DEEP☆KICK 7.27 大阪 176BOX(レポ):嵐舞、-63kg王者 吉岡龍輝への挑戦権獲得。松本愛斗と龍太郎が-51kg王座決定戦進出
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DEEP☆KICK ZERO 22 & 23
2025年7月27日(日)大阪・176BOX
記事提供:DEEP☆KICK実行委員会(文・三野龍生/写真・石本文子)
※23の写真は追って追加します。
DEEP☆KICK ZERO 23
大会はOPからアマチュア王座決定戦で確かな盛り上がりを魅せると、プロ本戦3つのトーナメントではどの試合も緊張感あふれる試合が繰り広げられた。下半期に突入したDEEP☆KICK、次回大会は9月7日(日)DEEP☆KICKのホームである泉大津市・テクスピア大阪にて「DEEP☆KICK 75」の開催が決定している。
第6試合 メインイベント DEEP☆KICK-51kg王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
○松本愛斗(月心会チーム侍)
×泰生(NJKF誠輪ジム)
判定2-0(30-29/30-30/30-28)
DEEP☆KICK-51kg第4代王者であるKING陸斗(ROYAL KINGS)が返上したベルトを懸けたDEEP☆KICK-51kg王座決定トーナメントの準決勝が開催。プロ戦績は3戦2勝1敗1KOと今回がプロ4戦目ながらも同級1位であり、次こそはベルト奪取と意気込む松本愛斗(月心会チーム侍)と5月にプロデビューしたばかりであり今回がプロ2戦目となる泰生(NJKF誠輪ジム)のルーキー同士が今大会のメインイベントを飾る。元々、当試合は松本と同級5位の水野夢斗(TEAM TEPPEN)が対戦予定だったが、水野が先日の試合で怪我を負い出場を辞退、泰生が代役としての参戦を果たしたという経緯がある。
松本は今回が2度目のトーナメントという事もあり次こそはという気持ちが大きいだろうが、15歳の泰生からしたらプロ2戦目でベルトに関わる試合に出場と嬉しさもあるだろうがプレッシャーも計り知れない。
そう思われたが1R、ジャブにローを放ちながらワンツーで踏み込む松本に対し、泰生は距離を獲りながらミドルにローを返し近い距離ではツーにフックと放つなどプロ2戦目とは思えない落ち着きと冷静さを見せる。静かな立ち上がりも互いに戦績には見合わない冷静かつ丁寧な試合展開となり第1R終了。
すると続く2Rは打って変わって近い距離で始まると、そのまま打ち合いの展開が増えていく。泰生はそこから前蹴りにロー・膝など蹴りを合わせていくが松本はお構いなしに距離を詰めていきジャブにワンツー・膝とヒットを重ねていく。2Rはヒットに差が出た印象、2R終了時点でのオープンスコアは1名が20-20でイーブン、2名が20-19で松本を支持する。
最終ラウンド、ここで巻き返しを図りたい泰生はジャブを突きながらローにテンカオに飛び膝で起死回生を狙う。だが松本は止まらない、冷静にタイミングを計りながら自慢のパンチを武器に踏み込んでいき泰生に好きに動かせない。泰生は逆転の一手を最後まで狙うもこれを松本がシャットアウト、試合終了のゴングが鳴り響くと松本は小さく手を上げアピールした。判定は1名がドローも2名が松本を支持、結果2-0で松本が判定勝利を収めトーナメント決勝への進出を決めた。
