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MILLENNIUM COMBINE III 8月23日 大阪府立体育会館

第6試合 リングスルール 1R10分/2R5分
田村 潔司
(リングス・ジャパン)
2R 判定

2-0
パット・ミレティッチ
(アメリカ/ミレティッチ・マーシャル・アーツセンター)

 エタイのマニアとして知られる田村。そのためかどうかはわからないが、田村の打撃の中核となるのは、常に、左ミドルである。鞭のようにしなる左。
 それを、相手を見透かすように、連発できめていく。
 チャンプア・ゲッソンリットの黄金の左ミドル。それを思い起こさせるといっては誉めすぎになるだろうか。

 パット・ミレティッチも、当初から、この田村の左ミドルを警戒していたという。
 だが、その警戒が生きたのも、序盤の展開まで。
 二度目のスタンドの打ち合いで、田村の左ミドルが、もろにミレティッチの脇腹に入る。がくっとスピードがダウンしていくミレティッチ。田村は、グラウンドではがっちりとしたクローズド・ガードに入り、ブレイクを待つ。明らかなスタンド狙いである。
 そうして、左ミドル。
 時折思い切った左ローを交え、また、ストレート・パンチを出してフェイントとし、そしてまた左ミドル。ミレティッチが後ろに下がる。田村の圧力に明らかに負けて来ている。

 2R。相当のダメージがあるのか、動きが鈍くなるミレティッチ。
 それを見た田村はグラウンドにおいても攻勢を仕掛ける。タックルで倒し、あるいは引き込む。だが、ここはミレティッチもさるもの、固いディフェンスで田村の攻撃を封じ込んでしまう。
 ならば、と打ち出す左ミドルを、何度もその身で止めてグラウンドに引きずり込むミレティッチ。捨て身のディフェンスである。
 結局、このまま試合は判定へ。
 左ミドルを打ち込み続け、ミレティッチの動きを止めた田村の手があげられた。

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レポート:山名尚志

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