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(レポ&写真) [NJKF] 3.18 後楽園:洋平&久保防衛。米田が新王者に

ニュージャパンキックボクシング連盟 "FIGHTING EVOLUTION III 〜進化する戦い〜"
2007年3月18日(日) 東京・後楽園ホール

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】


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第11試合 トリプルメイン(3) NJKFライト級タイトルマッチ 3分5R
○桜井洋平(Bombo Freely/王者・真王杯60kg級優勝)
×山本雅美(北流会君津ジム/1位)
判定3-0 (松田50-46/多賀谷50-46/シーナ50-45)

※桜井が防衛

 入場時の雅美はいつになく真剣な表情。この一戦に賭ける思いと覚悟の大きさが伝わってくる。洋平は右の前蹴りをきっかけに、ロープに詰めてのパンチと肘と膝蹴りの猛ラッシュ。破竹の3連続1R KO勝ちで制した真王杯と同じ秒殺必勝パターンで、雅美を一気に仕留めにかかる。

 ところが真王杯の60kg契約と違い、この試合はライト級(61.23kg)。わずかな体重差のようにも思えるが、60kgがベスト体重の洋平は、コンディション自体は良かったものの「体が重かった」「ライト級の選手はウェルターぐらいから落としてくるからパワーが違う」と振り返る。雅美が無類の打たれ強さを誇る選手であることも災いし、何発蹴りやパンチを当ててもダウンを奪えない。雅美も無抵抗で終わらず、1Rからローを当てて洋平の勢いを少しずつ落とし、カウンターで左ストレートを当てる。
 結局、洋平はダウンを1回も奪えないまま試合終了。とはいえ4ポイント以上差をつけ、圧勝だったことは揺るぎ無い事実だ。マイクを持つと「僕もキック10年、30を越えたので、そろそろNJKFの看板を背負って、Kのリングに上がりたいです」とアピールした。Kとはもちろん、K-1が制定に動き出した60kg級。洋平の長年の夢は、少しずつ現実味を帯びてきている。
 

第10試合 トリプルメイン(2) NJKFバンタム級タイトルマッチ 3分5R
×国崇(拳之会/王者)
○米田貴志(OGUNIジム/1位・真王杯55kg級優勝)
判定0-3 (シーナ48-49/センチャイ47-49/松田48-50)

※米田が新王者に

 互いにジャブを振りながら、ローを打ち合う展開からスタート。国崇は1R中盤、距離を詰めて右ストレートを当てて米田をひるませるが、ポイントを取ったと思われるのはこのラウンドのみ。2R終盤には肘で頭を切られる。右ストレートを当て返しても、米田はなかなかひるまない。
 米田は下がりながら前蹴りやジャブを当てて距離を取り、ハイキックやパンチを的確にヒット。どちらの攻撃も右も左も両方使いこなせるのが米田の強味だ。3Rは一進一退の範疇だったが、4Rは完全に米田の流れ。国崇の顔から焦りが感じられる。
 5R序盤、パンチの連打で追い詰めるも、米田はすぐ左ミドルの連打で挽回。クロスカウンターの左フックで国崇をぐらつかせると、終盤も左ミドルの連打で圧倒。見事な試合運びと体力・技術で、文句無しの判定勝ちをおさめ、悲願のNJKF王座獲得&国崇越えに成功した。敗れたとはいえ国崇のファイトも素晴らしく、今年上半期のキックボクシング日本人対決のベストバウトともいえる内容だった。
 米田は5月大会で、日本人キラー・ワンロップ・ウィラサクレックと対戦することが決定。勝利者インタビューでは「日本人がなめられているので、自分がワンロップを止めたい」と語った。

 
第9試合 トリプルメイン(1) NJKFフェザー級タイトルマッチ 3分5R
○久保優太(立川KBA/暫定王者)
×岩井伸洋(OGUNIジム/1位)
2R 1'43" TKO (ドクターストップ:左肘打ちによる額のカット)

※久保が正王者に

 久保はかつての佐藤嘉洋を思わせる首相撲からの膝蹴りで、序盤から岩井を圧倒。何度も振り回してコカし、力の差を印象づける。相手の体力を奪ってから、テコンドー仕込みの華麗な蹴り技のオンパレードで仕留めるかと思いきや、カウンターの左肘一発で岩井の額を切り、試合をあっさりと終わらせた。堅実な久保の戦い方に、岩井の応援団からのブーイングが鳴りやまなかったが、久保の憎いほどの強さを逆に際立たせていた。

 
第8試合 セミファイナル 国際戦 3分5R
×TOMONORI(OGUNIジム/NJKFフライ級王者・MACH GO GO 52kgトーナメント優勝)
○ラッタナデェ・KTジム(タイ/元ルンピニー・ミニフライ級王者)
1R 3'05" KO (左フック)


 鋭い前蹴りとミドルを放つラッタナデェに、TOMONORIはコンビネーションを駆使しつつパンチとローをヒット。するとラッタナデェは効いたのか?ニヤリと笑って腿を叩き、打ってこいとばかりにアピールする。どちらかといえば1R目は様子見するタイプの選手だが、1R終了間際、左フックのクロスカウンター一発でTOMONORIをノックアウトした。1R決着はTOMONORIがラッタナデェを本気にさせた証でもあり、ムエタイの恐ろしさの現れでもあった。

第7試合 交流戦 バンタム級 3分5R
○前田浩喜(インスパイヤード・モーション/3位)
×桜井裕也(習志野ジム/MA日本8位)
1R 2'15" KO (左ハイキック)


 ムエタイスタイルの桜井の膝蹴りをもらった前田だが、冷静に対処。離れ際の左ハイ一撃で、NJKF・MA新鋭対決を制した。真王杯後のバンタム級戦線で注目しておきたい選手だ。

第6試合 70kg契約 3分5R
×守屋拓郎(町田金子ジム/ミドル級8位)
○健太(E.S.G./ウェルター級7位)
1R 1'56" KO (右ハイキック)


 70kg契約だとややふっくらした印象の健太だが、動きは問題無し。序盤、守屋の右ローを受けた後、逆に右ローを返してから右ハイをクリーンヒットさせ、豪快にKO勝ちした。

第5試合 ライト級 3分5R
○ミシマ(格闘道場G-1/7位)
×ひでお(北流会君津ジム/9位)
2R 2'24" KO (右ストレート)

第4試合 55.5kg契約 3分3R
○松田 徹(PITジム/フェザー級)
×園部和芳(VERTEX/バンタム級)
判定2-0 (30-29/30-30/30-29)

第3試合 交流戦 フライ級 3分3R
○久保賢司(立川KBA)
×大輔(Studio-K/MAキック)
2R 3'02" KO (右ローキック)

第2試合 ライト級 3分3R
×峰川卓也(上州松井ジム)
○松葉賢治(インスパイヤード・モーション)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)

第1試合 ミドル級 3分3R
○影センチャイジム(センチャイ・ムエタイジム)
×ヤビク・タケシゲ(沖縄神風塾)
判定3-0 (30-29/29-28/30-29)

Last Update : 03/22 10:52

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