REBELS 8.10 後楽園ホール:TRY HARD GYMの新兵器・高3の龍聖&HIROYA代表代行 Wインタビュー。HIROYA「気の荒さは大雅と似てる」
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TRY HARD GYMが「REBELS.62」(8月10日(土)後楽園ホール)でREBELSに初参戦。HIROYA代表代行が自信を持って送り込むのは18歳の高校3年生、龍聖である。まだプロ2戦目ながら、7月13日の大会1か月前会見では「倒したい相手がいる。ポエマーです」と同じフェザー級の栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺)を挑発する度胸を見せた。龍聖とは一体、どんな選手なのか。そして、REBELSに旋風を巻き起こすのか。(記事提供:REBELS 文・撮影:茂田浩司)
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プロフィール
龍聖(りゅうせい)(本名、熊谷龍聖)
2001年4月11日、神奈川県相模原市出身。18歳。
172cm、61kg(通常時)。
2019年4月プロデビュー。1戦1勝(1KO)
HIROYAと大雅の影響でプロ志望に
「スーパースターを見てて『こっちに行きたい!』」
龍聖がキックを始めたのは小学1年生。K-1が大好きだった父親の影響だった。
龍聖「ちょうどHIROYAさんがK-1甲子園で優勝した頃にキックを本格的に始めたんです。まだTRY HARD GYMはできてなくて、近くのジムに入って。そのころ、一緒に写真を撮ったんですよ」
HIROYA「ディファ有明だったかな。大雅がアマチュアか何かに出て、僕が付き添いで行ってて、小学生の龍聖と写真を撮ったんです」
小3から3年間は、サッカーと並行してキックをやっていたが、TRY HARD GYMに移籍してからキックにのめり込んだ。
龍聖「TRY HARDに入門したのは、小6か中1だった気がします。子供のころは憧れた選手もいなかったけど、HIROYAさん、大雅さんたちスーパースターを近くで見てたら、こっちに行きたくなるじゃないですか(笑)」
HIROYA「小さいころから『上手いな』と思ってましたけど、こっちに来てから体が一気にデカくなって、どんどん強くなったんです」
龍聖「他のジムでは『新しく入ってきたら、最初にボコボコにして』みたいのがあると聞きますけど、TRY HARDはHIROYAさんもノップ(トレーナー)も『そういうのは良くない』という考えで、そういうことはないです。よく覚えてるのは、大雅さんに遊んで貰ってたんです。大雅さんは手を出さず、俺が一方的に打ってて、全然当たらないんですけど、やってるうちに何かを掴んだんですよ。ジュニアのころはパンチが当たらない、蹴りしか蹴れない感じだったのが、勝手にパンチも当たるようになってきて」
TRY HARD GYMでは、元ムエタイ王者のノップトレーナーの指示のもと、HIROYA、大雅、松倉信太郎、堀尾竜司ら所属のプロ選手や、出稽古に来るプロ選手たちに揉まれて、龍聖は急速に実力を伸ばしていく。
HIROYA「龍聖は頭が良くて、吸収するのがものすごく早いです。大雅や松倉とか自分より実力が上の選手と一緒に練習してても、引かないで、いろいろと試しながらやってるんですよ。だから、自分の技術が身につくし、向上していく。あと、いい意味で『ムエタイかぶれ』じゃないけど、ノップの言うことをよく聞いて、すぐできるようになったり。去年の夏はタイに3週間合宿しに行って、もともとできなかった首相撲の基本を覚えて、帰ってきたらできるようになってたんです。今は(緑川)創さんとやっても、そんなに負けないぐらいできますよ」
龍聖「人間性も変わりました(笑)。TRY HARDに入る前、ジュニアでも結構試合してるんですけど、同じ階級の中では背が高かったんですけど、体がすごく弱くて、首相撲でぶん投げられたり、試合前から気持ちで負けたり(苦笑)。小さいころはいじめられることもあったし。でも、今は体も強くなって、組んでも負けないし、負けん気も(笑)」
HIROYA「気の荒さはすごく大雅と似てるんですよ」
4月のプロデビュー戦は3R KO勝利を収めたものの、持ち前の気性の激しさが試合中に出てしまった、という。