するとセミファイナルにて一足先に決勝進出を決めていた龍太郎(VALIENTE)がリングイン、マイクを握ると「今回、僕がした試合じゃあまだまだチャンピオンとして相応しくないと思うので、次の9月までにしっかり仕上げて、チャンピオンになっても笑われないような試合をしてベルトを巻くので応援お願いします」と語ると、続く松本は「(今回は)自分で納得できる試合が出来なくて悔しいですけど、次のタイトルマッチまでにしっかり仕上げてもっと強くなるので応援お願いします」と語った。
両者は9月、テクスピア大阪で開催予定の「DEEP☆KICK 75」にてDEEP☆KICK-51kg第5代王者を懸けて激突する。
第5試合 セミファイナル DEEP☆KICK-51kg王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
×一樹(team一樹)
○龍太郎(VALIENTE)
判定0-3(29-30/28-30/27-30)
3度目の正直を競う。DEEP☆KICK-51kg王座決定トーナメントの準決勝、互いに2度トーナメントに出場するも制覇することが出来ず、3度目のトーナメント出場となるDEEP☆KICK軽量級で長く活躍してきたファイター同士、同級2位の一樹(team一樹)と同級3位の龍太郎(VALIENTE)が対峙する。一樹は過去のトーナメントでは2度、同級王座決定戦に辿り着いているが第2代王者のKING TSUBASA(ROYAL KINGS)、そして第4代王者のKING陸斗(ROYAL KINGS)にそれぞれ敗戦、ベルト目前で悔し涙を飲んだ。それもあってか次こそはという気持ちは誰よりも強く、入場してきた一樹の眼には確かな覚悟が見えた。対する龍太郎、こちらもその後王者になる第3代王者の安尾瑠輝(K-1ジム心斎橋チームレパード)、そしてKING陸斗に敗北しており何より現在トーナメントではまだ未勝利となっている。今回こそ勝利を掴み勢いのままにトーナメント制覇となるか。
果たして1R、互いにステップを踏みながら中間距離で見合うと、龍太郎は上下のパンチの打ち分けにカーフとヒットさせていく。対する一樹もジャブ・ボディジャブを突きながらカーフ、近い距離でアッパーを交えながらのパンチ連打と放つ。互いに踏み込み・パンチは早くスピーディーな展開が続いていくが、ヒット数は龍太郎が上回った印象。
続く2R、一樹は1Rより圧を強め近い距離に入りパンチ連打に繋ぐ。龍太郎はステップを踏みながら自身の距離を保つと左右のフックにボディでこちらは1R同様にヒットを重ねる。一樹は状況を変えたかったが、一樹のパンチを避けた後に右フックを当てるなど要所で印象的なパンチをヒットさせる龍太郎がこのラウンドも優勢か、2R終了時点でのオープンスコアは2名が20-19、1名が20-18と3者共に龍太郎を支持。
最終ラウンド、一樹は更に近い距離に踏み込んでいき打ち合いの展開に持ち込んでいく。しかし龍太郎は冷静だ、慌てることなく左右のフックを軸に細かいパンチを返していく。時折放たれるカーフも好印象。一樹はその近い距離をキープし逆転の一打を狙い手を休めずに放っていくがここでも要所のヒットは龍太郎が奪っていき試合終了。関係者たちから「(龍太郎は)以前に比べ一気に強くなった、前戦でのKO勝利が大きかったのか」と語られるほどの実力を見せた龍太郎が結果3-0でトーナメント初勝利を収め、決勝に躍り出た。
第4試合 DEEP☆KICK-53kg挑戦者決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
○中田史斗(究道会館)
×愛瑠斗(RAUSU GYM)
判定2-0(30-29/29-29/30-29)
第1部「DEEP☆KICK ZERO 22」で行われたDEEP☆KICK-53kg挑戦者決定トーナメント準決勝のもう1ブロック、残る最後の椅子を同級2位の中田史斗(究道会館)とK-1ファイター・愛瑠斗(RAUSU GYM)が競う。
