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Report

全日本キックボクシング連盟「CROSS FIRE-II」
2001年4月6日(金) 東京・後楽園ホール

第8試合 メインイベント スーパーライト級/5回戦 
全日本ライト級王者
金沢久幸
(TEAM-1)
判定2-0

50-49,49-49,49-48
全日本ライト級3位
浜川憲一
(作真会館)
×

 1月大会で林亜欧を下しライト級王座に返り咲いた金沢が、伸び盛りの浜川憲一と対戦。スーパー・ライト級(〜63.5Kg)契約のノンタイトル戦ながら互いにとってこの試合の勝敗は重要だ。

 浜川はストリートファイトで鳴らしたアグレッシブなスタイルが本来の持ち味。だが金沢も「よく研究されていた。あんまり攻めてこないんで、カウンターを出しにくいんですよ」と語ったように、浜川はあえて攻め込まない。両者距離を取り、金沢が左手を差し出しけん制する展開が続く。2Rには浜川が、3Rには金沢がストレートの連打でチャンスをつかむがダウンには至らず。しかし4Rあたりになると左右のミドルキック、首相撲での膝蹴りなど多彩な攻めでベテランらしい持ち味を発揮し始める。浜川はすっかり守勢となるが、ケンカ魂は健在でクリンチで倒しては金沢を見下ろしてメンチを切る場面が目立つ。5Rも金沢が飛び膝を狙うなど攻勢。終盤浜川がミドルキックで反撃を狙うが王者の牙城をひっくり返すには至らず。終わってみれば僅差ながらも金沢が貫録勝ちをおさめた。

 この勝利で金沢は5月17日後楽園大会でのフランスのトップ選手、ジャン・スカボロスキーとの対戦権を獲得した。金沢はいつもどおりインタビューでは饒舌だったが、「動きを封じ込められた。細かい駆け引きでは負けてましたよ」「スカボロスキー戦に向けていろいろ考え直さないと」「国外だけじゃなく国内にも目を向けていかないと。1位から3位は猛威を感じますね」「うちのTEAM-1から出た4人のうち今日3人負けていたからプレッシャーを感じた」と出てくるのは反省と危機感の言葉ばかり。チャンピオンとして追われる立場、ジムの長としての責任感、その二つのプレッシャーとの闘いはこれからも続いていくことになりそうだ。

(※追記:結局スカボロスキーは小林と対戦が決定。金沢はサッダム・ギャットヨンユットが予定されていたが、20日のMAキックで井上哲と対戦が決まった。詳しくは関連ニュース記事参照)

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レポート:井原芳徳  写真:菊地奈々子

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