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[K-1] ついにサップと法廷闘争へ。PRIDE参戦のメレンデスも提訴

(10/11 up) ボブ・サップが独占契約の解除を一方的に表明したとして、K-1の選手マネジメント契約を行う株式会社ケイワンは、近くサップを東京地裁に訴える方針を固めた。5月のオランダ大会欠場等の契約違反についても損害賠償を請求する。
 ボブ・サップの顧問弁護士であるマイケル・コネット氏は10日深夜、一部マスコミに日本語のプレスリリースを流した。その内容は、8/16付けでサップがK-1側との契約を解除し、K-1側から返事が無かったため、10/1をもって全団体からのオファーを受け付けるというもの。K-1から報酬の支払いが無かった等、契約の不履行がいくつかあったことを解除の理由に上げている。
 このリリースを受け、K-1のイベントを主催する株式会社FEGの谷川貞治代表と、FEGの顧問弁護士であるTMI総合法律事務所の五十嵐敦弁護士(写真右)が11日に緊急会見。契約元のケイワンがサップを訴えることを明らかにした。サップ側が主張する契約の不履行を否定し、サップ側の契約解除通告に対し既に書面で拒否の返答をしていたことも明かした。
 谷川氏は現時点でも独占契約が継続し、新たに契約した団体にも責任が発生することを強調。さらに「サップの誕生日(9/22)の後、サップと親しいうちのスタッフが、個人的に祝福の電話をかけた。するとサップが11月末に日本のプロレス大会に上がり、その大会の主催者が大みそかに開催する格闘技大会にも上がると話していたと聞いた。その団体にも配達証明を3回送っているが、返事がない」というエピソードも明かした。
 サップの件以外でも、谷川氏はPRIDE武士道に参戦中のギルバート・メレンデスを契約違反で訴えたことも明かした。5/3 HERO'Sのミドル級トーナメントへの参戦を含む独占契約を結んだが、直前になって来日しなかったためだという。訴えた時期はメレンデスが8/26の武士道に参戦する前。11/5の武士道への参戦も決まっているが、仮差し止めは行わず、損害賠償を求めているという。(井原芳徳)
 

サップ、外国人記者クラブで会見。K-1側との契約の解除を希望

(7/11 up) ボブ・サップが5月のK-1オランダ大会でアーネスト・ホースト戦をキャンセルして以来、約2カ月ぶりに公の場に姿を現した。場所は東京・有楽町の日本外国特派員協会(外国人記者クラブ)が選ばれたが、出席者は日本人ばかりで、海外プレスは数名だけだった。
 会見冒頭、サップ側が6月27日に流したプレスリリースの和英両文が読み上げられた。質疑応答は英語のみ。サップはK-1側との契約の詳細は明かさなかったが、長期独占契約等が残っている現状を「実質引退に追いこまれている」と表現。「和解は難しい」「試合がしたい。私にも生活がある」「こんな不名誉な形で日本を去りたくない」と不満を露にした。だがK-1側との法廷決着に持ち込む意志は薄く、「私のことが嫌なら、いっそのこと放っておいてほしい」と、K-1側との契約解除を望んだ。
 顧問弁護士のマイケル・コネット氏(写真左2人目)も同席したが、PRIDEを主催するDSEの“遠隔操作”説を否定。サップもDSEからのオファーを否定した。K-1を運営するFEGは「会見内容を把握してないのでコメントできない」としている。(井原芳徳)

サップ声明に谷川氏反論。「早く目を覚ましていただきたい」

(6/29 up) ボブ・サップが27日に出した声明に対し、谷川貞治K-1イベントプロデューサーが28日、反論声明をマスコミ各社にリリースした。
 それによるとサップは昨年末より、長期契約期間の延長と契約金のアップをK-1側に要請。5月13日のオランダ大会の直前、2度にわたり弁護士間で長期契約書が合意・整備されたが、サップはそれらを覆す提案を繰り返し、ホースト戦の当日には「長期契約を破棄してほしい。認めなければ試合には出ない。今回の試合の報酬は無料でよい」と要求したという。
 サップがフジテレビに対し「どうして事実を伝えようとしないのでしょうか?」等と記した件に関し、谷川氏は「テレビ局がそこ(契約)に関与することは全くありません」「試合後に私共から事の経緯を(フジ側に)説明しに行ったことで、初めて具体的な内容を知っていただいたのが真実です」等と反論。サップがオランダの現地プロモーターに脅迫されたと記した件についても「暴言はおろか、論争すらしていない」等と現地プロモーターの証言を代弁した。
 谷川氏は7月30日のK-1札幌大会のホースト戦のオファーをサップから断られたことを明かしたが、「今でも、サップ選手の可能性は信じていますし、長期契約を結んでいる以上、今後も定期的に試合のオファーをしていく予定です。もしサップ選手が心無い第三者の意見に惑わされているのなら、早く目を覚ましていただきたい気持ちでいっぱいなのです」とサップにメッセージを送った。
 マスコミに対しては「どうか格闘技のイメージをこれ以上悪化させないようご配慮いただくとともに、後向きな話題あるいは事実を適切に反映しないような話題を、不必要に過大にお取り扱いになりませぬよう、心よりお願い申し上げます」と要請している。

