(レポ&写真) [修斗] 9.22 後楽園:門脇、ルミナから一本。マモル黒星
サステイン "プロフェッショナル修斗公式戦 BACK TO OUR ROOTS 05 supported by Crymson" 2007年9月22日(土) 東京・後楽園ホール 観衆:2180人(超満員札止め) 認定:インターナショナル修斗コミッション
レポート&写真:井原芳徳 【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】
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第7試合 ライト級 5分3R ×佐藤ルミナ(roots/世界3位・環太平洋5位) ○門脇英基(和術慧舟會東京本部/環太平洋8位) 1R 4'09" 一本 (スリーパーホールド)
ジャブの打ち合いの後、門脇の右のテンカオがルミナの左肩あたりにヒット。しばらくスタンドの攻防が続いたが、門脇がクリンチ状態で左フックを当てると、ルミナは突然足元が崩れ、座り込むようにガードポジションに。下から一瞬の隙を逃さず腕十字を狙うが、門脇は冷静に対処。サイド、上四方とポジショニングで上回る。 ガードポジションに戻ると、ルミナは再び下から腕十字を狙うが、失敗してもつれ、タックルでリバースを狙う形に。だが門脇はがぶって半身で背後に回ると、腹固めとチョークの複合技「門脇スペシャル」でタップを奪い、まさかの一本勝ちに成功した。門脇は4年前のバオ・クアーチ戦でもこの技で一本勝ちしている。
試合後のルミナは「もう滅茶滅茶でした。途中から何やってるのかわからなくなった。調子はそんなに悪くなく、判定を狙ってゆっくりやろうと思ったら、予想外に相手が前に出てきて、圧力にのまれた。全部中途半端でした」と、彼らしくないコメント。戦った門脇は「ルミナさんの体の張りが無かった」と評したが、そう感じた人も少なくなかったはず。肉体の不安定さがメンタル面に影響したようにも思えた。 今回ルミナが勝てば11月8日の代々木大会で世界王者・田村彰敏に挑戦する可能性が高かったが、1位のアントニオ・カルバーリョが順位をキープ。門脇の浮上でライト級戦線はますます混沌としてきた。「ルミナ、悲願への最終章」と試合前の煽りVTRで紹介されていたが、ルミナ本人は「引退はしない。まだ上を目指す。反省を活かし、ちょっとでも強くなれるようにしたい」と話し、“最終章”はまだこれからだというところをアピールしていた。
第9試合 メインイベント バンタム級 5分3R ×マモル(シューティングジム横浜/世界2位) ○漆谷康宏(和術慧舟會RJW/世界3位) 判定0-3 (横山28-30/若林28-30/鈴木27-30) ※1Rローブローでマモルに減点1
終始スタンドの攻防。サウスポーの漆谷が周りながら左ミドルか左の飛び膝を当て、マモルが右ミドル一辺倒で攻める展開に。1Rと2Rの手数で漆谷が上回り、マモルの左目がどんどん腫れて行く。3R中盤にバッテイングをもらった漆谷が休んでいる間、マモル陣営から「作戦変更してグラウンドに持っていこう」という声が飛ぶが、時既に遅し。マモルのタックルを漆谷はあっさりとかわして逃げ切り、4年前のタイトルマッチのリベンジに成功した。
第8試合 フェザー級 5分3R ×大沢ケンジ(和術慧舟會A-3/世界4位・環太平洋2位) ○ダニエル・リマ(オーストラリア/ファイブ・リングス・ドージョー/世界9位・環太平洋10位) 判定1-2 (鈴木29-28/菅野28-29/若林28-29)
試合は大沢が望んでいたスタンドでの壮絶な打撃戦に。リマは左フック、大沢は左の膝蹴りを主体に、互いに何発もクリーンヒットさせるが、揃って一歩も引かない。 2R途中まで手数が出ていた大沢だが、今回も驚異的な打たれ強さを発揮したリマを前に、次第に攻め疲れの様子。リマのボディとフックのコンビネーションが決まる場面が増える。 最終ラウンドも打撃戦が続いたが、大沢は手数が落ちたまま。リマは終盤上になるとサイド、バックを奪い、パンチをコツコツ落とす。 両者クリーンヒットが何発もあり、ひるんでは盛り返すという展開が続いたため、判定は割れたが、リマに軍配。この日一番の盛り上がりを演出した大沢だが、ブラジル人相手に手痛い2連敗を喫してしまった。
第6試合 フェザー級 5分3R ○山本 篤(KILLER BEE/世界6位・環太平洋4位) ×徹肌ィ郎(和術慧舟會岩手支部/環太平洋9位) 判定3-0 (菅野30-28/鈴木29-28/若林30-27)
徹肌はゴレンジャーの主題歌をテーマに、色違いのエイリアンコスチュームの男たちとともに入場。恒例の凝ったコスプレパフォーマンスで観客を楽しませる。 1R、山本が右ローをきっかけに、左ジャブ、左ストレート等打撃で主導権。レスリングの山本と、柔道の徹肌の上の取り合いはスリリングで、2Rは互いに上になるもその先のチャンスを与えず。3Rも寝技で一進一退の攻防となるが、山本が2度サイドをキープし、若干優位か。決定打になるような攻めは無かったものの、山本が徹肌の攻めを封じてポイントを稼ぎ、ランキングを維持した。
第5試合 バンタム級 5分3R ○井口 攝(TEAM BADASS13/世界9位) ×秋本じん(秋本道場ジャングルジャンクション) 判定2-0 (横山29-29/若林30-29/鈴木30-28)
レスリング天皇杯6位の実績もある井口が、寝業師・秋本と寝技で渡り合う展開に。1R、井口が袈裟固めからのアームバーや、ギロチンでチャンスを作るが、秋本も得意の足関で井口をヒヤリとさせる。2Rも足関の取り合いになる等、試合は寝技で攻守がめまぐるしく変わる内容に。3R、上をキープした井口はハーフからパウンドをコツコツと落とし、終盤の足の取り合いでは客席を見ながら笑顔を浮かべ、ヒールキャラを貫く。 ジャッジは3者とも3Rの井口の攻めにポイントをつけ、井口に軍配。修斗初白星をもぎ取った。マイクを持つと「また1年出ないかもしれないけど、俺の試合見たいのいる?YouTube見とけ!」等とふてぶてしくアピールし笑いを取っていたが、リングを降りると応援団と抱き合い、目を潤ませていた。
第4試合 フライ級 5分2R ×ATCHアナーキー(パラエストラ東京) ○室伏シンヤ(SUBMIT静岡) 判定1-2 (菅野19-20/横山19-20/鈴木20-19)
第3試合 ライト級 5分2R ×粕谷さかえ(SHOOTO GYM K'z FACTORY) ○太田拓巳(SHOOTO JAM WATER) 1R 0'59" TKO (レフェリーストップ:マウントパンチ)
第2試合 フェザー級[新人王決定トーナメント準決勝] 5分2R ○扇久保博正(パラエストラ松戸) ×田村和也(マッハ道場) 1R 3'43" 一本 (スリーパーホールド)
第1試合 ミドル級[新人王決定トーナメント準決勝] 5分2R ○山崎昭博(SUBMIT静岡) ×屋宮ハント(パラエストラ博多) 判定3-0 (横山20-19/菅野20-17/鈴木20-17)
Last Update : 09/24 12:00
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