BoutReview Logo menu shop   Fighting Forum
Report

修斗プロフェッショナル修斗公式戦
12月17日(日)千葉/東京ベイNKホール  主催/サステイン

第7試合 ウェルター級チャンピオンシップ 5分3R 
王者
宇野 薫
(和術慧舟會)
1R 2'09"

KO
挑戦者/1位
佐藤ルミナ
(SHOOTO GYM K'z FACTORY)
×

 1年半前の王座決定戦の再戦の時がついに来た。両者引き締まった表情で向かい合い、場内に緊張感が走る。
 ゴングが鳴るといきなり宇野はプロレス風にロープに飛ぶが、特に何もせずそのままスタンドの間合いに戻る。ルミナは強烈な右ローを放つ。宇野もスタンド勝負を受けて立つ構えでローを狙うが、ルミナはパンチで突進する。ルミナまたもロー。続いての宇野のローに合わせてすかさずルミナが組み付き、スタンドのままバックを取る。宇野は腕をつかむがルミナは回転しながら防御。途中宇野の上体がロープの間を越え、桜庭×ホイスの序盤を思わせる光景にもなった。ルミナはバックと取ったまま離れず、オンブになり首を狙う。だが宇野は前回の対戦でも見られたこのパターンを読み切り落ち着いて振り払い、マットに落ちてから立ち上がりかけたルミナに突進。キックの形で左膝をルミナのボディに叩き込み、すかさず右フックでルミナのアゴを撃ち抜きダウンを奪う。

 ルミナは一瞬意識を失い、なんとか回復したが既に9カウントに達しており立ち上がれず。宇野はコーナーに跳び上がり大喜び。ルミナはセコンドに取り囲まれようやく敗戦に気付いた様子だった(表紙写真)。
 あまりにもあっけない幕切れとはいえ、宇野の王座防衛はパーフェクトな内容だった。だが、マイクを持つと衝撃的な発言。「どうもありがとうございました。今日はこんなにいっぱいのNKで試合できたことを光栄に思っています。僕の中では佐藤ルミナ選手が一番です。ですから、すみませんけど、このベルトを返上させていただきたいと思います」と語り、浦田コミッショナーにベルトを返上した。

試合後の宇野のコメントXX No.8 - 12月収録)

<関連記事>
「ウェルター&フェザー級タイトルマッチ調印式」(11/18掲載)
「宇野×ルミナ再戦決定!」(10/30掲載)
宇野×ルミナ 99年5月29日 横浜文化体育館大会 レポート&写真

結果一覧に戻る
← 前の試合

レポート:井原芳徳  写真:菊地奈々子

TOP | REPORT | NEWS | CALENDAR | REVIEW | BACKNUMBER | STAFF | SHOP | FORUM


Copyright(c) MuscleBrain's All right reserved
BoutReviewに掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。
著作権はマッスルブレインズに属します。