サップが声明発表。ホースト戦の敵前逃亡説・無理難題説を否定

(6/28 up) オランダで5月13日(現地時間)に開催されたK-1ワールドGPシリーズ大会で、アーネスト・ホースト戦を急遽キャンセルしたボブ・サップが27日、日本の弁護士事務所の代理人を通じ声明を発表した。
 サップは「ホースト選手との試合から逃げたわけではありません。すでに彼を2回KOしているわけですから、彼を恐れて逃げる必要などありません」「日本の報道では私が欠場をちらつかせて無理な要求をしたということになっているようですが、 事実ではありません」等と疑惑を否定。ホースト戦を含めた新たな契約を結ぶ予定だったが、K-1側とオランダの現地プロモーターと揉め、会場を後にしたことを明かしている。
 K-1側に対しては「これまで一方的に流していたデマを撤回するとともに、真実を認めて謝罪してほしい」、大会を中継したフジテレビに対しては「どうして事実を伝えようとしないのでしょうか?」等と批判。ファンに対しては「一刻も早くリングに上がって戦う姿を見せたい。『K-1』はプロモーターとして信用と、安心して戦う場を私に約束してもらえるなら、私はいつでも戦う用意があります」等とメッセージを送っている。
 サップは近日中に日本で記者会見を開く予定。「自らの言葉で話したいと思っています」という言葉で声明は締めくくられている。

サップの突然の欠場について谷川氏「無理難題を要求された」

(5/15 up) オランダで13日(現地時間)に開催されたK-1ワールドGPシリーズ大会で、ボブ・サップがアーネスト・ホースト戦を急遽キャンセルした問題について、谷川貞治K-1イベントプロデューサーが14日、オランダでの記者会見で説明し、日本のマスコミにも以下のコメントを発表した。同じ内容はFEGオフィシャルサイト内のページにも掲載されている。

 ボブ・サップ選手の欠場については、「体調不良」など色々な情報が錯綜しましたが、現時点での正式なコメントは以下のとおりです。

 ボブ・サップ選手は現在もK-1と長期の独占契約期間中であり、その契約に基づいてホースト戦に参加すべく、5月10日にオランダに入り、記者会見、フジテレビのプロモーション、そして大会当日の開会式等にも参加していました。
 しかし、直前になって無理難題を要求し、試合直前にバンテージを巻いたまま周囲の制止を振り切って突然会場を去ってしまいました。
 今回のボブ・サップ選手の行為については、プロとして本当に情けなく、非常に残念に思うとともに、今後二度とこのようなことがないよう、選手管理、マッチメイク等をしっかり行っていきたいと思います。
 最後になりますが、今回、試合直前1時間前にもかかわらず、「K-1を守らなければならない」と男気を出して急遽出場してくれたピーター・アーツ選手に心より感謝します。また、アーネスト・ホースト対ボブ・サップの一戦に期待していたファンの皆様に心よりお詫び申し上げます。

 谷川氏は会見で、上記の「無理難題」の箇所に関して、契約に関わる内容で弁護士と相談中のため明かせないと説明している。
 現地からの情報によると、サップはホースト戦の4試合前のセーム・シュルト vs. ロイド・ヴァン・ダムの最中、リングサイドに姿を現し、現地プロモーターやK-1の渉外担当者と口論となった。その後場内を立ち去り、リングアナは「サップはホーストを恐れアリーナから脱走した」と説明し、テレビ中継の解説者として来場していたアーツが代役となり試合を成立させた。アーツは3/5 オーストラリアでのシュルト戦の後全く練習していなかったという。(井原芳徳)

Last Update : 10/11 21:06

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