前の試合で敗れたイムのあまりのふがいなさに、韓国拳法自体にクエスチョンマークが付けられかねない雰囲気だったが、次に登場したバンタム級チャンピオンキム・ソンギがそれを吹き飛ばして見せた。
昨年4月以来10ヶ月ぶりの試合となった森谷はラビット関と激闘を繰り広げた事もある実力者。その森谷に対しキムは半身に構えた軽やかなフットワークから力強いパンチやロー、あるいはかかと落としといったトリッキーな攻撃ででアグレッシブに攻める。森谷の右ストレートが顔面にヒットする場面もあったが、1分過ぎ、キムの右後ろ回し蹴りが森谷の顔面にヒット。崩れ落ちるようにダウンする森谷。
立ち上がったが森谷のダメージは大きく、さらにキムがロープ際で右ストレートを当てると再びもろくもダウン。かさにかかってラッシュするキムを森谷は首相撲で凌ごうとするが、キムが構わずパンチを連打すると右フックがヒットし3回目のダウンを喫し、KO負けとなった。
これでキムは15戦14勝(14KO)1分。勝利が全てKOという凄まじさだ。一方の森谷は16戦9勝(1KO)7敗。
「森谷はいい選手だったけど、ちょっとだけ僕の方が上だった」と余裕たっぷりに語るキム。テコンドーや合気道を学び、得意技はこの日ダウンも奪った後ろ回し蹴りだという。
韓国拳法にはないローキックにも対応する柔軟性、そしてなにより相手を倒そうというアグレッシブさ。これからも定期的に参戦予定の韓国拳法から、SBは思わぬ掘り出しものを見つけたようだ。
結果一覧に戻る
← 前の試合 / 次の試合
→