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パンクラス 99.10.25 後楽園ホール "1999 BREAKTHROUGH TOUR"

第2試合 道場対抗戦10分1本勝負
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横浜
渡辺大介
 
判定3-0
[27-30,27-30,27-30]
東京
渋谷修身
 
  谷がランキング入りしてから、すでに3年がたとうとしている。現在のランカーでは、柳澤・近藤に次いで日本人選手として3番目の長さである。しかし、その戦いぶりはあまりにも地味で、「プロ意識に欠ける」と酷評されることも少なくない。 
 今年に入り、5月まで4つの引き分けを重ねた。その間の試合内容は、決して誉められるものではなかったが、7月のシュルト戦、9月の高橋戦のランキング戦では、2連敗したものの、戦いぶりは徐々に攻めの姿勢が見られるになってきた。 
 対戦相手の渡辺大介は、キャリアにも差があり、渋谷としては取りこぼしは許されない。 
 
 渡辺も果敢に攻め込むのだが、渋谷はグラウンドで下になっても、落ち着いてポジションを入れ替え、逆襲に転じる。アームロック、腕十字、膝十字と、教科書を見るような鮮やかな攻めを見せ、スタンドでも膝蹴りで渡辺に尻もちをつかせた。 
  
  句無しの判定勝ちで99年の初勝利を手にした渋谷であったが、見ていて不満を感じてしまうのは、やはり時間内に決めることができなかったからであろう。どの技も、技に入る過程までは良いのだが、最後の極めの部分で甘さが残り、逃げられてしまうのだ。今後、ランキングを維持するだけではなく、より上位を目指すならば、これは克服しなければいけないポイントである。 
 
 ほぼ同時に入門した近藤はキングとなり、先日コンテンダーズで対戦した高校時代の同級生・宇野薫は、今や修斗の顔となりつつある。地道に実力をつけてきた渋谷も、そろそろ輝く姿が見てみたい。 
 
 

次の試合 :3. ビクトー・ハンセイカー vs 須藤元気
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レポート:慈村 ゆんた カメラ:茂木康子
 

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