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Report

sbシュートボクシング協会「Be a Champ」
2001年1月12日(金)東京・後楽園ホール

第6試合 セミファイナル 62kg契約/エキスパートクラス 
WSBAカーディナル級王者
前田辰也
(寝屋川)
判定3-0

30-27,30-26,30-26
WKA世界スーパーフェザー級王者
アミテシェ・クリム
(フランス・オートテンションジム)
×

 クリムはWKAキックボクシング王者に違わぬ強豪だった。カウンター気味に繰り出す左ストレート、変則的に軌道を変える、鋭いハイキック。首相撲、テンカオも自在に使いこなし、防御も一流だった。そんな強敵を相手に前田は堂々渡り合い、シュートボクシングのルールをフルに使った闘い方で見事勝利して見せた。

 序盤フットワークを使い遠間からロー、右フックを繰り出す前田に当初は動きの重かったクリムだが、徐々にペースアップ、鋭い左ストレートやハイキック、そして首相撲からの膝蹴りを繰り出す。前田は踏み込むとダッキングでかわしつつ左右フック。クリムも打ち合いに応じ至近距離でスリリングな打ち合いが展開される。しかし総合の選手も輩出するオートテンションジムの所属だが打撃専門のクリムに対し前田は組み付くと見事な首投げでシュートポイントを奪って見せる。「風邪で最悪の体調だった」というクリム、攻撃は鋭いが徐々にスタミナを奪われ、後退を始める。一方の前田は終始動きを止めず、打ち合う一方で投げも繰り出し確実にポイントを奪う。

 クリムの左ハイで前田の右目が腫れる場面も見られたが、好勝負の末明白な判定で前田が勝利した。
「もっとカウンターを当てたかった」と反省する前田。「これからも打投極に拘っていきたい」という前田は散打との対戦を希望した。「なんなら中国に乗り込んでいってもいいですよ」前田の目はもっと先を見ているようだ。

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レポート:新小田哲  写真:薮本直美

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