感が一層際立つ結果となった。
 「ムエタイの芸術を見せられたと思う」とセンチャイはニヤリとする。2分間に凝縮されたムエタイの凄さ。それは、十分過ぎる程観客に伝わった事だろう。

◆センチャイ「試合には満足しています。フィニッシュはミドルがいい感じに入ったんだと思います。(前回の石毛戦では、ムエタイの芸術が見せられなかったと話したが、今回は?)今回は見せられましたが、終わるのが早かったです。左ミドルがよかったですが、満足する程の攻撃はできませんでした。(今後も日本で試合するか?)喜んで。(同じ体重の日本人とは?)同体重がいいですが相手がいません。誰でもいいですね。タイにも相手がいませんから、オファーが来ているヨーロッパで試合したいですね。65kgまでなら海外で試合をしたいです」

第12試合 72.5kg契約 3分5R
×テーワリットノーイ・S.K.V.ジム(タイ/元ラジャダムナンJr.フェザー級王者)
○ゲンナロン・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックスジム/M-1ウェルター級王者)
4R 2'08" TKO (レフェリーストップ:肘打ちによる左側頭部のカット)


 6月のM-1で一度対戦している両者。その時は、ゲンナロンが判定でテーワリットノーイを下している。今回対戦が決まるに当たり戦跡は1勝1敗だが、両者の希望により今回の試合が決着戦となった。
 試合は2R以降、テーワリットノーイが首相撲からのヒザでゲンナロンを苦しめる。だが、ゲンナロンもお返しでヒジ、パンチを返す。その後もテーワリットノーイがヒザでペースを掴みかけるも、4Rにゲンナロンの右ヒジが頭部にグサリ。テーワリットノーイの出血が酷く、ゲンナロンが完全決着戦を制した。

第10試合 57kg契約 3分5R
○デェダムロン・ソーマムヌワイシリチョークジム(タイ/ラジャダムナンフライ級1位・元2冠王)
×国崇(拳之会/NJKFバンタム級1位・前王者)
判定2-0 (高木49-49/山根49-48/松田49-48)


 1Rは完全に国崇ペース。左ボディが冴え、ヒジ、アッパーの連打に飛びヒザを絡めてラジャの戦士を追い込む。ヒットを重ね、まさかの1R決着か?と思わせるほどだ。
 しかし、2R以降からデェダムロンがヒジを振り回し、右のボディストレートを混ぜて巻き返しを図る。キックで距離を取ると、時折強烈な縦ヒジ。ローを返す国崇だが、逆に倍の数を蹴られる展開が続く。
 パンチの精度、ヒット数で上回っているのは国崇。だが、デェダムロンのロー、ミドルに手を焼き、ガードはしているも印象は悪い。結局、国崇は僅差の戦いを演じるも判定負け。だが、ラジャダムナンフライ級1位の相手に肉薄したのは紛れもない事実。次回に大きな期待を抱かせる戦いだった。

第9試合 56kg契約 3分5R
○ファーカムワーン・SKVジム(タイ)
×牧 裕三(J-NETWORK・アクティブJ/J-NETバンタム級王者)
判定3-0 (山根50-49/秋谷50-49/高木49-48)


 1Rからアッパーを混ぜたパンチ主体のファーカムワーン。蹴りをあまり出さず、近い距離での攻防が続く。牧も右ローを軸にして、強烈な右ヒジかすめるなど負けていない。だが、徐々にミドルなど足技を使い始めたファーカムワーンが、試合をリード。右ローを効かせた牧だが、全体的に蹴りをもらった印象が強く判定負けを喫した。

第8試合 肘無し フェザー級 3分5R
○ガオランレック・センチャイジム(タイ/ルンピニー元フライ級王者)
×龍馬(y-park/J-NETライト級7位)
4R 2'56" KO (ボディへの右膝蹴り)


 ガオランレックの左ミドルで、龍馬のガードした右手は真っ赤。だが、龍馬は構わずに距離を潰してパンチ。3R、続けざまに左右のハイキックを被弾した龍馬だが、効いた素振りは見せず、バックハンドブローなどを使い打開を図る。だが、なかなかパンチの距離に入れない。
 結局、最後は右のヒザをボディにくらい嘔吐してしまう程のダメージを受け悶絶KOしてしまった。

第7試合 ライト級 3分3R
×MASAYOSHI(E.S.G)
○松葉賢治(インスパイヤード・モーション)
判定0-3

第6試合 バンタム級 3分3R
×左手康人(PITジム)
○田中将士(上州松井ジム)
判定0-3
※3R、膝蹴りで左手に1ダウン

第5試合 フェザー級  3分3R
○新井宏和(OGUNIジム)
×佐藤朋史(アラビアムエタイジム)
判定3-0
※2R、左フックで佐藤に1ダウン

第4試合 70kg契約 3分3R
×嶽センチャイジム(センチャイムエタイジム)
○アツシ(シルバーウルフ)
2R 1'23" TKO (レフェリーストップ:左目上カット)

第3試合 ライト級 3分3R
×山野辺仁(如心館)
○長嶋 透(インスパイヤード・モーション)
判定0-3

第2試合 ライト級 3分3R
△宮崎 晃(東大門ジム)
△大和勝志(大和ジム)
判定1-0

第1試合 バンタム級 3分3R
×勝センチャイジム(センチャイムエタイジム)
○渋谷雅行(OGUNIジム)
判定0-2

Last Update : 08/03 12:41

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