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Report
 
パンクラス 99.10.25 後楽園ホール "1999 BREAKTHROUGH TOUR"
 
第1試合 道場対抗戦10分1本勝負
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横浜
稲垣克臣
 
延長(3分)判定0-3
[29-30,29-30,29-30]
東京
石井大輔
 
※本戦は判定0-0[30-30,30-30,30-30]のドロー
  月にロストポイントが廃止され、来年からはグローブ着用が義務づけられるなど、激動の時期にあるパンクラス。その変化の中で、旗揚げからパンクラスを支えてきた選手たちは苦戦を強いられている。 
 パンクラチオンルールに専念している船木は別としても、鈴木・冨宅はノーランカー、柳澤・高橋もランキングの下位に甘んじている。稲垣もまた、ランキングからほど遠い中堅の位置に落ち着いてしまった。 
 
 この日の相手は石井。「ノールールの試合がやりたいからパンクラスに入った」と公言してはばからない男である。パンクラスに入門してからまだ2年ほどしかたっていない。藤原組時代に入門した稲垣とは、戦いの意識も大きく異なるだろう。 
 
 
  スタンドでは石井の掌打をもらうこともあった稲垣だったが、組み合いになるとキャリアの差を見せ、テイクダウンを奪って上から攻めていく。しかし、倒した後の攻め手がない。本戦の判定は、すべて30−30のドロー。 
 延長になっても、打撃の石井、組み技の稲垣という構図は同じである。何回かいい掌打をヒットさせる石井。組んでテイクダウンする稲垣。だが、延長戦を通して印象に残ったのは、石井の打撃であった。これが、以前の判定であれば、稲垣のスタンド・レスリングにもポイントが入ったかもしれないが、9月からは判定の基準も変わっている。ジャッジは3者とも30−29で石井の勝利。 
 
 ルールに適応できない選手は、ベテランといえどもすぐに落ちていってしまう。パンクラスの厳しい現実が浮き彫りとなった。  
 

次の試合 :2. 渡辺大介 vs 渋谷修身
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レポート:慈村 ゆんた カメラ:茂木康子
 

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