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Report

MA日本キックボクシング連盟 「COMBAT-2000 王道 II」
2000年9月3日(日) 東京・後楽園ホール

第11試合 ヘビ−級/5回戦 
MAヘビー級王者
内田ノボル
(ビクトリー)
判定3-0

50-49,50-49,50-48
MAヘビー級1位
阿部修治
(フリー)
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 6月大会でMAのヘビー級王座についた内田ノボルが王者としてお披露目のリングに登場。同級ランカー阿部修治の思わぬ抵抗にてこずりながらも判定で完勝した。

 1Rからミドルを軸にショートパンチやハイキック、肘など多彩な攻撃で翻弄する内田だが、阿部も大振りのカウンターで応戦。時折左ストレートや肘をヒットさせロープに詰める場面も見られた。

 内田は足を使って撹乱を狙うもミスブローが目立ちやや大味な展開となるが、4R右ストレート、左ミドルが連続ヒット。阿部このミドルに右を合わせるが内田さらに右から踏み込んで肘を連打。阿部も応戦し肘の打ち合いになるも的確さでは内田の方が上、阿部の両目の周りを腫れ上がらせることに成功する。

 最終ラウンド、内田の左がヒットしたのを皮切りに両者一歩も引かない激しいパンチの打ち合いとなる。阿部のパンチがヒットし一瞬内田が後退するシーンも見られたものの内田右ストレートから左ハイキック、さらにパンチ3連打から左ハイと畳みかけたところでゴング。僅差ながらジャッジ3者ともの支持を得た内田が王者第一戦を勝利で飾った。

「今日は全然ダメでした。課題が全然できなかった」と頭を掻く内田。その課題とは?「対戦相手によって戦い方を変えられるようにしたいんです。ブルファイターには足を使って、アウトボクサーには中に入って攻めて、とか」
 とはいえ、内田がK-1参戦以来少しずつ成長しているのは確かだ。この試合でも阿部の前進に対し、中盤から柔軟な対応で攻撃のシフトチェンジに努めていた姿は評価できる。まだ集中力を欠くと雑になる場面も見られるが、一歩一歩段階を踏んで成長していく様子は見ていてわかるし、そういう選手はこちらも応援のし甲斐がある。
 内田の次の登場は10月6日、対戦相手には海外の選手が予定されている。その時にはまた一皮むけた内田の姿が見られることを期待したい。

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レポート新小田哲

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