試合は1R、序盤は中田の動きが光った。圧をかけながら前蹴りにパンチ連打、膝とアグレッシブに攻め入る。動きもよくパンチを軸にどんどんと打ち出る。すると今度は愛瑠斗がスイッチしながらハイキックにロー、ミドル・三日月蹴り・膝と蹴り技を中心に放つ中で、ボディブローを交えながらのボディ狙いが印象を残していく。
続く2R、早々から互いにカーフキックを効かせ合う。その後、近い距離での組付きが増えていくも愛瑠斗は膝を軸にボディを狙い、中田はカーフを狙っていく。2R終了時点でのオープンスコアは2名が20-20、1名が20-19で中田を支持する。
最終ラウンド、このラウンドを獲った方が勝つだけあって互いに気合は十分。早々に中田が左ミドル3連打をヒットさせれば、愛瑠斗も強烈なボディに膝と返す。中田がワンツーにミドルと合わせ、愛瑠斗はとことん膝を打ち込むシーソーゲームは最後まで続き試合終了。接戦となるもジャッジ2名が中田を支持し結果、中田が判定勝利を収めトーナメント決勝進出を決めた。
試合後リングには第1部「DEEP☆KICK ZERO 22」で勝利を収め一足先に決勝進出を決めていた大輝(DK9)がリングイン、マイクを握ると「中田選手に前負けてるのでリベンジできることが嬉しいです、9月はKOで倒したいと思うので応援お願いします」と昨年9月に一度破れている中田へのリベンジについて語ると、中田は「僕は本当は4月に格闘技を辞めて仕事に専念しようと思ったんですが、ジムの先輩が活躍する姿を見て、僕もやっぱりこのリングで輝きたいって思い、最高な男になるためにリングに戻ってきました」と一度は格闘技の道を諦めかけたことをカミングアウトすると、続けて「大輝選手は左足の蹴りが強いので、試合までに足、怪我してください」と放ち笑いを誘うと「9月は僕が勝って棚澤くんにリベンジします」と2月に敗北を喫したDEEP☆KICK-53kg第7代王者である棚澤大空(TEAM TEPPEN)へのリベンジを誓った。
両者は9月、テクスピア大阪で開催予定の「DEEP☆KICK 75」にてDEEP☆KICK-53kg挑戦者決定トーナメント決勝、棚澤とのタイトルマッチ挑戦権を懸けて激突する。
第3試合 -57.5kg契約 3分3R
―聡一郎(道化倶楽部)
―山本竜輝(MAX DRAGON GYM)
1R 1’54” ノーコンテスト (山本が偶発的なローブローより続行不可能)
勝利=KOというレコードを持つ聡一郎(道化倶楽部)と空手着をまとい入場してきた空手家・山本竜輝(MAX DRAGON GYM)が対戦。試合は1R、鋭い左ミドルとタイミングのいいカーフで早くも聡一郎が主導権を握る。山本もワンツーに後ろ回し蹴り・飛び膝蹴りと放っていくがカーフのダメージは明らかだ。聡一郎はそこからパンチ連打に膝と印象を掴んでいくが、その膝がローブローになってしまい試合が一時中断となる。再開後、再び聡一郎は圧をかけて左右のフックと膝と放つと、再び山本がローブローを被弾してしまう。山本の回復をまったが試合続行不可能とレフェリー・ドクターが判断、偶発的なローブローによる1R途中に起きたアクシデントのためDEEP☆KICK公式ルールに則り、当試合はノーコンテストとなった。
第2試合 -55kg契約 3分3R
○田中恒星(FASCINATE FIGHT TEAM)
×冨永武聖(REVOLT)
TKO 2R1分33秒 レフェリーストップ