龍聖「『俺、何やってるんだろう?』みたいな感じでした(苦笑)。自分のスタイルじゃない『殺す!』みたいなことしか考えられなくなってて、いつもの自分と真逆な感じで空回りして(苦笑)」
HIROYA「試合で感情を出すことはいいんだけど、冷静にコントロールしながら出せたら最高なんだけどね。この前の龍聖は、感情的になって、大振りになって。そうなると穴も出てくるし」
龍聖「あの後、ずっとノップにいじられて(苦笑)。自分は、大雅さんみたいな元々持ってる野性的な、ババババーン、っていうタイプじゃないんですよ。HIROYAさんみたいに、しっかりと相手を見て、テクニックで戦っていくタイプなんです」
HIROYA「いくら感情的になっても、ノップがいつも言っている基本的なことさえ忘れずにやれたら間違いないよ」
今回はヒジありルールだが、ヒジあり、なしには特にこだわりはない、という。
龍聖「昔、ノップに言われたことがあるんです。『団体が10個あって、そのうち3個がヒジなしだと、ヒジなしに絞るとその3個しか出られないでしょ。でも両方できたら、お前、どこでも出れるじゃん』って。それがすごく響いて、なんでもできる選手になりたいんですよ」
HIROYA「龍聖ならどちらもやれると思います。それで自分の方向性が見えてきて『あのベルトが欲しい』となれば、そこを目指せばいいんじゃないかな」
龍聖の目下の課題は「学業」。今回の試合が終わると、11月までは試合をせず、学業に専念するという。
龍聖「中学の時は結構勉強ができて、学校で一番頭が良かったんですよ(笑)。でも、どっちも中途半端というか、かみ合わない時期があったりして、高校では今、ちょっとまずいっす(苦笑)」
HIROYA「勉強はした方がいいし、大学も行った方がいいってずっと言ってるんですけど(苦笑)」
――高校に入ってからは全然勉強してこなかったそうですけど、大丈夫ですか?
龍聖「多分、俺、やればできるんですよ(笑)。やったヤツはブアっと成績が上がったりしてるんで。だからやったらできるっす」
HIROYA「やりなよ(苦笑)」
龍聖「気合いっす(笑)。やらないと、熊谷家をクビになりそうなんで(苦笑)。11月まではしっかりと勉強して、12月に試合をしたいですね」
学業専念の前の今回のREBELS。納得した試合をすることが目標だ。
龍聖「1発で終わらせたいです。自分が普通にやれば、相手になんないと思うんで。レベルは普通に違うと思うし、しっかりと見て、穴が見えたらバーン、と1発で倒したいです」
HIROYA「龍聖は技術的に上手いんですけど、倒しに行くときは上手さをパワーに替えられるんです。そういう強さ、倒す力を持ってるので、僕も楽しみです」
ちなみに、REBELS恒例の大会1か月前会見で、龍聖は「ポエマーを倒したい」と栗秋祥梧を挑発したが、ちゃんと事前にHIROYAに許可を取ったという。
龍聖「いきなり俺が煽って、HIROYAさんに『ジムをクビだ!』と言われたら困るので(笑)。ちゃんと確認しました」
HIROYA「注目を集めることは大事だと思うし、煽るのもいいんですけど、ちゃんと節度を持ってやらないとダメ、ということは言ってます。そうしないと、格闘技自体が『程度が低い』と思われたり、親が『子供に格闘技はやらせたくない』ってなると思うし。それでジムや格闘家自体が否定されるようなことになったら、意味がないと思うんです」
龍聖「上品に、頭のいい感じでやりたいです(笑)。ポエマーは注目度が高いじゃないですか。試合数がすごい多いことだけは認めますけど、テクニックなら負けないと思うし、食ったら美味しいじゃないですか(笑)。注目されたいんで(笑)。
自分は結構器用で、スムーズにできるタイプだと思うんですけど、すごい飽き性なんですよ。何やってもすぐ飽きちゃうんですけど、キックだけはずっと楽しくて続いてるんです。キックはまだできないこともあるし『ノップの言ってることをもっとできるようになりたい』とか。そういうのがずっとあって、今は本当に楽しいです。
大学に行きながら、選手としてはこの先もずっとやっていって、どこまで行けるかは分からないんですけど、行けるところまで行きたいです」
「TRY HARDの秘密兵器」龍聖は、REBELS初参戦でいったいどんなインパクトを残せるのか。8月10日は第一試合から目が離せない!!
