マーシュはホイス・グレイシーの打撃コーチを務めるボクサーで、ホイスからも直々に寝技を習っているという選手。エクストリーム、スーパーブロウルなどにも出場しており、関係者によると「IFCではジェレミー・ホーンと互角の闘いを演じた」という。対するリコ・ロドリゲスはヒーガン・マチャドの元で培った柔術をベースに、マ−ク・ケアーとも行動を共にし、最近は高田道場でもトレーニングしている。先日正式に高田道場に入団。PRIDEでは2戦2勝で、弱冠23歳ながらトータルバランスの優れた期待の選手だ。どちらもホイスまたは桜庭のトレーニングパートナーのため、あの名勝負の再戦&代理戦という構図が成り立つこととなる。なお、かつては両者スパーリングパートナー同士だった時代もあるという。
登場したマーシュはケン・シャムロックを思わせる鍛え上げられた上半身を持つ選手。グレイシー柔術アカデミー陣営がセコンドに付く。リコのセコンドには高田延彦、松井大二郎らが付く。
序盤リコがハイキックでスリップするが特に展開なくそのままスタンドの攻防に戻る。リコが組み付きテイクダウンを狙うがマーシュの腰も重くなかなかテイクダウンできない。リコがコーナーに押し込み1分ほど経ってようやくテイクダウン。だがマーシュのガードはホイス仕込みだけありさすがに堅い。ロープ際でリコがサイドポジション。
マーシュが脱出するがリコがスタンドのフロントチョーク狙い。マーシュは振りほどきスタンドの間合いに戻る。またもリコがコーナーに押し込む。差し合いが続き、ブレイクがかかる。この膠着が2度繰り返される。マーシュは腰が重く、時折切れ味鋭い膝蹴りもを放ち、リコに攻めさせない。終盤リコがテイクダウンしハーフパスするがそのまま1R終了。
2R序盤マーシュのボクシングテクニックがついに牙を剥く。右フックでリコがふらつき、スタンドを嫌い突進してテイクダウン。リコがサイドに回り、ギロチンチョークでプレッシャーをかけた後、上四方からマーシュの側頭部に膝蹴りを連打。PRIDE-GP決勝でコールマンがボブチャンチンを沈めた攻撃を思い起こさせる。だがリコが膝蹴りでバランスを崩したところでマーシュが脱出、スタンドに戻る。マーシュの左フックに合わせリコがタックル。マーシュがガード、下からの三角絞めを狙えばリコも首折りで苦しめる。リコは激しくプレッシャーをかけるがパスできず、長時間膠着しそのままゴング。
判定はリコに軍配。PRIDE参戦以来3連勝となったが、これまでどおりの完勝とはいかなかった。
※この試合後コールマン、グッドリッジが挨拶。グッドリッジは「ハロー、サイタマ!。(12.31猪木ボンバイエでの)プロレスのデビュー戦が決まりました。橋本とのデビュー戦楽しみにしていてください」とアピールした後Tシャツをファンに投げサービス。コールマンはPRIDE-GPのチャンピオンベルトを持ち、同じく猪木ボンバイエでの活躍を約束、着ていたシャツを客席に投げ入れた。
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