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(レポ&写真) [新日本キック] 3.23 後楽園:建石、深津破り新王者に。菊地2階級制覇

新日本キックボクシング協会 "MAGNUM 1"
2003年3月23日(日) 東京・後楽園ホール

  レポート&写真:井原芳徳

  【→大会前のカード紹介記事】
  [→掲示板・キック&K-1中量級スレッド]

第11試合 日本フライ級タイトルマッチ 5回戦
×深津飛成(伊原/王者)
○建石智成(尚武会/1位)
判定0-2 (49-49,49-50,49-50)
※建石が新王者に


 両者の対戦は4度目。98年の初対決では5回戦に上がって来たばかりの建石から王者・深津が5度のダウンを奪いKO勝ち。00年のタイトル戦では先に深津がダウンを奪われたものの逆に2度のダウンを奪い返し判定勝ち。01年5月の2度目のタイトル戦では建石が判定でジャッジ1人から評価されるもドローに終っている。少しずつ王者との距離を縮めてきた建石が、ついにこの夜追い抜くことになった。
 1R、いきなり深津の左ローが建石の股間に直撃するアクシデントが発生するが、その後は静かな展開で様子見といった感じ。2Rになると、深津の右ローが着実に当り始めるが、ポイントで差はつかず。3Rになると深津は右ローとボディブロー、建石は左ストレートとアッパーで攻め、一進一退の展開に。ジャッジのうち1人は深津に1ポイントを与える。

 だが4R、建石が左フックを数発クリーンヒットさせ主導権を握る。ジャッジのうち1人は建石を評価。そして最終ラウンド。建石の右フックで深津がふっ飛び、さらに建石は応援団の大声援に押されるようにパンチラッシュ。深津はクリンチで耐えきるが、反撃できず。ジャッジのうち2者が建石を評価し、この5Rの猛攻で建石が勝利をもぎとった。
 新王者・建石は「まるで夢のよう。最初の対戦での5度のダウンがなければ、俺はここまでやってなかった」と感慨深げ。建石の黒星は深津相手に喫した2度だけで、これで通算戦績は16戦12勝(5KO)2敗2分。ここ2年は試合が少なかったが、この日の試合で見せた実力は本物。長年続いた深津時代を終焉させた建石が、今後どういうフライ級王座の歴史を作って行くか、楽しみにしたい。

第10試合 日本フェザー級タイトルマッチ 5回戦
×小出 智(治政館/王者)
○菊地剛介(伊原/前日本バンタム級王者)
3R 0'38" KO (右ローキック)
※菊地が新王者に


 1R序盤から菊地がパンチの連打でラッシュ。さらに右ローを効かせ、あと少しでダウンというところまで小出を追い詰める。2Rも菊地のアグレッシブな攻めは止まらず、3R序盤、左膝、左右のストレートの連続攻撃の後、最後はミドル気味の右ローを小出の足の付け根あたりに叩き込み見事ノックアウト。パーフェクトな勝利で二階級制覇を果たした菊地。1階級上のフェザー級は「自分の体に合ってる」といい、今後の試合でも「打ち合うようにします!」と宣言。日本フェザー級王者としての活躍が大いに期待できそうだ。

第9試合 ライト級 5回戦
○石井宏樹(藤本/日本ライト級王者)
×ゲーンダラー・スワンアハンジャーヴィー(タイ)
3R 2'27" KO (ハイキック)

 石井は開始早々から素早い右ハイを出し観客を湧かせる。その後も絶妙に距離を取りながらパンチからローへのコンビネーションを叩き込むなど、試合のペースを握り続ける。ゲーンダラーも鋭い前蹴りを出し、接近戦で的確に右のパンチを当てるなど、決して弱い選手ではないのだが、石井のパワーと技術が何枚も上手。3R終盤にゲーンダラーの右ミドルをブロックした直後に、すかさず左ハイでゲーンダラーのアゴを撃ち抜き、さらに右フックを畳み掛けて見事KO。これで石井は6戦連続KO勝ち。

第8試合 ウェルター級 5回戦
○米田克盛(トーエル/日本ウェルター級1位)
×バオロー・シットソーパー(タイ)
2R 2'51" KO (右ストレート)

 1Rは静かな展開だったが、2Rから米田の右ローが効き始め一方的な展開に。最後はロープを背後に足の止まったバオローに左右のストレートを連打。バオローはマウスピースを吐き出して力なくマットに崩れた。米田はあっけない勝利に納得がいかない様子だった。

※魔裟斗(シルバーウルフ)デモンストレーション

第7試合 ライト級 5回戦
△マサル(トーエル/1位)
△正木和也(藤本/5位)
判定0-0 (50-50,50-50,50-50)

 昨年9月の渋谷AX大会では正木がスプリットながらも判定勝ちをおさめたが、今回は互いに攻めが単発にとどまり、ドロー。

第6試合 バンタム級 5回戦
△加村健一(伊原/2位)
△葵 真吾(トーエル/3位)
判定0-1 (50-50,50-50,49-50)

 加村がムエタイスタイルで葵を翻弄するが、決定打に欠く。5Rには葵も膝蹴りで応戦したが、一人のジャッジの評価を得ただけだった。

第5試合 ライト級 5回戦
○正田孝平(藤本/3位)
×高 修満(伊原)
5R 2'26" KO

 5R、正田がカウンターの左ストレートを的確に当て続け、右フックでダウンを奪取。高はなんとか立ち上がるが余力はなく、正田がパンチの連打で2度目のダウンを奪ったところで試合終了。負け知らずだった19才の高は8戦目にして初黒星。

第4試合 フライ級 5回戦
△スダッチ(ホワイトタイガー/3位)
△山下雄介(伊原/5位)
判定0-1 (49-50,49-49,50-50)

第3試合 フェザー級 3回戦
○北野正一(誠真)
×清吾(横須賀大賀)
判定3-0 (30-29,30-29,30-28)

第2試合 フェザー級 3回戦
△洌鎌和信(治政館)
△田中禎信(西八大塚)
判定1-0 (29-28,28-28,28-28)

第1試合 フェザー級 3回戦
○西川 義(藤本)
×勝山泰士(トーエル)
1R 終了時 TKO (ドクターストップ)

Last Update : 03/25

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