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(レポ&写真) [J-NETWORK] 5.17 後楽園:梶原&澤屋敷が新王者に

J-NETWORK "GO! GO! J-NET '06 〜Invading the DRAGON(龍軍団の襲撃)〜"
2006年5月17日(水) 東京・後楽園ホール
審判:JKBレフェリー協会
(スカイ・A「J-KICK」にて録画中継。再放送6月16日(金)24:20〜26:20ほか)

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】
 

第16試合 ダブルメイン(2) J-NETWORKライト級王者決定戦 3分5R
×小宮由紀博(フォルティス渋谷/1位)
○梶原龍児(チームドラゴン/2位)
判定0-2 (山中49-49/松田48-50/小川48-50)

※梶原が新王者に

 西山誠人の王座返上に伴い行われた王者決定戦。梶原は元東洋太平洋スーパーバンタム級7位の実力者だが、2年前にキックデビューしてからはその経歴をひけらかすこともなく、3回戦から着実にキャリアを積み、去年6月にはJ-NETライト級新人王を獲得しランク入り。昨年9月にはMAの壮泰に敗れるも好勝負で強さを印象づけ、1月には小宮と同門の黒田アキヒロに勝利し、ベルトに王手を掛けた。

 1Rから両者とも大声援を背に積極的に攻撃を出していくが、試合が動き始めたのは2R。梶原の左ボディと右ストレートが当たりだす。3R開始早々には左ハイを当て、ダメージを回避し組み付いた小宮に肘を連打。元ボクサーとは思えないほどの成長ぶりをみせつける。小宮のローをもらっても黒田戦の時とは大違いでびくともしない。

 4Rには左ボディ+右ストレート、あるいは左ストレート+右ストレートのコンビを何発も決め、完全に主導権。5Rこそやや疲れを見せ、終盤はパンチと膝のラッシュを浴びたものの、4Rまでの獲得点分で逃げ切り、念願の王座奪取に成功した。

 梶原は「白井具志堅ジムで10年、チームドラゴンで2年、いろんな方にお世話になり、やっとベルトを巻けました。小宮選手は強いので、今までのキャリアで一番緊張しました。ライト級は日本で一番層が厚いですが、今年後半、他団体の王者や世界王者、前王者の西山選手にも目をつけられる凄い選手になるんで、俺を要チェックしてください」とマイクアピールした。

◆梶原「今日はあえてローを打たせて、前に出てきたところにパンチを合わせました。ローはこれまでの試合でだいぶ蹴られて、出稽古でも世界チャンピオンに蹴られたので耐性ができました。(肘を駆使していたが?)パンチを打つ時の軌道と一緒なので打ちやすいんですよ。向こうはセオリーに無い肘でびっくりしたと思います。先生(前田憲作)譲りのバック肘を出したかったけど(笑)(今後は?)リング上でも言ったように他団体の選手ともやりたいし、R.I.S.E.でデビュー戦(04年2月・藤井徹戦)をして負けてるので、R.I.S.E.にリベンジしたいです。ボクシングのバックボーンをアピールして、『キックボクサー』じゃなく『蹴り有りボクサー』を目指します」

第15試合 ダブルメイン(1) J-NETWORKヘビー級タイトルマッチ 3分5R
×馬場伸孝(MA・山木ジム/王者)
○澤屋敷純一(チームドラゴン/4位)
3R 0'31" TKO (ドクターストップ:額のカット)

※澤屋敷が新王者に

 1Rから澤屋敷が回りながらパンチ、ローを的確に当て主導権。2R終盤からは肘も駆使するように。すると3R序盤、右肘で馬場が額から出血し、ドクターが試合をストップした。
 初のベルトを巻いた澤屋敷は「ちょっとキツいです」と飄々としたコメント。「いい所で負けてばっかりだったですけど、チャンピオンになれて良かったです。これから物凄い頑張るんで、応援をお願いします」とも話した。21歳の若き巨龍の今後の快進撃に注目だ。

第14試合 肘無し 70kg契約 サバイバルマッチ1(3分3R+延長1R)
○ゲンナロン・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックス・ジム)
×川端健司(チームドラゴン)
判定3-0 (少28-27/小川28-27/和田28-27)

※1R右ストレートで川端に1ダウン、2R右フックでゲンナロンに1ダウン

 序盤から川端は回転の早いパンチとローを当て先手を取ろうとするが、ゲンナロンの攻撃が当たりだすと早くも劣勢。右ボディで下に意識を向けさせられた直後、右ストレートをもらいダウンを喫してしまう。
 1Rをなんとか耐え凌いだ格好の川端だったが、2R序盤、右ローで逆にゲンナロンの意識を下に向けガードを下げさせた後に、クロスカウンター気味の右フックをヒット。ゲンナロンから日本人としては初のダウンを奪うことに成功する。
 ゲンナロンはすぐに持ち直し劣勢に立たされた川端だったが、最後まで倒れず攻撃を返す。敗れはしたものの、技術・体力・精神の強さを十二分にアピールする試合内容だった。

