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(レポ&写真) [全日本キック] 3.18 後楽園:山本元気、仏ムエタイ戦士を1R葬

全日本キックボクシング連盟 "RUSH !"
2005年3月18日(金) 東京・後楽園ホール

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】
 

第7試合 57.5kg契約 3分5R
○山本元気(REX JAPAN/全日本フェザー級王者)
×ジョナサン・ムヤ(フランス/フランス・プロムエタイ連盟フェザー級王者)
1R 1'52" KO (右フック)


 序盤から勝負を仕掛けた元気。上下に打ち分けるパンチのコンビネーションでムヤを苦しめると、最後はパンチの連打でロープに追い詰めての右フックでマットに沈めた。マイクを持つと「まだ僕の力では後楽園ホールを一杯にできませんが、いい試合をしますんで、応援よろしくお願いします」と話した。
 この日はライト級〜フェザー級の新鋭中心の大会となり、それぞれの試合はどれも非常に見応えがあった。元気の殺気、ヴァシコバの破壊力、真弘の底力、吉本の気迫、石川の華。まだ彼らの知名度は低いが、みな第二・第三の小林聡になれる素質を秘めている。
 


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第6試合 ライト級 3分5R
○サトルヴァシコバ(勇心館/1位)
×藤牧孝仁(はまっこムエタイジム/3位)
2R 2'39" KO (左ストレート)


 ヴァシコバがサウスポーから左ロー・左ミドル・左ストレートを当て続け序盤から攻勢。藤牧の伸びのある右ハイを何発かもらうがひるむことなく攻め続ける。2R残り1分、左ストレートを炸裂させダウンを奪取。最後はフラフラになった藤牧に左ストレートを連打したところで、レフェリーが試合をストップした。
 


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第5試合 フェザー級 3分5R
△山本真弘(藤原ジム/全日本フェザー級2位)
△チンチャイ・マイムアンコーン(タイ/元ルンピニースタジアム・バンタム級3位)
判定1-1 (豊永49-48/朝武49-49/梅木48-49)


 真弘は時折スイッチングを交えながら、細かい出入りで上下に蹴り分けタイ人を翻弄。サウスポーからは左ローを相手の左内モモに効かせ、一瞬オーソドックスに戻すと、すぐさま右フックを叩き込み、じわじわとダメージを与える。
 だが4R開始早々、パンチで突進すると右肘一発で左まぶたの上を切られてしまい、一気に劣勢に。傷は浅くドクターストップは免れたが、チンチャイは執拗に傷を開きにかかる。
 だが逆にこのカットで真弘の闘志は点火。それまではやや丁寧な攻めだったが、ここからは兄弟子の小林聡を彷彿とさせる鬼気迫るラッシュファイトを展開する。5R序盤には頭の上も切られたが、その後左ハイをクリーンヒットさせると、パンチと右ハイでチンチャイを苦しめ、ポイントを奪う。
 判定は三者三様でドロー。会場の盛り上がりではこの日最高だったが、真弘は「ドローは負けと一緒」と反省していた。

 


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林亜欧(S.V.G.)引退記念エキジビションマッチ・ファイナル3番勝負 2分1R×3試合
vs. 小林 聡(藤原ジム)★大将
vs. 金沢久幸(AJKF)★中堅
vs. 三上洋一郎(S.V.G.)★先鋒


 新鋭選手の戦いの中、元ライト級王者・林の引退エキシビジョンが行われた。
 3選手とも容赦なくパンチと蹴りを林に叩き込み、会場を湧かせた。過去3度闘った金沢とは飛び膝合戦、2度闘った小林戦では、小林の二段蹴りや回し蹴りも見られた。林は「チャンピオンになった後の不甲斐ない試合が心残りですが、これからの人生、元チャンピオンとして胸を張って生きていけるように頑張ります」と最後の言葉を語った。
 林の通算戦績は34戦11勝(3KO)17敗6分。

 


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第4試合 62kg契約 サドンデスマッチ
○吉本光志(AJジム/全日本ライト級2位)
×キム・パンスー(韓国/韓国ムエタイ連盟ライト級1位)
3R 判定2-0 (和田30-28/朝武30-30/豊永30-29)

※サドンデスマッチは3分3R・最大延長2R、5R目はマスト判定の完全決着ルール

 18歳とは思えないパワフルでスピードのある攻めを見せるキムに対し、吉本は着実に左ミドルや左右のローを当て次第に主導権を握る。3Rは序盤の右ストレートを皮切りに、左ミドルを連打で当てるなど、キムを圧倒した。
 


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第3試合 フェザー級 サドンデスマッチ
○石川直生(青春塾/全日本フェザー級3位)
×リアム・ラケットー(イギリス/WMTOイギリス・ムエタイ・Sバンタム級王者)
1R 終了時 TKO (ドクターストップ:右肘による生え際のカット)


 ラケットーの回転の早い動きを見切った石川が、右フック一発で流れをつかみ、右肘、右ローで攻勢。1R終盤、右肘一発で見事生え際を切り裂き、勝利をおさめた。
 試合後、石川はマイクを持つと、6月開幕するIKUSAの-60kgトーナメントへの参戦を希望するアピール。「うちの大将(チャンピオン)が行かなくても、僕が行きます。出ると決まったら全日本キックが最強ということを証明してきます」と宣言した。
 


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第2試合 スーパーフライ級 サドンデスマッチ
○チェ・ジンスン(韓国/韓国ムエタイ連盟フライ級2位)
×魂叶獅[たかし](はまっこムエタイジム/J-NETWORKフライ級王者)
3R 判定3-0 (和田30-28/梅木30-28/江口29-28)

※1R右フックにより魂叶獅1ダウン

 魂叶獅は開始早々、チェのパンチラッシュでスリップ気味ながらもダウン。その後もチェの執拗な首相撲攻撃に手こずり、久々の全日本のリングで白星をあげることができなかった。

第1試合 ウェルター級 サドンデスマッチ(延長1R)
○千葉友浩(AJKF/4位)
×金 統光(藤原ジム/6位)
4R 2'19" TKO (タオル投入:右腕の負傷)

3R 判定0-0 (内山30-30/梅木30-30/豊永30-30)

オープニングファイト第3試合 ライト級 3分3R
△栗原 豊(光ジム) 
△宿波 明(はまっこムエタイジム)
判定0-1 (29-29/28-29/29-29)

オープニングファイト第2試合 ウェルター級 3分3R
×川上烈司(REX JAPAN)
○大輝(JMC横浜GYM)
2R 0'58" KO

オープニングファイト第1試合 フェザー級 3分3R
×尾田兼次(S.V.G.)
○水落洋祐(はまっこムエタイジム)
3R 1'25" KO

Last Update : 03/24 00:31

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