(レポ&写真) [DEMOLITION] 9.19 お台場:井口、漆谷から金星
GCMコミュニケーション "DEMOLITION 040919 2nd Anniversary" 2004年9月19日(日) 東京・お台場スタジオドリームメーカー
レポート&写真:井原芳徳 【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】
メインイベント -57kg契約 5分2R ×漆谷康宏(RJW/central/修斗世界バンタム級2位) ○井口 摂(バトラーツB-CLUB) 判定0-2 (ドロー=松本/井口=豊永,和田)
1Rは緊迫した打撃戦。やや上半身の動きの硬い漆谷に対し、井口はふてぶてしくノーガードで挑発する。漆谷もこれに乗るようにガードを下げるが、その隙を突いた井口は左フック一発で先制のダウンを奪う。それまで井口の挑発に笑顔を見せる場面もあった漆谷だが、焦りの表情に一転。イケイケの井口の突進を凌ぐのがやっとの状態に。
しかし2R、井口の左ミドルの蹴り足をつかみ、漆谷がテイクダウンに成功。すかさずバックマウントを奪い、スリーパーで逆転勝利のチャンスをつかむ。だが井口はこの状態で3分近く防御し続け、膠着ブレイクで脱出に成功。漆谷は最高のチャンスを逃してしまう。残り1分となり、漆谷はバックハンドブロー等で一発逆転を狙うが、焦る漆谷をあざ笑うかのように井口はノーガードで挑発し逃げ切り。漆谷から金星を奪い、DEMOLITIONでの連勝記録を6に伸ばした。 修斗世界バンタム級2位の漆谷までもが敗れ、井口を止められる選手がWKネットワークではもういなくなってしまった。残る日本人は、同級王者のマモルしかいない。井口台風は2周年のDEMOLITIONマットを破壊し、さらに修斗のマットにも上陸してしまうのか? 井口の熱い季節は、夏を過ぎてもまだまだ終りそうにない。
◆井口のマイクアピール「いやぁ〜、またまた勝っちゃいました! これでWK3タテ? ヒート、塙、廣野、漆谷、あ、4タテか。大したことねぇのぉ!(歓声とブーイングが飛ぶ)どうでした? 2周年記念大会? …こうしてね、悪者ぶるのも大変なんスよ(場内笑) 俺にだってね、二人の子供と奥さんいるんスよ。それなのにカミソリ送られてきたりね。勘弁してくださいよ。DEMOLITION、もう出ないっす、イジめられっから。 (急に強気キャラに戻って)あとひと〜つ!修斗の世界2位に勝っちゃったんだよ。何か欲しいよなぁ?(場内歓声)欲が出てきたんだよ。性欲とかじゃないぞ。性欲はいつも大盛りじゃあ。え〜、今日来られてるかもしれないっすけど、修斗のライセンス(B-CLUB関係者から『はぁ?』という声が飛ぶと)はぁ?って、お前がやれ、この! いいっスよ、くれるだけでいいっスから。試合のオファーはいらない。なぜなら試合をしたくないからだ。DEMOLITION2周年、おめでとうございます!ありがとうございました!」(写真:試合後、B-CLUBの会員らとDEMOLITIONのリングをジャックした井口)
セミファイナル -78kg契約 5分2R ○光岡映二(RJW/central) ×岩瀬茂俊(チームTOPS/修斗世界ミドル級7位) 1R 4'36" KO (3ダウン:右フック)
岩瀬が打撃戦を仕掛ける度に、光岡がコーナーに押し込んでブレイクがかかる展開が繰り返される。だがラウンド後半、光岡が打ち合いを制して右フックでダウンを奪取。岩瀬のダメージは大きく、その後も光岡が右フックでダウンを立て続けに奪い、見事KO勝ちをおさめた。 マイクを持った光岡は「修斗、PRIDE、DEEPに乗り込んでいきます!」と宣言。修斗側もランカーの岩瀬をKOした光岡へのライセンス発行に前向きで、参戦は早期に実現しそうな気配だ。
第6試合 -83kg契約 5分2R ×久松勇二(TIGER PLACE) ○佐藤隆平(R-GYM) 1R 1'33" 三角絞め
佐藤はこの日第2試合に出た村山暁洋にプロ修斗で勝利している選手。序盤テイクダウンに成功した後、久松にスイープを許すが、下から三角絞めを極め、鮮やかな一本勝ちを果たした。久松はDEMOLITION 4戦目にして初黒星。
第5試合 小沢稔引退記念エキシビジョンマッチ 5分1R −小沢 稔(V-SROSS) −門馬秀貴(A-3) 勝敗なし
小沢がジャーマンやニールキックを出せば、門馬も変型の腕十字で応戦。派手なUスタイルのエキシに、会場は大いに盛り上がった。最後は小沢の過去の試合の映像が流れ、テンカウントゴングが鳴らされた。
第4試合 -72kg契約 5分2R △飯田崇人(A-3) △松下直揮(ALIVE) 判定0-1 (ドロー=松本,和田/松下=磯野)
飯田は8月の試合のような勢いが感じられず。松下が何度もテイクダウンを奪い上になるも、その先の攻め手に欠く展開が繰り返され、ドローに終った。
第3試合 -64kg契約 5分2R ○のぶゆき(RJW/G2) ×佐藤 力(SKアブソリュート) 判定2-0 (のぶゆき=和田,豊永/ドロー=磯野)
佐藤の右フックをもらい何度か尻餅をついたのぶゆきだが、ダウンは取られず。1R終盤にはマウント、バックマウントからのパンチ連打で攻め、2R終盤も猪木アリ状態で寝転んだまま佐藤の顔を蹴り上げるなど、見せ場を作り判定勝ちをおさめた。これでのぶゆきはDEMOLITION5戦5勝に。
第2試合 -83kg契約 5分2R △高橋 渉(高田道場) △村山暁洋(GUTSMAN修斗道場) 判定0-1 (ドロー=和田,梅木/村山=松本)
高橋はシュートボクセの武者修行帰りということで、打撃技術の向上が期待されていたが、大振りのフックを振り回すばかりで、村山に動きを読まれてしまう。村山もテイクダウンを奪うも、そこから先の攻めがなく、判定はドローに。
第1試合 -77kg契約 5分2R △中村K太郎(和術慧舟會東京本部) △横田一則(チームGRABAKA) 判定0-0 (ドロー=和田,松本,梅木)
テイクダウンの技術では柔道ベースの横田が上回るも、バックを奪いチャンスに近付くのはK太郎。しかしそこから先の攻め手に欠き、ドローに終ってしまった。
Last Update : 10/05
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