対戦カード
※「REBELSルール」の試合は肘無し・首相撲制限ありのキックルール。その他の試合はムエタイルール
第12試合 メインイベント REBELSルール 60kg級(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
鈴木宙樹(クロスポイント吉祥寺/REBELS 60kg級王者)
琢磨(東京町田金子ジム/元WBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王者)
第11試合 セミファイナル ライト級 3分3R(延長1R)
スアレック・ルークカムイ(タイ/スタージス新宿ジム/元REBELS-MUAYTHAIスーパーライト級王者)
翔・センチャイジム(センチャイムエタイジム/INNOVATION王者、元WMC日本・MuayThaiOpen・蹴拳ムエタイ・NJKF王者)
第10試合 57kg契約 3分3R(延長1R)
栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺)
ジョー・TEPPEN GYM(タイ/TEPPEN GYM)
第9試合 60kg契約(肘無し) 3分3R(延長1R)
遠藤駿平(ウィラサクレック・フェアテックス三ノ輪/MA日本ライト級王者)
古谷野一樹(クロスポイント古河/元REBELS 57.5kg級王者)
第8試合 バンタム級 3分3R
工藤“red”玲央(TEAM TEPPEN)
Mr.ハガ(ONE’S GOAL)
第7試合 REBELS-MUAYTHAIスーパーウェルター級王座決定リーグ戦 最終戦 3分3R
津崎善郎(LAILAPS東京北星ジム/勝ち点3)
光成(ROCK ON/勝ち点0)
第6試合 REBELS-MUAYTHAIスーパーウェルター級王座決定リーグ戦 最終戦 3分3R
吉田英司(クロスポイント吉祥寺/勝ち点5)
降籏健嗣(士道館ひばりが丘道場/勝ち点2)
第5試合 80kg契約 3分3R
小西拓槙(クロスポイント吉祥寺)
ナンファーCHU(アントジム)
第4試合 REBELSルール 61kg契約 3分3R
小磯哲史(テッサイジム)
恭介(インスパイヤードモーション)
第3試合 58kg契約 3分3R
NIIZUMAX!(クロスポイント吉祥寺)
原島 モルモット 佑治(テッサイジム)
第2試合 63kg契約 3分3R
洋介(渡邉ジム)
鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺/パンクラス・ネオブラッド・トーナメント2018フライ級(56.7kg)優勝)
第1試合 フェザー級 3分3R
渉生[しょうい](アントジム)
龍聖(TRY HARD GYM)
概要
大会名 REBELS.62
日時 2019年8月10日(土) 開場・17:00 開始・17:15
会場 後楽園ホール
チケット料金 VIP席 30,000円 SRS席 15,000円 S席 10,000円 A席 7,000円 B席 5,000円 ※当日500円増し ※6歳未満は入場無料(座席を必要とする場合は有料)
チケット販売所 REBELS OFFICIAL SHOP イープラス 後楽園ホール 参加各ジム 参加各選手
お問い合わせ REBELSプロモーション 03-6262-3760 inquiry@rebels.jp http://www.rebels.jp/