DEEP☆KICK-55kg契約の1戦、元RKSバンタム級王者の田中恒星(FASCINATE FIGHT TEAM)とプロ4勝のうち3KOとKO率が高い福岡県からの刺客・冨永武聖(REVOLT)が激突。すると試合は1R開始早々から急展開、富永がカーフを蹴りながらじわじわ距離を詰めてきたところに田中はジャブ・ストレートとヒットさせるとそこから急加速、ワンツーからパンチ連打を浴びせていき開始僅か30秒、右フックで田中がファーストダウンを奪う。そこから田中は富永をロープに詰めラッシュをかけていく。冨永も打ち返していくが、再び田中がロープ際でラッシュを懸けていくとダメージの見える冨永はロープにもたれる形で2度目のダウンを喫する。決めに行く田中は更にラッシュを強める、しかし冨永はダメージは明らなはずだがボディにストレートと威力ある攻撃を返すなどまだまだ折れないという意思を見せつけ1R終了。
2R、冨永は圧を強め左フック・ボディを中心に前に押し出る。田中はガードを固めながらカーフに返しのフックと冷静な対応を取っていく。最中、田中のカウンターのワン・ツー・フックが連続でヒットすると冨永の腰が少し落ちる、田中はここで再びツー・フックと連打を浴びせていくと1Rからの蓄積もあり冨永のダメージを見たレフェリーが試合をストップ。1Rから圧巻のパンチ連打を見せつけた田中が2R1分33秒、TKO勝利を奪い取った。
第1試合 -63kg契約 3分3R
×翔(TeamKAKERU)
○小路督也(BLOW GYM)
判定0-3(28-30/28-29/28-30)
互いにDEEP☆KICKではまだ勝ち星のない翔(TeamKAKERU)と小路督也(BLOW GYM)のDEEP☆KICK-63kg契約の1戦。1R、サウスポーに構える翔は右フック・ストレートに左ミドル・膝と威力ある攻撃を見せる。対する小路は距離を詰めながらミドルにワンツー・パンチ連打に繋いでいく。互いに前足へのローを多く放ちながらパンチでもヒットを奪い合う。すると続く2R、勝負が動き出す。翔はフックツーに膝と狙っていき、小路は左フックにミドル・膝と放っていく。序盤は互角の攻防となっていくが徐々に小路の手数が目立っていくと、そのまま膝にストレートとヒットさせ印象を掴む。2R終了時点でのオープンスコアは1名が19-19でイーブン、2名が20-19で小路を支持する。
最終ラウンド、早々から小路は距離を詰め左フック・ツーにパンチ連打・飛び膝蹴りとアグレッシブに攻める。翔も膝にストレートと返すがスタミナ切れから手数が減っていく。小路はそのまま勢いに乗っていくとラウンド後半には翔をロープに張り付けどんどんと膝を連打していき試合終了。判定はジャッジ3名共に2,3Rと攻勢を見せた小路を支持し結果、小路がDEEP☆KICK初勝利を収めプロ2勝目を勝ち取った。
〈オープニングイベント〉NEXT☆LEVEL提供試合
OPイベント、アマチュアファイトではNEXT☆LEVEL提供試合としてTOP☆RUN関西一般王座決定戦3階級の試合が開催されると、-60kgでは藤原司(及川道場)が2Rにパンチラッシュでダウンを奪うと、そこから後ろ回し蹴りで2度目のダウンを奪いTKO、2RTKO勝利で-60kg第17代王者に輝いた。また他2試合では試合は延長ラウンドにもつれ込む激闘となるも、延長ラウンドでも確かなスタミナ・技術、そして気持ちを前面に出しきった志水唱乃介(魁塾 中川道場)が-55kg第9代王者、山田真也(パラエストラ森ノ宮)が-65kg第16代王者とそれぞれ戴冠を果たした。このTOP☆RUNベルト戴冠を機にプロの道に進む選手も多い、果たして今回の戴冠を機にこの中からDEEP☆KICKプロのリングで暴れまわる選手も現れるか、3選手の今後にも是非注目したい。
OP第3試合 TOP☆RUN関西一般-65kg王座決定戦 1分30秒3R(延長1R)
×菊池太一(心武館)
○山田真也(パラエストラ森ノ宮)
