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(レポ&写真) [M-1] 6.3 ディファ:大宮司、ムエタイ強豪にTKO負け

M-1 MC "M-1 FAIRTEX SHINGHA BEER ムエタイチャレンジ 〜獲武−腕 物語 2007〜"
2007年6月3日(日) 東京・ディファ有明  観衆:1,489名(超満員・主催者発表)

  レポート:本庄功志  写真:ひっとまん大場。  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】


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  ※5回戦はインターバル90秒。3回戦はインターバル60秒
 

第11試合 メインイベント 60kg契約 3分5R
×大宮司進(シルバーウルフ/M-1 Sフェザー級王者・WBCムエタイ日本Sフェザー級3位・ISKA世界Sフェザー級王者)
○アタチャイ・フェアテックス(タイ/フェアテックスジム/元ルンピニーSバンタム級王者・現ルンピニーSフェザー級5位)
4R 1'33'' TKO (タオル投入)


 テレビ解説で訪れていたK-1ファイターの佐藤嘉洋が「凄すぎますね。神かと思いました」と口にした。それほどアタチャイは、今回の試合で神がかり的な強さ、凄さを見せ付けた。
 大宮司がワンツーからロー、時折飛び込んでのジャブなどで先手に攻める。対するアタチャイはノーモーションからの左ハイ。パンチはダッキングでかわし、ノーガードのまま余裕の表情だ。

 2Rになると大宮司が距離を詰めてきたところ、アタチャイが左ハイでダウンを先取。3Rにも左ストレートで2度のダウン奪う。大宮司はガードを固め距離を縮めるも、アタチャイは隙間からジャブを滑り込ませ、前蹴り、ミドルで触らせない。
 4Rに入り、ワンツーからヒザで大宮司を4度目のダウンに導く。その後コーナーに詰めてパンチを連打。脱出されてしまったが、すぐにダメ押しの追い討ちを放ったところで大宮司陣営からタオルが投入された。
 
◆アタチャイ「日本で、タイの伝統的な格闘技を見せることができて嬉しいです。(今回は何%の力だった?)60〜70%ぐらいです。今回の試合は左ミドル、パンチがよかったです。相手は、ローとパンチがよかったですね」

第10試合 セミファイナル FAIRTEXカップ ミドル級 3分5R
○ゲンナロン・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックスジム/M-1ウェルター級王者)
×テーワリットノーイ・S.K.V.ジム(タイ/元ラジャダムナンJr.フェザー級王者)
判定3-0 (秋谷50-48/シーナ50-48/松田49-47)

※ゲンナロンが賞金100万円獲得

 ゲンナロンはヒジを主体に、試合を組み立てていく。2R、右フックでテーワリットノーイを一瞬ぐらつかせるも、組み付かれてのヒザに若干手を焼く。遠い距離から、一気にヒジを振るいにいくも、テーワリットノーイのガードは固い。動きがなく、同じような展開のラウンドが続くも、プレッシャーをかけているのはゲンナロンだ。
 最終ラウンド。ゲンナロンは、ミドルとパンチ。テーワリットノーイは首相撲からヒザの連打とお互いに譲らない。一つの攻防が終わると、両者勝ち誇ったように拳を天に突き上げる。だが、目立った攻撃はなく試合は終了。ゲンナロンが判定で勝利し、100万円を獲得した。

第9試合 M-1フェザー級王座決定戦 3分5R
○カノンスック・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックスジム/元ルンピニー・バンタム級9位)
×AKIRA(チームドラゴン/J-NETWORKフェザー級2位)
1R 1'34'' KO (右ストレート)


 チームドラゴンの前田憲作代表からは「名王者になれる器」と太鼓判を押されているAKIRA。同日にチームドラゴン主体興行がある中で、前田代表もセコンドに付く中、別働隊としてM-1の王座決定戦に挑む。
 だが、開始早々右フックでいきなりのダウンを喫してしまうAKIRA。なんとか立ち上がり、ローを返すも足元がふらついている。完全に効かされているAKIRAは、右ローから右ストレートをまともにもらい、前のめりに倒れ失神KO。王座奪取を逃した。

