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Report

MA日本キックボクシング連盟 「COMBAT-2000 王道 II」
2000年9月3日(日) 東京・後楽園ホール

第12試合 66.68kg契約/5回戦 
MAスーパーライト級王者
佐藤堅一
(士道館)
判定3-0

50-47,50-49,50-48
元MAウエルター級王者
伊達皇輝
(新潟山木)
×

 10月にサムライルールでの試合を控え、初のウェルター級契約での試合となるMA スーパーライト級王者・佐藤堅一と野性的なファイトで伊藤隆を破り無敗でMAウェルター王者となったもののその試合以来これが3年ぶりの試合となる伊達皇輝との一戦は荒れた試合となった。

 ラウンド開始から両者首相撲の体勢に持ち込もうとするも低い体勢で飛び込むためかバッティングの連発でまず佐藤が左目上をカット。たちまち激しい出血、さらに伊達もおそらくは佐藤のバッティングでやはり目の上をカットし流血戦となる。

 伊達は飛び込みながらパンチを打ち込み首相撲の体勢に持ち込む変則スタイル。序盤は鋭い動きで右ストレートやハイをあてるが、後半スタミナ切れか失速。逆に試合が進むにつれ佐藤の動きがよくなっていく。「出血と腫れで3R以降視界を失ってしまった」という佐藤は得意の超接近戦からのパンチの打ち合いに活路を見いだす。もともと精力的な連打と前進力には日本屈指との定評があり、打たれてもおかまいなしに反撃、手数で圧倒していく。後半は互いにノーガードの乱打戦。結局手数と一歩も引かなかった姿を評価されて佐藤が明白な判定で勝利、伊達のデビュー以来の連勝は10でストップした。

 ウェルター転向第1戦で無敗の元王者を破る幸先のいいスタートを切った佐藤は、現王者後藤龍治が階級アップに伴い返上予定のウェルター級王座を狙うと宣言。今後は10月に出場予定のサムライスタイルと合わせて二刀流で行く事を表明した。これについて佐藤は「行けと言われればいつでもどこでも、誰とでも、どんなルールでもやる覚悟は出来ている。僕は士道館で死ぬつもりだから」。

 一方の伊達。初黒星にも「今日は戦い抜いただけで満足。やっぱりリングの上は気持ちいい」とコメント。今後については「言われればいつでも」と語った。

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レポート新小田哲

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