判定1-1(30-29/29-29/29-30)
延長 0-3(9-10/9-10/9-10)
※山田真也がTOP☆RUN関西一般-65kg第16代王者に
OP第2試合 TOP☆RUN関西一般-60kg王座決定戦 1分30秒3R(延長1R)
○藤原司(及川道場)
×朴竜佑(VALIENTE)
TKO 2R1分28秒 レフェリーストップ
※朴竜佑に2Rダウン×1有り
※藤原司がTOP☆RUN関西一般-60kg第17代王者に
OP第1試合 TOP☆RUN関西一般-55kg王座決定戦 1分30秒3R(延長1R)
×山下洸貴(TEPPEN GYM 大阪)
○志水唱乃介(魁塾 中川道場)
判定1-1(30-29/29-29/29-30)
延長 0-3(9-10/9-10/9-10)
※志水唱乃介がTOP☆RUN関西一般-55kg第9代王者に
DEEP☆KICK ZERO 22
DEEP☆KICKも7月を迎え折り返し、後半戦のスタートとなった今大会ではプロ7戦・アマチュア2戦が開催されると実に8つものダウンが巻き起こる激闘の連続に。関西からキックボクシング界を賑やかすスター発掘を狙うZERO大会は当日の猛暑をも上回る熱気に包まれ、多くの選手が確かなインパクトを残していった。
第7試合 メインイベント DEEP☆KICK-63kg挑戦者決定トーナメント決勝 3分3R(延長1R)
×龍翔(BLACK☆Jr)
○嵐舞(TEAM TEPPEN)
2R 0’45” テクニカル判定0-3(18-20/17-20/18-20)
メインを飾るのはDEEP☆KICK-63kg第7代王者・吉岡龍輝(及川道場)への挑戦権を懸けたトーナメントの決勝戦、同級2位の嵐舞(TEAM TEPPEN)が同級1位として待ち構えていた龍翔(BLACK☆Jr)と激突。龍翔は5月「Krush.174 ~in OSAKA~」にて弘輝(WORLD TREE GYM)を相手に3度のダウンを奪い1RTKO勝利と勢いは上々、BLACK☆Jr門下生たちのダンスと共に入場してきた龍翔の顔からも確かな自信が伺える。対する嵐舞も5月「DEEP☆KICK TOKUSHIMA 2」にてプロ唯一の敗戦を喫した相手であるTAKU(TARGET)へのリベンジを1RTKO勝利で飾り株価急上昇中、確かな勢いと実力を有している。
互いに前戦でインパクトある勝利を奪っているだけに当試合の期待値も高いが果たして。1R、リング中央に陣取る龍翔に対しサウスポーに構える嵐舞は速いステップからのワンツーに三日月蹴り、膝にスーパーマンパンチとアグレッシブな攻勢を見せていくが、中で嵐舞がローブローを被弾し長くインターバルが取られる。再開後、龍翔はジャブに左フック・ミドルで展開を作りに行くが、嵐舞は龍翔をコーナー際に詰めてからのフックツーをヒットさせるとそのまま龍翔は後ろに倒れこみダウン、嵐舞がファーストダウンを奪う。ダメージは浅いかすぐに立ちあがった龍翔、そして再開となるも流れで再び嵐舞がローブロー被弾となり一時中断となる。再開後、入り際を狙う龍翔だが嵐舞はワンツーに膝とヒットさせるなど1Rは嵐舞がダウンを含み優位に立つ。
続く2R、嵐舞は速いステップからパンチを上下に打ち分ける、龍翔は入り際を再び狙うがまだタイミングが合いきらないか。その最中、交差後に龍翔がスリップ。立ち上がれない龍翔を見て試合が中断すると、嵐舞の偶発的な肘が当たってしまったことが確認され、回復を待ったが続行不可能とレフェリー・ドクターが判断し試合はここで終了。判定はDEEP☆KICK公式ルールに則り2R45秒までの判定が行われ、1Rのダウンが活き嵐舞が判定勝利、タイトルマッチ挑戦権を獲得した。
