(レポ&写真) [MAキック] 3.13 有明:西山、木村との王者対決制す
マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟 "DETERMINATION (決心) 2nd. 〜激突☆王者VS王者〜" 2005年3月13日(日) 東京・ディファ有明
レポート:井原芳徳 写真:米山真一 【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】
◆ W王者試合前インタビュー ・木村 允「亡き友との戦い、モチベーションとの戦い」 ・西山誠人「今の自分に絶対足りないのは、殺気と気迫」
第9試合 メインイベント 62kg契約 3分5R ×木村 允(土浦/MA日本ライト級王者) ○西山誠人(アクティブJ/J-NETWORKライト級王者) 2R 1'59" TKO (ドクターストップ:右肘による額のカット)
開始早々から木村が左右のローと左ストレートでラッシュを仕掛ける。あまり経験のないサウスポー相手ということもあり、序盤はペースを乱された西山。ローの打ち合いから建て直すと、木村のローのカウンターで右ストレートを合わせるように。しかし木村のアグレッシブさが上回り、1Rを評価するなら10-9。3週間前にインフルエンザにかかったという西山は、ローのダメージも考慮し、2Rに勝負を賭ける。ローの打ち合いの後、木村が前に出たのにあわせて右アッパーを炸裂。ダウンを奪い一気に形成を逆転する。すると西山は肘と左右のパンチで一気にラッシュ。木村が苦しそうな表情を見せると、右の縦肘で額を切り裂き、見事王者対決を制した。
◆西山「気持ちよかった! 内容はまだまだだけど、満足度では100%。右の縦肘で切ったのは初めてですね。最初は様子身のつもりだったけど、いきなりローをいっぱいもらってしまって、見ている場合じゃなくなりました。3週間前にインフルエンザにかかって体重が落ちて、いつスタミナが切れるかわからなかったんで、もう2Rに行くしかなかったです。ローも3Rぐらいには効いてくると思って。1R終わった後、セコンドに『10-9で取られた』と言われたので、2Rは距離を近づけて打ち合っていこうと思いました。セコンドにGO!GO!って言われて、久々に打ち合いましたね。(ダウンを奪った)右アッパーは無茶苦茶練習していました。
セコンドには調整面で凄く助けてもらって、登り調子の牧(裕三)君についてもらって運を分けてもらって。今回はJ-NETの勝利ですね。(※牧は3/2のMACH 55一回戦で、過去2回敗れているMAの辻にリベンジしている) MAさんには王者対決を惜しみなく組んでくれて感謝しています。今日は白鳥も大月も来てたけど、他の団体も王者対決を組んで欲しいですね。今年は『他団体チャンピオン狩りツアー』をやります」
◆木村「完敗です。肘で負けたこと、日本人に負けたことが悔しいですね。日本人にも強い人がいることがわかりました。大卒には負けたく無かったんですけどねぇ(笑)。自分のレベルがわかりました。また一からやり直しです。ミドルを蹴りたかったんですけど、入るのがうまいですわ。ローでリズムをつかめたかと思ってたんですけどね。ストレートを出していたんでそれに引っかかって、アッパーをもらってしまいました。(コンディションは?)リングに立った時点で100%です。課題を克服して、リベンジするしかないでしょ」
第8試合 セミファイナル ウェルター級 ショーダウンマッチ ×山崎通明(東金/2位・元3階級王者) ○丸山元樹(マイウェイ/5位) 判定0-3 (27-30/26-30/27-30) ※ショーダウンマッチは3分3R・最大延長2R・5R目はマストシステム ※3Rローブローの反則で山崎減点1。膝蹴り連打で山崎1ダウン。