第13試合 ウェルター級 サバイバルマッチ1(3分3R+延長1R)
○喜入 衆(ソーチタラダ渋谷/Sライト級王者)
×渡辺雅和(チームドラゴン/8位)
判定3-0 (少30-29/松田30-28/和田30-28)


 右ローを着実に当て続けた喜入は、2R終盤には左フックもクリーンヒットさせ主導権。3Rも同様の攻めでペースを維持し完勝した。マイクを持つと「これで尾崎選手も僕とやらざるを得なくなった」とアピール。エキシに登場した尾崎圭司を挑発した。

エキシビジョンマッチ 「喧嘩×テコンドー」 3分1R
−“喧嘩師”我龍真吾(ファイティングマスター/J-NETウェルター級王者)
−“テコンドードラゴン”尾崎圭司(チームドラゴン)
勝敗なし


 史上初と思われる着衣エキシ。だが内容は本格派で、尾崎のバックスピンが何発も我龍の脇腹にのめり込み、残り30秒の我龍タイムでは、我龍のフックがまともに尾崎の顔面を捉えた。両者は近い将来K-1 MAXのリングで再開することを誓い合った。

※第12試合終了後の休憩明け、チームドラゴンの小比類巻貴之がリングイン。かつて世話になったJ-NETの大賀雅裕代表へ感謝の意を述べるとともに、6/30のK-1 MAXの世界一決定トーナメントでの必勝を誓った。

第12試合 70kg契約 3分3R
×ランボー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックス・ジム)
○田中龍星(チームドラゴン)
1R 2'45" KO (3ダウン:右フック)


 初登場のランボーは戦績46戦33勝(11KO)6敗7分の28歳。パンフには「タイプ/オーソドックス」と書かれていたが、開始早々サウスポーの構えから重みのある左ミドルと左ハイをガンガンと打って来る。
 だがチームドラゴン陣営は冷静。開始すぐ、前田憲作氏からは「サウスポーだよ」という声が飛び、しばらく様子を見ると「左しか無いよ」と田中に伝える。すると田中のパンチが当たりだし、あれよあれよという間に右フックで3連続ダウンを奪い完勝。チームドラゴンの結束力の高さ、強さの秘訣の一端を見せつけられたような気がした。


第11試合 ウェルター級 3分3R
×綱島容一(MA・山木ジム/MA日本ミドル級9位)
○吉川英明(チームドラゴン)
2R 0'22" KO (右フック)
※1R右フックで綱島に1ダウンあり

第10試合 フェザー級 3分3R
×細川裕太(OGKF烈拳会/10位)
○江口光治(チームドラゴン)
判定0-3 (28-29/28-29/28-30)

第9試合 フェザー級 3分3R
×楠本紘平(M-FACTORY)
○AKIRA(チームドラゴン)
判定0-3 (28-30/29-30/29-30)

第8試合 フライ級 3分3R
△大野修司(クロスポイント吉祥寺)
△山野寛之(チームドラゴン/9位)
判定0-1 (29-30/29-29/29-29)

第7試合 バンタム級 3分3R
×神垣大輔(MA・谷山ジム)
○荻野隆一(チームドラゴン)
1R 2'53" KO (右フック)

第6試合 70kg契約 3分3R
△小関 誠(バンゲリングベイ)
△チャーリー・ホースト(ギニア/チームドラゴン/ミドル級4位)
判定1-1 (29-30/30-29/29-29)

第5試合 ヘビー級 3分3R
×ファルコン(MA・谷山ジム)
○濱田淳史(チームドラゴン)
判定0-3 (26-30/26-30/25-30)

第4試合 ヘビー級 3分3R
×花田純一(J.T.クラブジム)
○狂太郎レンジャー(チームドラゴン)
2R 1'16" KO

第3試合 J-GIRLS 59kg契約 2分3R
△小八ヶ代真紀(ストライプル)
△佐々木仁子(チームドラゴン/5位)
判定0-1 (30-30/29-30/30-30)

第2試合 68kg契約 3分3R
△根本雅文(MA・習志野ジム)
△堤 大輔(チームドラゴン)
判定0-1 (30-30/29-30/30-30)

第1試合 55kg契約 3分3R
×辰尾隆一(J.T.クラブジム)
○昇龍(チームドラゴン)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)

Last Update : 05/24 11:51

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