その後リング上に現王者の吉岡がリングインするとマイクにて「対戦相手が明確に決まり凄く気合が入ってます、ただ王者と1位には数字以上に差があると思ってるので、それが明確にわかる試合をするので期待してください」と放つと、不慮の事故も重なり表情が暗かった嵐舞も顔色を変え、龍翔への謝罪と感謝を述べると「これまで戦ってきたTAKU選手、龍翔選手の想いも背負ってベルト獲りに行くんで9月、よろしくお願いします」と覚悟を込めたコメントを残した。
両者は9月、テクスピア大阪で開催予定の「DEEP☆KICK 75」にて王者・吉岡vs挑戦者・嵐舞としてDEEP☆KICK-63kgタイトルマッチで激突する。
第6試合 セミファイナル DEEP☆KICK-53kg挑戦者決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
○大輝(DK9)
×鉢田歩揮(フリー)
判定2-0(30-29/29-29/29-28)
DEEP☆KICK-53kg第7代王者である棚澤大空(TEAM TEPPEN)への挑戦権を懸けたトーナメントの準決勝、互いにトーナメント初参戦となる大輝(DK9)と鉢田歩揮(フリー)がセミファイナルで対峙。大輝はNJKFを主戦場に実力を磨いてきた選手で昨年からDEEP☆KICKに参戦、前戦では1RTKO勝利で存在感を示しトーナメント参戦を決めている。対する鉢田は4月にプロデビューしたばかり、長いリーチを活かした攻勢が魅力的な今回がプロ2戦目となるニューカマーだ。
試合は1R、身長に8cmもの分がある鉢田は距離を保ちながら前足にカーフ・ハイキック、そしてストレートでヒットを奪っていく。対する大輝はサウスポースタイルからインローに左ミドル、そこから中に入りパンチ連打に繋ぎたいが中々距離を潰せないか。ラウンド後半には近い距離での展開が増え、大輝は膝に繋いでいくも鉢田も膝にストレートと返していくなど1Rは鉢田が優勢な印象。
続く2R、圧を強めた鉢田はパンチ連打で早々から印象を掴む。そのまま鉢田のペースかと思われたが大輝はボディブローと膝を中心にボディを狙っていくとラウンド後半には鉢田は嫌がるそぶりを見せていく。前蹴りにミドルで距離を獲りたい鉢田だが2Rはダメージを奪った大輝が優勢だろう、2R終了時点でのオープンスコアは2名が19-19、1名が20-20と3者共にイーブンに。
3R、互いにこのラウンドで勝利を奪いたいだけに開始早々から近距離に踏み込むも大輝がローブローを被弾、試合が一時中断となる。再開後は互いにアグレッシブに攻勢を狙い合い、大輝がオーバーハンド気味の左フックに右フック・ボディとヒットさせれば、鉢田もワンツーに右フックをお返しにヒットさせる。互いにローにハイ・膝と蹴り技を組み込みながらも主は近い距離でのパンチだ、そしてそのままヒットし合う展開は続いていき試合終了。甲乙つけがたい試合となるも、ジャッジ2名が3Rの大輝の優勢を支持し、判定2-0で大輝が判定勝利、一足先に挑戦者決定トーナメント決勝進出を決めた。
勝利が決まるや否や雄たけびを上げ、セコンドと抱き合い喜びを噛み締めた大輝はマイクを握ると「トーナメントの逆ブロックに昨年9月に僕が負けた相手が出るので、勝って決勝で僕と戦ってください」と昨年9月、3RTKO負けを喫した中田史斗(究道会館)との再戦を熱望した。もう1ブロックは同日第2部の「DEEP☆KICK ZERO 23」にて中田と愛瑠斗(RAUSU GYM)によって競われる。
第5試合 -57.5kg契約 3分3R
○伊達一也(FORWARD GYM)
×辰弥(teamBonds)
TKO 1R32秒 セコンドタオル投入