第8試合 70kg契約 3分5R             
○クンタップ・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックスジム/M-1 Sウェルター級王者)
×濱崎一輝(シルバーアックス/全日本キックSウェルター級3位)
判定3-0 (50-47/50-47/50-47)


 クンタップが右ミドル、ヒザで濱崎の左腕とボディを痛めつける。ボディを効かされ始めたか、後半から動きが鈍くなり始めた濱崎。連打で距離を詰めるも、クンタップを捕まえることができない。最終ラウンド入っても、クンタップがミドル、首相撲からのヒザで流れを渡さず判定勝利した。

第7試合 フェザー級 3分5R    
○コムパヤック・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックスジム/元ルンピニー・バンタム級4位)
×竹村健二(名古屋JKF/シュートボクシング日本Sフェザー級1位)
3R 0'53'' KO (右ハイキック)


 試合開始早々、コムパヤックが左ハイをクリーンヒットさせダウンを先取する。だが、それ以降はほとんど手を出さず、ガードを固めクリンチに逃れる。回復した竹村は、右ローを主に前に出続け、完全にペースを取り戻す。
 2Rもローを軸に攻めラウンドを取り、竹村ペースのまま3Rのゴング。前回のラウンド同様、竹村がプレッシャーをかけ、コムパヤックが組み付くという展開が続く。だが、一瞬の隙を狙い、コムパヤックが右ハイキックを竹村の頭部に打ち抜き一発KOした。

第6試合 フェザー級 3分5R    
×ラジャサクレック・ソーワラピン(タイ/WSRフェアテックスジム)
○中村元気(クロスポイント・ムサシノクニ/全日本フェザー級4位・WBCムエタイ日本フェザー級5位)
5R 1'50'' TKO (ドクターストップ:肘による右眉上のカット)


 試合は中村が左ミドルを単発で当て、距離が縮まり一瞬の打ち合いの中でももらわずに当てる攻撃で、ラジャサクレックを翻弄する。試合が終盤に進むにつれて、中村がアッパー、フック、ミドルと攻撃をまとめ始め、流れを渡さない。終始落ち着いている中村。19歳とは思えない風格を漂わせる。
 最終ラウンドに入り、今まで静かな展開だったのが一変、激しい打ち合いになる。ラジャサクレックがプレッシャーをかけ、ボディを集中して攻めるも、中村は下がりながらのヒジで相手の右眉上のカットに成功する。一度は再開するも、再び出血がひどくなったため試合はストップ。中村が相手をほぼ完封した内容だった。


第5試合 スーパーフェザー級 3分3R(延長1R)
×堀口貴博(WSRフェアテックスジム)
○中西一覚(MAキック・谷山ジム/MA日本Sフェザー級2位)
判定0-3 (29-30/29-30/27-30)

第4試合 ライト級 3分3R(延長1R)
×杉本剛之(WSRフェアテックスジム)
○押炉花者(NJKF・町田金子ジム/NJKFライト級6位)
4R 判定0-3 (9-10/9-10/9-10)
3R 判定0-0 (29-29/29-29/29-29)
※3R杉本に減点1

第3試合 ミドル級 3分3R
×村山道洋(WSRフェアテックスジム)
○稲村直人(全日本キック・TEAM-1)
判定0-3(28-30/28-30/28-30)

第2試合 フェザー級 3分3R
○一戸総太(WSRフェアテックスジム)
×悟嗣(NJKF・町田金子ジム)
2R 2'59'' KO (右ハイキック)

第1試合 69kg契約 3分3R
×巧センチャイジム(NJKF・センチャイジム)
○根本雅文(MAキック・習志野ジム)
判定0-3 (27-30/27-30/28-30)
※3R、左ミドルで巧に1ダウン

Last Update : 06/03 23:59

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