第２試合（ライト・ヘビー級２回戦）

　ラジジは腕を、足を、振り回す。
　フックとか回し蹴りというよりも、「振り回している」という表現がぴったりの打撃である。こんな打撃を食らっているわけにはいかない。竹内は組み付くと何度もテイクダウンを奪う。柔道の猛者というラジジも、道着なしの試合は勝手が違うということか。

　だが、ラジジも、そのまま攻められているわけではない。
　テイクダウンされても首をがぶり、引きつけ、下から三角やフロント・スリーパーを狙う。それが抜けてしまうと、今度はオープン・ガードから足で竹内の体を突き放していく。
　猪木・アリの状態から、相手の足を押さえ、ひっくり返していくことで活路を見いだしていく竹内。１Ｒでは足関節を狙って逃げられたが、２Ｒでは完全なバックマウントを取り、上からパンチを振り下ろす。連打で後頭部にうち下ろされる竹内の拳。ラジジは腕でがっちりガードし、何とかしのぎきる。
　しかし、竹内の攻勢は明らかだった。

（山名尚志）

［1］高山義幸×阿部裕幸

［3］デニス・ホールマン×デイブ・メネー

［4］郷野聡寛×マット・ヒューズ

［5］加藤鉄史×中尾受太郎

［6］カーロス・ニュートン×川口健二

［7］桜井速人×マセロ・アグア

［8］佐藤ルミナ×宇野薫

＜大会総評＞

＜全試合結果＞