互いがプロ2戦目でありDEEP☆KICK初参戦同士となる伊達一也(FORWARD GYM)と辰弥(teamBonds)の1戦は早々の決着劇を迎える。試合はガードを固めながらジャブに前足にローと放つ辰弥にサウスポーに構える伊達は開始早々から左ミドルに膝・左ストレートと飛ばしていく。そして流れで繰り出された伊達の左ハイキックがクリーンヒット、たたらを踏む辰弥に追撃の左ストレートで伊達が強烈なダウンを奪うと辰弥のダメージを見たセコンドが即座にタオルを投入。1R32秒、どよめきが起きるほどの早期決着を決めた伊達がTKOでプロ2勝目を記録した。
第4試合 -63kg契約 3分3R
○TOJO(K-1GYM BLOWS)
×山口祐平(TeamFreeStyle)
TKO 2R1分35秒 レフェリーストップ
DEEP☆KICK-63kg契約で相まみえるは自衛隊員のTOJO(K-1GYM BLOWS)と消防隊員の山口祐平(TeamFreeStyle)の公務員対決。試合は序盤からハイキックに前蹴り・カーフと蹴り技を放ちながら圧をかけるTOJOに、山口はジャブ・ローに左フック、そして重そうなストレートと返していく。互いにローを効かせるなど、どちらが主導権を握るかと思われた最中、山口のストレートがTOJOを捉えるとそのままTOJOは後ろに倒れこみ山口がファーストダウンを奪う。ここがチャンスと踏んだ山口はガードを固めるTOJOにワンツー連打でどんどんと踏み込んでいく。このまま1Rは山口のペースかと思われたが今度はラウンド終了間際にTOJOがツー・フックでダウンを奪い返しイーブン、1Rからダウンの応酬というシーソーゲームとなる。
続く2R、互いにダウンを奪い合っただけに次のダウンを狙い早々からパンチを軸に攻勢を狙い合う。中で、TOJOの打ち終わりを狙った山口のカウンターのストレートがヒットしTOJOにダメージが見えると、今度はTOJOが山口をロープに詰めてのストレートをヒットさせると山口はロープにもたれかかる形でダウンを宣告される。互いにダメージが見えるもTOJOはここで歩を弱めず、決めに向かっていくと、最後は交差の中で再びのストレートをヒットさせダメージを見たレフェリーが試合をストップ。2R1分35秒、ダウンの応酬となった1戦を見事制したTOJOが前戦に続き2戦連続のTKO勝利を飾った。
第3試合 -51kg契約 3分3R
○根本日向(TEAM LIGHT)
×小野田琉己(teamBonds)
判定3-0(30-29/30-29/30-29)
DEEP☆KICK-51kg契約にて初勝利を狙う根本日向(TEAM LIGHT)と6月のプロデビュー戦で勝利を収め2勝目を狙う小野田琉己(teamBonds)が激突。ルーキー同士の戦いは1R、ステップを踏みながらリングを周りカーフにストレートと放つ小野田、ワンツーに左フックとパンチを軸に立ち回る根本、互いにヒットは奪うも静かな立ち上がりを迎える。すると続く2R、早々からジャブ・前蹴り・左フックと連続でヒットを奪う根本に小野田は立ち回りを変え、ジリジリと距離を詰めながらボディ連打にフックで圧をかけていく。ここでも同様に互いにヒットが見えるなど実力は均衡、2R終了時点でのオープンスコアは1名が20-20、2名が20-19で根本を支持する。
最終ラウンド、ここで印象を掴みたい両者は1・2Rよりも更に近い距離で始めると、ラウンド中盤には互いにノーガードで左右のフックにワンツーと打ち合っていく。中で根本がバッティングを被弾し一時中断となるも、再開後残り1分は互いに笑顔を見せながらの再び殴り合いに。その迫力たるや、会場を驚きの声と熱い声援で埋め尽くすほどだ。そしてその殴り合いは最後まで続き、ゴングと共に両者に大きな拍手が送られた。判定は3者が根本を支持、接戦を制した根本が念願のプロ初勝利を掴んだ。
