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修斗 2000.1.14 プロフェッショナル修斗 後楽園大会 (サステイン主催)
R.E.A.D. (Real Evolution Acute Deification) 〜2000 SHOOTO〜
"UM CAMINHO PARA O CAMPEAO" チャンピオンへの道

第8試合 ライトヘビー級 5分3R 
佐々木有生
(無所属)
3R 2'20"
三角絞め
ロナルド・ジューン
(ジーザス・イズ・ロード)
×

Last Hope


 
ライトヘビー級は現在外人天国である。
クラスAにランキングされている選手が総勢7名。そのうち、5名は外国人勢に占められている。最も日本人が苦戦している階級である。なにより頂点に立つ不動の王者が、エリック・パ−ソンであるという事実。
今回の大会でも当初、メインイベントでは、このエリックに挑戦する資格を巡って、カ−ロス・ニュ−トンとラリ−・パパドポロスが対戦することになっていた。いわば上位争いに食い込む日本人選手が一人も居ないという状況なのだ。現在3位にランキングされている須田、4位川口はエリックの返り討ちに逢っており、今、この状況を覆せるポジションにいるのは5位に食い込んだ佐々木一人という状況である。


俄には目立たないものの、佐々木がじわじわと王座にコマを進めているのは疑問の余地が無い。ラリー・パパドポロスに判定負けを喫したものの、初代ライトヘビー級チャンプの草柳越えに成功し、下から追撃体制にあった桜井隆多を切って棄てた。久々の日本人チャンプを望むファンの期待はいやが応にも佐々木の双肩に掛かっていると言ってもいい。

対するロナルド・ジューンはフリースタイルレスラー。ハワイ出身でレイ・クーパーの義兄である。


3Rを通じて4度のテイクダウンを奪う佐々木。常時、上に佐々木、下にロナルドの形となる。がしかし、佐々木はそのチャンスを活かすことができず、先に進まない。佐々木は1R後半で腕を狙い、2R後半では肩固めの体勢を奪おうとするが、いずれもロナルドのガードを越えられず、決まらない。
最終ラウンド中盤、テイクダウンを奪った佐々木がロナルドの腕を奪い、その後、体勢が入れ替わる。ロナルドがこの試合初めてのトップポジションに。佐々木はこの瞬間、待ってたとばかりに下からの三角絞め、決まった!見事な一本勝ち。会場の声援が頂点に達した。

半年前のインタビューでは「エリックパーソンと試合がしたい。その為にもグラウンドと寝技の技術を中心にトレーニングします」と語った佐々木。ここ2試合の連続一本勝ちでは、結果を出したとは言えないまでも、打倒エリックに1歩前進したことは間違えない。



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レポート:藤間敦子・井田英登 写真:薮本直美

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