笹谷淳(橋本/1位)欠場で急遽出場の決まった丸山だが、リーチを活かしキレのある動きを見せ、前蹴り、ミドルで山崎を攻略。山崎も39歳という年齢を感じさせない動きで左ミドルを連打し、2Rまで互角の攻防を繰り広げる。 だが3R序盤、2Rと合わせて2度目のローブローを放ってしまい減点1。ダウンを奪わなければ勝ちがなくなり、パンチで突進する戦法に変わる。すると丸山は首相撲でガッチリと捕まえ、顔面に佐藤嘉洋ばりの膝蹴りを連打。山崎はスタンディングダウンを宣告されてしまう。丸山はさらに首相撲からの膝蹴りで山崎を苦しめ、試合終了。丸山が山崎の4階級制覇ロードに待ったをかけ、タイトル戦線に浮上することに成功した。
第7試合 セミファイナル 70kg契約 ショーダウンマッチ ×長浜あらし(武勇会/MA日本ミドル級1位) ○田中貴之(ウィラサクレック/J-NETWORKミドル級1位) 判定0-3 (26-30/27-30/26-30) ※3R右ストレートで長浜1ダウン
田中がサウスポーからの左ミドル、前蹴りを的確に当て序盤から攻勢。長浜のパンチラッシュも受け流し、左右のフックをお返しする。2Rも左ミドルとカウンターの左フックで攻勢。3Rの開始早々には長浜の左ミドルのカウンターで右ストレートを当て、ダウンを奪うことに成功する。最後は前に出る長浜を受け流し、対抗戦を制した。
第6試合 スーパーフェザー級 ショーダウンマッチ ○泉 雄策(山木/2位) ×山本佑機(橋本/4位) 判定2-0 (30-29/28-28/30-28) ※1R右フックで山本1ダウン
開始約30秒で泉が右フックでダウンを奪取。山本の肘で後頭部をカットして、試合中総計3回のドクターチェックを受けるが、その後も突進してのパンチ連打で会場を湧かせる。山本もパンチと組んでの膝で応戦するが、ダウン分の失点を返すことができなかった。
第5試合 スーパーライト級 ショーダウンマッチ ×TAKI(士道館/ライト級3位) ○ナックル・ユウジ(KAKUMEI契明/ウェルター級4位) 2R 0'00" TKO (タオル投入:肘によるカット後)
第4試合 フェザー級 ショーダウンマッチ ×沖津伊久磨(東金/バンタム級3位) ○奥山光次(渡辺/フェザー級4位) 判定0-3 (28-30/28-30/28-30)
第3試合 バンタム級 ショーダウンマッチ ○真方大輔(KAKUMEI直心会/4位) ×佐藤英二(マイウェイ/7位) 4R 判定3-0 (10-9/10-9/10-9) 3R 判定0-1 (30-29/30-30/30-30)
第2試合 ウェルター級 3分3R △綱島容一(山木/6位) △メリケン雄人(KAKUMEI契明) 判定1-0 (29-29/28-29/29-29)
第1試合 ライト級 3分3R ×渡辺大介(ダイケン/6位) ○丸山昌宏(習志野) 判定0-3
◆ ヤングファイト
第8試合 ライト級 2分3R ×近藤一輝(真樹愛知) ○加藤潤一(谷山) 1R 1'11" KO
第7試合 フェザー級 2分3R ○田中秀和(橋本) ×貴一(ウィラサクレック) 判定3-0
第6試合 ヘビー級 2分3R ×高橋俊博(菅原) ○ファルコン(谷山) 判定0-2
第5試合 ウェルター級 新人王戦 2分3R ×本川耕宜(山木) ○市川光大(橋本) 2R 1'01" KO
第4試合 バンタム級 新人王戦 2分3R ×星野友太(WS群馬) ○平本 悠(橋本) 判定0-3
第3試合 フェザー級 新人王戦 2分3R ○長堂雄司(WS本部) ×高野ヨシ(KAKUMEI直心会) 判定2-0
第2試合 フェザー級 新人王戦 2分3R ○遠藤智久(ダイケン) ×松永直樹(真樹アイチ) 判定3-0
第1試合 バンタム級 新人王戦 2分3R ○屋富祖裕信(WS本部) ×朝増初音(習志野) 判定3-0
Last Update : 03/14 00:16
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