第2試合 -48kg契約 2分3R
○林美菜(FORWARD GYM)
×寺田佑佳(GRABジム)
TKO 1R1分35秒 セコンドタオル投入
今大会唯一の女子対決ではプロ3戦目を迎える林美菜(FORWARD GYM)が神奈川県から参戦してきたキックボクシングとイラストレーターの二刀流ファイター・寺田佑佳(GRABジム)を1Rで沈めるというインパクト大のKO決着となった。ゴング早々から近い距離で始まると寺田はローに前蹴りを放ちながらワンツーで踏み込む。対する林はサウスポースタイルに構え前手で距離を測りながら左ストレートを軸にヒットさせていく。互いにアグレッシブな動きを見せる中、徐々に林の左ストレートが際立っていくと1分が経過した所で林の左ストレートが1・2・3と連続で寺田を捉えそのままダウン。寺田の表情を見るにダメージは大きい、立ち上がり続行となるも林の猛攻に後退を余儀なくされる寺田にセコンドがタオルを投入、1R1分35秒、圧巻の左ストレート連打を見せた林が2試合連続となる1RKO勝利を勝ち取った。
第1試合 -55kg契約 3分3R
×崇斗(HAKUBI GYM)
○西垣柊哉(パラエストラ森ノ宮)
判定0-3(28-29/28-30/28-29)
「香川県から全国に名が轟くようなファイター」を目指す崇斗(HAKUBI GYM)と5月のプロデビュー戦では敗戦と次こそはプロ初勝利を狙う西垣柊哉(パラエストラ森ノ宮)の1戦は1R、互いにカーフを放つなかでワンツーを軸に崇斗が圧を強めていく。西垣は下がらされる展開が続いていき崇斗が攻勢を見せていく最中、西垣の左フックがヒットすると崇斗はたたらを踏んで下がっていき西垣の追撃によりダウン、西垣がファーストダウンを奪う。立ち上がるもダメージが見える崇斗、西垣は倒しきりたい所だったがラウンド終盤という事もあり崇斗がゴングに救われた形となり第1ラウンド終了。
続く2R、西垣はストレートに膝と狙っていく。崇斗はボディにワンツーと繰り出しながら1R同様に圧を強めていくも倒し返すまではいかず、2R終了時点でのオープンスコアは2名が20-18、1名が19-18で3者共に西垣を支持する。最終ラウンド、ここで逆転を狙いたい崇斗は飛び膝にワンツーで起死回生を狙うも西垣は下がりながらも着実にヒットを重ねていき、そのまま試合終了。3R通じて常に圧をかけながら前に押し出るのは崇斗だったが、1Rのダウンを含め西垣は要所でのヒットが光り、判定はダウンポイントが活き西垣が判定勝利。嬉しいプロ初勝利を飾った。
〈オープニングイベント〉NEXT☆LEVEL提供試合
OPイベント、アマチュアファイトでは2戦が開催。1試合目は13歳同士の1戦、サウスポーの構えから堅実なテクニックを見せる宮崎龍也(一心会)を相手に速い踏み込みからのパンチとミドルで主導権を握った柚山望大(LoTgym)が判定勝利。続く2戦目では会社の代表同士が激突すると、1Rにパンチラッシュで中谷巌(心将塾)がダウンを奪う。2Rには樋口一幸(魁塾 中川道場)がローキックを軸に打開を狙うも崩しきることは出来ず中谷が判定勝利、2Rを戦いきった50歳を超える両者の熱き打ち合いには会場から大きな拍手が送られた。
OP第2試合 -65kg契約 1分30秒2R
×樋口一幸(魁塾 中川道場)
○中谷巌(心将塾)
判定0-3(18-19/17-20/18-20)
※樋口一幸に1Rダウン×1有り
OP第1試合 -40kg契約 1分30秒2R
○柚山望大(LoTgym)
×宮崎龍也(一心会)
判定3-0(20-19/20-19/20-19)








